【完結】【R18BL】男泣かせの名器くん、犬猿の仲に泣かされる

ちゃっぷす

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想い

第三十九話

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「……さすが絶倫さん。出した直後でも衰える気配なし」
「フェラだけで俺のちんこを負かせると思ったか? 甘いな」

 俺は小鳥遊の体に馬乗りになり、尻に小鳥遊のペニスを添える。
 すると小鳥遊が、ちょっと期待のこもった目で俺を見上げた。

「……お前が動くのか」
「今回は俺がケツで抱かせてもらいますね」
「んん……っ」

 ペニスを俺の尻に呑み込まれた小鳥遊は、快感に身をよじらせた。
 俺はベッドに膝をつき、ゆさゆさと体を軽く揺らす。

「気持ちいいか?」
「……うん」

「うん」だって。いつもツンツンした口調の小鳥遊が、甘えた子どもみたいな声で返事した。

「お前ってほんと可愛いなあ」
「ん……っ」

 腰を揺らしながら、小鳥遊にキスをした。すると小鳥遊は縋るように俺に抱きつき、必死に舌を絡めてきた。

「はは。これじゃ、どっちが甘えん坊なのか分かんないな」
「……うるさいな。お前がこんなことするからだ……」
「実はずっと、お前のこと可愛いと思ってた」
「やめろ……気色悪い……」
「お前は気付いてないだろうけど、今もすげえ可愛い顔してんだぞ」
「~~……見るな」

 そう言って、小鳥遊が腕で顔を隠した。
 俺が小鳥遊の乳首を舌でつつくと、小鳥遊は驚いてこちらを見た。

「ふっ……!? お、おいっ、何してる」
「乳首舐めてるんだけど」
「や、やめろっ」
「なんで。お前だって散々俺の乳首吸ってんじゃん」
「吸うのは好きだが吸われるのは好きじゃないっ……くすぐったくて……」
「なんだ。未開発か」

 俺はニシシと笑い、舌と指で小鳥遊の乳首を弄ぶ。

「これからじっくり時間をかけて、お前の乳首開発してやるよ」
「や、やめろぉ……っ」
「ちょっとずつ気持ちよくなっていこうな」

 俺もこれからめいっぱい、こいつの心も体も甘やかしてやるんだ。

「俺なしじゃ生きられない体にして、俺から離れられなくしてやる」

 小鳥遊は目をきゅっと閉じ、俺から顔を背ける。

「もう、とっくにそうなってる」

 散々小鳥遊の体を弄んだあと、俺は膝を立てた。

「小鳥遊。イカせるぞ」
「ん……っ」

 俺を見上げる小鳥遊の顔はトロトロに溶けていた。お前もそんな顔ができたんだな。

「はあ……。そんな可愛い顔されたら、手加減できねえな……」
「うっ!?」

 ゆっくり小鳥遊のペニスを抜き、勢いよく腰を打ち付ける。
 乱暴に与えられた快感に、小鳥遊の目がチカチカしたのが分かった。

「あ……、あ……」
「こんなんでチカッてんじゃねえよ」
「あっ!?」

 それから俺は、激しく腰を振り始めた。俺の動きに合わせて小鳥遊の口から嬌声が漏れる。

「あっ……んっ、んん……っ! 月見里っ……もうちょっとゆっくり……っ!」
「さっきまで散々ノロノロしてやっただろっ……、んっ、あっ……気持ちいい……っ」
「こんなんされたら……すぐ出るだろうがっ……、やめろっ……!」
「たまには自分のイキたいときにイケよっ……、誰も怒らねえからっ……んっ、ぁぁっ」

 小鳥遊がふと俺の股間に目をやった。
 腰を振るたびにみっともなく上下に揺れる俺のペニス。その先から小鳥遊の腹に飛び散る俺の我慢汁。
 小鳥遊はそれを見て、ぼっと顔を赤くした。そして泣きそうな顔で俺の揺れるちんこを睨みつける。

「もうお前っ……ほんとエロい……っ、もういやだ……っ」

 そうぼやいたかと思えば、前触れもなく精液を注ぎ込まれた。

「んんっ……!!」
「……」
「お前な……イクとき事前に言えよ……っ、びっくりするだろ……」
「……」

 小鳥遊は放心状態になっていて、返事がない。
 ケツで抱くと毎回こうなるのか、こいつは。

 俺は尻からペニスを抜き、小鳥遊の隣に寝ころんだ。

「大丈夫か?」
「……死ぬかと思った」

 大げさだな……。
 小鳥遊は天井を見上げたまま、ボソッと言った。

「……腰振ってるとき、自分のちんこがどうなっているか知ってるか?」
「まあ……うん」
「自分で腰振ってるとき、自分がどんな顔をしているか知ってるか?」
「それは……知らない」

 小鳥遊はのろのろとこちらを向き、俺の頬を撫でる。

「オスかメスか分からない顔をしているぞ」
「それは褒めてるのか貶してるのかどっちだ」

 俺の質問を無視して、小鳥遊は俺の顔を見つめた。

「快感に悦ぶメスの顔をしていながら、俺を食って悦ぶオスの顔をしていて……」

 そしてこくんと唾を呑み込み、言葉を続ける。

「俺まで自分がオスかメスか分からなくなって……いつもの倍気持ちよくなる」
「だったらいいじゃん」

 小鳥遊は快感とプライドの狭間で苦しんでいるようだった。

「まるで……ケツを掘られた気分だ……っ」
「あ、お前も興味ある? 気持ちいいぞ、ケツ。今度掘ってやろうか」
「絶対に嫌だ」
「えー。俺、一回ちんこ使ってみたいんだけど」
「テンガで我慢しろっ。お前の激ヨワちんこにはテンガで充分だっ」

 おもむろに小鳥遊が起き上がり、不気味な笑みを漏らす。

「少しお前に勘違いさせてしまったようだな」
「な、なんだよ急に……」
「いいか。お前は抱かれる側だ。そして俺は抱く側であり、それ以外はありえない」

 今からそれを分からせてやると言って、小鳥遊は朝まで俺を抱き潰した。
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