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1月

年始:スルト

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「なんだ」

《なんだとはなんだ彗斗!!お前の部下がずいぶんやらかしてくれたみたいだなあ?!》

この声…社長…スルトのお父さんだ。いつもは穏やかなのに、さすがに怒ってるみたいだ。

「ああ、今更そのことで電話か?遅くないか?」

《なにを落ち着いてるんだ!!さっさと尻を拭え尻をぉ!!まったく、お前は部下の教育もまともにできないのか!!》

「うっ…!ちょ、ちょっとスルト!」

スルトのものが奥まで入ってきた。それだけじゃなくて、ゆっくり腰を動かし始めやがった。お、おいいぃぃ!!社長であり父親の人と電話中に普通セックス続ける?!

「もう尻は拭ったぞ。ミスは修正して相手方にもきっちり詫びを入れて解決済みだ」

「っ…!…っっ!ふ…っ、~~っ!」

《なにぃ?!やらかしは今朝だろう!!あんなでっかいミス1日で解決できるか馬鹿め!!》

「はんっ、お前の優秀な秘書に手伝ってもらったのでな」

《なっ…!おま、おまえ!!俺のケーゴを使ったのか!!!》

「っ…!んっ…、ん…っ!っ…!」

「ああ。さすがだなケーゴは。5人分の働きをしてくれたぞ。ってちょっと待て!誰がお前のケーゴだぁ!ケーゴは俺のものだぞ!!」

《だろうなあ!!休暇中のケーゴを顎で使うとは!!夫だかなんだか知らんがそんなこと許さんぞ!!》

「はあ、めんどくさいな…」

《ケーゴはそこにいるのか?!》

「ああ、いる」

《代われ!!お前に代わって詫びを入れなくては!!》

「ああ、分かった」

スルトが僕にスマホを渡した。僕は睨みつけながらスマホを受け取る。マイクを手で蓋をして、小声でスルトに言った。

「絶対に動かないでよね?」

「ああ、分かった」

「…はい、代わりました」

《ケーゴォォォォ!!すまない!!俺の出来の悪い息子のせいで大切な休暇を奪ってしまって…!!》

「いえ、僕から手伝うと…っ、んっ…!」

こいつ…。なにが「ああ、分かった」だよ!!全然分かってないじゃん!!!思いっきりちんこ押し込みやがった!!睨みつけると、スルトはニヤニヤしながら腰を動かし始めた。こいつ…!こいつぅぅ…!

《ん?どうしたんだいケーゴ》

「あ、いえ、なんでも…っ、んっ、ありません…っ!」

《おお、よかった。ケーゴ、今日働いてくれたから、仕事始めは一日遅らせてくれて構わないよ》

「そっ、そんなっ…んっ、あっ、悪いで、すっ…!ちょっと手つだっ…ああっ、あっ、んっ、った、だけ、なのでっ、ふっ…!んんっ」

《……》

「んんっ、あっ…!ふっ…ん、ちょ、ちょっと…!スルト…!」

《あ、そうだケーゴ。そう言えばこの前話していたレストランあっただろう?KL会社と会食したところ》

え?!ここで無駄話するの社長?!やばいって…!早く切ってくださいよぉ…!

「あっ、はい…っ、あそこっ…んっ、ですよね…っ。んんっ、あっ…、ビル8階の…っ、イタリアンっ…ああっ、あっ、レストラン…っ!」

《そうそこ。今度一緒に行かないかい?仕事終わりに二人で》

「あっ、んっ…いいんですかっ…?そ、っんっ…そんな高級なところ…っ」

「チッ」

「ふっ?!」

スルトが腰を動かしながら、僕の硬くなったものを握った。いつもよりも丁寧に、僕が好きなところを執拗に当ててくる。なんで今そんなセックスするんだよ…!普段しろよぉ…!

