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夏休み前
13話 7月21日:はじめてできた好きなヤツ
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「っ……」
「君は、あんなひどい見た目をして、薬ですっごくオメガの匂いを薄めていた僕と仲良くなってくれた。それに、アルファなのに、僕のことを気遣って指一本触れようとしなかった。大事に大事に、扱ってくれた。あんなこと、はじめてだった」
その言葉に、俺の心臓が握りつぶされるような痛みに襲われた。
本当のことなんて伝えない方が、俺にとっても高浜にとっても良いはずだ。時には優しい嘘もある。
でも――
「……高浜、ごめん。俺、実は――」
俺は全てを打ち明けた。
高浜は話を聞いている間、きょとんとしていた。
「高浜ゲーム……」
「ほんとごめん……!」
「女子大生のおっぱい……」
「大変申し訳ございません……!」
すっと、高浜の目がすわった。
「それで? 見事夏休み前に僕を抱けた朱鷺くんは、いつ女子大生とセックスするの?」
なんだこの圧。こ、こええ。
俺はしどろもどろになりながらも、なんとか答えた。
「あ、いえ……えっと、断り、ました……」
「へえ、どうして?」
「……高浜と、毎日一緒にメシを食いたいからです……」
「……」
高浜は目を瞬き、声を上げて笑った。
「なにそれ。僕とまたセックスしたいとかじゃなくて、ごはんを一緒に食べたいからなの?」
「は、はい……」
高浜の笑い声が、徐々にすすり泣く声に変わっていた。
「ほんと、なにそれ」
そんな高浜を見ていると、どうしようもなくたまらなくなってしまった。
俺は高浜を抱き寄せてキスをした。
「……なに?」
「いや、キスしたくなった……」
すると高浜は、俺の胸に手を置いて拒絶の意を示す。
「やめてよ」
「え、さっきお前もしてたじゃん……」
あ、でもそれは本当の俺を打ち明ける前か。
俺、高浜にがっかりされて、嫌われちまったのか……。
なんて考えていると、高浜がボソッと呟いた。
「それ以上されると、好きになっちゃう」
バカ野郎がああああテメェェェェェ俺をどうしたら気が済むんだクソがコラァァァァ!!
と、脳内で叫びながら、俺は高浜を押し倒した。
「好きになれよ……!」
「え……」
「俺のこと、好きになれよ!」
俺の心のシャウトに、高浜の目がまたもやすわった。
「好きになったって仕方ないでしょ」
「は……?」
「君みたいなアルファ性の高い人が、一人のオメガで満足できるとは思えない」
「……」
「正直なところどうなの? この前、恋人はいないって言ってたけど、それって特定の人と付き合うのが嫌、もしくは憚られるからでしょ。セフレは何人かいるんじゃない?」
「……」
こいつ、案外俺のこと見透かしていたんだな……。何が世間知らずなオメガだ。こいつほどアルファのこと分かっているやついねえだろうな。
「何人いるの?」
「……えっと、えー……」
「数えきれないくらいいるんだ?」
「あー……うー……」
やっぱりね、と高浜は失笑する。
「朱鷺くんは悪くないよ。アルファ性が強いんだから。体質だよ、それが」
そしてふいと顔を背けて言った。
「……セフレなら、いいよ。でも、君のことを好きにはなりたくない。友だちとしては好きだけど……」
「いやだ!!」
「……」
ほんと、自分で笑っちゃうよ。今まで、俺のことを好きになったオメガに「俺のことを本気になるな」と諭して関係を何度断ってきたか分からない俺が、一人のオメガに「本気になってほしい」って思うようになるなんて。
「俺のこと好きになれ、高浜」
「……そういう君はどうなの?」
「っ……」
「僕のこと、どう思ってるの?」
高浜は自嘲的な笑みを浮かべた。
「大学生のおっぱいには勝てたみたいだけど。僕はその数えきれないセフレを切れるほどの存在なの? 僕、好きな人が僕以外の人を抱いてるところなんて見たくないって思うような、めんどくさいオメガだよ。それに、長年おっさんたちに犯され続けてた汚れた体だし、発情期だってキツいし。止めといた方が良いよ、僕なんて――」
我慢できず、俺はベッドに拳を叩きつけた。
「……」
「おい、それ以上言うなよ。さすがのお前でも怒る」
「え、なんで……」
「俺の……」
ぐぁぁ……恥ずかしい……言うの恥ずかしい……!
