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4月

プラトニックなラブは苦行

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「ケーゴ?!」

「なに」

スルトくんを握り咥えこんだ僕に、スルトが裏返った声を出した。手を動かしながらスルトを見上げると、顔を真っ赤にして口に手を当てている。ときめいた少女みたいな顔してる。こんなくそでかいガチガチちんこ引っさげてる男が。

「な、な、なにをしている?!お、おまえから…おまえからこんなことをしてくれたこと…!!今の今までなかったではないか…!!」

「……」

「それにいいのか…?!ケーゴはプラトニックなデートがしたいんだろう…?無理しなくていいから…。禁止令が解けるまで我慢できるから…」

「夜中にトイレでケーゴケーゴ呼ばれるのいやだから」

「す、すまん。できるだけ静かにするからケーゴは寝室へ…」

「うるさいな。スルトは黙って気持ち良くなっとけばいいんだよ」

「ケーゴ…っ」

一週間ぶりのスルトのこれ…。味もにおいももはや懐かしい。グロい見た目のはずなのにめっちゃかわいく思えてくる。気持ちが良いのか、僕が手と舌を動かすごとにだんだんとかたくなっていく。先から我慢汁いっぱい溢れてる…。かわいい。スルトが僕で感じてる。

「きもひい?」

「ん…っ、はぁっ…。気持ち良すぎる…。久しぶりにケーゴに舐められて頭がおかしくなりそうだ…。ケーゴ…顔を見せてくれ」

「ん」

ちゅぽ、と音を立ててスルトのがちむちちんこから口を離して顔を上げた。スルトは僕の顔を両手で包み、欲情してとろんとなっている目で僕を見つめる。興奮しすぎて息が荒い。

「ちゅーする?」

「…する」

僕はスルトのちんこをしごきながら上体を起こした。もう片方の手をスルトの頬に添えて僕の顔に寄せる。唇を重ね、舌を入れるとスルトが夢中でそれにこたえた。

(あ…。キスしたらまたかたくなった。スルトもキスで興奮するんだ)

「…スルトもキス好きだったんだね」

「好きだ。お前が俺のことを愛してくれているのがよく分かるから」

「…なにそれ恥ずかしい」

「ふふ」

照れるように笑い、スルトは僕をつよく抱きしめた。やばい。なにこれ。すごいドキドキする。

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