11 / 46
第2章 いざ異世界
1、オミの国
しおりを挟む
ざわつく喧騒に顔をあげた百花は、一瞬自分の目を疑った。
(なに、ここーー!? わたしの部屋じゃない!!)
どこか異国の酒場。そういう表現がちょうど良いような賑やかな場所だった。カウンターには体格の良い男性が並んで座って、ジョッキを楽しそうに傾けている。いくつかあるテーブルも満席で、その間をウエイトレスが忙しそうに働いていた。
「ーーー!」
立ちすくむ百花に気づいて、店の奥からエプロン姿のふくよかな女性が出て来た。栗色の髪の毛を頭のてっぺんでお団子に結んでおり、瞳の色は緑色。年齢は四十代後半といったところだろうか。何かしら話しかけられているのはわかるのだが、何て言っているのかまるでわからない。
これと似たことがかつてもあったことを思い出す。
(もしかして、ここってカイリの世界!?)
確か、オミの国というはずだ。
あわててあたりを見渡すが、カイリらしき人物はいない。そうこうしているうちに女性が百花の目の前に来て、また何かを話しかけた。
「あ、あのわたし、言葉わからなくて……」
しどろもどろにジェスチャーする百花を見て、女性は顎に手をあてて考えるそぶりをする。その後で何かを思いついたかのか、百花に笑いかけて手のひらを出すよう促した。
言われるまま両手の平を女性に見せると、彼女は何事かつぶやきながら指で百花の手のひらをなぞる。その軌跡が一瞬だけ淡く光り、これはきっと魔法だと直感した。
「どうだい?」
「!」
光の名残りを見つめていた百花は、鮮明な言葉に勢いよく顔を上げた。
女性は笑顔で「わかるだろう?」と百花にたずねる。
「はい! 全然言葉がわからなかったから、助かりました!」
「だろうね。だってアンタ、異界渡りしてきたんだろ?」
「や、やっぱり……?!」
(そう……だよね。カイリがわたしの世界に来たのとは逆のことが、起こったんだ)
女性はふくよかな体をゆらして「詳しい話は奥でしようか。ついておいで」と体をひるがえした。
案内されたのは店の奥にある個室。六畳くらいの空間の真ん中に丸テーブルと椅子が四脚置いてある。それ以外の家具は何もなく、窓も小窓があるだけという簡素な部屋だった。ただ壁には世界地図が貼ってあり、一見しただけで百花の知っている世界地図とは違うのがわかった。
「とりあえずその格好じゃ寒いだろうから、これ使いな」
深緑色のブランケットを渡され、確かにここは肌寒いと百花は身震いした。百花がボーダーの長袖カットソー1枚なのに対して、そういえば店内にいる人たちは皆セーターやベストを着込んでいた。きっとこちらの今の季節は冬なんだろう。
「今ちょうど店が混む時間帯でね。しばらくここで待っててくれるかい? 落ち着いたら戻って来るから」
店内の喧騒を気にしながらせわしなく出ようとする女性に、これだけはと百花は追いすがった。
「あの! このあたりにカイリって男の人いますか!? 見た目は少年で、でも十八歳で……」
「カイリ?」
「そう! えーと、背はこれくらいで、髪は黒くてふわっとしてて、目が青くて……」
女性は百花の説明に目を細めて考える仕草をした後で「……そうだね、多分知ってるよ」とうなずく。
「異界渡りしてきたのに、カイリを知ってるなんて、どういうことだろうねぇ」
おっとりと呟き、さらに女性は考えを深めようとしていたが「オウル! そろそろ来てー!」という扉の向こうからの声にハッとしたようだった。呼んでいるのはウエイトレスだろう。
「あぁ、ごめんよ。行かないと。あたしはオウルっていうんだ。あんたも何がなんだかわからないとは思うけど、いい子にまってるんだよ」
人好きのする笑顔で言い置いて、女性──オウルは出ていった。
(カイリを知ってる人がいた! じゃあやっぱりここはオミの国なんだ……)
まさかカイリと同じことが自分の身の上に起こるとは思わなかった。百花の身にも『ニアの気まぐれ』が降りかかったということなのだろうか。
とにかく詳しいことは、オウルが戻ってこないと始まらない。
けれど、カイリに二年ぶりに会えるかもしれないと思うと、百花の興奮状態はいつまでもさめなかった。
◆
その後、ドアの向こうのざわめきが落ち着いてきたなと思った頃合いで、再びオウルがやってきた。暖かいお茶を百花に差し出し「まあ飲みながら話そうか」と腰を落ち着ける。そして、オウルは百花がいるこの場所について教えてくれた。