だが、言わなきゃいけねえこともある!!
「俺の! 初めてできた好きな人のこと、バカにするな……!!」
やっとの思いで言ったのに、高浜は噴き出してケタケタ笑った。こいつさっきから色んな笑い方してんな。表情豊かなヤツめ。可愛い。
「もうお前以外抱かない! 約束するから、お前も俺のこと好きになれよ!!」
「ふうん。にわかには信じがたいなあ」
「し、信じてくれよ!」
「じゃあ……」
と言って、高浜は口を噤んだ。
「じゃあ、なに?」
「……いや、やっぱりいい。さすがに重すぎるって、自分でも思った」
「なに?」
まさか番になれとか……? 確かにそれは重すぎるが……。
「……おそろいの指輪、付けてほしい」
「プロポーズ!?」
「違う!! 右手の薬指! ただのアクセサリー!」
「は!? そんなんでいいの!?」
「ひ、引かないの……?」
「引くわけないだろ。むしろ……」
遠慮がちな可愛い独占欲にちょっと勃起した。
俺はやけくそ気味に高浜の説得を試みる。
「お前以外抱かないって約束する! おそろいの指輪も付ける! なんならGPSを付けてもいい! だから、だから……」
必死な形相で叫んでいる俺の下で、無表情をするな、頼むよ高浜。
「だから……! 俺と、付き合えよ、高浜……!」
「どうしてそんなに僕と付き合いたいの?」
「そりゃ、お前のこと、す、好きだから……」
「僕のオメガ性と、この顔を知らなかったとしても、同じことを言ってたと思う?」
「そ、そんなの分かんねえだろ。たらればの話なんて……! でも、俺……」
俺は高浜の頬を撫で、目じりを下げた。
「もう何日も前から、お前のこと可愛いって思ってたよ」
「かっ、」
高浜はボッと顔を真っ赤にして、枕に顔をうずめた。
「か、可愛いとか言うな!!」
「可愛いだろ、ほら見ろよ。首筋のホクロ」
「ひゃっ!」
「やっぱり俺の腕の中にすっぽりおさまる、小柄で細っこい体」
「んんん~……!」
「意外とよく笑う口元」
「やめっ、やめれぇ~……!」
「読書してるときのがらんどうになった目も好きだし、ちょっとずつちょっとずつメシを食う小さな口も好きだ」
「分かった、分かったから、もうやめてっ」
「それに、俺のことを、アルファ性の強いヤツとしてじゃなくて、俺として求めてくれたのも、キタよな~」
「昨日のことは忘れろぉぉぉ……!」
最後に俺は高浜の頭にちゅっとキスをして、耳元で囁いた。
「高浜。こっち向いて」
「……」
振り向いた高浜は、まだ顔が真っ赤だ。
「ごめん。俺、人を好きになったの、はじめてなんだ。だからどうしていいか分かんねえんだけど」
「……」
「俺と付き合ってよ」
「~~……っ」
高浜はおそるおそる俺の首にしがみつく。
「……僕のこと、他のアルファに売ったりしない?」
「するわけないだろ。お前が他のヤツに抱かれてるとこなんか見たくないんだが」
「3Pしない?」
「しねえって」
「発情誘発剤打って遊んだりしない?」
「しない」
「セックスしてるときに動画撮らない?」
「撮らない」
尿道におもちゃつっこんで遊ばない? 縛らない? 一カ月以上の射精管理しない? ……などなど、それはもう今までずいぶんアブノーマルなことをされてきたんだなということが分かる質問を長々とされて、俺はそれに全部「しない」と答えた。(縛るのはちょっとしたいと思ったけど)
そしたら高浜はぐすぐす泣きながら、最後の質問をした。
「僕のこと、これからも大切にしてくれる?」
「……約束する、絶対」
それでやっと、頷いた。
アルファ性の強い人間とオメガ性の強い人間が惹かれ合うのは必然のことなのかもしれない。
俺たちが互いにいつしか特別な好意を抱いていたのは、体質によるところが大きいのかもしれない。
それでも、俺たちは違う、と言いたい。
俺は高浜だから好きになったし、高浜は俺だから好きになった。
たとえ性がそうじゃなくたって、容姿がああじゃなくたって、俺たちは互いに惹かれ合っていたんだと、そう信じている。
