上 下
17 / 87
1月

年始:入浴

しおりを挟む
そのあと僕は二人をバスルームに連れていって体を洗ってあげた。二人とも3日お風呂に入ってなかったからシャンプーが全然泡立たなかった。スルトの頭をしゃこしゃこ泡立ててる僕を、3日間の汚れをすっきり洗い流して気持ちよさそうなエドガーが、湯舟につかりながら眺めている。

「いやあ。ケーゴに頭と体を洗ってもらえるなんて…幸せすぎるよ」

「本当にな。幸せすぎて勃ってしまった」

「はあああ?!なんで頭洗われてるだけで勃つんだよ?!」

「言っとくが俺はケーゴを見てるだけで勃起するからな」

「そんなところで威張らないでくださいよ!」

スルトの頭を洗い流し、次は泡立てたタオルで背中を洗う。スルトは気持ちよさそうに「あー…」とおっさんのような声を出した。

「ケーゴ…もっと右…」

「ここ?」

「もっと下…」

「下?ここ?」

「そこ…」

「あはは。気の抜けた声出してる」

背中を洗い終わったから、前を洗おうとスルトのおなかに腕を回した。胸やおなかをタオルでこすっていたら手の甲にガッチガチのものが当たって手が止まる。

「……」

「どうした?」

「いや…思ってたより本気で勃ってたからびっくりした…」

「お前がうしろにぴったりくっついて体を洗ってくれているんだぞ?勃たないほうがおかしい」

「いつ気付くかなーって思ってたよ僕は」

エドガーがクスクス笑っている。スルトは僕の手を掴んで指先をかたいものに触れさせた。

「ケーゴ、ここも洗ってくれないか」

「まあそうなるよね…」

「タオルでこすっちゃだめだよケーゴ。デリケートなところなんだから」

「はいはい」

タオルを絞って泡を手に付けてから、スルトの硬くなったものに添えた。スルトの体がぴくっとする。ゆっくり優しく動かすと、だんだんとスルトの体に力が入っていく。どんな顔してるんだろう。見たいのにこの体勢じゃ見れない。

「ねえエドガー。スルトどんな顔してる?」

「ふふ。ケーゴに見えてないから油断してすっごく気持ちよさそうな顔してるよ。とろんとした目で口が半開きになってる」

「お、おいエドガー!余計なことを言うな!」

「へえ?スルト油断してたらそんな顔になるの?かわいい」

「むぅぅ…」

あー…やばい。こんなことしてたらスルトとえっちしたくなってきちゃったじゃん。だめだめ。えっちはスルトとエドガーが仕事ちゃんと終わってからって決めたんだから。

「あれ?ケーゴ、君…」

「うっ」

何かに気付いたエドガーが湯舟から上がって僕の背後にしゃがんだ。指で僕のものをつんとつつきながら耳元で囁く。

「ああ、やっぱり勃ってるね」

「っ…」

「スルトの触っていやらしい気分になってきたの?」

「ううう…」

「いやらしいやつだなケーゴ」

「頭洗われただけで勃起してるスルトに言われたくないんですけどぉ!」

「ケーゴのここは僕が綺麗にしてあげるね」

「んん…っ」

エドガーが僕のを掴んで刺激し始めた。自然と腰が上がってしまう。

「おいケーゴ。手が止まっているぞ」

「もぉっ…」

「ふっ…」

もう出そうなのか、スルトが小さく喘いでいる。気持ちよさそうにしてるスルトかわいい。ちゃんと顔見たい。…ちょっと待って。壁に鏡あるじゃん!それで見ればいいじゃん!!僕はスルトの背中越しに前にかかっている鏡に目をやった。そこには僕が見たことないほど気の抜けた顔で気持ちよさそうにしているスルトが映っていた。はぁぁぁあ?!かわいすぎるんですけどぉぉぉ!!僕が見てないと思ってこんなだらしない顔で喘いでるの?!はぁぁあ?!あんまり可愛くて、もっと気持ち良くしてやろうと両手を使ってスルトの弱いところを刺激した。

「うっ?!」

鏡に映るスルトはびくんとのけぞってから刺激されているところに目を移している。無意識に僕の腕を掴んで快感に耐えている。今まで何年スルトのちんこいじってきたと思ってんの?スルトの好きなとこなんて一つ残らず覚えてるんだからね。本気を出した僕の手腕にスルトはあっという間に射精した。

「はぁっ…はぁっ…おいケーゴなんだ今のは…久しぶりだったのもあるが…気持ち良すぎたぞ…」

「えへへ。本気出した」

「さすがケーゴ。じゃあ僕も本気出そうかな」

「んっ!!」

エドガーが僕の真似をして両手で刺激し始めた。そう言えばさっきから控えめだと思ってたんだよね!スルトがイクの待ってたのか…!

「あっ…んん…っ」

「ケーゴ」

「ん…」

前からスルトにキスをされた。さっきのときとは全然違う、包容力のあるキス。スルトの舌とエドガーの手で、僕もすぐイってしまった。僕の精液がスルトのおなかにかかってしまう。エドガーがそれをおいしそうに舐めた。スルトのおなかを舐めるエドガー…なんだかすっごく、色っぽい…!

「ケーゴ。次は俺がお前の体を洗ってやる」

「え、いいです別に」

「洗ってやる」

スルトがどこ洗おうとしてるか分かってんですよ…。僕はため息をついてエドガーを見た。エドガーはにこにこしながら風呂椅子に座り、しゃがんでる僕と向かい合わせになった。エドガーの勃起したちんこが目の前に立ちはだかって思わず「ひぇ…」と声が出た。

「スルトがケーゴを洗ってる間、ケーゴは僕を綺麗にしてね」

「え、いやさっき洗ってあげたでしょ…?」

「ここちゃんと洗ってくれなかったよ。舐めて綺麗にしてくれる?」

僕はエドガーのものを見てごくんと喉を鳴らした。僕がこんなことを思ってしまうようになるだなんて…。エドガーのちんこ、舐めたい…。

「あはは。そんなもの欲しそうな目で見つめないでよケーゴ。ほら、舐めて」

「……」

エドガーに頭を持たれてそっとそれに近づけられた。僕は舌でちろりとそれを舐める。キスをしたり、吸い付いたりしたあと、ゆっくりと咥えこんだ。

「ん…ケーゴの口の中、きもちいい…」

「ケーゴ、洗うぞ」

「んんっ…!」

泡をつけたスルトの指が中に入ってくる。泡ですべりがいいのかすんなりと入った。スルトは指を動かしながら僕の背中やうなじに舌を這わせる。くすぐったくてぞくぞくして腰が浮いてしまう。

「はぁ…んん…うぅ…」

「おいしそうに僕のを咥えて、スルトの舌と指で悦んで。ケーゴは僕たちのことが大好きなんだねえ」

「あー。ケーゴの顔が見たい」

「すごくかわいいよ。見たら?」

スルトが指を動かしながら僕の顔を覗き込んだ。涙目でエドガーのを咥えてる僕と目が合い「おぉぉ…!」と興奮した声を出した。そして僕の頬や耳をべろりと舐める。

「たまらんぞケーゴ…あああ…挿れたい」

「らめ…しごとおわっへから…」

「さっさと終わらせてやる…仕事終わったらお前を一日中抱くからな」

「うん…」

「あー僕も早く仕事終わらせたい…」

「仕事してる間も俺の部屋にいてくれるか?」

「うん…」

「ずるいよスルト。僕の部屋にも来てねケーゴ」

「じゃあ今日スルトの部屋で明日エドガーの部屋いく…」

「分かった。…ケーゴ、そろそろ出そうだ」

「ん…」

手と口でエドガーを気持ち良くしてあげる。イク直前、エドガーがうわ言のように呟いた。

「あっ…ケーゴ、出る…っ…んっ…」

「んん…」

喉の奥にエドガーの精液がかかる。僕はケホケホむせながらそれを飲み込んだ。そんな僕をスルトとエドガーが抱きしめる。

「あー…すきだ」

「ずっとこうしてたいねえ」

「僕も…。だから早く仕事終わらせてね」

「「はい…」」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

変態村♂〜俺、やられます!〜

ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。 そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。 暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。 必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。 その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。 果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?

【BL】SNSで人気の訳あり超絶イケメン大学生、前立腺を子宮化され、堕ちる?【R18】

NichePorn
BL
スーパーダーリンに犯される超絶イケメン男子大学生 SNSを開設すれば即10万人フォロワー。 町を歩けばスカウトの嵐。 超絶イケメンなルックスながらどこか抜けた可愛らしい性格で多くの人々を魅了してきた恋司(れんじ)。 そんな人生を謳歌していそうな彼にも、児童保護施設で育った暗い過去や両親の離婚、SNS依存などといった訳ありな点があった。 愛情に飢え、性に奔放になっていく彼は、就活先で出会った世界規模の名門製薬会社の御曹司に手を出してしまい・・・。

【完結】【R18BL】異世界転移したオメガ、貴族兄弟に飼われることになりました

ちゃっぷす
BL
Ωである高戸圭吾はある日ストーカーだったβに殺されてしまう。目覚めたそこはαとβしか存在しない異世界だった。Ωの甘い香りに戸惑う無自覚αに圭吾は襲われる。そこへ駆けつけた貴族の兄弟、βエドガー、αスルトに拾われた圭吾は…。 「異世界転移したオメガ、貴族兄弟に飼われることになりました」の本編です。 アカウント移行のため再投稿しました。 ベースそのままに加筆修正入っています。 ※イチャラブ、3P、レイプ、♂×♀など、歪んだ性癖爆発してる作品です※ ※倫理観など一切なし※ ※アホエロ※ ※ひたすら頭悪い※ ※色気のないセックス描写※ ※とんでも展開※ ※それでもOKという許容範囲ガバガバの方はどうぞおいでくださいませ※ 【圭吾シリーズ】 「異世界転移したオメガ、貴族兄弟に飼われることになりました」(本編)←イマココ 「極上オメガ、前世の恋人2人に今世も溺愛されています」(転生編) 「極上オメガ、いろいろあるけどなんだかんだで毎日楽しく過ごしてます」(イベントストーリー編)

【完結】【番外編】ナストくんの淫らな非日常【R18BL】

ちゃっぷす
BL
『清らかになるために司祭様に犯されています』の番外編です。 ※きれいに終わらせたい方は本編までで留めておくことを強くオススメいたします※ エロのみで構成されているためストーリー性はありません。 ゆっくり更新となります。 【注意点】 こちらは本編のパラレルワールド短編集となる予定です。 本編と矛盾が生じる場合があります。 ※この世界では「ヴァルア以外とセックスしない」という約束が存在していません※ ※ナストがヴァルア以外の人と儀式をすることがあります※ 番外編は本編がベースになっていますが、本編と番外編は繋がっておりません。 ※だからナストが別の人と儀式をしても許してあげてください※ ※既出の登場キャラのイメージが壊れる可能性があります※ ★ナストが作者のおもちゃにされています★ ★きれいに終わらせたい方は本編までで留めておくことを強くオススメいたします★ ※基本的に全キャラ倫理観が欠如してます※ ※頭おかしいキャラが複数います※ ※主人公貞操観念皆無※ 【ナストと非日常を過ごすキャラ】(随時更新します) ・リング ・医者 ・フラスト、触手系魔物、モブおじ2人(うち一人は比較的若め) ・ヴァルア 【以下登場性癖】(随時更新します) ・【ナストとリング】ショタおに、覗き見オナニー ・【ナストとお医者さん】診察と嘯かれ医者に犯されるナスト ・【ナストとフラスト】触手責め、モブおじと3P、恋人の兄とセックス ・【ナストとフラストとヴァルア】浮気、兄弟×主人公(3P) ・【ナストとヴァルア】公開オナニー

少年野球で知り合ってやけに懐いてきた後輩のあえぎ声が頭から離れない

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
少年野球で知り合い、やたら懐いてきた後輩がいた。 ある日、彼にちょっとしたイタズラをした。何気なく出したちょっかいだった。 だがそのときに発せられたあえぎ声が頭から離れなくなり、俺の行為はどんどんエスカレートしていく。

君を独占したい。

檮木 蓮
BL
性奴隷として売られたユト 売られる前は、平凡な日を送っていたが 父の倒産をきっかけに人生が 変わった。 そんな、ユトを買ったのは…。

バイト先のお客さんに電車で痴漢され続けてたDDの話

ルシーアンナ
BL
イケメンなのに痴漢常習な攻めと、戸惑いながらも無抵抗な受け。 大学生×大学生

僕の知ってるお兄ちゃんはこんなえっちな事しない!

沼田桃弥
BL
【ざっくり内容紹介】 終始えっち、イケメンリーマン兄×お兄ちゃん大好きな弟、溺愛、らぶえっち、ブラコン、ネクタイ拘束 【詳細なあらすじ】  お母さんが再婚して、僕に出来た初めてのお兄ちゃん。二十八歳で僕と十歳違い。僕よりも背が高くて、何でも出来て、スーツがとっても似合う男女問わず、モテモテな自慢のお兄ちゃん。すらっとした体型に茶髪で、いつもギュッとすると甘いムスクの香水の香りがした。  今日は、僕が遅くに帰ってくると、玄関で大好きなお兄ちゃんが待っていた。今日はお母さんが帰って来ないんだって! まさか、二人きり!?  でも、なんだかお兄ちゃんの元気が無さそう……だから、僕は膝枕をしてあげた!お兄ちゃんの柔らかい髪、綺麗な顔……見ているだけでドキドキする! え? お兄ちゃん、なんだか様子がおかしい? え、嘘でしょ? 今、お兄ちゃんのお仕置きが始める――。 ◆この作品は「小説家になろう」にも同タイトルで掲載しています

処理中です...