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ナストとフラスト
4話【ナストとフラスト】
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「こんなところにいたのか!! 探し回ったんだぞ!! ……って、ナスト様!?」
「はや……たす……けて……っ、あっ、あっ、あぁぁっ」
またもや絶頂を迎えた。そんな僕を、護衛と植物学者がうっとりと眺めていた。すぐにハッと我に返り、僕を引きずり出してくれた。僕と一緒に触手も地表にあらわれる。
「な……なんだこれ……」
僕の肛門ががっぽり咥えている二本の触手に、護衛の目が釘付けになった。
植物学者はすぐさまその正体を見破った。
「インキュバス・テール……植物型の淫魔ですな」
「淫魔ぁ!?」
「ええ。魔植物ですが立派な淫魔です。だからほら……」
植物学者が僕を仰向けにした。下腹部にうっすらとした紋様が浮かび上がっている。
「淫紋も刻むことができる」
「淫紋ってなんだ?」
「淫魔が気に入ったヒトに付ける紋様ですよ。精液にすりこんだ魔力をヒトに刻み込み、隷属化させてしまうのです。これを刻まれた者は好色に囚われ、自ら淫魔の餌となることを望むようになります」
「おいおい、それってヤバいんじゃ……」
護衛は顔を真っ青にした。しかし彼よりも顔面蒼白だったのは僕だ。僕はかすれた声で叫んだ。
「そんなの嫌だ……っ!! 消してっ、消してよぉ……っ!!」
植物学者はニマァと笑みを浮かべ、僕の頬を撫でる。
「ご安心ください、ナスト様。まだあなたの体に淫紋が完全に刻まれてしまったわけではありません。今ならば、その淫紋を消すことができます」
「本当ですか……っ? じゃあ、早く……っ」
「分かりました。……ですが本当に消してよろしいのですか?」
「え……?」
植物学者が僕の耳元で囁いた。
「この淫紋があれば、男娼の格が上がりますよ」
僕がキッと睨みつけても、植物学者はねっとりと笑ったままだ。
「淫魔はね、誰彼にでもソレを付けるわけじゃないんです。よほど気に入った体にしか付けないんですよ。つまりソレが腹に刻まれた体は、名器のお墨付きをもらったようなもの」
植物学者はそっと僕の下腹部をさすった。
「娼婦の間では、淫紋をもらうために自ら淫魔に犯されにいく人も少なくはない。といっても、ほとんどの人はもらえません。だからこそ、淫紋付き娼婦の価値が上がるというものです。しかもあなたは男性。オス型淫魔に気に入られた男性なんて、私の知る限りあなたただお一人です」
僕は植物学者の腕を払いのけ、怒気を孕んだ叫びを上げた。
「僕は男娼じゃない!! 何度言ったら分かるんだ!! いいから早くこの紋様を消して!!」
「分かりました。では」
植物学者は頷き、ズボンを下ろした。
「え……?」
嫌な予感がして固まっている僕に、植物学者は説明した。
「淫紋を消す方法。それは三時間以内にヒトの精液を体内に入れることです。それも大量の、ね」
「……」
僕と護衛の体が震えた。僕は恐怖と後悔から、護衛は歓喜と興奮からだった。
「おいおい! じゃあ、じゃあ俺たち!!」
「ええ。これで大義名分ができました」
護衛も勢いよくズボンを下ろした。植物学者も護衛も、破裂しそうなほどペニスが膨張している。
「ま……待って……」
「待ってなんかいられないだろ? 三時間以内に俺たちの精液を体内に入れないと、ナスト様に淫紋が刻まれてしまう」
護衛は僕の肛門から触手を引き抜き、剣で地面に突き刺した。
「植物学者さん。たぶんこれが俺たちの探していた植物だよな」
「ええ。間違いなく」
「だったら任務も完了だ。気兼ねなくナスト様を抱ける」
「ええ。そういうことです」
護衛は僕の脚を開かせた。抵抗すると、植物学者に両腕を押さえられた。
「やだっ! やだっ、いやだぁっ!!」
「おいおい。男娼が今さら純情ぶるなよ。まあ嫌がられるのも悪くないけど。むしろ、なあ?」
そんなことを喋りながら、護衛がペニスを肛門の中に押し込んだ。
「んんん……っ」
「うおぉぉぉっ……なんだこれっ……!! やっば……やっばっ!! うわっ、やっばこれっ!!」
「んっ、んっ、んんんっ……」
護衛が無我夢中で腰を振る。触手にいたぶるだけいたぶられ疲れ切った体では、もはや快感さえ感じない。ただ変態に犯されているという事実だけが僕を襲う。
「もっ……やめて……やめて……っ」
「あぁあぁっ! やっばっ、やっば!! ダメだ腰止まんねえっ……!! ナスト様っていくらで買えんの!? やっぱ高いんだろうなあ~……っ」
屈辱の言葉を浴びせられて涙が出た。そんな僕にもお構いなしで、植物学者が僕の口にペニスを押し込んだ。
「んんんんっ!!」
「ナスト様ぁ。お口からも精液を飲ませてあげますね。大丈夫大丈夫。きっと淫紋は消えます。私たちがたっぷり、たっぷりたっぷりナスト様に精液を注ぎ込んであげますからねぇ」
淫紋のことなんかどうだっていいくせに。ただ僕を犯したいだけじゃないか。
「うっひょー。絶景絶景。おっさんのちんこ咥えてるナスト様を犯す俺。やっべぇ~。……あーっ、ヤバすぎてもう出そう! んっ、んっ、んっ、ほら出すよナスト様っ! ……おらぁっ!」
「んんんんっ……!」
護衛のペニスが乱暴に奥を突き上げ、射精した。
ぐったりしている僕を、植物学者が四つん這いにした。両腕を掴まれ、抵抗できない。
「いやっ……! もうやめてっ! お願い!! 入れないで! 入れないでぇ!!」
「バカ言わないでくださいよ。ここに淫紋付きの名器があるんですよ? 挿れずにいられますか?」
「あぁぁあっ……ふぐっ」
今度は護衛のペニスが僕の口を封じた。
「うわぁぁ……ナスト様って口も気持ちいいんだな! 全身どうなってんだぁ!? やっべえ~毎晩犯してえ~。ヴァルア様羨ましすぎてしょ」
僕の口に向けて容赦なく腰を振る護衛の向かい側には、誰よりも甲高い声で啼く植物学者がいた。
「あぁぁぁんっ! ナスト様の下のお口っ、あんっ、あんっ、気持ちいいっ、あっ、あぁぁん!!」
「うわー……おっさんのキッモイ喘ぎ声キッツ……」
「あぁぁぁっ、やぁっ、気持ちいいよナスト様ぁぁぁっ! おじさんのペニスどうにかなっちゃうよぉぉ」
こんな、こんな意味の分からない変態二人に犯された体で、僕はどんな顔をしてヴァルア様に会えばいいんだろう。ヴァルア様に嫌われるかもしれない。もしかしたら本当に、恋人から男娼になってしまうのかもしれない。そうすれば僕はヴァルア様だけのものじゃなくなって、今犯している人たちのような変態たちにお金で買われることになるのだろうか。
そんなことになるのなら、司祭様一人だけのおもちゃにされているほうが、よっぽど――
「おい。何をしているんだお前たちは」
背後から聞こえた声に、護衛と植物学者が短い悲鳴を上げた。
「はや……たす……けて……っ、あっ、あっ、あぁぁっ」
またもや絶頂を迎えた。そんな僕を、護衛と植物学者がうっとりと眺めていた。すぐにハッと我に返り、僕を引きずり出してくれた。僕と一緒に触手も地表にあらわれる。
「な……なんだこれ……」
僕の肛門ががっぽり咥えている二本の触手に、護衛の目が釘付けになった。
植物学者はすぐさまその正体を見破った。
「インキュバス・テール……植物型の淫魔ですな」
「淫魔ぁ!?」
「ええ。魔植物ですが立派な淫魔です。だからほら……」
植物学者が僕を仰向けにした。下腹部にうっすらとした紋様が浮かび上がっている。
「淫紋も刻むことができる」
「淫紋ってなんだ?」
「淫魔が気に入ったヒトに付ける紋様ですよ。精液にすりこんだ魔力をヒトに刻み込み、隷属化させてしまうのです。これを刻まれた者は好色に囚われ、自ら淫魔の餌となることを望むようになります」
「おいおい、それってヤバいんじゃ……」
護衛は顔を真っ青にした。しかし彼よりも顔面蒼白だったのは僕だ。僕はかすれた声で叫んだ。
「そんなの嫌だ……っ!! 消してっ、消してよぉ……っ!!」
植物学者はニマァと笑みを浮かべ、僕の頬を撫でる。
「ご安心ください、ナスト様。まだあなたの体に淫紋が完全に刻まれてしまったわけではありません。今ならば、その淫紋を消すことができます」
「本当ですか……っ? じゃあ、早く……っ」
「分かりました。……ですが本当に消してよろしいのですか?」
「え……?」
植物学者が僕の耳元で囁いた。
「この淫紋があれば、男娼の格が上がりますよ」
僕がキッと睨みつけても、植物学者はねっとりと笑ったままだ。
「淫魔はね、誰彼にでもソレを付けるわけじゃないんです。よほど気に入った体にしか付けないんですよ。つまりソレが腹に刻まれた体は、名器のお墨付きをもらったようなもの」
植物学者はそっと僕の下腹部をさすった。
「娼婦の間では、淫紋をもらうために自ら淫魔に犯されにいく人も少なくはない。といっても、ほとんどの人はもらえません。だからこそ、淫紋付き娼婦の価値が上がるというものです。しかもあなたは男性。オス型淫魔に気に入られた男性なんて、私の知る限りあなたただお一人です」
僕は植物学者の腕を払いのけ、怒気を孕んだ叫びを上げた。
「僕は男娼じゃない!! 何度言ったら分かるんだ!! いいから早くこの紋様を消して!!」
「分かりました。では」
植物学者は頷き、ズボンを下ろした。
「え……?」
嫌な予感がして固まっている僕に、植物学者は説明した。
「淫紋を消す方法。それは三時間以内にヒトの精液を体内に入れることです。それも大量の、ね」
「……」
僕と護衛の体が震えた。僕は恐怖と後悔から、護衛は歓喜と興奮からだった。
「おいおい! じゃあ、じゃあ俺たち!!」
「ええ。これで大義名分ができました」
護衛も勢いよくズボンを下ろした。植物学者も護衛も、破裂しそうなほどペニスが膨張している。
「ま……待って……」
「待ってなんかいられないだろ? 三時間以内に俺たちの精液を体内に入れないと、ナスト様に淫紋が刻まれてしまう」
護衛は僕の肛門から触手を引き抜き、剣で地面に突き刺した。
「植物学者さん。たぶんこれが俺たちの探していた植物だよな」
「ええ。間違いなく」
「だったら任務も完了だ。気兼ねなくナスト様を抱ける」
「ええ。そういうことです」
護衛は僕の脚を開かせた。抵抗すると、植物学者に両腕を押さえられた。
「やだっ! やだっ、いやだぁっ!!」
「おいおい。男娼が今さら純情ぶるなよ。まあ嫌がられるのも悪くないけど。むしろ、なあ?」
そんなことを喋りながら、護衛がペニスを肛門の中に押し込んだ。
「んんん……っ」
「うおぉぉぉっ……なんだこれっ……!! やっば……やっばっ!! うわっ、やっばこれっ!!」
「んっ、んっ、んんんっ……」
護衛が無我夢中で腰を振る。触手にいたぶるだけいたぶられ疲れ切った体では、もはや快感さえ感じない。ただ変態に犯されているという事実だけが僕を襲う。
「もっ……やめて……やめて……っ」
「あぁあぁっ! やっばっ、やっば!! ダメだ腰止まんねえっ……!! ナスト様っていくらで買えんの!? やっぱ高いんだろうなあ~……っ」
屈辱の言葉を浴びせられて涙が出た。そんな僕にもお構いなしで、植物学者が僕の口にペニスを押し込んだ。
「んんんんっ!!」
「ナスト様ぁ。お口からも精液を飲ませてあげますね。大丈夫大丈夫。きっと淫紋は消えます。私たちがたっぷり、たっぷりたっぷりナスト様に精液を注ぎ込んであげますからねぇ」
淫紋のことなんかどうだっていいくせに。ただ僕を犯したいだけじゃないか。
「うっひょー。絶景絶景。おっさんのちんこ咥えてるナスト様を犯す俺。やっべぇ~。……あーっ、ヤバすぎてもう出そう! んっ、んっ、んっ、ほら出すよナスト様っ! ……おらぁっ!」
「んんんんっ……!」
護衛のペニスが乱暴に奥を突き上げ、射精した。
ぐったりしている僕を、植物学者が四つん這いにした。両腕を掴まれ、抵抗できない。
「いやっ……! もうやめてっ! お願い!! 入れないで! 入れないでぇ!!」
「バカ言わないでくださいよ。ここに淫紋付きの名器があるんですよ? 挿れずにいられますか?」
「あぁぁあっ……ふぐっ」
今度は護衛のペニスが僕の口を封じた。
「うわぁぁ……ナスト様って口も気持ちいいんだな! 全身どうなってんだぁ!? やっべえ~毎晩犯してえ~。ヴァルア様羨ましすぎてしょ」
僕の口に向けて容赦なく腰を振る護衛の向かい側には、誰よりも甲高い声で啼く植物学者がいた。
「あぁぁぁんっ! ナスト様の下のお口っ、あんっ、あんっ、気持ちいいっ、あっ、あぁぁん!!」
「うわー……おっさんのキッモイ喘ぎ声キッツ……」
「あぁぁぁっ、やぁっ、気持ちいいよナスト様ぁぁぁっ! おじさんのペニスどうにかなっちゃうよぉぉ」
こんな、こんな意味の分からない変態二人に犯された体で、僕はどんな顔をしてヴァルア様に会えばいいんだろう。ヴァルア様に嫌われるかもしれない。もしかしたら本当に、恋人から男娼になってしまうのかもしれない。そうすれば僕はヴァルア様だけのものじゃなくなって、今犯している人たちのような変態たちにお金で買われることになるのだろうか。
そんなことになるのなら、司祭様一人だけのおもちゃにされているほうが、よっぽど――
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