35 / 106
18歳の秋 同棲生活(書き下ろし)
発情期
しおりを挟む
「はっ…はっ…やっと気を失ったか」
滝のように流れている額の汗を拭い、スルトは圭吾から体を離した。圭吾は体液にまみれたままくったりとベッドに体を沈めている。軽いキスをして、スルトはシャワーを浴びるため部屋を出た。
シャワーから出たスルトは、リビングのソファへ座り飲み物を飲んだ。しばらくボーっとしていると、スルトの部屋から圭吾が出てきた。
「起きたのか」
「うん…」
「調子はどうだ?」
「ちょっとおさまった。なんで僕スルトの部屋にいたの?」
「覚えていないのか?お前が俺の部屋で俺たちの服かき集めてネスティングしていたんだ」
「げっ…僕そんなことしてたの?!」
「ああ。とても興奮した」
「うわぁー…。それエドガーには言わないでね。絶対気持ち悪いこと言われるから」
「だがあいつらの服の上でセックスをしたから愛液と精液まみれにしてしまった。言うほかないだろう」
「うぅぅ…」
「エドガーに変態めいたことを言われるのはいい加減慣れただろう。諦めろ」
「うー…。最悪ぅ。とりあえずシャワー浴びてくる…。体中べったべただ」
「そうしろ」
圭吾がシャワーを浴びている間、スルトはテレビを見て過ごした。シャワーから上がった圭吾も隣へ腰かけテレビを眺めている。
「なにか飲むか?」
「お水飲みたい」
「分かった」
水を手渡され圭吾はこくこく飲んでいた。スルトはフッと笑い新聞を広げる。
「…ん?」
下半身からカチャカチャとベルトが外される音がしてスルトは新聞を畳み下を見た。そこにはスルトのやわらかいものを取り出して口に含もうとしている圭吾がいた。
「ケ、ケーゴ?!」
「ふぇ…?」
「なななななにをしているのだ?!」
「まだ飲みたい…」
「…おまえ…俺(α)の匂いでまた発情期ぶり返したな…?」
トロンした目でスルトを見上げる圭吾はいつもの圭吾ではなかった。αの精液が欲しくて欲しくて仕方がないという顔。圭吾は手でスルトのものを刺激しながらぱくりと咥えこんだ。
「んっ…」
前世と今世、長年かけてスルトとエドガーが教え込んだ甲斐もあり、圭吾のフェラはありえないほど上手くなっていた。何度も射精して疲れ切ったスルトのそれも、圭吾にかかればすぐに大きくなってしまう。
スルトは快感に耐えながら圭吾の頭の上に手を置いた。
「おいケーゴっ…、舐めてくれるのは嬉しいが…俺はもう精液が出ないと思うぞ…。さきほど猿のように出しまくったからな…」
「やだ欲しい…」
「では数時間待ってくれないか…っ、んっ…、今は出ない…っ、」
「今欲しい…」
「くそっ…、発情期のときのケーゴは少しアホになるので話が通じん…っ」
スルトが何を言っても圭吾は舐めるのをやめなかった。数十分かけてゆっくりねっとり舐められたスルトは絶頂に達したがやはり精液は出なかった。
「はっ…、はっ…、ケーゴ分かっただろう。今の俺の精子は在庫切れだ…時間をおいてからたっぷりまた抱いてやるから…」
「スルトぉ…」
スルトの話を遮り、圭吾がスルトの膝の上に乗り抱きついた。首元に顔をうずめたりキスを求めたりしてくる。スルトはそんな圭吾が可愛すぎてぎゅーーーっと抱きしめた。
「なんだこの生き物はぁぁっ…!」
「スルトぉ、スルトぉ」
「あああ抱きたい!!抱きたいのに精子がでないなんて…っ!なんて不甲斐ないんだ俺はぁぁっ!」
「スルトぉ、おしりさわって…」
「俺はかなり強い方だと思っていたが…なんてことはない、今まではエドガーとかわるがわる抱いていたから一晩中抱けていただけだったのだ…!なんてことだ…俺はとんだ勘違いを…!」
「あっ、そこもっと…っ」
「ケーゴぉぉぉっ…!俺、もっとお前を連続して抱けるように頑張るからな!」
「あっ、あぁっ、きもちいぃっ、スルトっ、そこきもちいっ…!」
それから1時間も経たないうちにエドガーとピーターが帰宅した。スルトは悔しそうに圭吾をエドガーに数時間預け、その数時間後エドガーがスルトに圭吾を預けにきた。圭吾の発情期が完全に抜けるまで、二人は血反吐を吐く思いで圭吾の相手をしたという。
