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20歳の冬 就活(※)

就活

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◇◇◇

うとうととしていたが、頬を触れられたのを感じて圭吾が目を開いた。髪を水で滴らせながらバスローブを身に付けている磯崎が圭吾を見つめている。圭吾が起きたことに気付き、磯崎は微笑みながら声をかけた。

「ごめん、起こしたかい?」

「いえ…」

「圭吾くんも服を着替えるといいよ。スーツのままじゃしんどいだろう」

「だ、大丈夫です…」

「だめだよ、スーツにしわが入ってしまうからね」

磯崎は圭吾からジャケットを脱がせ、ネクタイを緩めた。シャツのボタンを外すと、圭吾の上半身があらわになる。

「…きれいだね」

「みないでぇ…」

「ごめんね。すぐ着せるから、もうちょっと待って。下も脱がせないといけないから」

「あ…」

磯崎の手がズボンのボタンを外し下ろした。下着の下から覗く貞操帯に磯崎が目を見開く。

「これは…?」

「うう…」

「ああ、そっか。圭吾くんのようなΩだったら人に襲われることもよくあることなのかもしれないね。自衛ができててえらいね。圭吾くん、寝るときもつけてるの?」

「寝るときは…はずしてる…」

「そっか。じゃあ外すね。トイレに行ったときに持っていた鍵は貞操帯の鍵だったのか」

磯崎が圭吾のカバンを開けた。鍵と、中に入っていた3つの指輪を持ってベッドへ腰かける。

「圭吾くん、この指輪、なに?」

「…婚約指輪」

「そっか。圭吾くん、婚約者がいるんだね。3人も」

「2人です…。もうひとりは、たいせつな家族だから…」

「素敵だね。つけてあげる」

磯崎は圭吾の薬指に二つの指輪をはめてあげた。もうひとつの指輪は、圭吾が差し出した右手の小指に。磯崎が指にはめた婚約指輪にキスをしたが、圭吾は気付かなかった。

「さ、じゃあ、これ外すね」

「あ…」

かちゃり、と音が鳴り貞操帯の鍵が開錠される。磯崎は丁寧に貞操帯を圭吾の体から外した。小さいものがぽろりと姿をあらわした。下着と貞操帯を外した後、磯崎は圭吾にバスローブを着せる。

「よし、これで楽になっただろう?」

「はい…ありがとうございます」

「いいんだよ。ゆっくりおやすみ」

磯崎はそう言って圭吾の頭を撫でた。圭吾はとろんと目を閉じる。そのとき、唇になにかが当たった。

「ん…?」

磯崎がそっと唇を合わせている。舌を優しく圭吾の口の中へ忍び込ませ、まったりとしたキスをした。

「ん…いそざきさっ…」

「ごめん。あんまり圭吾くんがかわいくて。我慢ができなくなってきた」

「あっ…」

そう言って、キスをしながら手をバスローブの中に伸ばした。圭吾の乳首を指先でつつく。

「ふ…っ、や、いそざきさん…やめっ…」

「そんなこと言いながら必死に舌を絡めてるよ?」

「んっ…」

磯崎の手が下に伸びる。少し反応している圭吾のものに軽く振れ、そっと握った。

「あっ…!そこ、だめ…!ん…っ」

「小さくてかわいらしいね。圭吾くんらしい」

「やっ…あっ…」

抵抗しようにも酔っていて力が入らない。さらに磯崎の強いαの匂いで余計圭吾の頭はとろとろになっていた。磯崎がキスをするたび、圭吾の体が反応する。

「圭吾くんはキスが好きなんだね」

「んっ…んんっ…」

「ほら、もう出そうだよ、ここ」

「あっ!んんっ…ふ…」

磯崎の手が激しく動く。圭吾はあっという間に射精してしまった。脱力している圭吾の脚を開かせ、磯崎の指が圭吾の中へ差し込まれる。

「よかった。濡れてるってことは悦んでくれているってことだよね」

「んんんっ…!あっ、んっ…いそざきさんっ、やっ…やぁっ…!」

「いやがるふりしてるけど、完全に腰浮いてるよ」

「んっ…ああっ…ん…!」

「圭吾くん…ずっとこうしたかった…」

磯崎はそう言いながら圭吾と唇を合わせ、覆いかぶさった。長いキスをしながら、磯崎の太いものが圭吾の中にゆっくりと押し込まれる。

「ああっ…!あぁぁっ…!だめぇ…っ、挿れないでぇっ…!んんっ」

「なんだこれは…!挿れただけで出てしまいそうだ…。散々Ωを抱いてきたが…これほどまでに快感を与えてくれるΩはいなかったよ…!」

磯崎の腰が激しく動く。興奮してしまっていて力加減ができない。

「ふっ…、あっ、ああっ、んっ…!」

「圭吾くんっ…!君も私の番にならないか!そんな婚約者なんて忘れて、私の番になりなさいっ!」

「やっ、やだぁっ、やだぁっ…!スルトぉっ…エドガー…っあ、んっ…!たすけてぇっ…!」

「それが君の婚約者の名前かい?今は私としているんだから、他の男の名前なんて出しちゃだめだろう?圭吾くん」

「あっ、あぁっ…!んんんっ」

「ぐっ…!」

圭吾の中が締まり、痙攣している。

「中でイッたのかい?僕のものは気持ちがいいだろう?僕は特別α臭の強いαでね。圭吾くんのαバージョンのようなものだよ。僕に抱かれたΩは全員僕に夢中になってしまうんだ。君もそうなってくれると嬉しいな」

「や…やだぁ…」

「そんなトロトロの顔しておいてよく言うね。ほら、私もそろそろイキそうだ。頑張ってね、圭吾くん」

「ひぐっ…!ああっ!あぁっ、んっ、んっ、ふっ…!」

「でるっ!中へ出すよ!」

「だめっ!だめぇっ…!あぁっ…」

磯崎の精液が圭吾の中へ注ぎ込まれる。磯崎の言っていた通り、彼のフェロモンは非常に強い。磯崎の精液を流し込まれた体内が悦んでいる。圭吾は強い快感に耐えられず気を失ってしまった。

「はは。初めて僕の精子を受け入れたΩは、気持ち良すぎてみんな気を失うんだよね。…それにしても圭吾くん、最高だよ…。こんなに気持ちのいい中は生まれて初めてだった」

気を失っている圭吾の脚を広げ、体液が溢れているところに吸い付く。綺麗になるまで体中舐めたあと、圭吾のバスローブを整え、磯崎はソファで眠った。
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