ここは百花が予想した通りオミの国だった。百花の部屋とつながったこの酒場は、オミの国の首都ハイネの街はずれに位置していて、このオウルが女主人を勤めているそうだ。
魔法が当たり前のように人々の暮らしに根付き、北方の国境付近では現在帝国と交戦中。
カイリが話していた通りの世界だった。
「そうかい、カイリが異界渡りをねぇ……」
百花の話を聞いても、オウルはそれを作り話だとは否定しなかった。そのまま全てを受け入れて「あんたも大変だったねぇ」といたわりの眼差しを向けてくれる。あたたかな情に包まれて、百花は泣きたくなった。
自分が初めてカイリの告白を聞いた時を思い出す。異世界の話全てが嘘だとまでは思わなかったけれど、信じ切れるわけでもなかった。
けれど目の前にいるオウルは、百花の話をすべて鵜呑みにしてくれているようだ。
「全部信じてくれるんですか?」
おずおずとたずねると、オウルは「ああ」とこともなげにうなずく。
「あんたに魔力がないのは店に入った時にすぐわかったよ。あたしはこれでも昔は国お抱えの魔導師として活躍していた頃があったから、人が発する魔力には敏感なのさ。この世界で魔力がゼロの人間なんていない。それにその格好。そんな珍しい洋服見たことないよ。まあそういう色々なことを総合すると、あんたは別のどこかから来たってことになるだろう?」
オウルは目を細めて百花を眺めた。ボーダーのカットソーにスキニージーンズ姿の百花は、珍しさ全開だそうだ。
聞けば、こちらの洋服は無地のものばかりで、デニム素材もないし、身体にフィットするようなシルエットの洋服もない。確かに店にいる人たちは皆だぼっとしたズボンを履いていた。カイリもそういえばあんな感じのズボンだった気がする。
「異界渡りは、いくつかの例が記録として残されているんだ。今度取り寄せて読み込んでみるよ。あたしもさらっとしか知らないからね。──あとカイリだけど、今ちょうど国境に行ってるんだ。馬でも七日かかる場所だし、ついこの間出立したばかりだから、しばらくはこっちには戻らない」
「そ、そうなんですか……」
百花はがくりと肩を落とした。
オウルがカイリと知り合いだったから、きっとすぐに会わせてもらえるだろうとどこかで期待していた。
(そう甘くないってことか……)
「……あれ、でも国境って、さっき交戦中って言ってたところですよね。ていうことはカイリも戦ってるってことですか!?」
まさか、せっかく百花がこっちに来たというのに、カイリ自身が戦死なんてことがあったら……。
(そんなことがあったら、もうどうしたらいいかわからないよ!!)
焦り出した百花をオウルは微笑んで制した。
「大丈夫。カイリは兵士と言ってもちょっと特殊でね。前線に出る歩兵じゃないんだ。今回は主に偵察任務だって話だから、そう命の危険はないと思うよ。安心しな」
「十分危険そうな気がするんですけど……」
戦争を経験したことのない百花には、その任務の危険度がまるで想像できない。偵察ってことは影からそっと伺って終わるようなものなんだろうか。そこで敵に見つかったりしたら、戦闘になったりしてーー!?
(だめだ! 心配しはじめるとキリがない!)
今こうしてうだうだしていたって、何の役にもたたない。必死に言い聞かせて、無理やりに百花は意識を切り替えることにした。
「あの、オウルさん」
「オウルでいいよ。堅苦しいのは苦手だから」
「あ、はい。じゃあ……オウル。わたし、カイリに会いたいんです。その国境の任務が無事に終わったとして、カイリがこっちに帰ってきた時、どうすれば会えるんでしょう?」
百花の表情に何かの意味を感じ取ったのか、オウルは優しく微笑んだ。
「会えるさ。あの子は任務が終わったらいつもここに来るからね」
「!! そうなんだ!!」
だとしたら、百花のとるべき道は一つしかない。
「お願いします! わたしをここにおいてください! お店の手伝いとか、家事とか、できること何でも手伝いますから!」
勢いよく頭をさげると、オウルは「もちろんさ」とのんびりした声で答えた。
「そのつもりだったよ。こういう縁は大体何かの意味があるから大事にしないとね。店の二階に空き部屋があるから、そこを使うといいよ」
「ありがとうございます! よろしくお願いします!」
立ち上がって再度頭を下げる。トントン拍子で衣食住が確保できた幸運に、胸がふるえる。
(カイリ……無事に帰って来てね! それまでにわたし、この国に慣れてみせるから!)
