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夏休み上旬
15話 7月23日:俺んちでお泊まり
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俺の家に来た怜は、セックスのあと、広いベッドでのびのびとうたた寝をして、広い浴室に満足げにゆったりと浸かり、冷蔵庫に入っていた高級チョコを美味しそうに食べていた。
あまりこういう空間で過ごしたことがないのか、暇さえあればあたりを見回して、なんでもないものを見ては目を輝かせている。たとえば最新のゲーム機とか、本物なのかレプリカなのか分からない絵画とか。
家にやってきた家事代行が黙々と家の掃除をして、料理を作って帰ったのを見た時なんて、「映画みたいだ……!」と俺に小声で話しかけた。
言っていいか? 心の中なんだから言わせろよ?
か わ い す ぎ る だ ろ ! ! ! ! !
なんだこの生き物。部屋に閉じ込めて自分だけのものにしたい。
まあ、そんな感じでダラダラと過ごしていると、あっという間に日が暮れた。泊まっていくかと尋ねると、怜はぽわぽわした笑顔で「うん」と言った。俺はたまらなくなって怜を抱いた。そしてそのまま寝た。
◆◆◆
「んっ……は……っ」
「……?」
セックスのあと満足しすぎて眠りに落ちてしまった俺は、かすかに聞こえる怜の声で目が覚めた。
「う……ん、んっ……」
無音だからやっと聞こえるくらいの、怜の声と何かが擦れる音。
怜は俺の胸に頭を押し付けて――いや、鼻を押し付けている……かも。たぶん、俺の匂い、嗅いでるっぽい。
「っ……」
それに、たぶんなんだけど……乳首舐められている、ような、気がする。
「あっ……ふ……」
あと、気のせいかもしれないんだが、怜のちんこの先っぽを、太ももに擦りつけられている、かもしれない。
あと怜のちんこから、我慢汁が出てる、可能性がある。
ここまでの情報から推測できることは――
怜は、俺で、オナニーをしている、ということだ。
「~~っ!!」
それに気付いてしまった俺は、顔を真っ赤にした。
いやさ、聞いて!? この際ぶっちゃけるんだが、俺とセックスしているときの怜って、そこまで気持ちよさそうじゃないんだよ。今までのオメガだったらアフンアフン喘いで、もっともっと~ってねだる感じだったんだが、怜は「抱きたいなら抱けば?」みたいな余裕があるんだ。
そして俺が必死に腰振って射精して終了、みたいな。
怜がおねだりすることなんて一度もなかったし、乱れることもなかった。そんなの、発情期のときだけだ。発情期のときだって、なんなら俺の方が理性ぶっ飛んでいたしな。
そんな怜が、俺が寝ている間に、こっそり俺でオナニーをしている、だと!?
「……」
そこまで考えた俺はサーッと顔を青くした。
そういえば俺、怜のちんこをイカせてやったことなかったかも。
言い訳なんだが、今までのオメガって挿入していただけで射精していたから、触ってやる必要なかったんだよ。そんなセックスに慣れすぎて、相手のちんこを揉むという行為がすっぽり頭から抜け落ちていた。
それに……怜の中が気持ちよくて、怜のことを考える余裕なんてなかったし……。
「はっ……はぁ……ん……」
……だからって、俺が寝ている間にこっそりオナることないだろ。
どうして俺にちんこもイカせろって言わなかったんだよ。
俺はそっと、太ももに擦り付けられている怜のちんこをツンとつついた。
「!!」
「なにしてんの、怜?」
バッと顔を上げた怜がテンパッていることは、暗闇の中でもはっきりと分かった。
「とっ、とっ、ときっ、起き……!?」
「俺寝てる間になにしてんの」
「い、いつからっ、」
「五分くらい前」
「五分っ……」
俺はキスをしながら、我慢汁で濡れている怜のちんこを擦る。
「なあ、どうして一人でしてんの?」
「えっ、えっと、そ、それは、あの」
「どうして俺を起こさねえの」
「だっ、だって、」
怜は顔を逸らし、震える声でなんとか答えた。
「……ビッチだと、思われたくなかったから……っ」
「は……?」
待ってくれ、怜。お前は俺をどうしたいんだ?