「君は、あんなひどい見た目をして、薬ですっごくオメガの匂いを薄めていた僕と仲良くなってくれた。それに、アルファなのに、僕のことを気遣って指一本触れようとしなかった。大事に大事に、扱ってくれた。あんなこと、はじめてだった」
その言葉に、俺の心臓が握りつぶされるような痛みに襲われた。
本当のことなんて伝えない方が、俺にとっても高浜にとっても良いはずだ。時には優しい嘘もある。
でも――
「……高浜、ごめん。俺、実は――」
俺は全てを打ち明けた。
高浜は話を聞いている間、きょとんとしていた。
「高浜ゲーム……」
「ほんとごめん……!」
「女子大生のおっぱい……」
「大変申し訳ございません……!」
すっと、高浜の目がすわった。
「それで? 見事夏休み前に僕を抱けた朱鷺くんは、いつ女子大生とセックスするの?」
なんだこの圧。こ、こええ。
俺はしどろもどろになりながらも、なんとか答えた。
「あ、いえ……えっと、断り、ました……」
「へえ、どうして?」
「……高浜と、毎日一緒にメシを食いたいからです……」
「……」
高浜は目を瞬き、声を上げて笑った。
「なにそれ。僕とまたセックスしたいとかじゃなくて、ごはんを一緒に食べたいからなの?」
「は、はい……」
高浜の笑い声が、徐々にすすり泣く声に変わっていた。
「ほんと、なにそれ」
そんな高浜を見ていると、どうしようもなくたまらなくなってしまった。
俺は高浜を抱き寄せてキスをした。
「……なに?」
「いや、キスしたくなった……」
すると高浜は、俺の胸に手を置いて拒絶の意を示す。
「やめてよ」
「え、さっきお前もしてたじゃん……」
あ、でもそれは本当の俺を打ち明ける前か。
俺、高浜にがっかりされて、嫌われちまったのか……。
なんて考えていると、高浜がボソッと呟いた。
「それ以上されると、好きになっちゃう」
バカ野郎がああああテメェェェェェ俺をどうしたら気が済むんだクソがコラァァァァ!!
と、脳内で叫びながら、俺は高浜を押し倒した。
「好きになれよ……!」
「え……」
「俺のこと、好きになれよ!」
俺の心のシャウトに、高浜の目がまたもやすわった。
「好きになったって仕方ないでしょ」
「は……?」
「君みたいなアルファ性の高い人が、一人のオメガで満足できるとは思えない」
「……」
「正直なところどうなの? この前、恋人はいないって言ってたけど、それって特定の人と付き合うのが嫌、もしくは憚られるからでしょ。セフレは何人かいるんじゃない?」
「……」
こいつ、案外俺のこと見透かしていたんだな……。何が世間知らずなオメガだ。こいつほどアルファのこと分かっているやついねえだろうな。
「何人いるの?」
「……えっと、えー……」
「数えきれないくらいいるんだ?」
「あー……うー……」
やっぱりね、と高浜は失笑する。
「朱鷺くんは悪くないよ。アルファ性が強いんだから。体質だよ、それが」
そしてふいと顔を背けて言った。
「……セフレなら、いいよ。でも、君のことを好きにはなりたくない。友だちとしては好きだけど……」
「いやだ!!」
「……」
ほんと、自分で笑っちゃうよ。今まで、俺のことを好きになったオメガに「俺のことを本気になるな」と諭して関係を何度断ってきたか分からない俺が、一人のオメガに「本気になってほしい」って思うようになるなんて。
「俺のこと好きになれ、高浜」
「……そういう君はどうなの?」
「っ……」
「僕のこと、どう思ってるの?」
高浜は自嘲的な笑みを浮かべた。
「大学生のおっぱいには勝てたみたいだけど。僕はその数えきれないセフレを切れるほどの存在なの? 僕、好きな人が僕以外の人を抱いてるところなんて見たくないって思うような、めんどくさいオメガだよ。それに、長年おっさんたちに犯され続けてた汚れた体だし、発情期だってキツいし。止めといた方が良いよ、僕なんて――」
我慢できず、俺はベッドに拳を叩きつけた。
「……」
「おい、それ以上言うなよ。さすがのお前でも怒る」
「え、なんで……」
「俺の……」
ぐぁぁ……恥ずかしい……言うの恥ずかしい……!
