48 / 72
一年:三学期~学年末考査
第四十二話
しおりを挟む
授業終わりのチャイムが鳴ると同時に、凪が保健室に飛び込んできた。
「理玖! 大丈夫!?」
「あー……大丈夫」
「ごめんなあ……! 理玖が体調悪くなったの、絶対昨晩の中出s――」
「ちょっ……」
俺は顔面を殴る勢いで凪の口を塞いだ。
「おまっ……お前っ、お前バカなのぉ!? なんでボロボロそういうこと口から出んのぉ!?」
そのせいで高梨先生に目ぇ付けられてケツとちんこいじられたんだぞ分かってんのお前!!
「ご、ごめん!」
「ほんとに気を付けろよお前!!」
「はいっ!」
あー。保健室でいるときだけは、こいつと一緒にいるのがめちゃくちゃ疲れる。
そしていつものようにタイミング良く(今回も聞き耳立てていたんだろうなあ!)、高梨先生がカーテンを開けた。
「鳥次くん、体調はどうだい?」
「はあ。だいぶ良くなりました」
「だろうね。ふふん」
「きっしょ……」
得意げな顔すんな。お前は面白半分に俺のケツとちんこいじっていただけだろうが。
「またいつでもおいで、鳥次くん」
「いえ二度と来ませんよこんなとこ」
「ははは。そうやってツンツンしている子ほど来るんだよねえ」
「ふざけんなっ。このクソ教諭がっ」
俺は鼻息荒く保健室をあとにした。うしろから凪が追いかけてくる。不思議そうな顔をしている。
「理玖。高梨先生となんかあった?」
「べっ……別に! なんにもないけど!!」
「……ふーん」
凪は振り返り、保健室のドアに目を向ける。
「……理玖が俺以外の人の前で素を出して話してるの初めて見た」
「そうかあ?」
「そうだよ。いつもだんまりじゃん。なんで? 高梨先生と仲良いの?」
「むしろ逆!! めっちゃくちゃ嫌い!!」
「……ふーん」
一時間前までそんな素振り見せてなかったのに、と凪が呟いた。
「ほんとに高梨先生となんもなかった?」
「なんもなかった! しつこい!」
「ふーん」
この日の夜、久しぶりに凪から手を出してきた。
でもいつもとちょっと様子が違って、なんか不気味だった。
全身を隅々まで観察するように見つめられた。腋の下とか、うち太ももとか、そんな普段見ないようなところまでじっくり。まるでなにかの痕跡を探しているかのようだった。
ケツ穴に指を差し込んだとき、凪が「ん……?」と低い声を漏らした。
「……なんかゆるくない?」
「そ、そうか……? いつもこんなもんだろ」
「そうかな……」
俺が射精したときもちょっと怖かった。
俺の精液を指ですくい、疑わしい目で俺を一瞥する。
「なんかいつもより量少なくない?」
「そ、そうか……? 俺には分かんないけど……」
「ふーん」
凪は無言でちんこを一気に奥まで押し込んだ。(今日はコンドームをちゃんと付けている)
そして、俺を冷たい目で見下ろす。
「いつもより反応悪いよな」
「そ……そんなこと……」
「それにやっぱゆるい」
「べ、別に……」
凪は俺を黙らせるように、激しい一突きを食らわせた。
「あぅっ……!」
「なあ、理玖」
凪が顔を近づける。キスされると思って目を閉じたが、キスではなく両頬を乱暴に掴まれた。
「うっ……」
「怒らないから正直に言って」
「……」
もう怒ってるじゃん……
「高梨先生となんかした?」
「……」
「なあ。なんか言って」
怖い。
凪の目がギラギラしている。殺意高め。
正弥に向けていたみたいな目を俺に向けるな。怖いです本当に。
「なんも言わないの?」
「……た」
「聞こえない」
「……しました」
正直に言わないと殺される。正直に言っても殺されそうだけど。
凪の手の力が強くなった。あごの骨が砕けそうだ。
「ちがう……聞いて……」
「……」
「説明するから……」
「……」
「う……凪、痛い……」
「っ……」
少し凪の手が緩んだ。
俺はとつとつと白状する。
中出しセックスが原因で腹を壊した俺のケツから、先生が精液を掻き出してくれたこと。それと、ついでに勃起したちんこを鎮めてもらったこと。
それを聞いた凪は、ケツからちんこを引き抜いた。
「凪……」
俺のこと嫌になったか……?