「き、きらわれたくなくて……」
「……」
「でも、ごめん……我慢できなくて……朱鷺でオナニーしちゃった……」
お前は俺を殺す気か? なんだこれ。こいつが可愛すぎて死にたくなってきた。
俺は怜に覆いかぶさり激しいキスをした。そして舌を体に這わせ、怜の脚を開かせる。
「俺にビッチだと思われたくなかったから、今まであんなすましたセックスしてたの?」
「……」
俺の質問に、怜は恥ずかしそうに頷いた。
「ちんこでイケなくても文句言わずに自分でシコッてたの?」
「……」
怜が恥ずかしさのあまり涙目になっている。
「なんだそれ、バカじゃねえの」
「ああああっ!?」
ちんこをぐっぽり咥え込むと、怜の体がのけぞった。うわ、こいつちんこの感度ヤバ。
「あっ! あ、ああっ、……! ……っ、ふ、ん……っ」
珍しく大声で喘いでいたのに、突然いつも通りの控えめな声になった。
「声も、今まで我慢してたんだ?」
「んーっ、んっ、ふぁ……、あっ……」
「我慢しなくていいから」
「あぁぁああっ!? あっ、あぁぁっ!」
フェラをしながらケツの中に指を突っ込むと、また激しい声が怜の口から溢れ出た。ぐいと前立腺を抑えると、尻から愛液がボトボトと落ちる。
「なんだよ、お前、ほんとさあ……」
「ふぅぅっ……! も、朱鷺っ、やめてっ……! 両方いじるのやめてっ……! みっともない声出ちゃうからぁぁ……!」
「みっともない声なんかじゃねえよ。すっげえ可愛い」
「ふぅぅ……っ、うぅ~~……」
「もっと聞かせろよ」
ケツの中を指でかき回し、舌でちんこの先っぽを舐め回し、手で竿を激しく擦る。
「あっ!? あぁぁぁっ、あっ! あぁぁっ!」
「今までごめんな、怜。これからはちゃんと、お前もたくさん気持ちよくしてやるからな。だから――」
「ふぁっ、あぁぁ――」
ピシャッ、と俺の顔に怜の精液が飛び散った。
「もっとその可愛い声聞かせろよ、怜」
あまりこういう空間で過ごしたことがないのか、暇さえあればあたりを見回して、なんでもないものを見ては目を輝かせている。たとえば最新のゲーム機とか、本物なのかレプリカなのか分からない絵画とか。
家にやってきた家事代行が黙々と家の掃除をして、料理を作って帰ったのを見た時なんて、「映画みたいだ……!」と俺に小声で話しかけた。
言っていいか? 心の中なんだから言わせろよ?
か わ い す ぎ る だ ろ ! ! ! ! !
なんだこの生き物。部屋に閉じ込めて自分だけのものにしたい。
まあ、そんな感じでダラダラと過ごしていると、あっという間に日が暮れた。泊まっていくかと尋ねると、怜はぽわぽわした笑顔で「うん」と言った。俺はたまらなくなって怜を抱いた。そしてそのまま寝た。
◆◆◆
「んっ……は……っ」
「……?」
セックスのあと満足しすぎて眠りに落ちてしまった俺は、かすかに聞こえる怜の声で目が覚めた。
「う……ん、んっ……」
無音だからやっと聞こえるくらいの、怜の声と何かが擦れる音。
怜は俺の胸に頭を押し付けて――いや、鼻を押し付けている……かも。たぶん、俺の匂い、嗅いでるっぽい。
「っ……」
それに、たぶんなんだけど……乳首舐められている、ような、気がする。
「あっ……ふ……」
あと、気のせいかもしれないんだが、怜のちんこの先っぽを、太ももに擦りつけられている、かもしれない。
あと怜のちんこから、我慢汁が出てる、可能性がある。
ここまでの情報から推測できることは――
怜は、俺で、オナニーをしている、ということだ。
「~~っ!!」
それに気付いてしまった俺は、顔を真っ赤にした。
いやさ、聞いて!? この際ぶっちゃけるんだが、俺とセックスしているときの怜って、そこまで気持ちよさそうじゃないんだよ。今までのオメガだったらアフンアフン喘いで、もっともっと~ってねだる感じだったんだが、怜は「抱きたいなら抱けば?」みたいな余裕があるんだ。
そして俺が必死に腰振って射精して終了、みたいな。
怜がおねだりすることなんて一度もなかったし、乱れることもなかった。そんなの、発情期のときだけだ。発情期のときだって、なんなら俺の方が理性ぶっ飛んでいたしな。
そんな怜が、俺が寝ている間に、こっそり俺でオナニーをしている、だと!?
