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4月
プラトニックなラブは苦行
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「ケーゴ?もう起きていたのか。…シャワーを浴びていたのか?」
「お、おはようスルト!うん!ちょっとシャワーをぶえっくしょぃ!!」
「相変わらず汚いくしゃみだな。風邪か?」
「ううん気にしないで!」
「そうか…。では、俺もシャワーを浴びてくる」
「いってらっしゃい!」
朝方になってもムラムラがおさまらなかった僕は、ベッドから抜け出して冷水シャワーを浴びた。死ぬかと思ったけどおかげでだいぶ体が冷静になってくれた。
スルトの匂いと、スルトの腕と、スルトの体温と、スルトの寝息と…とにかくスルトだ。こいつは僕にとってのまたたびだ。危険だ。スルトとくっついてたらどうしても欲情してしまう。気を抜いたら下半身が反応しちゃうし、脳内がバグる。
(セックスしたいセックスしたいスルトのちんこほしいスルトに舐めてほしいセックスしたいセックスしたい…。はっ!また僕セックスのこと考えてた…!ううう…これじゃあまるで僕が淫乱みたいじゃないか…!プラトニックデートしたいって言ったのは僕なんだからちゃんとしろよ僕!!スルトだってきっと我慢してるんだから…!)
自分の性欲の強さにドン引きしながら、僕はスマホで【性欲 減退 方法】で検索した。豆乳を飲めば性欲が弱くなるって言う嘘かほんとか分からない記事を読んでるとき、シャワールームでスルトの叫び声が聞こえてきた。
「づめだいっ!!づめだいっ!!あああっ!はやくおさまれ俺!!」
(ほら、やっぱり無理して我慢してたんだ。…そんな無理しなくても…いつもみたいに無理矢理抱けばいいのに…。…いやいやいやなに言ってんの?それがいやでセックス禁止令出したんでしょうが?!)
シャワーを浴びた僕とスルトはくしゃみをしながら身支度をした。今日はレンタカーを借りて田舎へ行くみたい。宿もそっちで取ってるって。
レンタカーに乗り込んだ僕たちは、スルトの運転で田舎へ向かう。
「鍾乳洞があるんだ。温泉もあるし、渓谷もあるし、昔ながらの不思議な街並みがあってきれいらしいぞ。そこで鮎の塩焼きの屋台が並んでいるそうだ」
「なにそれめちゃくちゃ楽しそうじゃん!!!僕のすきなものばっかり!!」
「ふふん。今日もケーゴを喜ばせてみせるからな」
「ありがとう。あ、スルト。途中でコンビニ寄ってくれる?」
「もちろんいいぞ。お菓子は少なめにしておくんだぞ。あちらでたらふくうまいものを食べさせてやるから」
「うん。飲み物だけ買うよ」
「そうか。俺もちょうど飲み物が欲しいと思っていたんだ」
近くのコンビニに着いて、僕は一目散に豆乳パックを3本ひっつかみレジに持って行った。嘘でもなんでもいい!ちょっとでも性欲を抑えられるなら僕はなんだってする!!だって運転してるスルトすごいかっこいいしなんかエロいんだもん!!むらむらしてしょうがない!!まったく、迷惑なイケメンだわ!もうちょっとぶさいくでもよかったわ!
「ケーゴ、買い物は済んだのか?」
「あ、うん。スルトは?」
「俺も済んだ。言ってくれたら一緒に買ったのに」
「どっちが買ったって財布は一緒だから」
「たしかに」
レジ袋を持ったスルトが、店の外で待ってた僕に声をかけた。僕たちは車に乗り込み、さっそくレジ袋から飲み物を取り出す。
「…え?スルトって豆乳好きだったっけ」
「まあな。好きだな。ああ、好きだ。うまいよなこのよく分からん味がくせになるよな」
「……」
「ん?ケーゴも豆乳じゃないか?お前こそ豆乳など飲んでいたか?」
「すごく好きだよ毎日飲んでるよやだなスルト知らなかったの一気に3本も買っちゃうくらいすきだよ」
「そ、そうか。ははは」
「そうそう。はははは」
「……」
「……」
そのあと僕たちは黙って豆乳をがぶ飲みした。さてはスルトもあの記事読んだな?!だってスルトが豆乳飲んでるとこなんて見たことないよ?!まあそれは僕もなんですけどね!あああスルトにばれちゃった?!僕がむらむらしてるのばれちゃったかなあ?!やだあああ恥ずかしいよぉぉぉ!!
