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弟から手紙が届きました
第四十二話
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◇◇◇
(エディside)
ローラン様とやっと繋がれた。嬉しくて、しているときにちょっと泣いてしまった。
上手くできなくて焦っていたローラン様も、僕の中が気持ちよくて顔がトロンとなっていたローラン様も、すぐに射精してしまうローラン様も、全部可愛かった。
不慣れでタジタジしながらの性交だったから、なんだかローラン様の初体験を奪ったような気持ちになって、それも嬉しかった。(実際は全く初体験ではないのだけれど)
あの日から、僕とローラン様は毎晩繋がっているんだけど……しれっとロジェが参加してくる。
「エディ……ッ」
「あっ、あぁっ……! ローラン様……っ、……あっ!?」
そのときも、僕とローラン様は、ロジェに手伝ってもらいながら繋がっていた。(ローラン様はまだ自分一人では挿入できないから)
ローラン様が僕の中にペニスを挿入して、腰を振っているとき――
ロジェが僕のペニスを握った。
「ロ、ロジェッ!? なにを……っ、あっ、あぁぁぁっ……!!」
ロジェは僕のペニスを刺激しながら、耳元で囁く。
「ふふ。挿入されたままペニスを弄ばれるの、気持ちいいでしょう?」
「やっ……同時にしないでぇっ……!! あぁぁっ、あぁっ……!!」
ペニスとおしりから同時に快感を与えられて、頭がおかしくなりそうだ。
僕の口から変な声がたくさん出る。のたうつように体が揺れる。
ローラン様が怒っている。
「おいロジェ!! 何をしている!! エディに触れるな!!」
しかしロジェはどこ吹く風だ。
「あら。そんなお堅いことをおっしゃらないでください。こうしてお手伝いしているのですから、少しくらい私にも良い思いをさせてくださいよ」
「ダメだダメだ!!」
「あらまあ。それなら早くご自分だけで挿入できるようにおなりなさいな」
痛いところを突かれ、ローラン様が黙り込む。ロジェはさらに追い打ちをかけた。
「私を呼ぶ限り、こういうことをされると思ってくださいね」
「くそっ……早く自分一人でできるようにならないと……っ」
「そうです。その意気ですよ。ふふ」
ローラン様を言いくるめて良い気になったのか、ロジェは僕のペニスを弄びつつ乳首に吸い付いた。
「あぁぁっ!? もっ、ロジェ……ッ、それ以上気持ちよくしないで……っ! んっ、んぁあぁっ……」
「いいえ。もっともっと気持ちよくなってもらいます」
いろんなところを気持ちよくさせられて、僕はあっというまに射精してしまった。
「んっ……!」
「あぁっ……!!」
おしりも締め付けてしまったのか、ローラン様も絶頂を迎えた。
ローラン様の精液をもらうと、いつも全身が多幸感に包まれる。頭が痺れて、しばらくはボーッとしてしまう。
「あ……あぁ……」
放心している僕のそばで、ローラン様とロジェが言い争っていた。
「ロジェ!! お前のせいで僕まで出てしまったじゃないか!! もっとゆっくり楽しみたかったのに!!」
「一回射精したくらいで何をおっしゃいますやら。あなたなら何度でもできるでしょう」
「そういう問題じゃない!! もうお前出ていけ!!」
「まあまあ、落ち着いてくださいな」
「これが落ち着いていられるか!!」
ローラン様がロジェに指を突き付ける。
「いいか。エディはもうお前のものじゃないんだ。いつまでも我が物顔でいられたら困る」
「……ふふ。それは失礼いたしました」
「分かったなら出ていけ。いいな」
「はい。それでは、今日はこのあたりで失礼いたしましょうか」
「ふん」
大人しく引き下がったように思えたが、ロジェは部屋を出て行く前に、こう言い残した。
「エディはローラン様のもの。ローラン様はエディのもの。しかしエディとローラン様は、私のものですよ」
そしてパタンと扉が閉まった。
ローラン様はしばらく呆然としていたが、やがてぎりぎりと歯ぎしりする。