固い決意とともに、百花のオミの国での暮らしが始まったのだった。
(なに、ここーー!? わたしの部屋じゃない!!)
どこか異国の酒場。そういう表現がちょうど良いような賑やかな場所だった。カウンターには体格の良い男性が並んで座って、ジョッキを楽しそうに傾けている。いくつかあるテーブルも満席で、その間をウエイトレスが忙しそうに働いていた。
「ーーー!」
立ちすくむ百花に気づいて、店の奥からエプロン姿のふくよかな女性が出て来た。栗色の髪の毛を頭のてっぺんでお団子に結んでおり、瞳の色は緑色。年齢は四十代後半といったところだろうか。何かしら話しかけられているのはわかるのだが、何て言っているのかまるでわからない。
これと似たことがかつてもあったことを思い出す。
(もしかして、ここってカイリの世界!?)
確か、オミの国というはずだ。
あわててあたりを見渡すが、カイリらしき人物はいない。そうこうしているうちに女性が百花の目の前に来て、また何かを話しかけた。
「あ、あのわたし、言葉わからなくて……」
しどろもどろにジェスチャーする百花を見て、女性は顎に手をあてて考えるそぶりをする。その後で何かを思いついたかのか、百花に笑いかけて手のひらを出すよう促した。
言われるまま両手の平を女性に見せると、彼女は何事かつぶやきながら指で百花の手のひらをなぞる。その軌跡が一瞬だけ淡く光り、これはきっと魔法だと直感した。
「どうだい?」
「!」
光の名残りを見つめていた百花は、鮮明な言葉に勢いよく顔を上げた。
女性は笑顔で「わかるだろう?」と百花にたずねる。
「はい! 全然言葉がわからなかったから、助かりました!」
「だろうね。だってアンタ、異界渡りしてきたんだろ?」
「や、やっぱり……?!」
(そう……だよね。カイリがわたしの世界に来たのとは逆のことが、起こったんだ)
女性はふくよかな体をゆらして「詳しい話は奥でしようか。ついておいで」と体をひるがえした。
案内されたのは店の奥にある個室。六畳くらいの空間の真ん中に丸テーブルと椅子が四脚置いてある。それ以外の家具は何もなく、窓も小窓があるだけという簡素な部屋だった。ただ壁には世界地図が貼ってあり、一見しただけで百花の知っている世界地図とは違うのがわかった。
「とりあえずその格好じゃ寒いだろうから、これ使いな」
深緑色のブランケットを渡され、確かにここは肌寒いと百花は身震いした。百花がボーダーの長袖カットソー1枚なのに対して、そういえば店内にいる人たちは皆セーターやベストを着込んでいた。きっとこちらの今の季節は冬なんだろう。
「今ちょうど店が混む時間帯でね。しばらくここで待っててくれるかい? 落ち着いたら戻って来るから」
店内の喧騒を気にしながらせわしなく出ようとする女性に、これだけはと百花は追いすがった。
「あの! このあたりにカイリって男の人いますか!? 見た目は少年で、でも十八歳で……」
「カイリ?」
「そう! えーと、背はこれくらいで、髪は黒くてふわっとしてて、目が青くて……」
女性は百花の説明に目を細めて考える仕草をした後で「……そうだね、多分知ってるよ」とうなずく。
「異界渡りしてきたのに、カイリを知ってるなんて、どういうことだろうねぇ」
おっとりと呟き、さらに女性は考えを深めようとしていたが「オウル! そろそろ来てー!」という扉の向こうからの声にハッとしたようだった。呼んでいるのはウエイトレスだろう。
「あぁ、ごめんよ。行かないと。あたしはオウルっていうんだ。あんたも何がなんだかわからないとは思うけど、いい子にまってるんだよ」
人好きのする笑顔で言い置いて、女性──オウルは出ていった。
(カイリを知ってる人がいた! じゃあやっぱりここはオミの国なんだ……)
まさかカイリと同じことが自分の身の上に起こるとは思わなかった。百花の身にも『ニアの気まぐれ』が降りかかったということなのだろうか。
とにかく詳しいことは、オウルが戻ってこないと始まらない。
けれど、カイリに二年ぶりに会えるかもしれないと思うと、百花の興奮状態はいつまでもさめなかった。
◆
その後、ドアの向こうのざわめきが落ち着いてきたなと思った頃合いで、再びオウルがやってきた。暖かいお茶を百花に差し出し「まあ飲みながら話そうか」と腰を落ち着ける。そして、オウルは百花がいるこの場所について教えてくれた。
ここは百花が予想した通りオミの国だった。百花の部屋とつながったこの酒場は、オミの国の首都ハイネの街はずれに位置していて、このオウルが女主人を勤めているそうだ。
魔法が当たり前のように人々の暮らしに根付き、北方の国境付近では現在帝国と交戦中。