「お、おはようスルト!うん!ちょっとシャワーをぶえっくしょぃ!!」
「相変わらず汚いくしゃみだな。風邪か?」
「ううん気にしないで!」
「そうか…。では、俺もシャワーを浴びてくる」
「いってらっしゃい!」
朝方になってもムラムラがおさまらなかった僕は、ベッドから抜け出して冷水シャワーを浴びた。死ぬかと思ったけどおかげでだいぶ体が冷静になってくれた。
スルトの匂いと、スルトの腕と、スルトの体温と、スルトの寝息と…とにかくスルトだ。こいつは僕にとってのまたたびだ。危険だ。スルトとくっついてたらどうしても欲情してしまう。気を抜いたら下半身が反応しちゃうし、脳内がバグる。
(セックスしたいセックスしたいスルトのちんこほしいスルトに舐めてほしいセックスしたいセックスしたい…。はっ!また僕セックスのこと考えてた…!ううう…これじゃあまるで僕が淫乱みたいじゃないか…!プラトニックデートしたいって言ったのは僕なんだからちゃんとしろよ僕!!スルトだってきっと我慢してるんだから…!)
自分の性欲の強さにドン引きしながら、僕はスマホで【性欲 減退 方法】で検索した。豆乳を飲めば性欲が弱くなるって言う嘘かほんとか分からない記事を読んでるとき、シャワールームでスルトの叫び声が聞こえてきた。
「づめだいっ!!づめだいっ!!あああっ!はやくおさまれ俺!!」
(ほら、やっぱり無理して我慢してたんだ。…そんな無理しなくても…いつもみたいに無理矢理抱けばいいのに…。…いやいやいやなに言ってんの?それがいやでセックス禁止令出したんでしょうが?!)
シャワーを浴びた僕とスルトはくしゃみをしながら身支度をした。今日はレンタカーを借りて田舎へ行くみたい。宿もそっちで取ってるって。
レンタカーに乗り込んだ僕たちは、スルトの運転で田舎へ向かう。
「鍾乳洞があるんだ。温泉もあるし、渓谷もあるし、昔ながらの不思議な街並みがあってきれいらしいぞ。そこで鮎の塩焼きの屋台が並んでいるそうだ」
「なにそれめちゃくちゃ楽しそうじゃん!!!僕のすきなものばっかり!!」
「ふふん。今日もケーゴを喜ばせてみせるからな」
「ありがとう。あ、スルト。途中でコンビニ寄ってくれる?」
「もちろんいいぞ。お菓子は少なめにしておくんだぞ。あちらでたらふくうまいものを食べさせてやるから」
「うん。飲み物だけ買うよ」
「そうか。俺もちょうど飲み物が欲しいと思っていたんだ」
近くのコンビニに着いて、僕は一目散に豆乳パックを3本ひっつかみレジに持って行った。嘘でもなんでもいい!ちょっとでも性欲を抑えられるなら僕はなんだってする!!だって運転してるスルトすごいかっこいいしなんかエロいんだもん!!むらむらしてしょうがない!!まったく、迷惑なイケメンだわ!もうちょっとぶさいくでもよかったわ!
「ケーゴ、買い物は済んだのか?」
「あ、うん。スルトは?」
「俺も済んだ。言ってくれたら一緒に買ったのに」
「どっちが買ったって財布は一緒だから」
「たしかに」
レジ袋を持ったスルトが、店の外で待ってた僕に声をかけた。僕たちは車に乗り込み、さっそくレジ袋から飲み物を取り出す。
「…え?スルトって豆乳好きだったっけ」
「まあな。好きだな。ああ、好きだ。うまいよなこのよく分からん味がくせになるよな」
「……」
「ん?ケーゴも豆乳じゃないか?お前こそ豆乳など飲んでいたか?」
「すごく好きだよ毎日飲んでるよやだなスルト知らなかったの一気に3本も買っちゃうくらいすきだよ」
「そ、そうか。ははは」
「そうそう。はははは」
「……」
「……」
そのあと僕たちは黙って豆乳をがぶ飲みした。さてはスルトもあの記事読んだな?!だってスルトが豆乳飲んでるとこなんて見たことないよ?!まあそれは僕もなんですけどね!あああスルトにばれちゃった?!僕がむらむらしてるのばれちゃったかなあ?!やだあああ恥ずかしいよぉぉぉ!!
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