「……ごめん。俺のせいなのに、あんな怒り方して」
「いや、俺の方こそ、嘘ついてごめん……」
「ううん。そもそも俺が怒るのおかしいし」
「……」
でも……と言って、凪が腰を上げた。そして俺の胸の上に座り込む。
「……?」
今から俺は何をされるのだろうか。
「ごめん。ちょっと……抑えらんない。許して」
「……? ……!?」
おもむろに、凪はコンドームを外し、ちんこをシゴきはじめた。
こんなドアップでオナニーしているところははじめて見た。くちくちやらしい音鳴らしやがって。そういう雰囲気じゃないって分かっているのに、目の前の光景に興奮してしまう。
我慢汁が俺の首元に落ちる。なにこれ。ちょっと……良い。
「……っ、んっ……!!」
「っ……。!?!?」
射精する直前、凪が腰を上げた。そして俺の顔面に向けて、精液を飛び散らせる。
――顔射だ。顔射された。
「――……っ」
なんか、凪のものにされた気分。
忌まわしいことに、顔射されるのははじめてではない。
でも、芽生えた感情は正反対だった。
凪が幼稚な支配欲を晒したように思えた。
それがとてつもなく……嬉しかった。
さらに凪は、その精液を指で塗り込むようなしぐさをした。
なに、お前。なにやってんの、それ。
そんなことしなくても、俺、どこもいかねえよ?
やりたいことをやるだけやって、やっと凪が正気に戻った。
「理玖……ごめん……俺、またやっちゃった……」
「別にいいよ」
「はあ……俺まじ最低……」
なんだろ。ダイエット中の人が暴飲暴食したあとに落ち込む姿を見ているようだ。
すっきりしたあとしか自戒できないヤツ。
別に無理に変わろうとしなくてもいいのにな? なんでか理想を追い求めて無理しようとするんだよ。誰もそんなこと望んでいないのに。そのままでいいのに。
凪が落ち込みすぎて布団にくるまって出てこなくなった。
俺は布団越しに凪を抱きしめる。
「俺、先生のことなんとも思ってねえよ?」
「……」
「あと、さっきのことも別になんとも」
「……」
「そんな落ち込むなよ。な?」
凪は布団からひょこっと顔を出した。涙目になっている。
「俺……理玖に絶対したらダメなことした……」
「別にしていいってば」
「俺、やっぱりあいつと同じだぁ……」
「あいつとお前を一緒にすんな。全然違ぇよ」
本気で落ち込んでいる凪には申し訳ないけど、いつも明るい凪が泣きそうになりながら自分を責めているのが可愛くてしょうがなかった。ギャップ萌えというやつだろうか。
いや、たぶん俺、こいつならなんでもいいんだ。
明るくても暗くても、ポジティブでもネガティブでも。
中出しされても、顔射されても。
それが凪なら、なんだって許せてしまう。
「理玖! 大丈夫!?」
「あー……大丈夫」
「ごめんなあ……! 理玖が体調悪くなったの、絶対昨晩の中出s――」
「ちょっ……」
俺は顔面を殴る勢いで凪の口を塞いだ。
「おまっ……お前っ、お前バカなのぉ!? なんでボロボロそういうこと口から出んのぉ!?」
そのせいで高梨先生に目ぇ付けられてケツとちんこいじられたんだぞ分かってんのお前!!
