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第一章
俺のちんこに感情移入するルームメイト
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大地はうーんと考えてから言った。
「お前さ、どのくらいの頻度でシコッてる?」
「はっ?」
「オナニーだよオナニー。俺はさ、小さい時からシコりすぎて遅漏になったんだよ」
自分の片手ほど気持ちのいいものはない、というのが大地の持論だ。
セックスとオナニーだと、感度だけで言えば後者の方が気持ちいい。大地はそれをしすぎて、ちんこを極度の快感に慣れさせすぎてしまった。そのせいで女の子の中では簡単にイケない体になったと。アホだ。
「それで? 爽はどんくらいオナニーしてんの?」
「ええ……。言わなきゃダメ?」
「なんだよ。俺は言ったのにお前は言わないの?」
「お前が勝手に言ったんだろ? でも……そうだな……、彼女がいないときは週に一回するかしないか、くらいかな?」
俺の答えに大地はまたのけぞった。いちいちリアクションがでかくてイラッとする。
「はぁ!? 月に四回あるかないかってことか!?」
「そういうことになるかな……。ちなみに彼女がいるときはセックスするからオナニーはしないけど」
「嘘だろ……」
「え、これって少ないの?」
「分からん……。ちなみに俺は一日二回以上を毎日なんだが……。彼女がいるときも同じ頻度だ……」
「は!? 死ぬぞお前!!」
「お前こそそんな溜めてキンタマ破裂しねえの!?」
「しないわ!! ……やっべー、大地が想像以上に猿だった……」
ジト目をしている俺の背中を、大地がニッコリ笑ってバシバシ叩く。
「俺、見つけた! お前の早漏を治す方法!」
「まじか! なに? 教えて!」
「もっとオナニーすりゃあいいんだよ!」
「……あなたはアホなのですか?」
「いや、マジで言ってんの! お前、多分感度高すぎるんだよ! 自分でシコッて快感に慣れさせればいい!」
大地の提案に、俺は全力で首を横に振った。
「無理無理! 俺、オナニー嫌いなんだよ!!」
「は? なんで!?」
「だって虚しいじゃん! 一人で孤独にちんこいじって、射精したあと無言でティッシュでちんこ拭いてゴミ箱に捨てんだぜ!? 虚無!」
「お前なに言ってんの……?」
「射精は相手がいるから気持ちいいんじゃねえか!!」
俺の発言に、さすがの大地もドン引きだ。
「お、お前、もしかして快感よりも雰囲気大事にするタイプ……? こわ……」
「なんで怖いんだよ! 俺からしたら毎日二回もシコッてるお前の方が怖いわ」
「じゃあその週一のオナニーは……」
「仕方なく、イヤイヤやってる。さすがに週に一回は出しといたほうがいいよなーって感じで」
「お前マジか……」
大地はため息を吐いて、俺の股間に視線を落とす。
「お前のちんこ可哀想」
「はらたつなー……」
俺は幼い頃から大地を知っている。だから誰よりもこいつのことを理解しているつもりだ。
こいつは優しくて、人情深くて、他人事でも自分事のように喜び、悩み、怒るような良いヤツだ。
そして時々、ネジが飛んだような思考回路を巡り、誰もが驚くような斬新なアイディアを生み出す天才肌。ぶっ飛んだアホともいう。
大地はおもむろに俺の股間に手を乗せ、いたわるように撫でた。
「は!? なにしてんのお前!!」
「可哀想になあ。早漏なのはお前のせいじゃないよ。お前をしっかり育ててこなかった親が悪い」
「もしかしてお前今俺のちんこに語りかけてんの!?」
「一人でするのがイヤなんだと。ワガママだよなあ。お前の気持ちも分かってやれよなあ」
そして大地は、俺に決意に満ちた目を向ける。
「爽。お前のちんこ、俺とお前で育ててやろう」
「何言ってんのお前」
「シングルファザーはいやなんだろう? じゃあ俺がマザーになってやる。だから二人で一人前のちんこに育ててやろう」
「だから何言ってんのお前」
「お前のちんこ、毎日俺が握ってやる。そしたらちんこもしっかり育って早漏じゃなくなるはずだ」
「いやだから何言ってんのお前!?!?」
「これ以上ワガママを言うな!!」
「ひっ」
大声で怒鳴られ、俺もちんこも縮みあがった。大地が怒ったら手を付けられなくなることを、俺は知っている。
今、こいつはキレる寸前だ。なぜか俺のちんこに感情移入をしてしまい、ちんこを幸せにしてやろうと必死なのだろうか。いやなんだそれ。
「これ以上、お前のワガママでちんこを我慢させるな。見てみろ、お前のせいでこんなにも繊細で敏感な子になってしまったじゃないか」
「す、すみません……?」
「だが安心しろ。お前はもう一人じゃない。俺がいる」
「は、はい……」
俺がか細い声で返事をすると、大地はまたニッコリ笑い、俺の頭を撫でた。
「俺ら二人で、焦らずゆっくり育てていこうな!」
流された俺が悪いのだろうか。それともアホすぎるルームメイトが悪いのだろうか。
どちらにせよ、どうやら俺はこれから毎晩こいつにちんこをしごかれるらしい。
「お前さ、どのくらいの頻度でシコッてる?」
「はっ?」
「オナニーだよオナニー。俺はさ、小さい時からシコりすぎて遅漏になったんだよ」
自分の片手ほど気持ちのいいものはない、というのが大地の持論だ。
セックスとオナニーだと、感度だけで言えば後者の方が気持ちいい。大地はそれをしすぎて、ちんこを極度の快感に慣れさせすぎてしまった。そのせいで女の子の中では簡単にイケない体になったと。アホだ。
「それで? 爽はどんくらいオナニーしてんの?」
「ええ……。言わなきゃダメ?」
「なんだよ。俺は言ったのにお前は言わないの?」
「お前が勝手に言ったんだろ? でも……そうだな……、彼女がいないときは週に一回するかしないか、くらいかな?」
俺の答えに大地はまたのけぞった。いちいちリアクションがでかくてイラッとする。
「はぁ!? 月に四回あるかないかってことか!?」
「そういうことになるかな……。ちなみに彼女がいるときはセックスするからオナニーはしないけど」
「嘘だろ……」
「え、これって少ないの?」
「分からん……。ちなみに俺は一日二回以上を毎日なんだが……。彼女がいるときも同じ頻度だ……」
「は!? 死ぬぞお前!!」
「お前こそそんな溜めてキンタマ破裂しねえの!?」
「しないわ!! ……やっべー、大地が想像以上に猿だった……」
ジト目をしている俺の背中を、大地がニッコリ笑ってバシバシ叩く。
「俺、見つけた! お前の早漏を治す方法!」
「まじか! なに? 教えて!」
「もっとオナニーすりゃあいいんだよ!」
「……あなたはアホなのですか?」
「いや、マジで言ってんの! お前、多分感度高すぎるんだよ! 自分でシコッて快感に慣れさせればいい!」
大地の提案に、俺は全力で首を横に振った。
「無理無理! 俺、オナニー嫌いなんだよ!!」
「は? なんで!?」
「だって虚しいじゃん! 一人で孤独にちんこいじって、射精したあと無言でティッシュでちんこ拭いてゴミ箱に捨てんだぜ!? 虚無!」
「お前なに言ってんの……?」
「射精は相手がいるから気持ちいいんじゃねえか!!」
俺の発言に、さすがの大地もドン引きだ。
「お、お前、もしかして快感よりも雰囲気大事にするタイプ……? こわ……」
「なんで怖いんだよ! 俺からしたら毎日二回もシコッてるお前の方が怖いわ」
「じゃあその週一のオナニーは……」
「仕方なく、イヤイヤやってる。さすがに週に一回は出しといたほうがいいよなーって感じで」
「お前マジか……」
大地はため息を吐いて、俺の股間に視線を落とす。
「お前のちんこ可哀想」
「はらたつなー……」
俺は幼い頃から大地を知っている。だから誰よりもこいつのことを理解しているつもりだ。
こいつは優しくて、人情深くて、他人事でも自分事のように喜び、悩み、怒るような良いヤツだ。
そして時々、ネジが飛んだような思考回路を巡り、誰もが驚くような斬新なアイディアを生み出す天才肌。ぶっ飛んだアホともいう。
大地はおもむろに俺の股間に手を乗せ、いたわるように撫でた。
「は!? なにしてんのお前!!」
「可哀想になあ。早漏なのはお前のせいじゃないよ。お前をしっかり育ててこなかった親が悪い」
「もしかしてお前今俺のちんこに語りかけてんの!?」
「一人でするのがイヤなんだと。ワガママだよなあ。お前の気持ちも分かってやれよなあ」
そして大地は、俺に決意に満ちた目を向ける。
「爽。お前のちんこ、俺とお前で育ててやろう」
「何言ってんのお前」
「シングルファザーはいやなんだろう? じゃあ俺がマザーになってやる。だから二人で一人前のちんこに育ててやろう」
「だから何言ってんのお前」
「お前のちんこ、毎日俺が握ってやる。そしたらちんこもしっかり育って早漏じゃなくなるはずだ」
「いやだから何言ってんのお前!?!?」
「これ以上ワガママを言うな!!」
「ひっ」
大声で怒鳴られ、俺もちんこも縮みあがった。大地が怒ったら手を付けられなくなることを、俺は知っている。
今、こいつはキレる寸前だ。なぜか俺のちんこに感情移入をしてしまい、ちんこを幸せにしてやろうと必死なのだろうか。いやなんだそれ。
「これ以上、お前のワガママでちんこを我慢させるな。見てみろ、お前のせいでこんなにも繊細で敏感な子になってしまったじゃないか」
「す、すみません……?」
「だが安心しろ。お前はもう一人じゃない。俺がいる」
「は、はい……」
俺がか細い声で返事をすると、大地はまたニッコリ笑い、俺の頭を撫でた。
「俺ら二人で、焦らずゆっくり育てていこうな!」
流された俺が悪いのだろうか。それともアホすぎるルームメイトが悪いのだろうか。
どちらにせよ、どうやら俺はこれから毎晩こいつにちんこをしごかれるらしい。
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