だが、それで本当の勘違いをしてしまったスルトは、より絶倫になるためにPC筋、大胸筋、背筋を鍛え、日ごろから腹式呼吸をし、たまねぎニンニク長芋などの男性ホルモンを増やす食べ物を意識的に摂取、良質な睡眠を心がけ、日光浴を浴びるようになった。のちのち通常モードの圭吾が泣きながらスルトにもうこれ以上絶倫にならないでとお願いしたのは言うまでもない。が、残念ながらそのときにはもう手遅れだった。
滝のように流れている額の汗を拭い、スルトは圭吾から体を離した。圭吾は体液にまみれたままくったりとベッドに体を沈めている。軽いキスをして、スルトはシャワーを浴びるため部屋を出た。
シャワーから出たスルトは、リビングのソファへ座り飲み物を飲んだ。しばらくボーっとしていると、スルトの部屋から圭吾が出てきた。
「起きたのか」
「うん…」
「調子はどうだ?」
「ちょっとおさまった。なんで僕スルトの部屋にいたの?」
「覚えていないのか?お前が俺の部屋で俺たちの服かき集めてネスティングしていたんだ」
「げっ…僕そんなことしてたの?!」
「ああ。とても興奮した」
「うわぁー…。それエドガーには言わないでね。絶対気持ち悪いこと言われるから」
「だがあいつらの服の上でセックスをしたから愛液と精液まみれにしてしまった。言うほかないだろう」
「うぅぅ…」
「エドガーに変態めいたことを言われるのはいい加減慣れただろう。諦めろ」
「うー…。最悪ぅ。とりあえずシャワー浴びてくる…。体中べったべただ」
「そうしろ」
圭吾がシャワーを浴びている間、スルトはテレビを見て過ごした。シャワーから上がった圭吾も隣へ腰かけテレビを眺めている。
「なにか飲むか?」
「お水飲みたい」
「分かった」
水を手渡され圭吾はこくこく飲んでいた。スルトはフッと笑い新聞を広げる。
「…ん?」
下半身からカチャカチャとベルトが外される音がしてスルトは新聞を畳み下を見た。そこにはスルトのやわらかいものを取り出して口に含もうとしている圭吾がいた。
「ケ、ケーゴ?!」
「ふぇ…?」
「なななななにをしているのだ?!」
「まだ飲みたい…」
「…おまえ…俺(α)の匂いでまた発情期ぶり返したな…?」
トロンした目でスルトを見上げる圭吾はいつもの圭吾ではなかった。αの精液が欲しくて欲しくて仕方がないという顔。圭吾は手でスルトのものを刺激しながらぱくりと咥えこんだ。
「んっ…」
前世と今世、長年かけてスルトとエドガーが教え込んだ甲斐もあり、圭吾のフェラはありえないほど上手くなっていた。何度も射精して疲れ切ったスルトのそれも、圭吾にかかればすぐに大きくなってしまう。
スルトは快感に耐えながら圭吾の頭の上に手を置いた。
「おいケーゴっ…、舐めてくれるのは嬉しいが…俺はもう精液が出ないと思うぞ…。さきほど猿のように出しまくったからな…」
「やだ欲しい…」
「では数時間待ってくれないか…っ、んっ…、今は出ない…っ、」
「今欲しい…」
「くそっ…、発情期のときのケーゴは少しアホになるので話が通じん…っ」
スルトが何を言っても圭吾は舐めるのをやめなかった。数十分かけてゆっくりねっとり舐められたスルトは絶頂に達したがやはり精液は出なかった。
「はっ…、はっ…、ケーゴ分かっただろう。今の俺の精子は在庫切れだ…時間をおいてからたっぷりまた抱いてやるから…」
「スルトぉ…」
スルトの話を遮り、圭吾がスルトの膝の上に乗り抱きついた。首元に顔をうずめたりキスを求めたりしてくる。スルトはそんな圭吾が可愛すぎてぎゅーーーっと抱きしめた。
「なんだこの生き物はぁぁっ…!」
「スルトぉ、スルトぉ」
「あああ抱きたい!!抱きたいのに精子がでないなんて…っ!なんて不甲斐ないんだ俺はぁぁっ!」
「スルトぉ、おしりさわって…」
「俺はかなり強い方だと思っていたが…なんてことはない、今まではエドガーとかわるがわる抱いていたから一晩中抱けていただけだったのだ…!なんてことだ…俺はとんだ勘違いを…!」
「あっ、そこもっと…っ」
「ケーゴぉぉぉっ…!俺、もっとお前を連続して抱けるように頑張るからな!」
「あっ、あぁっ、きもちいぃっ、スルトっ、そこきもちいっ…!」