「ご、ごめん!」
「ほんとに気を付けろよお前!!」
「はいっ!」
あー。保健室でいるときだけは、こいつと一緒にいるのがめちゃくちゃ疲れる。
そしていつものようにタイミング良く(今回も聞き耳立てていたんだろうなあ!)、高梨先生がカーテンを開けた。
「鳥次くん、体調はどうだい?」
「はあ。だいぶ良くなりました」
「だろうね。ふふん」
「きっしょ……」
得意げな顔すんな。お前は面白半分に俺のケツとちんこいじっていただけだろうが。
「またいつでもおいで、鳥次くん」
「いえ二度と来ませんよこんなとこ」
「ははは。そうやってツンツンしている子ほど来るんだよねえ」
「ふざけんなっ。このクソ教諭がっ」
俺は鼻息荒く保健室をあとにした。うしろから凪が追いかけてくる。不思議そうな顔をしている。
「理玖。高梨先生となんかあった?」
「べっ……別に! なんにもないけど!!」
「……ふーん」
凪は振り返り、保健室のドアに目を向ける。
「……理玖が俺以外の人の前で素を出して話してるの初めて見た」
「そうかあ?」
「そうだよ。いつもだんまりじゃん。なんで? 高梨先生と仲良いの?」
「むしろ逆!! めっちゃくちゃ嫌い!!」
「……ふーん」
一時間前までそんな素振り見せてなかったのに、と凪が呟いた。
「ほんとに高梨先生となんもなかった?」
「なんもなかった! しつこい!」
「ふーん」
この日の夜、久しぶりに凪から手を出してきた。
でもいつもとちょっと様子が違って、なんか不気味だった。
全身を隅々まで観察するように見つめられた。腋の下とか、うち太ももとか、そんな普段見ないようなところまでじっくり。まるでなにかの痕跡を探しているかのようだった。
ケツ穴に指を差し込んだとき、凪が「ん……?」と低い声を漏らした。
「……なんかゆるくない?」
「そ、そうか……? いつもこんなもんだろ」
「そうかな……」
俺が射精したときもちょっと怖かった。
俺の精液を指ですくい、疑わしい目で俺を一瞥する。
「なんかいつもより量少なくない?」
「そ、そうか……? 俺には分かんないけど……」
「ふーん」
凪は無言でちんこを一気に奥まで押し込んだ。(今日はコンドームをちゃんと付けている)
そして、俺を冷たい目で見下ろす。
「いつもより反応悪いよな」
「そ……そんなこと……」
「それにやっぱゆるい」
「べ、別に……」
凪は俺を黙らせるように、激しい一突きを食らわせた。
「あぅっ……!」
「なあ、理玖」
凪が顔を近づける。キスされると思って目を閉じたが、キスではなく両頬を乱暴に掴まれた。
「うっ……」
「怒らないから正直に言って」
「……」
もう怒ってるじゃん……
「高梨先生となんかした?」
「……」
「なあ。なんか言って」
怖い。
凪の目がギラギラしている。殺意高め。
正弥に向けていたみたいな目を俺に向けるな。怖いです本当に。
「なんも言わないの?」
「……た」
「聞こえない」
「……しました」
正直に言わないと殺される。正直に言っても殺されそうだけど。
凪の手の力が強くなった。あごの骨が砕けそうだ。
「ちがう……聞いて……」
「……」
「説明するから……」
「……」
「う……凪、痛い……」
「っ……」
少し凪の手が緩んだ。
俺はとつとつと白状する。
中出しセックスが原因で腹を壊した俺のケツから、先生が精液を掻き出してくれたこと。それと、ついでに勃起したちんこを鎮めてもらったこと。
それを聞いた凪は、ケツからちんこを引き抜いた。
「凪……」
俺のこと嫌になったか……?
「……ごめん。俺のせいなのに、あんな怒り方して」
「いや、俺の方こそ、嘘ついてごめん……」
「ううん。そもそも俺が怒るのおかしいし」
「……」
でも……と言って、凪が腰を上げた。そして俺の胸の上に座り込む。
「……?」
今から俺は何をされるのだろうか。
「ごめん。ちょっと……抑えらんない。許して」
「……? ……!?」
おもむろに、凪はコンドームを外し、ちんこをシゴきはじめた。
こんなドアップでオナニーしているところははじめて見た。くちくちやらしい音鳴らしやがって。そういう雰囲気じゃないって分かっているのに、目の前の光景に興奮してしまう。
我慢汁が俺の首元に落ちる。なにこれ。ちょっと……良い。
「……っ、んっ……!!」
「っ……。!?!?」
射精する直前、凪が腰を上げた。そして俺の顔面に向けて、精液を飛び散らせる。
――顔射だ。顔射された。
「――……っ」
なんか、凪のものにされた気分。
忌まわしいことに、顔射されるのははじめてではない。
でも、芽生えた感情は正反対だった。
凪が幼稚な支配欲を晒したように思えた。
それがとてつもなく……嬉しかった。
さらに凪は、その精液を指で塗り込むようなしぐさをした。
なに、お前。なにやってんの、それ。
そんなことしなくても、俺、どこもいかねえよ?
