【完結】【R18BL】Ω嫌いのα侯爵令息にお仕えすることになりました~僕がΩだと絶対にバレてはいけません~

ちゃっぷす

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侯爵令息と同じベッドで寝ることになりました

第三十九話

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「んっ……!!」

 ローラン様の体に力が入る。その瞬間、口の中でドバッと精液が噴き出した。

「っ……」

 熱い。ローラン様のフェロモンがたっぷり沁みついた精液。口を含むだけで理性が吹き飛びそうになる。
 ペニスから口を離す。ローラン様のペニスは、射精したばかりなのに依然反り返っていた。

 元気なままのペニスを見つめていると、ローラン様が口を開いた。

「すまない、エディ。実は僕……」

 ローラン様は意を決したように打ち明ける。

「実は僕、すごく性欲が強いんだ……!」

 僕はぽかんと口を開けた。
 なにを今さらそんなことを、最大の秘密を打ち明けました、みたいな雰囲気で言うんだろう。

「恥ずかしいことに、一回出しただけじゃ勃起が全くおさまらないんだ……。ラットのときじゃない。普段の僕もこんなに性欲が強いんだ。」
「は、はい……」

 見たら分かるけど……

 ローラン様は不安そうに僕を見つめる。

「こんな欲情にまみれた僕を、君は変わらず受け入れてくれるかい……?」
「ンッ……」

 僕は、できるだけ優しくローラン様を抱きしめた。

「ローラン様。僕だってすごく性欲が強いんです。今もおしりからいっぱい愛液がこぼれています」

 ローラン様がそっと僕のおしりに触れ、少し恥ずかしそうに微笑んだ。

「ローラン様がこんなに元気な方でとても嬉しいです。僕、一回じゃ足りませんから」
「……ありがとう、エディ」
「ローラン様。僕の前で恥ずかしがることも、我慢する必要もありません。されちゃったら僕が困ります」
「ふふ。そうか」

 ローラン様はもう一度「ありがとう」と言い、僕にキスをしてくれた。

「エディ。今度は僕が触りたい」
「自慰をなさるんですか? 別にかまいませんが……」
「違う! 僕が、君の体に触れたいんだっ」
「えっ!?」

 驚いた僕に、ローラン様は頬を膨らませる。

「もしかして、ボーイの仕事としてさっきまで僕に触れていたのか?」
「えっ。そ、それもありました」
「僕はそんなつもりじゃないんだが」

 ローラン様が上体を起こした。

「夜くらい、主人とボーイという関係は忘れろ」
「ロ、ローラン様、なにを……っ」

 そして僕のシャツを脱がせ、胸にちゅっとキスをする。

「んっ……!」
「奉仕されるだけなんてうんざりだ。僕だって君に触れたいし……気持ちよくさせたい」
「あ……」

 ローラン様が、僕の乳首を舌でつつく。舐めたり吸い付いたりしながら、もう片方の乳首を指で弄んだ。

「んっ……んん……」
「自分からなんてしたことがないから下手だと思う。それでも許せよ」
「ん……ローラン様……っ」

 確かに、ローラン様の手つきはぎこちない。
 でも、ローラン様に触れられるのが嬉しくて、すごく気持ちいい。

 ローラン様の手が僕の股間に伸びる。そっと下着を下ろした彼は、ふっと笑った。

「洪水のあとのようだな」
「~~……っ」
「安心した」
「あっ……!!」

 ローラン様が僕のペニスを握った。
 強く握られすぎて、ちょっと痛い。本当に慣れていないんだな。かわいい。

「エディ。気持ちいいか?」
「は、はい……ちょっと、痛いです……」
「す、すまない。このくらいか……?」
「あ……気持ちいいです……っ」
「そうか」

 ローラン様は、僕のペニスを刺激しつつ、唇にキスをした。
 ローラン様にこんなことをしてもらえる日が来るなんて、まだ信じられない。
 もどかしい快感と共に、いっぱいの幸せが体を満たす。
 この時間がずっと終わらなかったらいいのに。朝が来ないでほしい。

「……?」

 射精する前に、ローラン様の手がペニスから離れた。
 そしてその手がそっとおしりを撫でる。

「エディ……。いいか?」
「は、はい……っ」

 いいか? なんて許可を取るものだから、てっきりペニスを挿入されるのかと思ったのに。
 ローラン様は遠慮がちに、指を差し込んだだけだった。

「んん……っ」
「痛くないか?」
「痛くないです……っ」
「すごく濡れてる」
「っ……、は、恥ずかしいです……」
「エディの中、気持ちいい」
「~~……っ」

 甘い言葉をたくさんもらったせいで、僕は射精してしまった。

 ローラン様は目を瞬き、ペニスとおしりを交互に見る。

「尻を触っていたら……ペニスから精液が出た……なぜ……?」
「うぅぅ~~……」

 ローラン様が中途半端にペニスを弄んでからおしりをいじめたせいです……!

「ああ、でも……。エディも一度の射精では全く元気がなくならないな。少し、安心した」
「僕は、その……一晩で四、五回は射精しないとおさまらないですから……」
「そうなのか! だったら僕も、一晩で四、五回射精しても許されるということだな」

 ローラン様は安心した様子で、僕への愛撫を再開した。
 その日の夜は、性交まではしなかった。ただじっくり時間をかけて、お互いのペニスが落ち着くまで触れ合っていただけだった。

 そんな時間を過ごせたことが、ローラン様にとってはとても嬉しいことだったようだ。
 僕も同じ気持ち。おしりはかなり疼いたけれど、こうしてローラン様に愛撫をしてもらえて幸せだった。
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