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2月
魔のバレンタイン(入社1年目)
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◇◇◇
「ふ…っ、あっ…ぐ…」
「はっ、あんっ、はぁっ…。ちょっと暎弥…さすがに私も疲れてきたわ…そろそろイキなさいよ、ねえっ」
「悪いけどイきそうにないね…っ。疲れてきたのならどいてくれないか…早く家に帰りたい…っ」
「いやよっ…んっ、ふっ、あなたの精液がほしいのよっ、だから早くイキなさいっ、」
1時間経ってもエドガーは快感に喘ぐだけで、一向に絶頂に達する気配をしめさなかった。意地になったマリカはぜえぜえと腰を振る。感じているはずなのに射精しないエドガーに、やはり不能なのではないかと考えはじめていた。そのとき、資料室のドアが開く音がした。
「えっ…?誰か来た…!」
「むぐっ」
マリカは咄嗟にエドガーの口を塞いだ。そしてニヤリと笑ってから再び腰を揺らす。
「っ…っ、っ…!」
「あーあ、社長も人使い荒いよねえ…。こーんな資料いっぱいのところからお目当てのもの探し出せなんて…。無理に決まってるじゃん…」
「?!」
その声にエドガーの目が見開いた。
(ケーゴの声…!まだ会社にいたのか!ぐ、ジョセフさん…ケーゴをこんなに遅くまで残業させて…!帰り道に襲われたらどうするんだ!!…いや、今はそれどころじゃない。こんなところを見せてしまってはケーゴが傷ついてしまう…。泣かせてしまうかもしれない。どうしたら…とにかく見つからないよう息をひそめないと…)
近くで鼻歌を口ずさみながらガサゴソと資料をあさる音が聞こえる。
「うーん、ここじゃないなあー。あ、あっちかな。ふんふんふーん」
「やばっ!こっち来たっ!」
近づく足音にマリカが囁いた。だが今更どうもできない。人影がどんどんと近づいてくる。
「ん?」
圭吾の目に、お尻まるだしの女の人が男の人の上に乗っかっているのが映った。圭吾は「やばっ!見ちゃいけないもの見ちゃった!」と踵を返す。…だが。
「んっ…」
「え?」
男性の漏らした声に、聞き覚えがありすぎる。圭吾は振り返って遠目で男性のことをじっとみた。女性の体で顔も体もほとんど見えないが、履いている高級な靴で誰かを確信した。
「っ!」
圭吾はずかずかと足音を立てて二人に近づき、女性の髪を掴んでひっぱった。
「ぎゃっ!いたいっ!!」
圭吾は黙って男性の顔を見る。やはりエドガーだ。様子がおかしいことはすぐに分かった。熱があるようなぼんやりした目で、荒い息をしてダランと脱力している。次に圭吾は女性を見た。上半身はだかで、スカートもめくれあがって下半身丸出しだ。そしてその下半身は、エドガーのものを飲み込んでいる。圭吾は歯をギリギリ鳴らして女性の髪を思いっきり引っ張り床へ引きずり下ろした。
「いたぁぁぁい!!何すんのよぉあんた!!…って、わ!社長の美人秘書Ω!!」
「あんたどういうつもり?」
「な、なによ!」
「僕のエドガー襲ってどういうつもりだって言ってんだよ!!」
「きゃっ!!」
圭吾はマリカに馬乗りになり、殴ろうと拳を振り上げた。
「やめるんだケーゴっ…!!暴力を振るえば君が罪に問われるぞ…!!」
「かまわない!!僕のエドガーにこんなことしたこいつを僕は許さない!!!」
「やめてくれ!!僕はそんなことしてほしくない!!ケーゴ、拳をおろすんだ…」
「っ…」
強く拳を握りながらも、圭吾はいやいや腕を降ろした。怒りがおさまらず床を殴っている。
「くそっ…!こいつ!まじ!!なんなの!!」
「ちょ…ちょっと待って…もしかして暎弥の恋人って…あなた…?」
「ああ?そうだけど?なんなのあんた。最悪。きっしょ」
「へえ、そうだったのぉ!へえ?Ωがβと恋人?ふふ、なにそれ」
「なにがおかしいんだよ。ぶっころすぞ」
「綺麗な顔に似合わず言葉が汚いわねえ…。あなた、綺麗なΩなんだから、βなんかに構わずαとさっさと番になりなさいよ。それに暎弥なんて、すっごくいいもの持ってるのに不能だし?彼はわたしがもらってあげるからさあ」
「は?不能?あんた頭おかしいの?エドガーのどこが不能だって?」
「エドガーって暎弥のこと?だって媚薬盛られてるのに一向にイカないの。あなたにだってそうなんでしょう?」
「それはあんたの股がガバガバだからだろ。エドガーは毎日3回は射精する」
「うそつきなさいよ。だって媚薬盛られてるのに…」
