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18歳の夏
キャンパスライフ
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ある大学のキャンバス内。女性も男性も視線が一点に集中していた。
αなら誰もが腰を屈めてしまうほどの香りを放つ美青年Ω、
Ωなら誰もが番になりたいと思わせる匂いを漂わせたイケメン外国人α、
βであるにもかかわらず我がものにしたいと狙われている、優しい笑みを浮かべた端正な顔立ちの外国人β。
学生たちは彼らをコソコソと覗き見てスマホで盗撮に勤しんでいる模様。
「ねえ、あれ見て?!」
「わ、エリートΩの圭吾くんとエリートαの彗斗くんじゃん!やばぁ~朝から目の保養すぎる…!ってなんか外国人のイケメン増えてない?!」
「あの人見たことある!別の学部の女子が騒いでた」
「ほんとだ!暎弥くんだ!噂のやたらモテるβ!」
「なんで暎弥くんまであの二人と仲良くなってるの?!」
「ぎゃ!暎弥くんが圭吾くんの腰に手まわしてる…!え?!修羅場?!」
「え、でも彗斗くん気付いてるけど笑ってるよ?!なにこれやばくない?!最高すぎない?!写真撮ってSNSにあげよ…」
「ちょ、ちょっと、ねえ、待って…。なんかもう一人イケメン外国人増えたよ…?」
「え?!えーーー?!さすが圭吾くん…エリートΩは違うわ…」
「ああ、私もあんなΩに生まれたかった…」
「ぎゃーー!!圭吾くんがイケメンに抱きついてるぅぅぅっ、うううっ、ううっ」
「萌え泣いてんじゃないわよ…」
「お母さん、産んでくれてありがとう…ううぅっ、うぅっ」
◇◇◇
「え?!ピーター?!ピーターだよね?!」
「ケイゴぉぉ!!やっと会えたなぁぁ!元気だったか?!」
昨晩僕たちはエドガーのマンションで泊まって、朝一緒に登校した。エドガーがLINEでピーターを呼び出してくれて、念願の再会を果たした。
ピーターは前世と全然変わらない風貌をしていた。僕はピーターに抱きつき再会を喜んだ。
「元気だったよ!ピーターは?!」
「元気だ!エドガー様と幼少時代から共に過ごせたから心強かった」
「僕も君がいてくれて本当に助かったよ。神様も粋な計らいをしてくれたものだ」
「ピーター、また会えて嬉しいぞ」
「スルト様…!お元気そうでなによりです…。あの時は、お助けできず申し訳ありませんでした…」
「かまわない。もとはと言えば俺が悪いんだから」
「うん、本当にそう」
「ケーゴ!相変わらずお前は俺に冷たい!」
「あはは!変わらないなあ。安心しました」
ピーターが声に出して笑う。ああ、今世でもピーターに会えるなんて!幸せすぎて泣きそう…!
僕たちは授業が終わったら飲み…飲食店へ行く約束をして、それぞれのキャンパスに向かった。
上機嫌でスルトの腕に抱きつきながら、ニコニコと二人に思いを馳せる。
「はあ、エドガーに、ピーターに…。嬉しすぎる。もうずっと一緒にいたい。一緒に暮らしたい」
「そうだな。今のこじんまりした家も悪くないが、やはり俺たちの城が必要だな」
「いや…スルトの家は充分大きいでしょ…?ていうか城ってなんですか…」
「エドガーが住んでいるタワマンを丸ごと買い取るとか」
「相変わらず発想が頭悪いですね」
「ケーゴォ…」
「そんな顔で睨んだって怖くないですよ。2ピストンの人なんて」
「ぐぅっ…!」
「2ピストンの次は5ピストン。その次は20ピストン。最後に5分」
「言うなぁ!俺を辱めるな…!」
顔を真っ赤にしてスルトが僕の口を塞いた。
「そもそも初めてでお前は刺激が強すぎるのだ…!仕方がないのだ…!」
「分かってますよ。そんなスルトもかわいいですし。時間はたっぷりありますから。ちょっとずつタイムを伸ばしていきましょう?」
◇◇◇
「ねえ、今の聞いた…?」
「聞いた…彗斗くんと圭吾くんってまだヤッてなかったんだ?!彗斗くんがあの年齢ではじめてって…何それかわいい…」
「昨日はじめてヤッたっぽいよね?どおりで圭吾くんと彗斗くんの匂いが濃くなってるわけだ」
「昨日までの匂いも充分濃かったからてっきり二人は経験済みなのかと思ってたよぉ!」