だが、言わなきゃいけねえこともある!!
「俺の! 初めてできた好きな人のこと、バカにするな……!!」
やっとの思いで言ったのに、高浜は噴き出してケタケタ笑った。こいつさっきから色んな笑い方してんな。表情豊かなヤツめ。可愛い。
「もうお前以外抱かない! 約束するから、お前も俺のこと好きになれよ!!」
「ふうん。にわかには信じがたいなあ」
「し、信じてくれよ!」
「じゃあ……」
と言って、高浜は口を噤んだ。
「じゃあ、なに?」
「……いや、やっぱりいい。さすがに重すぎるって、自分でも思った」
「なに?」
まさか番になれとか……? 確かにそれは重すぎるが……。
「……おそろいの指輪、付けてほしい」
「プロポーズ!?」
「違う!! 右手の薬指! ただのアクセサリー!」
「は!? そんなんでいいの!?」
「ひ、引かないの……?」
「引くわけないだろ。むしろ……」
遠慮がちな可愛い独占欲にちょっと勃起した。
俺はやけくそ気味に高浜の説得を試みる。
「お前以外抱かないって約束する! おそろいの指輪も付ける! なんならGPSを付けてもいい! だから、だから……」
必死な形相で叫んでいる俺の下で、無表情をするな、頼むよ高浜。
「だから……! 俺と、付き合えよ、高浜……!」
「どうしてそんなに僕と付き合いたいの?」
「そりゃ、お前のこと、す、好きだから……」
「僕のオメガ性と、この顔を知らなかったとしても、同じことを言ってたと思う?」
「そ、そんなの分かんねえだろ。たらればの話なんて……! でも、俺……」
俺は高浜の頬を撫で、目じりを下げた。
「もう何日も前から、お前のこと可愛いって思ってたよ」
「かっ、」
高浜はボッと顔を真っ赤にして、枕に顔をうずめた。
「か、可愛いとか言うな!!」
「可愛いだろ、ほら見ろよ。首筋のホクロ」
「ひゃっ!」
「やっぱり俺の腕の中にすっぽりおさまる、小柄で細っこい体」
「んんん~……!」
「意外とよく笑う口元」
「やめっ、やめれぇ~……!」
「読書してるときのがらんどうになった目も好きだし、ちょっとずつちょっとずつメシを食う小さな口も好きだ」
「分かった、分かったから、もうやめてっ」
「それに、俺のことを、アルファ性の強いヤツとしてじゃなくて、俺として求めてくれたのも、キタよな~」
「昨日のことは忘れろぉぉぉ……!」
最後に俺は高浜の頭にちゅっとキスをして、耳元で囁いた。
「高浜。こっち向いて」
「……」
振り向いた高浜は、まだ顔が真っ赤だ。
「ごめん。俺、人を好きになったの、はじめてなんだ。だからどうしていいか分かんねえんだけど」
「……」
「俺と付き合ってよ」
「~~……っ」
高浜はおそるおそる俺の首にしがみつく。
「……僕のこと、他のアルファに売ったりしない?」
「するわけないだろ。お前が他のヤツに抱かれてるとこなんか見たくないんだが」
「3Pしない?」
「しねえって」
「発情誘発剤打って遊んだりしない?」
「しない」
「セックスしてるときに動画撮らない?」
「撮らない」
尿道におもちゃつっこんで遊ばない? 縛らない? 一カ月以上の射精管理しない? ……などなど、それはもう今までずいぶんアブノーマルなことをされてきたんだなということが分かる質問を長々とされて、俺はそれに全部「しない」と答えた。(縛るのはちょっとしたいと思ったけど)
そしたら高浜はぐすぐす泣きながら、最後の質問をした。
「僕のこと、これからも大切にしてくれる?」
「……約束する、絶対」
それでやっと、頷いた。
アルファ性の強い人間とオメガ性の強い人間が惹かれ合うのは必然のことなのかもしれない。
俺たちが互いにいつしか特別な好意を抱いていたのは、体質によるところが大きいのかもしれない。
それでも、俺たちは違う、と言いたい。
俺は高浜だから好きになったし、高浜は俺だから好きになった。
たとえ性がそうじゃなくたって、容姿がああじゃなくたって、俺たちは互いに惹かれ合っていたんだと、そう信じている。
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