「……」
そこまで考えた俺はサーッと顔を青くした。
そういえば俺、怜のちんこをイカせてやったことなかったかも。
言い訳なんだが、今までのオメガって挿入していただけで射精していたから、触ってやる必要なかったんだよ。そんなセックスに慣れすぎて、相手のちんこを揉むという行為がすっぽり頭から抜け落ちていた。
それに……怜の中が気持ちよくて、怜のことを考える余裕なんてなかったし……。
「はっ……はぁ……ん……」
……だからって、俺が寝ている間にこっそりオナることないだろ。
どうして俺にちんこもイカせろって言わなかったんだよ。
俺はそっと、太ももに擦り付けられている怜のちんこをツンとつついた。
「!!」
「なにしてんの、怜?」
バッと顔を上げた怜がテンパッていることは、暗闇の中でもはっきりと分かった。
「とっ、とっ、ときっ、起き……!?」
「俺寝てる間になにしてんの」
「い、いつからっ、」
「五分くらい前」
「五分っ……」
俺はキスをしながら、我慢汁で濡れている怜のちんこを擦る。
「なあ、どうして一人でしてんの?」
「えっ、えっと、そ、それは、あの」
「どうして俺を起こさねえの」
「だっ、だって、」
怜は顔を逸らし、震える声でなんとか答えた。
「……ビッチだと、思われたくなかったから……っ」
「は……?」
待ってくれ、怜。お前は俺をどうしたいんだ?
「き、きらわれたくなくて……」
「……」
「でも、ごめん……我慢できなくて……朱鷺でオナニーしちゃった……」
お前は俺を殺す気か? なんだこれ。こいつが可愛すぎて死にたくなってきた。
俺は怜に覆いかぶさり激しいキスをした。そして舌を体に這わせ、怜の脚を開かせる。
「俺にビッチだと思われたくなかったから、今まであんなすましたセックスしてたの?」
「……」
俺の質問に、怜は恥ずかしそうに頷いた。
「ちんこでイケなくても文句言わずに自分でシコッてたの?」
「……」
怜が恥ずかしさのあまり涙目になっている。
「なんだそれ、バカじゃねえの」
「ああああっ!?」
ちんこをぐっぽり咥え込むと、怜の体がのけぞった。うわ、こいつちんこの感度ヤバ。
「あっ! あ、ああっ、……! ……っ、ふ、ん……っ」
珍しく大声で喘いでいたのに、突然いつも通りの控えめな声になった。
「声も、今まで我慢してたんだ?」
「んーっ、んっ、ふぁ……、あっ……」
「我慢しなくていいから」
「あぁぁああっ!? あっ、あぁぁっ!」
フェラをしながらケツの中に指を突っ込むと、また激しい声が怜の口から溢れ出た。ぐいと前立腺を抑えると、尻から愛液がボトボトと落ちる。
「なんだよ、お前、ほんとさあ……」
「ふぅぅっ……! も、朱鷺っ、やめてっ……! 両方いじるのやめてっ……! みっともない声出ちゃうからぁぁ……!」
「みっともない声なんかじゃねえよ。すっげえ可愛い」
「ふぅぅ……っ、うぅ~~……」
「もっと聞かせろよ」
ケツの中を指でかき回し、舌でちんこの先っぽを舐め回し、手で竿を激しく擦る。
「あっ!? あぁぁぁっ、あっ! あぁぁっ!」
「今までごめんな、怜。これからはちゃんと、お前もたくさん気持ちよくしてやるからな。だから――」
「ふぁっ、あぁぁ――」
ピシャッ、と俺の顔に怜の精液が飛び散った。
「もっとその可愛い声聞かせろよ、怜」
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