「ほんとよ…心配なくらい二人ともフェロモンだだ漏れよ…?」
αなら誰もが腰を屈めてしまうほどの香りを放つ美青年Ω、
Ωなら誰もが番になりたいと思わせる匂いを漂わせたイケメン外国人α、
βであるにもかかわらず我がものにしたいと狙われている、優しい笑みを浮かべた端正な顔立ちの外国人β。
学生たちは彼らをコソコソと覗き見てスマホで盗撮に勤しんでいる模様。
「ねえ、あれ見て?!」
「わ、エリートΩの圭吾くんとエリートαの彗斗くんじゃん!やばぁ~朝から目の保養すぎる…!ってなんか外国人のイケメン増えてない?!」
「あの人見たことある!別の学部の女子が騒いでた」
「ほんとだ!暎弥くんだ!噂のやたらモテるβ!」
「なんで暎弥くんまであの二人と仲良くなってるの?!」
「ぎゃ!暎弥くんが圭吾くんの腰に手まわしてる…!え?!修羅場?!」
「え、でも彗斗くん気付いてるけど笑ってるよ?!なにこれやばくない?!最高すぎない?!写真撮ってSNSにあげよ…」
「ちょ、ちょっと、ねえ、待って…。なんかもう一人イケメン外国人増えたよ…?」
「え?!えーーー?!さすが圭吾くん…エリートΩは違うわ…」
「ああ、私もあんなΩに生まれたかった…」
「ぎゃーー!!圭吾くんがイケメンに抱きついてるぅぅぅっ、うううっ、ううっ」
「萌え泣いてんじゃないわよ…」
「お母さん、産んでくれてありがとう…ううぅっ、うぅっ」
◇◇◇
「え?!ピーター?!ピーターだよね?!」
「ケイゴぉぉ!!やっと会えたなぁぁ!元気だったか?!」
昨晩僕たちはエドガーのマンションで泊まって、朝一緒に登校した。エドガーがLINEでピーターを呼び出してくれて、念願の再会を果たした。
ピーターは前世と全然変わらない風貌をしていた。僕はピーターに抱きつき再会を喜んだ。
「元気だったよ!ピーターは?!」
「元気だ!エドガー様と幼少時代から共に過ごせたから心強かった」
「僕も君がいてくれて本当に助かったよ。神様も粋な計らいをしてくれたものだ」
「ピーター、また会えて嬉しいぞ」
「スルト様…!お元気そうでなによりです…。あの時は、お助けできず申し訳ありませんでした…」
「かまわない。もとはと言えば俺が悪いんだから」
「うん、本当にそう」
「ケーゴ!相変わらずお前は俺に冷たい!」
「あはは!変わらないなあ。安心しました」
ピーターが声に出して笑う。ああ、今世でもピーターに会えるなんて!幸せすぎて泣きそう…!
僕たちは授業が終わったら飲み…飲食店へ行く約束をして、それぞれのキャンパスに向かった。
上機嫌でスルトの腕に抱きつきながら、ニコニコと二人に思いを馳せる。
「はあ、エドガーに、ピーターに…。嬉しすぎる。もうずっと一緒にいたい。一緒に暮らしたい」
「そうだな。今のこじんまりした家も悪くないが、やはり俺たちの城が必要だな」
「いや…スルトの家は充分大きいでしょ…?ていうか城ってなんですか…」
「エドガーが住んでいるタワマンを丸ごと買い取るとか」
「相変わらず発想が頭悪いですね」
「ケーゴォ…」
「そんな顔で睨んだって怖くないですよ。2ピストンの人なんて」
「ぐぅっ…!」
「2ピストンの次は5ピストン。その次は20ピストン。最後に5分」
「言うなぁ!俺を辱めるな…!」
顔を真っ赤にしてスルトが僕の口を塞いた。
「そもそも初めてでお前は刺激が強すぎるのだ…!仕方がないのだ…!」
「分かってますよ。そんなスルトもかわいいですし。時間はたっぷりありますから。ちょっとずつタイムを伸ばしていきましょう?」
◇◇◇
「ねえ、今の聞いた…?」
「聞いた…彗斗くんと圭吾くんってまだヤッてなかったんだ?!彗斗くんがあの年齢ではじめてって…何それかわいい…」
「昨日はじめてヤッたっぽいよね?どおりで圭吾くんと彗斗くんの匂いが濃くなってるわけだ」
「昨日までの匂いも充分濃かったからてっきり二人は経験済みなのかと思ってたよぉ!」
「ほんとよ…心配なくらい二人ともフェロモンだだ漏れよ…?」
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