やりたいことをやるだけやって、やっと凪が正気に戻った。
「理玖……ごめん……俺、またやっちゃった……」
「別にいいよ」
「はあ……俺まじ最低……」
なんだろ。ダイエット中の人が暴飲暴食したあとに落ち込む姿を見ているようだ。
すっきりしたあとしか自戒できないヤツ。
別に無理に変わろうとしなくてもいいのにな? なんでか理想を追い求めて無理しようとするんだよ。誰もそんなこと望んでいないのに。そのままでいいのに。
凪が落ち込みすぎて布団にくるまって出てこなくなった。
俺は布団越しに凪を抱きしめる。
「俺、先生のことなんとも思ってねえよ?」
「……」
「あと、さっきのことも別になんとも」
「……」
「そんな落ち込むなよ。な?」
凪は布団からひょこっと顔を出した。涙目になっている。
「俺……理玖に絶対したらダメなことした……」
「別にしていいってば」
「俺、やっぱりあいつと同じだぁ……」
「あいつとお前を一緒にすんな。全然違ぇよ」
本気で落ち込んでいる凪には申し訳ないけど、いつも明るい凪が泣きそうになりながら自分を責めているのが可愛くてしょうがなかった。ギャップ萌えというやつだろうか。
いや、たぶん俺、こいつならなんでもいいんだ。
明るくても暗くても、ポジティブでもネガティブでも。
中出しされても、顔射されても。
それが凪なら、なんだって許せてしまう。
519
お気に入りに追加
751
あなたにおすすめの小説
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・不定期
信じて送り出した養い子が、魔王の首を手柄に俺へ迫ってくるんだが……
鳥羽ミワ
BL
ミルはとある貴族の家で使用人として働いていた。そこの末息子・レオンは、不吉な赤目や強い黒魔力を持つことで忌み嫌われている。それを見かねたミルは、レオンを離れへ隔離するという名目で、彼の面倒を見ていた。
そんなある日、魔王復活の知らせが届く。レオンは勇者候補として戦地へ向かうこととなった。心配でたまらないミルだが、レオンはあっさり魔王を討ち取った。
これでレオンの将来は安泰だ! と喜んだのも束の間、レオンはミルに求婚する。
「俺はずっと、ミルのことが好きだった」
そんなこと聞いてないが!? だけどうるうるの瞳(※ミル視点)で迫るレオンを、ミルは拒み切れなくて……。
お人よしでほだされやすい鈍感使用人と、彼をずっと恋い慕い続けた令息。長年の執着の粘り勝ちを見届けろ!
※エブリスタ様、カクヨム様、pixiv様にも掲載しています
【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「僕の方がぜってー綺麗なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談? 本気? 二人の結末は?
美形病みホスと平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。
ある日、人気俳優の弟になりました。
雪 いつき
BL
母の再婚を期に、立花優斗は人気若手俳優、橘直柾の弟になった。顔良し性格良し真面目で穏やかで王子様のような人。そんな評判だったはずが……。
「俺の命は、君のものだよ」
初顔合わせの日、兄になる人はそう言って綺麗に笑った。とんでもない人が兄になってしまった……と思ったら、何故か大学の先輩も優斗を可愛いと言い出して……?
平凡に生きたい19歳大学生と、24歳人気若手俳優、21歳文武両道大学生の三角関係のお話。
日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが
五右衛門
BL
月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。
しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──
【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】
紫紺
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。
相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。
超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。
失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。
彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。
※番外編を公開しました(10/21)
生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。
※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。
※4月18日、完結しました。ありがとうございました。
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる