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2月

魔のバレンタイン(入社4年目)

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「発情期…きた…」

「え…」

荒い息をした圭吾先輩が苦しそうに俺にしがみつく。顔がほんのり紅潮し、とろんとした目で俺を見上げた。俺は先輩の背中に手をまわして体を支える。

「は…発情期の時は先輩いつも休暇取ってるんじゃ…」

「うん…今日は予定日じゃない…。たぶん…媚薬のせいだ…」

「媚薬?先輩チョコ食べたんですか?!」

「KT会社の…社長にもらったやつ…。僕と…初対面だったし…大丈夫だと思ったのに…どうして…」

「ど…どうしたら…」

鍵がかかっているからここから出られない。助けを呼びたくても防音なので外に声が届かない。俺たちができることは、誰かがこのドアの鍵を開けるのをひたすら待つことだけだった。

「典久…さきに謝っとくね…。僕…すごく迷惑かけると思う…」

「大丈夫です…!」

「典久ががまんできるなら…僕がおねだりしても…挿れないでほしい…」

「がんばります…!」

「でもそうしたら僕…発情期おさまらないから…きっと…典久すごくしんどいと思う…ごめん…ほんとごめん…」

「謝らないでください!俺…βなんで…大丈夫です…!」

そう言ったものの、すでに俺は発情期の圭吾先輩を見てものすごく勃起してしまっていた。きっと先輩もそれに気付いてたと思う。

(大丈夫。彗斗先輩たちがすぐに圭吾先輩を助けに来てくれるはずだ。それまで…それまで耐えろ俺。先輩は俺を信用してくれた。俺はそれにこたえなきゃいけない。…発情期のときの先輩はじめてみた…えろい…触りたいキスしたい舐めたい…くそっ、アホ俺!がまんしろ…!)

俺が必死に自分の欲望と葛藤している間も、先輩の発情はひどくなっていった。息が浅く、早くなってる。股間が苦しいのかきつく足を閉じていた。ほんのり甘いにおいが先輩からしてくる。

「のりひさ…」

「はいっ、どうしましたか」

「貞操帯はずして…」

「え…」

「ちんこいたい…くるしい…」

「……」

貞操帯を外す…。こ…これは難易度が上がりすぎなのでは…。お、俺…そんな…。

「おねがい…ちんこいたいよぉ…」

黙り込んでしまった俺に先輩が苦しそうな甘えた声で懇願する。俺はぎゅっと目をつぶって覚悟を決めた。

「…分かりました。はずしましょう」

「鍵…首にかけてる…」

「分かりました…」

先輩のジャケットを脱がせ、シャツのボタンを4つほど外す。チェーンに通された鍵を首から外し、震える手で先輩のズボンと下着を下げた。

「っ…」

貞操帯が俺の目に映る。これをはずしたら…先輩の…。

「はやく…」

「はっ、はい…」

俺は慌てて貞操帯の鍵を開錠する。脱がせると、先からトロトロと液体が溢れている先輩のかたくなったものが顔を出した。貞操帯を脱がせるときに、先輩の尻に手が触れる。下から溢れ出る愛液が俺の指についた。

「あ…」

俺は自分の指を見た。透明の体液で指が濡れている。これ…先輩の愛液…。俺の指に先輩の愛液がついてる…。

(舐めたい…これ舐めたい…でもだめだ。そんなことしたら…先輩に幻滅される…!)

「ん…っ」

「!」

貞操帯を外され楽になった圭吾先輩は、自分のものを握り手を上下に動かしていた。もう片方の手は尻に伸びている。俺に体を預けて、甘い吐息を漏らしながら自分を慰める圭吾先輩…。お、俺はそれをこんな間近で…。これは俺が見ていいものじゃない。でも視線を外すことができず、食い入るように見てしまう。見てるだけで射精しそうなほど興奮する。何度押し倒そうかと思ったか。だけど俺は必死に我慢した。先輩に触れないよう、手を自分の背中のうしろで組んだ。先輩の背中が俺の勃起したものに触れている。俺のちんこが先輩の体に当たってる…それだけで興奮する。でもそれくらいは…許してほしい。

「のりひさぁ…っ」

「はいっ」

「指貸して…」

「指…ですか?」

先輩は俺の手を掴み中指を握った。先輩の手は愛液でびしゃびしゃになってる。俺の中指を入り口につんと当てた。

「せっ…先輩?!なにを…っ」

「自分じゃ…きもちいとこ届かない…」

「な…」

「のりひさのなら届く…指長いから…」

「け…圭吾先輩…っ」

「んっ…あ…」

「っ…!」

俺の指が先輩の中にゆっくりと差し込まれていく。せ…先輩の中…これが先輩の中…!熱くて…締め付けてくる。指を入れただけなのに気持ち良すぎる。
先輩は俺の手を動かして、気持ちいいところに当てた。先輩の体がびくんとのけぞる。キュゥゥゥッと中が締め付けられ、硬くなったものから白い液体が飛び散った。それで箍が外れてしまったのか、先輩が俺の手を激しく動かし始める。

「あっ…あっ…!」

「先輩っ…!」

「んっ…んんっ、あっ…!そこ…っ」

「先輩…、俺、自分で動かします…。もう先輩の好きなところ覚えましたから…」

「んっ、んっ…!あぁっ、あ…っ」

俺の指の動きに合わせて先輩の腰が浮く。好きなところをぐっと押すと、のけぞって気持ちよさそうな声で喘いだ。

「そこっ…、きもちいっ…もっと…」

「はいっ…」

「あっ…あぁっ…。のりひさ…こっちも触って…っ」

「あ…」

俺のもう片方の手を、先輩の硬くなったものに触れさせる。俺はおそるおそるそれを握り、ゆっくりと手を動かした。

「んんっ…あっ、あっ…!きもちいいっ…んっ…でる…っ」

「はっ…はっ…」

先輩が俺の手で喘いでる。気持ちいいって言いながら腰をくねらせてる。俺の手で…先輩が射精した。

射精したあと、先輩はぐったりと力が抜けた。体がずれおち、俺のふとももに頭を乗せるて横になる。俺が指を抜こうとしたら、先輩がもっとしてほしいと言った。脚を開いて俺の指でビクビクしてる先輩に欲情しながらも、俺はなんとか理性を保っていた。

だが、試練はこれだけじゃなかった。

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