それから1時間も経たないうちにエドガーとピーターが帰宅した。スルトは悔しそうに圭吾をエドガーに数時間預け、その数時間後エドガーがスルトに圭吾を預けにきた。圭吾の発情期が完全に抜けるまで、二人は血反吐を吐く思いで圭吾の相手をしたという。
だが、それで本当の勘違いをしてしまったスルトは、より絶倫になるためにPC筋、大胸筋、背筋を鍛え、日ごろから腹式呼吸をし、たまねぎニンニク長芋などの男性ホルモンを増やす食べ物を意識的に摂取、良質な睡眠を心がけ、日光浴を浴びるようになった。のちのち通常モードの圭吾が泣きながらスルトにもうこれ以上絶倫にならないでとお願いしたのは言うまでもない。が、残念ながらそのときにはもう手遅れだった。
33
お気に入りに追加
512
あなたにおすすめの小説
変態村♂〜俺、やられます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。
そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。
暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。
必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。
その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。
果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?
【完結】【R18BL】極上オメガ、いろいろあるけどなんだかんだで毎日楽しく過ごしてます
ちゃっぷす
BL
顔良しスタイル良し口悪し!極上Ωの主人公、圭吾のイベントストーリー。社会人になってからも、相変わらずアレなαとβの夫ふたりに溺愛欲情されまくり。イチャラブあり喧嘩あり変態プレイにレイプあり。今シリーズからピーター参戦。倫理観一切なしの頭の悪いあほあほえろBL。(※更新予定がないので完結としています※)
「異世界転移したオメガ、貴族兄弟に飼われることになりました」の転生編です。
アカウント移行のため再投稿しました。
ベースそのままに加筆修正入っています。
※イチャラブ、3P、4P、レイプ、♂×♀など、歪んだ性癖爆発してる作品です※
※倫理観など一切なし※
※アホエロ※
※色気のないセックス描写※
※特にレイプが苦手な方は閲覧をおススメしません※
※それでもOKという許容範囲ガバガバの方はどうぞおいでくださいませ※
【圭吾シリーズ】
「異世界転移したオメガ、貴族兄弟に飼われることになりました」(本編)
「極上オメガ、前世の恋人2人に今世も溺愛されています」(転生編)
「極上オメガ、いろいろあるけどなんだかんだで毎日楽しく過ごしてます」(イベントストーリー編)←イマココ
【完結】【番外編】ナストくんの淫らな非日常【R18BL】
ちゃっぷす
BL
『清らかになるために司祭様に犯されています』の番外編です。
※きれいに終わらせたい方は本編までで留めておくことを強くオススメいたします※
エロのみで構成されているためストーリー性はありません。
ゆっくり更新となります。
【注意点】
こちらは本編のパラレルワールド短編集となる予定です。
本編と矛盾が生じる場合があります。
※この世界では「ヴァルア以外とセックスしない」という約束が存在していません※
※ナストがヴァルア以外の人と儀式をすることがあります※
番外編は本編がベースになっていますが、本編と番外編は繋がっておりません。
※だからナストが別の人と儀式をしても許してあげてください※
※既出の登場キャラのイメージが壊れる可能性があります※
★ナストが作者のおもちゃにされています★
★きれいに終わらせたい方は本編までで留めておくことを強くオススメいたします★
※基本的に全キャラ倫理観が欠如してます※
※頭おかしいキャラが複数います※
※主人公貞操観念皆無※