カイリが話していた通りの世界だった。
「そうかい、カイリが異界渡りをねぇ……」
百花の話を聞いても、オウルはそれを作り話だとは否定しなかった。そのまま全てを受け入れて「あんたも大変だったねぇ」といたわりの眼差しを向けてくれる。あたたかな情に包まれて、百花は泣きたくなった。
自分が初めてカイリの告白を聞いた時を思い出す。異世界の話全てが嘘だとまでは思わなかったけれど、信じ切れるわけでもなかった。
けれど目の前にいるオウルは、百花の話をすべて鵜呑みにしてくれているようだ。
「全部信じてくれるんですか?」
おずおずとたずねると、オウルは「ああ」とこともなげにうなずく。
「あんたに魔力がないのは店に入った時にすぐわかったよ。あたしはこれでも昔は国お抱えの魔導師として活躍していた頃があったから、人が発する魔力には敏感なのさ。この世界で魔力がゼロの人間なんていない。それにその格好。そんな珍しい洋服見たことないよ。まあそういう色々なことを総合すると、あんたは別のどこかから来たってことになるだろう?」
オウルは目を細めて百花を眺めた。ボーダーのカットソーにスキニージーンズ姿の百花は、珍しさ全開だそうだ。
聞けば、こちらの洋服は無地のものばかりで、デニム素材もないし、身体にフィットするようなシルエットの洋服もない。確かに店にいる人たちは皆だぼっとしたズボンを履いていた。カイリもそういえばあんな感じのズボンだった気がする。
「異界渡りは、いくつかの例が記録として残されているんだ。今度取り寄せて読み込んでみるよ。あたしもさらっとしか知らないからね。──あとカイリだけど、今ちょうど国境に行ってるんだ。馬でも七日かかる場所だし、ついこの間出立したばかりだから、しばらくはこっちには戻らない」
「そ、そうなんですか……」
百花はがくりと肩を落とした。
オウルがカイリと知り合いだったから、きっとすぐに会わせてもらえるだろうとどこかで期待していた。
(そう甘くないってことか……)
「……あれ、でも国境って、さっき交戦中って言ってたところですよね。ていうことはカイリも戦ってるってことですか!?」
まさか、せっかく百花がこっちに来たというのに、カイリ自身が戦死なんてことがあったら……。
(そんなことがあったら、もうどうしたらいいかわからないよ!!)
焦り出した百花をオウルは微笑んで制した。
「大丈夫。カイリは兵士と言ってもちょっと特殊でね。前線に出る歩兵じゃないんだ。今回は主に偵察任務だって話だから、そう命の危険はないと思うよ。安心しな」
「十分危険そうな気がするんですけど……」
戦争を経験したことのない百花には、その任務の危険度がまるで想像できない。偵察ってことは影からそっと伺って終わるようなものなんだろうか。そこで敵に見つかったりしたら、戦闘になったりしてーー!?
(だめだ! 心配しはじめるとキリがない!)
今こうしてうだうだしていたって、何の役にもたたない。必死に言い聞かせて、無理やりに百花は意識を切り替えることにした。
「あの、オウルさん」
「オウルでいいよ。堅苦しいのは苦手だから」
「あ、はい。じゃあ……オウル。わたし、カイリに会いたいんです。その国境の任務が無事に終わったとして、カイリがこっちに帰ってきた時、どうすれば会えるんでしょう?」
百花の表情に何かの意味を感じ取ったのか、オウルは優しく微笑んだ。
「会えるさ。あの子は任務が終わったらいつもここに来るからね」
「!! そうなんだ!!」
だとしたら、百花のとるべき道は一つしかない。
「お願いします! わたしをここにおいてください! お店の手伝いとか、家事とか、できること何でも手伝いますから!」
勢いよく頭をさげると、オウルは「もちろんさ」とのんびりした声で答えた。
「そのつもりだったよ。こういう縁は大体何かの意味があるから大事にしないとね。店の二階に空き部屋があるから、そこを使うといいよ」
「ありがとうございます! よろしくお願いします!」
立ち上がって再度頭を下げる。トントン拍子で衣食住が確保できた幸運に、胸がふるえる。
(カイリ……無事に帰って来てね! それまでにわたし、この国に慣れてみせるから!)
固い決意とともに、百花のオミの国での暮らしが始まったのだった。
0
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!


淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。

私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる