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10歳の冬

触診(書き下ろし)※

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「圭吾くんこんにちは。じゃあ早速だけど触診しようか」

「はぁい…」

月に一度、僕は病院に行かなきゃいけない。Ωとしての成長を診てもらうためだ。発情期が来たら触診は1年に一度になる。それまでは毎月このおっさんにケツをいじられなきゃいけないんだけど仕方ない。がまんがまん…。

僕はめんどくさそうにズボンと下着を下ろして診察台に寝転んだ。お医者さんは慣れた手つきで体全体を触診する。

「圭吾くんももう10歳になったんだねえ。6歳の頃よりずっと大人びたね」

「そうですか?αに比べたらずっと遅いです」

「圭吾くんはΩだからね。αの子たちと比べちゃいけないよ」

「それもそうですね…」

「それに…」

「っ…」

お医者さんの指が僕のまだやわらかいものに触れる。それをつまみながら、お医者さんは僕の頭を撫でた。

「ここもすっかり剥けちゃったし」

「…まあ、もう10歳なんで…」

「ふーん…。圭吾くん、精通は?」

「まだです」

「そうか。よかった」

「よかった…?」

「さて圭吾くん、うつぶせになって腰を上げてくれるかな?おしりを触診したいから」

「はい」

お医者さんの反応に違和感を抱きながら、僕はいわれたとおりうつぶせになった。うつぶせっていうか…四つん這いだこれ。何回やっても恥ずかしいなあこれ…。

お医者さんは僕のおしりを指でくいと広げた。至近距離で観察されてるのか鼻息がかかってくすぐったいしクソ恥ずかしい。

「うん。綺麗だね。締りも良い」

「うぅ…」

「指を入れるね」

「はい…」

「…っと、あれ?まずいな。潤滑ゼリーが切れてる…」

「え?」

「仕方ない…。圭吾くん。くすぐったいかもしれないけど我慢してね」

「ふっ…?!」

べろ、と生暖かいものが僕のお尻を撫でた。そのあと液体をたっぷり含んだものが僕に吸い付いた。これ、舐められてないか?!

「あ…っ、ちょ、なに…?!」

「ごめんね。濡れてないところに指を入れたら痛いだろうし、傷つけちゃうかもしれないから…。先生の唾液で滑り良くしてから入れるね」

「んっ…んんっ…」

お医者さんはちゅくちゅくと音をたてながら、僕のおしりのあなに吸い付いたり、唾液を絡めた舌先をあなに押し込んだ。この体でそんなことされたことなかったから、恥ずかしすぎて顔から火が出そうだった。

「圭吾くんも濡れてきたね。おしり舐められるのきもちいいの?」

「んっ…!んん…っ!」

「ふふ。快感に耐えるのに必死で聞こえちゃいないね。しかしおどろいたな。愛液まで甘い」

それからも執拗におしりを舐められ、太ももに僕の愛液とお医者さんの唾液が垂れていた。お医者さんが口を離して指を差し込んだときには、僕はもう頭が真っ白になってた。

「圭吾くんお待たせ。しっかり濡らしたからこれで大丈夫だよ。指を入れるね」

「はっ…はぁっ…あぁっ…」

「すごい。指を入れただけで中がきゅんきゅん締め付けてくるよ。おちんちんも勃っちゃってるね。本当に感度が良い。…それに、快感に非常に弱いね」

「あぁ…あっ…」

「先生ちょっと心配だな。これだと襲われたって抵抗できないだろうに。ほら見て。また愛液で水たまり作ってるよ圭吾くん。いけない子だなあ。本当に君10歳なのかな?」

お医者さんはそう言いながら前立腺をこれでもかというくらいしつこく刺激した。

「あっ!あぁぁっ、やっ、そこばっかりやめてっ…、あっ、先生いっつもそこばっかするっ…んっ、も、いいでしょっ…、んんっ…」

「そうだね。今日はこのくらいにしとこうか」

ちゅぽ、と音をたててお医者さんが指を抜く。僕はくったりしてしばらく起き上ることができなかった。お医者さんはそのまま僕に話しかける。

「圭吾くん。君のΩ性はとても強くなっている。強くなりすぎて心配だ。これでまだ発情期はおろか精通もまだなんだから…。来月は少し時間に余裕をもって来てくれるかな?そろそろ精通も発情期もくるころだから、それまでにいろいろと教えないといけないんだ。分かったかな?」

「はい…」

「いい子だね。おつかれさま。体を拭いてあげる。帰り道はくれぐれも気を付けるんだよ」

お医者さんに体を拭いてもらい、僕は病院を出た。体中むずむずする。早く帰ってスルトに会いたい。
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