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10歳の冬
小学校生活
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「圭吾ー!!彗斗くん迎えに来てくれたわよー!」
「はーい」
月曜の朝、母さんに呼ばれた僕はランドセルを背負って自分の部屋を出た。玄関には大きな紙袋を持ったスルトが立ってる。スルトは僕と目が合うと、ふふんと笑ってその紙袋を僕に押し付けた。
「なにこれ?」
「ケーゴ。今日はこれを着ろ」
「?」
紙袋の中を覗くと、子供用高級ブランドの服が一式入ってた。いつもスルトが着てるようなおしゃれな服でセンスがいい。
「わ!なにこれすごくおしゃれじゃん!もらっていいの?!」
「ああ。今すぐ着替えろ」
「分かった!ありがとうスルト!…ん?」
ニッコニコだったのも束の間、お礼を言うために顔を上げると、スルトもこれと色違いの服を着てるではないですか。
「…これは明日着ます」
「それでは意味がない。今すぐ着るんだ」
「いやいやいや!!なんのつもり?!おそろいで学校行くつもり?!」
「きゃー!圭吾と彗斗くんがおそろいの服を着るなんて最高だわぁ!」
「母さんはちょっと静かにしてようね?!」
「ケーゴ…まだ分からんのか。これも作戦のひとつだ。色違いの服を着ることで、俺たちの仲を子どもたちに見せつけるのだ!」
「それタテマエでほんとはずっとおそろいの服着たかったんでしょ?!正直に言ってみな?!」
「そうだ!俺はずっとお前とおそろいの服を着たかったのにお前が断固として着ないからだな!」
「あっさり本音言ったね!!」
「ともかく早く着ろ!遅刻する!!」
「圭吾!はやく着替えなさい!」
「なんで母さんまでスルトの味方なんだよぉ!!」
暴れる僕にスルトと母さんが無理矢理服を着せた。今着てる服を脱がせたときにスルトがさりげなく乳首やらちんこやらおしりやらをさすってたのがまたはらたつ。スルトとおそろいの服になったころには、僕のちんこは半勃ちになってしまっていた。
「もうスルトのばか!!スルトが触るから勃っちゃったじゃん!こんなのじゃ外出れないよ!」
「大丈夫だおまえの小さいものでは誰も気付かん」
「失礼!!」
「はやく行くぞ」
「もぉーーーーー!!」
「いってらっしゃーい!ストーカーに気をつけるのよー!」
母さんに見送られる中僕たちは家を出て学校へ向かった。いつもならただ並んで歩くだけなのに、スルトがぎこちなく手を繋いできた。スルトの手汗すごっ…。ちらっとスルトを見ると、耳まで真っ赤にしてる。
「え?なんでそんな緊張してるんですか?」
「…今までお前とこうして手を繋いで歩いたことなどなかったから…」
「たしかにそうですね。そもそも手を繋ぐってことをしたことなかったですもんね」
「ああ。今まで握ってきたものといえばおまえの小さいものだけだった…」
「うわぁ僕もそうだ…。スルトのちんこしか握ったことない…。そう考えるとずいぶん色々すっとばしてましたね」
「…セックスするよりもドキドキする」
「ドキドキの基準がまったく分からない…」
「…前世、幼い頃からセックスをしていたんだが、手を繋いで歩いたことはなかった」
「そうなんですね」
「お、俺の手、汗かいているだろう。きもちわるくないか?」
「手汗すごすぎますね。でもきもちわるくなんてないですよ」
「そうか…よかった」
学校へ着くまでの間、スルトと僕は手を繋いで歩いた。スルトの握る力が強すぎて手の感覚なくなってたけど、手を握るだけでこんなに緊張してるスルトがすごくかわいかった。
教室に着いてもスルトはなかなか手を離してくれなかった。席に座った僕の横に立ち、ずっと僕の手を握ってた。離してって言っても首を横に振っていやがるから、また帰りも手を繋いで帰ろうって言ったら顔を真っ赤にして頷いて、やっと手を離してくれた。
「はーい」
月曜の朝、母さんに呼ばれた僕はランドセルを背負って自分の部屋を出た。玄関には大きな紙袋を持ったスルトが立ってる。スルトは僕と目が合うと、ふふんと笑ってその紙袋を僕に押し付けた。
「なにこれ?」
「ケーゴ。今日はこれを着ろ」
「?」
紙袋の中を覗くと、子供用高級ブランドの服が一式入ってた。いつもスルトが着てるようなおしゃれな服でセンスがいい。
「わ!なにこれすごくおしゃれじゃん!もらっていいの?!」
「ああ。今すぐ着替えろ」
「分かった!ありがとうスルト!…ん?」
ニッコニコだったのも束の間、お礼を言うために顔を上げると、スルトもこれと色違いの服を着てるではないですか。
「…これは明日着ます」
「それでは意味がない。今すぐ着るんだ」
「いやいやいや!!なんのつもり?!おそろいで学校行くつもり?!」
「きゃー!圭吾と彗斗くんがおそろいの服を着るなんて最高だわぁ!」
「母さんはちょっと静かにしてようね?!」
「ケーゴ…まだ分からんのか。これも作戦のひとつだ。色違いの服を着ることで、俺たちの仲を子どもたちに見せつけるのだ!」
「それタテマエでほんとはずっとおそろいの服着たかったんでしょ?!正直に言ってみな?!」
「そうだ!俺はずっとお前とおそろいの服を着たかったのにお前が断固として着ないからだな!」
「あっさり本音言ったね!!」
「ともかく早く着ろ!遅刻する!!」
「圭吾!はやく着替えなさい!」
「なんで母さんまでスルトの味方なんだよぉ!!」
暴れる僕にスルトと母さんが無理矢理服を着せた。今着てる服を脱がせたときにスルトがさりげなく乳首やらちんこやらおしりやらをさすってたのがまたはらたつ。スルトとおそろいの服になったころには、僕のちんこは半勃ちになってしまっていた。
「もうスルトのばか!!スルトが触るから勃っちゃったじゃん!こんなのじゃ外出れないよ!」
「大丈夫だおまえの小さいものでは誰も気付かん」
「失礼!!」
「はやく行くぞ」
「もぉーーーーー!!」
「いってらっしゃーい!ストーカーに気をつけるのよー!」
母さんに見送られる中僕たちは家を出て学校へ向かった。いつもならただ並んで歩くだけなのに、スルトがぎこちなく手を繋いできた。スルトの手汗すごっ…。ちらっとスルトを見ると、耳まで真っ赤にしてる。
「え?なんでそんな緊張してるんですか?」
「…今までお前とこうして手を繋いで歩いたことなどなかったから…」
「たしかにそうですね。そもそも手を繋ぐってことをしたことなかったですもんね」
「ああ。今まで握ってきたものといえばおまえの小さいものだけだった…」
「うわぁ僕もそうだ…。スルトのちんこしか握ったことない…。そう考えるとずいぶん色々すっとばしてましたね」
「…セックスするよりもドキドキする」
「ドキドキの基準がまったく分からない…」
「…前世、幼い頃からセックスをしていたんだが、手を繋いで歩いたことはなかった」
「そうなんですね」
「お、俺の手、汗かいているだろう。きもちわるくないか?」
「手汗すごすぎますね。でもきもちわるくなんてないですよ」
「そうか…よかった」
学校へ着くまでの間、スルトと僕は手を繋いで歩いた。スルトの握る力が強すぎて手の感覚なくなってたけど、手を握るだけでこんなに緊張してるスルトがすごくかわいかった。
教室に着いてもスルトはなかなか手を離してくれなかった。席に座った僕の横に立ち、ずっと僕の手を握ってた。離してって言っても首を横に振っていやがるから、また帰りも手を繋いで帰ろうって言ったら顔を真っ赤にして頷いて、やっと手を離してくれた。
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