「あいつっ……何も分かっていないじゃないか……!!」
ローラン様ってロジェに翻弄されてばかりだなあ、と僕は他人事のように思った。
ロジェに無理やり女の人と性交させられていたし、今だって僕との時間を邪魔されている。
普段だって、なんだかんだでローラン様が言いくるめられているときのほうが多い気がするし。
ローラン様からしたら、かなり厄介な執事だと思うんだけれど……
どうして彼は、ロジェを一番信頼して、ずっとそばにおいているのだろう。
(エディside)
ローラン様とやっと繋がれた。嬉しくて、しているときにちょっと泣いてしまった。
上手くできなくて焦っていたローラン様も、僕の中が気持ちよくて顔がトロンとなっていたローラン様も、すぐに射精してしまうローラン様も、全部可愛かった。
不慣れでタジタジしながらの性交だったから、なんだかローラン様の初体験を奪ったような気持ちになって、それも嬉しかった。(実際は全く初体験ではないのだけれど)
あの日から、僕とローラン様は毎晩繋がっているんだけど……しれっとロジェが参加してくる。
「エディ……ッ」
「あっ、あぁっ……! ローラン様……っ、……あっ!?」
そのときも、僕とローラン様は、ロジェに手伝ってもらいながら繋がっていた。(ローラン様はまだ自分一人では挿入できないから)
ローラン様が僕の中にペニスを挿入して、腰を振っているとき――
ロジェが僕のペニスを握った。
「ロ、ロジェッ!? なにを……っ、あっ、あぁぁぁっ……!!」
ロジェは僕のペニスを刺激しながら、耳元で囁く。
「ふふ。挿入されたままペニスを弄ばれるの、気持ちいいでしょう?」
「やっ……同時にしないでぇっ……!! あぁぁっ、あぁっ……!!」
ペニスとおしりから同時に快感を与えられて、頭がおかしくなりそうだ。
僕の口から変な声がたくさん出る。のたうつように体が揺れる。
ローラン様が怒っている。
「おいロジェ!! 何をしている!! エディに触れるな!!」
しかしロジェはどこ吹く風だ。
「あら。そんなお堅いことをおっしゃらないでください。こうしてお手伝いしているのですから、少しくらい私にも良い思いをさせてくださいよ」
「ダメだダメだ!!」
「あらまあ。それなら早くご自分だけで挿入できるようにおなりなさいな」
痛いところを突かれ、ローラン様が黙り込む。ロジェはさらに追い打ちをかけた。
「私を呼ぶ限り、こういうことをされると思ってくださいね」
「くそっ……早く自分一人でできるようにならないと……っ」
「そうです。その意気ですよ。ふふ」
ローラン様を言いくるめて良い気になったのか、ロジェは僕のペニスを弄びつつ乳首に吸い付いた。
「あぁぁっ!? もっ、ロジェ……ッ、それ以上気持ちよくしないで……っ! んっ、んぁあぁっ……」
「いいえ。もっともっと気持ちよくなってもらいます」
いろんなところを気持ちよくさせられて、僕はあっというまに射精してしまった。
「んっ……!」
「あぁっ……!!」
おしりも締め付けてしまったのか、ローラン様も絶頂を迎えた。
ローラン様の精液をもらうと、いつも全身が多幸感に包まれる。頭が痺れて、しばらくはボーッとしてしまう。
「あ……あぁ……」
放心している僕のそばで、ローラン様とロジェが言い争っていた。
「ロジェ!! お前のせいで僕まで出てしまったじゃないか!! もっとゆっくり楽しみたかったのに!!」
「一回射精したくらいで何をおっしゃいますやら。あなたなら何度でもできるでしょう」
「そういう問題じゃない!! もうお前出ていけ!!」
「まあまあ、落ち着いてくださいな」
「これが落ち着いていられるか!!」
ローラン様がロジェに指を突き付ける。
「いいか。エディはもうお前のものじゃないんだ。いつまでも我が物顔でいられたら困る」
「……ふふ。それは失礼いたしました」
「分かったなら出ていけ。いいな」
「はい。それでは、今日はこのあたりで失礼いたしましょうか」
「ふん」
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