【ナストと非日常を過ごすキャラ】(随時更新します)
・リング
・医者
・フラスト、触手系魔物、モブおじ2人(うち一人は比較的若め)
・ヴァルア
【以下登場性癖】(随時更新します)
・【ナストとリング】ショタおに、覗き見オナニー
・【ナストとお医者さん】診察と嘯かれ医者に犯されるナスト
・【ナストとフラスト】触手責め、モブおじと3P、恋人の兄とセックス
・【ナストとフラストとヴァルア】浮気、兄弟×主人公(3P)
・【ナストとヴァルア】公開オナニー
【完結】【R18BL】異世界転移したオメガ、貴族兄弟に飼われることになりました
ちゃっぷす
BL
Ωである高戸圭吾はある日ストーカーだったβに殺されてしまう。目覚めたそこはαとβしか存在しない異世界だった。Ωの甘い香りに戸惑う無自覚αに圭吾は襲われる。そこへ駆けつけた貴族の兄弟、βエドガー、αスルトに拾われた圭吾は…。
「異世界転移したオメガ、貴族兄弟に飼われることになりました」の本編です。
アカウント移行のため再投稿しました。
ベースそのままに加筆修正入っています。
※イチャラブ、3P、レイプ、♂×♀など、歪んだ性癖爆発してる作品です※
※倫理観など一切なし※
※アホエロ※
※ひたすら頭悪い※
※色気のないセックス描写※
※とんでも展開※
※それでもOKという許容範囲ガバガバの方はどうぞおいでくださいませ※
【圭吾シリーズ】
「異世界転移したオメガ、貴族兄弟に飼われることになりました」(本編)←イマココ
「極上オメガ、前世の恋人2人に今世も溺愛されています」(転生編)
「極上オメガ、いろいろあるけどなんだかんだで毎日楽しく過ごしてます」(イベントストーリー編)
【完結】彼女のお父さんに開発されちゃった自分について
七咲陸
BL
自分には可愛くて美しい、可憐な恋人のレイチェルが居る。そのレイチェルの父である彼は自分を好きだと言う。自分も彼に惹かれてしまい……
■侯爵家当主で彼女の父×子爵家子息
□やまもおちもいみもありません。ただただひたすらに作者の趣味と性癖を詰め込んだだけの話です。
■広い心でお読み下さい。終始ヤッてるだけです。
□R-18です。自己責任でお願いします。
■ちゃんとハッピーエンドです。
□全6話
天野兄弟のドキハラ!な日常生活
狼蝶
BL
学校一の美男子かつ皆が憧れる生徒会長(天野裕)――の弟はまさかのビン底眼鏡に髪ぼっさぼさの超ダサい男(研)。しかし実は二人は恋人関係であり、さらに家の中だけでは研は超々イケメン男!!?
そのイケメンさから皆に引かれ、それを嫌われていると感じて心を閉ざし容姿を隠すようになった研と、それを逆手に『イケメンの研』を独り占めする裕。研にとって裕は唯一心を許し甘えられる存在であり、反対に裕にとって研は誰にも取られたくないくらい心が狭くなる存在である。
実家から離れた高校に通うため一人暮らしを始めた裕を研が追っかけ、現在同居中の仲良し兄弟。だが『エッチは成人してから』という裕の厳しい信念によって、研は裕とキスまでしかできていなかった。エッチはなしなものの、映画鑑賞に料理作りなど二人でのんびりとラブラブな生活を送っていたが、そこに夏の嵐が・・・。
夏休みの始まりとともに、天野家に彼らの従兄弟(鈴音)がやって来たのだ。憧れの裕が通う高校に合格するつもりであるため、視察といって休暇中泊まることに・・・。裕の話も聞かずに買い出しに出かけていった鈴音は偶々素顔の研とぶつかり、大嫌いな"研”とは知らずに好きになってしまって――。天野兄弟の夏休み。一体この夏、どうなっちゃうの――!?
*視点切り替え:裕→☾、研→☆、鈴音→☀
総受け体質
田原摩耶
BL
二人の兄に毎晩犯されて可愛がられてきた一人称僕・敬語な少年が初めて兄離れをして全寮制学園に通うことになるけどモブおじさんにセクハラされたり色々されながらも友達をつくろうと肉体的に頑張るお話。
※近親相姦、セクハラ、世間知らず、挿入なしで全編エロ、乳首責め多め。なんでも許せる方向け。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる