【完結】【R18BL】男泣かせの名器くん、犬猿の仲に泣かされる

ちゃっぷす

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後日談

睡眠中の小鳥遊くん(月見里side)

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 接待飲みは嫌いだ。
 興味のない話にうんうん頷いて相手のご機嫌を取らないといけないのが嫌いだ。しかも俺は酒を飲まないようにしているので、おっさんたちができあがっていく中一人だけ素面でいなければいけない。
 酔ってハイテンションになったおっさんの中で、素面で耐え忍ばなければならないあの空間は、はっきり言ってこの世の地獄である。

 それに、帰りが遅くなる。
 今日も帰宅したのは午前一時すぎだった。
 いつもは帰りを待ってくれている小鳥遊も、今日は俺が「遅くなるから先に寝ろ」と伝えてあったので眠っていた。

 俺はシャワーを浴びたあと、小鳥遊の部屋に忍び込んだ。
 布団をめくっても小鳥遊は目を覚まさない。熟睡しているようだ。

「……」

 俺の悪い癖、その一。ストレスが溜まったらセックスがしたくなる。

「……小鳥遊ー、抱いてー……」

 俺の悪い癖、その二。小鳥遊に限ってではあるが……相手よりも自分を優先してしまう。

 小声で声をかけても小鳥遊は起きなかった。

「……」

 俺の悪い癖、その三。セックスに関しては我慢ができない。

 俺は寝ている小鳥遊の頬にキスをしながら、小鳥遊のズボンに手を差し込んだ。当然ペニスはふにゃふにゃだ。

「小鳥遊ー……起きないのー……?」
「んっ……」

 激しくペニスを握り動かすと、小鳥遊から声が漏れた。
 起きてくれたかと期待したが、残念。ちんこをしごかれいてもスヤスヤ眠っている。

 小鳥遊のペニスがしっかり勃起した。俺は顔を小鳥遊のペニスに近づけ、ちろちろと舐める。

「うっ……んん……」
「小鳥遊、気持ちいい?」
「……」
「寝てても我慢汁垂らすんだなあ。かーわい」
「んん……っ」

 いつもより反応は悪いが、それでもバキバキに勃起した。

 俺は小鳥遊にまたがり、腰を上げる。

「小鳥遊。まだ寝てんの?」
「……」
「起きないと犯しちゃうぞー」
「……」

 何度声をかけても、小鳥遊は目を覚まさない。
 俺はため息をつき、小鳥遊のペニスめがけてゆっくりと腰を下ろした。

「あぁぁっ……んん……っ」

 俺の喘ぎ声にかき消されたが、小鳥遊も「あああ……っ」とか細い嬌声を漏らしていた。

 小鳥遊のペニスを根元まで呑み込んだ俺は、求めていた快感にのけぞった。

「やっぱ小鳥遊のちんこ気持ちいいー……」

 それから俺は、己の快感のみを求め腰を動かした。
 小鳥遊を使った自慰はこれ以上ないほど気持ちよくて、気付けば俺は激しく腰を振りながら、自分のペニスを握っていた。

「あっ……、あ、あっ……! 気持ちいいっ……。小鳥遊……っ、お前のちんこめっちゃ気持ちいい……っ。やば、腰と手全然止まんない……っ。あっ、出そっ……出るっ……」

 俺はペニスを握っている手をがむしゃらに動かした。

「んんっ……!!」

 そして射精した。小鳥遊の体に向けて、精液が勢いよく飛び出す。精液の数滴が小鳥遊のあごにまで飛んでしまった。

「はぁ……はぁ……っ」

 射精しても欲情は止まらない。
 俺はとろんとした目で腰を振り続けた。

 すると、小鳥遊の体にぐっと力が入る。

「んっ……!!」
「あっ!!」

 体の中に、熱いものが注がれた。
 小鳥遊の精液に感じていると、小鳥遊の独り言が聞こえた。

「……え? 俺夢精した……?」

 目を覚ましたようだ。
 小鳥遊は俺に気付いていないようで、また独り言を呟いた。

「やば。すげー夢見た……」
「どんな夢?」
「月見里が……寝てる俺に……ん?」

 そこでやっと俺がいることに気付いたようだ。
 俺はケツでちんこを咥えたまま、小鳥遊の耳元で囁いた。

「それ、夢じゃないぞ」
「えっ……? んんんっ……!!」

 再び動き始めると、小鳥遊がさっきよりも格段に良い反応をした。

「えっ!? なにっ、なんだ!? 月見里!? 何している!?」
「寝てるお前犯してたっ……んっ……あぁっ……」
「んんっ……ぐっ……あぁぁ……っ、待て……待て月見里ぃ……っ、寝起きでこれは……っ」

 寝起きのせいで、小鳥遊の呂律がちょっと甘い。
 俺は小鳥遊の言葉を無視して、激しいキスをした。小鳥遊はよく分からないまま受け入れてくる。

「もうちょっと付き合えよな……っ、俺、まだ中でイッてないから……っ」
「んっ、んんっ……、月見里ぃっ、激し……っ」
「寝ぼけてるお前かわいいなあ……っ。いつもより声が甘い」
「あぁぁ……っ、気持ちい……っ、気持ちいっ……」
「もっと気持ちよくしてやるからな」
「んぁっ……あぁぁ……、またイク……っ、イキそ……っ」
「何回でもイッていいぞっ……、俺も……っ、イキそう……っ! んっ……んんんんっ!!」
「あぁぁぁ!?」

 ナカイキをした拍子に締め付けすぎたのか、小鳥遊が二度目の射精をした。

 やっと気が済んだ俺は、小鳥遊のペニスを尻から抜き、ベッドに横になった。
 胸に顔をうずめる俺を抱きしめ、小鳥遊が呆れたような声を出す。

「……何をしているんだ、お前は」
「起こしても起きなかったから」
「全く……どうしようもないヤツだな」
「でも、小鳥遊も気持ちそうだった」
「……まあ、気持ちよかったが」

 気持ちよかったから困っているんだ、と小鳥遊が呻いた。
 そして、なにやら噛みしめるように呟いた。

「月見里に……寝ているときに、犯されてしまった」

 その声がちょっと嬉しそうだったので、「あ、また変な性癖を小鳥遊に覚えさせてしまったな」と思った。
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