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侯爵令息と同じベッドで寝ることになりました
第三十八話
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◇◇◇
夜――
僕とローラン様は、ぎくしゃくとベッドに入った。
緊張して、お互いに目を合わせられない。僕とローラン様の間には、人一人分くらいの隙間があいている。
「エ、エディ……」
「は、はいっ……」
「もう少しこっちに……」
「は、はいっ……!」
詰め寄ると、ローラン様に抱きしめられた。あぁぁぁ、心臓が爆発しそう。
ローラン様のベッド、ふかふかで寝心地がいい。それに良い匂いがする。ローラン様がいつも使っている石鹸の匂いと、ローラン様のフェロモンの匂いだ。
良い匂いに包まれながらローラン様に抱きしめられるだけで、ちょっと体が反応してしまった。
「……少し薬が切れてきたようだな。フェロモンの匂いがする」
「あっ……。えっと、だ、大丈夫ですか? ご気分が悪くなったりは……」
「大丈夫だ。いつものエディの匂いが、少し誘惑的になっただけだから」
そういえば、末っ子たち以外のアルファに、僕のフェロモンの匂いを嗅がれたのははじめてだ。なんだか恥ずかしい……。
「ぼ、僕のフェロモン、くさくないですか……?」
「……」
そこで黙らないで~……。
「わっ……」
ローラン様が僕の腰を抱き寄せた。太ももに、かたくなったものが当たる。
「くさくない。エディのフェロモンを嗅いだだけで……このありさまだ」
「~~……」
僕だって、こうしているだけで、おしりが大変なことになっている。
「エディはずっと、僕のフェロモンの匂いが分かっていたのか?」
「は、はい……実は……」
「僕のフェロモンはくさくないか?」
「いいえ。爽やかで心地いい、良い匂いです」
「そうか。よかった」
ローラン様が僕の目をじっと見つめる。そしてそっと、唇を重ねた。
「ん……」
ローラン様とするキス、久しぶりだ。遠慮がちで優しい。
舌が絡み合うごとに、僕たちの体に熱がこもっていった。
「ん、はっ……」
抱き合う力が強くなっていく。僕のペニスもローラン様のおなかに当たっている。恥ずかしいけど、気持ちいい。
ローラン様の手が何気なく僕のおしりに触れた瞬間、ローラン様がカッと顔を赤らめる。
「っ!!」
「? どうされましたか、ローラン様?」
「……」
ローラン様は答えず、代わりにおしりに触れた指を見せた。
「ひょえ……っ」
その指は愛液でべったり濡れていた。
「服越しに触れただけなのに……」
「すみませんすみません!! あわわわ……」
きっとシーツもびしょびしょに違いない。ローラン様のベッドを汚してしまった……。
ローラン様がきゅっと目を閉じる。
「興奮しすぎてペニスが痛い……」
「はっ……!」
僕は何をしているんだ。こうして同じベッドに寝る第一の目的は、ローラン様の夜のお世話をするためなのに!
僕は慌てて上体を起こす。
「ローラン様! あの、失礼します!!」
「えっ? んっ……!!」
僕はローラン様の下着をおろした。勢いよくペニスが飛び出し、カウパーが僕の顔にかかった。
(ローラン様……僕のキスでこんなに興奮してくれてたんだ……)
血管が浮き上がるほど勃起したペニスは、とめどなく溢れるカウパーに濡れててかっている。下着もドロドロになっていた。
ローラン様のそんなペニスを目にしただけで、僕のおしりから愛液がドバッとこぼれた。
「はっ……はっ……」
僕はペニスに顔を近づけた。ここ、ローラン様のフェロモンの匂いがすごく強い。匂いを嗅いでいるだけでクラクラしてくる。
ペニスに舌を這わせると、ローラン様の体がぴくんと跳ねた。
「んっ……」
ローラン様は恥ずかしそうな表情を浮かべつつ、舐めている僕を食い入るように見つめている。
「ロ、ローラン様……」
「ん……? なんだ……」
「そ、そんなに見られては……緊張してしまいます……」
「……」
ローラン様はしばらくの沈黙ののち、口を開いた。
「エディがそれをしてくれているところを見るのが好きなんだが……」
「うぁ……」
「見ない方がいいか……?」
うわぁぁぁぁっ!! 物欲しそうな目でそんなこと言われて、誰が「見るな」って言えるのぉぉぉ!?
可愛い可愛い可愛いすぎていくら甘やかしても足りないくらい可愛い……!!