「あああっ!あっ、や、そ、そこだめっ…!んんっ」

《いいんだよー。彗斗と暎弥には内緒ね》

いや彗斗めっちゃ聞いてます。

「あのっ、しゃ、…っぁっ、社長っ、そっ…あっ、やっ、そこ…やっ…!」

《え?なんだって?》

「そ、その話はっ、あっ、また今度でっ…!あっ、んっ…んっ」

《そうだね。仕事始めにゆっくりと二人っきりで話そうかー。俺たち仕事中ずっと一緒だしね。いつでも話せるしねー》

「くそっ…!いい加減電話を切れ…!不快なことばかり言いやがってくそ親父が…!」

「あっ!だ、だめっ、スルト、そこだめだって…っ!あっ、や、で、出ちゃうっ!んっ…!」

「出せばいいだろう。そいつに聞かせてやればいい」

「やっ、やぁっ…!あっ、あっ…!ああぁっ!」

ビクビクと体が痙攣して白い液が飛び散った。ぼ、ぼく、社長と電話しながらイッちゃったんですけど…。えっちしてるの絶対気付かれてるよね。さすがに…。

「ぐっ…!俺も出るっ…!」

「ふっ?!う、動かないでっ…!イッたばかりだからぁっ…!やっ、あっ、んんっ…あっ、あっ!」

「ん"っ…!」

「んん…っ!…はっ…はっ…はっ…」

《ぐっ…!…ふぅー》

「…え?」

「あん?」

ちょ、な、何今の社長の声…。え、まさか…。

「しゃ、社長…?」

「おい親父…お前…」

《あー、すごかったねケーゴ。俺まで出ちゃったよ》

「え"…」

「親父ぃ…まさか始めから気付いて…」

《当然だろう?彗斗、お前と話してるときから、ケーゴとセックスしていただろう》

「はぁ?そこから分かってたのか?!」

《分かるさ。だってケーゴの声ちょっと聞こえてたし。お前息荒かったし》

「ぐぅ…!だったらケーゴに代わったのも…」

「スルトを煽るようなことばっかり言ってたのも…」

《ああ、全部分かっててやった。だって俺もケーゴのえっちな声聞きたいし》

「きさまぁ…!息子の配偶者をオカズにする親がいるかぁ!!」

《親と電話しながらセックスする息子もいないだろう!》

「社長が正しい」

「ぐぅ…!」

《さすがケーゴ!!あー、最高だったよケーゴぉ。さすがは俺の義理の息子だ!》

「義理の息子をオカズにするなと言っているんだ!!」

《いいじゃないか。別に実際にセックスしたわけでもないんだし。それにお前が勝手に俺と電話中におっぱじめたのが悪いんだろう》

「社長が正しい」

「ケ、ケーゴ!少しは夫の味方をしろぉ!!」

《今度さ、俺の前でセックスしてよ。ケーゴの喘いでる顔見たい》

「お前にはステラがいるだろうが!!」

《もちろんステラも一緒に見るさ!あいつもケーゴが大好きだからな!!》

「なんだって親の前でセックスしないといけないんだ!!断る!!クソが!!」

「子が子なら親も親だね…」

《だっはっは!これは一本取られたなあ!!ケーゴには負けるよ~》

「親父お前…とことんケーゴに弱いな…」

《愛しい愛しいケーゴだからねえ。ステラの次に愛している》

「まず息子を愛せ!!」

スルトが切電ボタンを押そうとしたので、僕は慌てて社長に話しかけた。

「あっ、社長!」

《なんだいケーゴ》

「あの…お願いがあるのですが…」

《ケーゴの願いならなんでも聞くよ》

「仕事始め、一日遅らせていただけるんですよね?」

《ああいいよ》

「そのとき、スルトとエドガーとピーターも休ませてもらえませんか?」

《えー…》

「僕、年末も年始も二人と全然一緒に過ごせなくて…。寂しくて…。4人でゆっくり過ごす1日が欲しいんです」

《…レストラン一緒に行ってくれる?》

「ええ。二人っきりで」

「おいケーゴ!」

《…分かった!特別に4人を休ませてあげよう!会社や得意先から電話もかけないように伝えておくよ。だからゆっくり過ごしなさい》

「ありがとうござます社長!!」

《次の日は俺と二人でレストランだからな!忘れたらだめだよケーゴ!》

「もちろんです!楽しみにしてます!」

社長は上機嫌で電話を切った。僕はほぉーとため息をつき、スルトをちらりと見る。スルトは嬉しそうな不機嫌そうな、複雑な表情を浮かべている。4人でゆっくり過ごせる日ができて嬉しいけど、社長と僕が二人でレストランに行くのはいやだ、って感じ。

「ところでスルト」

「なんだ」

「さっきのはどういうつもり?」

「う…」

「社長に恥ずかし声思いっきり聞かれちゃったんだけど?」

「ぐぅ…す、すまん…」

「僕の声おかずにされちゃったんだけど?」

「ぐぅぅ…」

「スルトのセックスに集中できなかったんだけど」

「うぅ…」

「まだ時間ある?」

「え?」

「ちんこはまだ元気だよね?」

「ケーゴ、もしかして…!」

「もう一回するよ。その代わり僕をめいいっぱい気持ち良くさせてね」

「ケーゴぉぉぉ!!!」

仕事がほとんど終わったことで気が抜けて、一度してしまえば箍が外れて、僕とスルトは結局朝になるまで何度も何度も体を重ねてしまった。僕が疲れてもスルトはやめてくれず、スルトが疲れても僕が上に乗って休ませなかった。二人とも精子が出なくなっても止まれずに、気が付けば二人とも疲れ果てて眠っていた。
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