「そんなに信じられないなら見せてやるよ」
「え?」
「ふ…っ、あっ…ぐ…」
「はっ、あんっ、はぁっ…。ちょっと暎弥…さすがに私も疲れてきたわ…そろそろイキなさいよ、ねえっ」
「悪いけどイきそうにないね…っ。疲れてきたのならどいてくれないか…早く家に帰りたい…っ」
「いやよっ…んっ、ふっ、あなたの精液がほしいのよっ、だから早くイキなさいっ、」
1時間経ってもエドガーは快感に喘ぐだけで、一向に絶頂に達する気配をしめさなかった。意地になったマリカはぜえぜえと腰を振る。感じているはずなのに射精しないエドガーに、やはり不能なのではないかと考えはじめていた。そのとき、資料室のドアが開く音がした。
「えっ…?誰か来た…!」
「むぐっ」
マリカは咄嗟にエドガーの口を塞いだ。そしてニヤリと笑ってから再び腰を揺らす。
「っ…っ、っ…!」
「あーあ、社長も人使い荒いよねえ…。こーんな資料いっぱいのところからお目当てのもの探し出せなんて…。無理に決まってるじゃん…」
「?!」
その声にエドガーの目が見開いた。
(ケーゴの声…!まだ会社にいたのか!ぐ、ジョセフさん…ケーゴをこんなに遅くまで残業させて…!帰り道に襲われたらどうするんだ!!…いや、今はそれどころじゃない。こんなところを見せてしまってはケーゴが傷ついてしまう…。泣かせてしまうかもしれない。どうしたら…とにかく見つからないよう息をひそめないと…)
近くで鼻歌を口ずさみながらガサゴソと資料をあさる音が聞こえる。
「うーん、ここじゃないなあー。あ、あっちかな。ふんふんふーん」
「やばっ!こっち来たっ!」
近づく足音にマリカが囁いた。だが今更どうもできない。人影がどんどんと近づいてくる。
「ん?」
圭吾の目に、お尻まるだしの女の人が男の人の上に乗っかっているのが映った。圭吾は「やばっ!見ちゃいけないもの見ちゃった!」と踵を返す。…だが。
「んっ…」
「え?」
男性の漏らした声に、聞き覚えがありすぎる。圭吾は振り返って遠目で男性のことをじっとみた。女性の体で顔も体もほとんど見えないが、履いている高級な靴で誰かを確信した。
「っ!」
圭吾はずかずかと足音を立てて二人に近づき、女性の髪を掴んでひっぱった。
「ぎゃっ!いたいっ!!」
圭吾は黙って男性の顔を見る。やはりエドガーだ。様子がおかしいことはすぐに分かった。熱があるようなぼんやりした目で、荒い息をしてダランと脱力している。次に圭吾は女性を見た。上半身はだかで、スカートもめくれあがって下半身丸出しだ。そしてその下半身は、エドガーのものを飲み込んでいる。圭吾は歯をギリギリ鳴らして女性の髪を思いっきり引っ張り床へ引きずり下ろした。
「いたぁぁぁい!!何すんのよぉあんた!!…って、わ!社長の美人秘書Ω!!」
「あんたどういうつもり?」
「な、なによ!」
「僕のエドガー襲ってどういうつもりだって言ってんだよ!!」
「きゃっ!!」
圭吾はマリカに馬乗りになり、殴ろうと拳を振り上げた。
「やめるんだケーゴっ…!!暴力を振るえば君が罪に問われるぞ…!!」
「かまわない!!僕のエドガーにこんなことしたこいつを僕は許さない!!!」
「やめてくれ!!僕はそんなことしてほしくない!!ケーゴ、拳をおろすんだ…」
「っ…」
強く拳を握りながらも、圭吾はいやいや腕を降ろした。怒りがおさまらず床を殴っている。
「くそっ…!こいつ!まじ!!なんなの!!」
「ちょ…ちょっと待って…もしかして暎弥の恋人って…あなた…?」
「ああ?そうだけど?なんなのあんた。最悪。きっしょ」
「へえ、そうだったのぉ!へえ?Ωがβと恋人?ふふ、なにそれ」
「なにがおかしいんだよ。ぶっころすぞ」
「綺麗な顔に似合わず言葉が汚いわねえ…。あなた、綺麗なΩなんだから、βなんかに構わずαとさっさと番になりなさいよ。それに暎弥なんて、すっごくいいもの持ってるのに不能だし?彼はわたしがもらってあげるからさあ」
「は?不能?あんた頭おかしいの?エドガーのどこが不能だって?」
「エドガーって暎弥のこと?だって媚薬盛られてるのに一向にイカないの。あなたにだってそうなんでしょう?」
「それはあんたの股がガバガバだからだろ。エドガーは毎日3回は射精する」
「うそつきなさいよ。だって媚薬盛られてるのに…」
「そんなに信じられないなら見せてやるよ」
「え?」
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