結局僕は、ローラン様に穴が空くほど見つめられながら舐めることになった。
夜――
僕とローラン様は、ぎくしゃくとベッドに入った。
緊張して、お互いに目を合わせられない。僕とローラン様の間には、人一人分くらいの隙間があいている。
「エ、エディ……」
「は、はいっ……」
「もう少しこっちに……」
「は、はいっ……!」
詰め寄ると、ローラン様に抱きしめられた。あぁぁぁ、心臓が爆発しそう。
ローラン様のベッド、ふかふかで寝心地がいい。それに良い匂いがする。ローラン様がいつも使っている石鹸の匂いと、ローラン様のフェロモンの匂いだ。
良い匂いに包まれながらローラン様に抱きしめられるだけで、ちょっと体が反応してしまった。
「……少し薬が切れてきたようだな。フェロモンの匂いがする」
「あっ……。えっと、だ、大丈夫ですか? ご気分が悪くなったりは……」
「大丈夫だ。いつものエディの匂いが、少し誘惑的になっただけだから」
そういえば、末っ子たち以外のアルファに、僕のフェロモンの匂いを嗅がれたのははじめてだ。なんだか恥ずかしい……。
「ぼ、僕のフェロモン、くさくないですか……?」
「……」
そこで黙らないで~……。
「わっ……」
ローラン様が僕の腰を抱き寄せた。太ももに、かたくなったものが当たる。
「くさくない。エディのフェロモンを嗅いだだけで……このありさまだ」
「~~……」
僕だって、こうしているだけで、おしりが大変なことになっている。
「エディはずっと、僕のフェロモンの匂いが分かっていたのか?」
「は、はい……実は……」
「僕のフェロモンはくさくないか?」
「いいえ。爽やかで心地いい、良い匂いです」
「そうか。よかった」
ローラン様が僕の目をじっと見つめる。そしてそっと、唇を重ねた。
「ん……」
ローラン様とするキス、久しぶりだ。遠慮がちで優しい。
舌が絡み合うごとに、僕たちの体に熱がこもっていった。
「ん、はっ……」
抱き合う力が強くなっていく。僕のペニスもローラン様のおなかに当たっている。恥ずかしいけど、気持ちいい。
ローラン様の手が何気なく僕のおしりに触れた瞬間、ローラン様がカッと顔を赤らめる。
「っ!!」
「? どうされましたか、ローラン様?」
「……」
ローラン様は答えず、代わりにおしりに触れた指を見せた。
「ひょえ……っ」
その指は愛液でべったり濡れていた。
「服越しに触れただけなのに……」
「すみませんすみません!! あわわわ……」
きっとシーツもびしょびしょに違いない。ローラン様のベッドを汚してしまった……。
ローラン様がきゅっと目を閉じる。
「興奮しすぎてペニスが痛い……」
「はっ……!」
僕は何をしているんだ。こうして同じベッドに寝る第一の目的は、ローラン様の夜のお世話をするためなのに!
僕は慌てて上体を起こす。
「ローラン様! あの、失礼します!!」
「えっ? んっ……!!」
僕はローラン様の下着をおろした。勢いよくペニスが飛び出し、カウパーが僕の顔にかかった。
(ローラン様……僕のキスでこんなに興奮してくれてたんだ……)
血管が浮き上がるほど勃起したペニスは、とめどなく溢れるカウパーに濡れててかっている。下着もドロドロになっていた。
ローラン様のそんなペニスを目にしただけで、僕のおしりから愛液がドバッとこぼれた。
「はっ……はっ……」
僕はペニスに顔を近づけた。ここ、ローラン様のフェロモンの匂いがすごく強い。匂いを嗅いでいるだけでクラクラしてくる。
ペニスに舌を這わせると、ローラン様の体がぴくんと跳ねた。
「んっ……」
ローラン様は恥ずかしそうな表情を浮かべつつ、舐めている僕を食い入るように見つめている。
「ロ、ローラン様……」
「ん……? なんだ……」
「そ、そんなに見られては……緊張してしまいます……」
「……」
ローラン様はしばらくの沈黙ののち、口を開いた。
「エディがそれをしてくれているところを見るのが好きなんだが……」
「うぁ……」
「見ない方がいいか……?」
うわぁぁぁぁっ!! 物欲しそうな目でそんなこと言われて、誰が「見るな」って言えるのぉぉぉ!?
可愛い可愛い可愛いすぎていくら甘やかしても足りないくらい可愛い……!!
結局僕は、ローラン様に穴が空くほど見つめられながら舐めることになった。
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