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18歳の秋 同棲生活(書き下ろし)

発情期

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「はっ…はっ…やっと気を失ったか」

滝のように流れている額の汗を拭い、スルトは圭吾から体を離した。圭吾は体液にまみれたままくったりとベッドに体を沈めている。軽いキスをして、スルトはシャワーを浴びるため部屋を出た。

シャワーから出たスルトは、リビングのソファへ座り飲み物を飲んだ。しばらくボーっとしていると、スルトの部屋から圭吾が出てきた。

「起きたのか」

「うん…」

「調子はどうだ?」

「ちょっとおさまった。なんで僕スルトの部屋にいたの?」

「覚えていないのか?お前が俺の部屋で俺たちの服かき集めてネスティングしていたんだ」

「げっ…僕そんなことしてたの?!」

「ああ。とても興奮した」

「うわぁー…。それエドガーには言わないでね。絶対気持ち悪いこと言われるから」

「だがあいつらの服の上でセックスをしたから愛液と精液まみれにしてしまった。言うほかないだろう」

「うぅぅ…」

「エドガーに変態めいたことを言われるのはいい加減慣れただろう。諦めろ」

「うー…。最悪ぅ。とりあえずシャワー浴びてくる…。体中べったべただ」

「そうしろ」

圭吾がシャワーを浴びている間、スルトはテレビを見て過ごした。シャワーから上がった圭吾も隣へ腰かけテレビを眺めている。

「なにか飲むか?」

「お水飲みたい」

「分かった」

水を手渡され圭吾はこくこく飲んでいた。スルトはフッと笑い新聞を広げる。

「…ん?」

下半身からカチャカチャとベルトが外される音がしてスルトは新聞を畳み下を見た。そこにはスルトのやわらかいものを取り出して口に含もうとしている圭吾がいた。

「ケ、ケーゴ?!」

「ふぇ…?」

「なななななにをしているのだ?!」

「まだ飲みたい…」

「…おまえ…俺(α)の匂いでまた発情期ぶり返したな…?」

トロンした目でスルトを見上げる圭吾はいつもの圭吾ではなかった。αの精液が欲しくて欲しくて仕方がないという顔。圭吾は手でスルトのものを刺激しながらぱくりと咥えこんだ。

「んっ…」

前世と今世、長年かけてスルトとエドガーが教え込んだ甲斐もあり、圭吾のフェラはありえないほど上手くなっていた。何度も射精して疲れ切ったスルトのそれも、圭吾にかかればすぐに大きくなってしまう。
スルトは快感に耐えながら圭吾の頭の上に手を置いた。

「おいケーゴっ…、舐めてくれるのは嬉しいが…俺はもう精液が出ないと思うぞ…。さきほど猿のように出しまくったからな…」

「やだ欲しい…」

「では数時間待ってくれないか…っ、んっ…、今は出ない…っ、」

「今欲しい…」

「くそっ…、発情期のときのケーゴは少しアホになるので話が通じん…っ」

スルトが何を言っても圭吾は舐めるのをやめなかった。数十分かけてゆっくりねっとり舐められたスルトは絶頂に達したがやはり精液は出なかった。

「はっ…、はっ…、ケーゴ分かっただろう。今の俺の精子は在庫切れだ…時間をおいてからたっぷりまた抱いてやるから…」

「スルトぉ…」

スルトの話を遮り、圭吾がスルトの膝の上に乗り抱きついた。首元に顔をうずめたりキスを求めたりしてくる。スルトはそんな圭吾が可愛すぎてぎゅーーーっと抱きしめた。

「なんだこの生き物はぁぁっ…!」

「スルトぉ、スルトぉ」

「あああ抱きたい!!抱きたいのに精子がでないなんて…っ!なんて不甲斐ないんだ俺はぁぁっ!」

「スルトぉ、おしりさわって…」

「俺はかなり強い方だと思っていたが…なんてことはない、今まではエドガーとかわるがわる抱いていたから一晩中抱けていただけだったのだ…!なんてことだ…俺はとんだ勘違いを…!」

「あっ、そこもっと…っ」

「ケーゴぉぉぉっ…!俺、もっとお前を連続して抱けるように頑張るからな!」

「あっ、あぁっ、きもちいぃっ、スルトっ、そこきもちいっ…!」

それから1時間も経たないうちにエドガーとピーターが帰宅した。スルトは悔しそうに圭吾をエドガーに数時間預け、その数時間後エドガーがスルトに圭吾を預けにきた。圭吾の発情期が完全に抜けるまで、二人は血反吐を吐く思いで圭吾の相手をしたという。

だが、それで本当の勘違いをしてしまったスルトは、より絶倫になるためにPC筋、大胸筋、背筋を鍛え、日ごろから腹式呼吸をし、たまねぎニンニク長芋などの男性ホルモンを増やす食べ物を意識的に摂取、良質な睡眠を心がけ、日光浴を浴びるようになった。のちのち通常モードの圭吾が泣きながらスルトにもうこれ以上絶倫にならないでとお願いしたのは言うまでもない。が、残念ながらそのときにはもう手遅れだった。
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