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12月

クリスマス

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「あっ!あぁっ!んっ!」

「ケーゴっ…いつもよりとろとろで…よく締め付けてるなっ…!そんなに欲しかったのか?」

「言わなくていいからぁっ!んん…!んっ!」

スルト、いつもより激しいっ…!僕はスルトのものだって教え込むみたいに、奥深くまで何度も何度も突き上げた。これは誰にも言ってないことなんだけど、スルトのほうが長いからエドガーのでは届かないところまで刺激される。僕は…その感覚が結構好きだったし、そこはスルトだけのものだって思ってる。

「スルトっ…!きもちっ…!あっ、んっ…!」

「僕にしがみつきながらそんなにスルトで気持ち良くならないでよケーゴ」

「だっ…て、スルトが激しすぎてっ…!んっ!んんっ…!」

「そうだぞケーゴ。俺の名前を呼ぶなら俺にしがみつけ」

スルトがそう言って僕をエドガーの腰から引きはがして仰向けにさせた。僕に覆いかぶさり、腰を動かしながらしつこいくらい深いキスをする。僕はスルトの首に腕を回して夢中になってスルトを求めた。

「お前さっきエドガーの首にキスマークを付けていたな」

そう言ってスルトは僕の首に強く吸い付いた。唇を離すとそこには赤い痕が付いている。

「エドガーはお前のものだが、お前は俺のものだ」

「あっ!!!」

ダン、と最後に強く腰を打ち付け、奥深くにスルトのものを注ぎ込まれる。僕の中がスルトのそれを一滴も漏らすまいとしてきゅぅぅ…と締め付けた。スルトは「ぐっ…!」と目を瞑り快感を噛みしている。

「ケーゴ…いつも言っているが最後に締め付けるのはやめろ。そんなに求められたら続けてもう一度したくなってしまうだろう」

「はっ…はぁっ…」

スルトは息をきらしながら、くったりしている僕を抱きしめる。こんなに寒い日なのにスルトの体はやけどしそうなほど熱かった。しばらく余韻に浸らせてくれてから、エドガーが僕の頭を撫でた。

「次は僕の命令だよケーゴ」

「ええ…まだ続けるのそれ…」

「じゃあこれで最後の命令にしようか」

「分かった…」

最後の命令とか…エドガー、とんでもないこと命令してくるんじゃ…。ヒヤヒヤしながらエドガーの目を見ると、にっこり微笑んでこう言った。

「今日はピーターと最後までしてあげて」

「「えっ?」」

僕とピーターが同時に声を出す。目を合わせてから、エドガーとスルトを見た。命令したエドガーだけじゃなくてスルトもうんうんと頷いている。僕はわけが分からず口をぽかんと開いた。ピーターも「こいつら正気か?」って顔で二人を見ている。僕たちの表情を見てエドガーが首を傾げた。

「あれ?いやかな?」

「いやって言うか…」

「ケーゴはピーターとしたくない?」

「したくないとかじゃなくて…エドガーとスルトはいやじゃないの…?」

僕とピーターは、ときどき二人だけでえっちなことをすることがあった。でも挿入はしない。エドガーとスルトがいやがると思ってたからだ。僕の質問にスルトはため息をついて答えた。

「前も言っただろう。ピーターとならいい。というかこのままではピーターが飼い殺しでさすがに可哀そうなんだ」

「ええ?!お二人とも俺のことそんな風に思っていらしたんですか?!」

「うん。…ピーター、僕たち知ってるんだよ。君、ケーゴ以外じゃ射精できないんでしょ?」

「うっ…」

「え?」

驚いてピーターの顔を見ると、顔を真っ赤にして目を逸らされた。エドガーが言葉を続ける。

「ケーゴ、ピーターがたまぁーに夜遅くに帰ってくる日があるでしょ?」

「うん。飲み会ででしょ?」

「確かに飲み会なんだが、こいつは女性男性ともに人気がある。言い寄ってきたやつとそのあとホテルに行っているんだ」

「ええ?!」

「どどどどうしてそれを?!」

「入社祝いに僕が贈ったバッグにGPSと盗聴器を仕込んであるからね」

「はああああ?!あんたらピーターにまでなにしてんだよ!!!」

「え?大事な家族だから、何か問題に巻き込まれたときにすぐ駆けつけられるようにと思ってさ」

「そんなの絶対建前じゃん!!!」

衝撃の事実を知ったピーターは顔を真っ青にしてエドガーを見た。

「じゃ…じゃあ、ホテルでのできごとも…俺が部屋で何をしてるかもご存知なんですか…?」

「もちろん知ってるよ。入社してから今までで君を誘った人は15人ほどいたかな。君はきっと、ケーゴへの欲情をなんとかしたくて誘いを断らずにホテルへ行ったんだろう。でも残念ながら何度試みても君の体は何の反応も示さなかった。がっかりした君は毎回家に帰ってから部屋にこもってケーゴの動画を見て一人でしていたね」

「そいつらとは何時間かけてもぴくりともしないのに、ケーゴの動画を見たら5分で射精だ」

「うわぁぁぁあぁぁ!!すみませんすみません!!!」

ピーターはベッドに頭をこすりつけて謝った。うわぁ…こんな秘め事暴露されて…いたたまれないよピーター…。

「ピーター。謝ることじゃない。そうなるのは仕方ないことなんだよ。君は前世からケーゴの体に何度も触れてきた。この綺麗な顔、美しく柔らかい体、欲情をかきたてる汗の匂い、色気のある喘ぎ声と表情。ケーゴは世界で一番魅力のある人だ。そんな彼に慣れてしまっている君が、他の人に反応するわけがないんだよ」

「前世の俺たちだってこいつとしてからは他の人に全く反応しなくなった。だから恥ずかしがることではない」

「うう…」

ピーターを慰めてから、エドガーとスルトは僕に向き直った。

「ケーゴ。僕は君たちの体を軽く見ているわけじゃないよ。本当は僕がひとりじめしたいくらい」

「…だが、俺たちにとってピーターも大事な家族だ。家族としてピーターのことを愛しているし、大切にしてやりたい。ピーターにだったらケーゴを預けてもいいと思っている。お前がいやじゃなければ、ピーターの願いを叶えてやりたいんだ」

「エドガー様、スルト様。俺のことは気になさらないでください…。俺は、ケーゴと指で楽しみ合うことを許していただけただけで充分なんです」

「本音は?」

「うぐ…」

「ケーゴと最後までしたくないのか?したいのか?」

「…したいです…」

「ケーゴは?ピーターとしたいのか?したくないのか?」

「ふぇっ?!」

いきなり話を振られて変な声が出た。…僕が一番愛してるのはエドガーとスルトだ。それは間違いない。他の人に体を触れられるのなんて絶対にいやだ。でも…ピーターだけは別。僕にとってピーターは特別な存在だった。エドガーとスルトとはまた違う、でもそれに近い愛情を彼に抱いていた。スルトの問いに僕は正直に答えた。

「…したい」

「だったらしたらいい。これからも、な。だが俺たちをおろそかにするなよ」

「うん…」

「そんな複雑な顔しないでよケーゴ。君が淫乱だとかそんなこと思ってないから。もとはと言えば、僕たちがピーターとケーゴをこんな関係にしちゃったんだから」

確かにそうだ。前世から、エドガーたちはピーターを巻き込んで僕とセックスしてた。ピーターに僕の射精を見せたり、僕の体に射精させたり、僕にピーターのちんこしごかせたり、ピーターに僕のちんこしゃぶらせたり…。
ん…?ちょっと待って。考えてみたらこいつらピーターと僕がいちゃいちゃしてるところ、いつもこそこそ勃起させながら盗撮してた…。それに…今現在、ピーターと僕がえっちしたいって言ったらがっちがちに勃起した。

「わっ!」

荒い息を立てながら、スルトは僕の両脚を後ろから掴んでぱっかり広げた。さっき出したばっかなのにコンクリートばりにちんこ勃ってるよこの人…。エドガーはピーターのちんこをしごいて固くしてから、僕の入り口にピーターの先を当てた。恍惚の表情を浮かべながらとろけそうな声で呟いている。

「それに、ケーゴとピーターが戯れているのを見るのが大好きなんだよね。わんこがじゃれてるみたいでかわいいんだー」

「ああ。俺たちはケーゴに夢中になって腰を振ってよがってるピーターと、ピーターに鳴かされるケーゴが見たい」

「お前らぁ…」
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