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夏の章 中辛男子は結婚したい
4、さらに突撃!プロゲーマーの恋愛観!
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ノイ君もいよいよ『なんでこんなこと聞いてくるの?』って顔してる。
それはあれです。おいちゃんの本心を調べるためですっ!
だって本人に聞くわけにはいかないじゃん。『由加子ちゃんから聞いたんだけど、プロポーズ保留にしたんだって?』なんて絶対言えない。
でも配信なら素知らぬふりして聞けるから。
そのために急遽この企画を作ってねじこんだんだ。
ごめん、みんな! こずるいわたしを許して!
にんじん『自分フリーターなんですけど、5年付き合ってる彼女にプロポーズしたいんです。ありですか?』
ノイ君が、ちょうど飲んでたアイスコーヒーを吹き出した。げほげほっとむせながら、わたしを恨めしそうに見てくる。
隣のおいちゃんが「だ、大丈夫か!?」とノイ君の背中をさすって、残されたコオリ君が「にんじんさん……人生の岐路じゃないですか」と呟いた。
「……今日って人生相談の回だっけ?」
なんとか回復したらしいノイ君がちらちらとこちらを見つつも「まあ真面目に答えるなら……良いんじゃない? 本人同士が良いなら」と、柔らかめなコメントをくれる。それから他のふたりに「どう?」とふってくれた。
本当にありがとう! ノイ君! あなた神様だ!
拝みかけて、はっと手を戻す。
「うーん……結婚かぁ」
コオリ君がうなるから、ノイ君は苦笑いだ。
「まあコオリはまだ学生だし、結婚とか全然想像できないか」
「そうですね。俺自身もいつかはって思ったりしますけど、多分35くらいになるんだろうなって漠然と思ってます」
「何その具体的な数字」
ノイ君は楽しそうに笑ってから「おいちゃんは? この3人の中では、おいちゃんが一番早くに結婚しそうだよね」と、おいちゃんを見た。
ありがとうノイ君! ナイスアシスト!
そう、そこが知りたかったの。おいちゃんが結婚に対してどう思ってるのか……。
「俺もなぁ……。結婚したいっていう気持ちはあるけど……まあ35かな」
嘘でしょ! あと10年近く、由加子ちゃんを待たせるつもり!?
あまりの衝撃に体が動いて、がたんっとそばにあった椅子に足をぶつけてしまった。地味に痛い。
ノイ君もおいちゃんのその発言には面食らっていたけれど、すぐに「ちょっとちょっと。コオリのネタぱくらないでよー」と冗談に変えた。
じょ、冗談だよね……?
まさか本気で思ってなんかいないよね……?
そんなの、保留って言わない。事実上の──。
「でもにんじんさんが結婚したいなら頑張ったらいいと思うよ。フリーターだと家族の説得とか、大変かもしれないけどさ……」
やけに実感がこもった言葉に、心臓がばくばく鳴り始める。
あれ、変だ。どうしよう。
こんなはずじゃなかったのに。
おいちゃんから、もっと前向きなコメントが聞けると思ったのに。
ぞわっと背筋にはしる冷たいものを見ないふりして、わたしはひたすら、今日の配信を由加子ちゃんが見ていないことだけを祈った。
◆
「……俺が何言いたいかわかるよね?」
案の定の展開。
配信後、ノイ君にファミレスへと連行された……。今日のファミレスはこの間よりお客さん多くて、ちょっとにぎやかな雰囲気だ。なのに、どかっと目の前に座ったノイ君からの圧力がすごい……。逃げたい。
ノイ君、ちょっと目が大きすぎるし、気合いをいれたときの視線強すぎだよ。じっと見つめられると、落ち着かなくなる。彼のTシャツの模様に視線をうつしてみても、前方からの圧力は変わらない。
ここは知らん顔してとぼけてもいいんだろうか。って一瞬頭によぎったけれど。
「あのコメントの意味……もしかして」
──ダメだな。
ノイ君の追求からは逃れられなそう。
もうきっと答えもわかってるだろうけど、おいちゃんと由加子ちゃんのプライベートなことだし、これは言えない。なんとか話をそらして……。
「まさかふくちゃん、誰かにプロポーズされたの? 付き合ってるやついたわけ?」
「え?」
今、とんちんかんな質問が聞こえた気がする……。
わたしがプロポーズされた? 誰に?
ノイ君の中で何をどう想像したら、そんな推測に至るんだろう。
でもノイ君は真面目な顔のままだし、冗談を言っているわけではなさそうだ。となると……本気で言葉通りのことを深読みしているみたい。
「そんなわけないよ。相手なんかいないし」
本気でびっくりして答えると、「え、違うの?」とノイ君の方も驚いている。数秒間、お互いをさぐるような視線を交わした後、ノイ君が「なーんだ」と肩をすくめた。
「微妙に話が具体的だったからさ、ふくちゃんが遠回しに俺たちに相談したいのかと思ったよ」
突拍子もない発想に、吹き出しちゃった。笑われたノイ君はムッと口を尖らせてるけど──ごめん、だってすごく面白い。
「万が一そんな必要あったら、直接相談するから!」
「ふーん……」
ノイ君はじろじろとわたしを見つめながら、思考を深めている。多分わたしの表情からあれこれ探ってるんだろうな。ううう……こういう時、わたしにコオリ君のポーカーフェイスがあれば!
この分じゃノイ君はすぐに答えにたどりついちゃいそう。
「と、とにかくこの話はここまでっ!」
ひとまず場の空気を切り替えないと! そう思って、一気にアイスコーヒーを飲み干して、立ち上がった。ノイ君のリアクションを待たずにドリンクバーへと駆け込む。
それで逃げおおせたと思ったのに。
アイスコーヒーをいれて戻ってきたわたしを待ちかまえていたのは「ふくちゃんは結婚願望あるの?」という質問だった。
うっ……話が終わらない。でもわたし自身の話だったら、まだ答えられるし──仕方ない。
困り顔になってる自覚はありつつ「あんまりないかな」と正直に答える。
去年くらいから、友達からの結婚報告がちらほら届くようになった。27歳って、もしも付き合ってる人がいるなら、意識するようなお年頃みたい。友達の幸せな姿を見ると、羨ましい気持ちにはなる。
でも、自分があの立場になれる気が全然しないんだよね。
ノイ君はわたしの答えが意外だったみたい。前のめりになって、わたしの顔をまじまじと見つめてくる。
「え、そうなの? なんで?」
「なんだろ……信用できないっていうか」
「相手の気持ちをってこと?」
誰かをずっと好きでい続ける自信も、好かれ続ける自信も、そばにいる自信も、いてもらえる自信も──とにかく全部。
でもそれをうまく言葉にできなくて、曖昧に笑った。ここで話を区切りたかったんだけれど、ノイ君は顔にいっぱい『?』マークを浮かべて「ってことは……ふくちゃんは相手から告白されても信じないの?」と、さらに踏み込んで来る。
「そんなことないけど……でも、今だけなんだろうな、とは思うかも」
「なんで」
「えー……いや、その……なんとなく?」
「嘘でしょ。何かあったからなんでしょ?」
その『何か』は、大したことじゃない。今思えば、世の中にはありふれたことだし、きっとみんな多かれ少なかれ経験している。
でもそれを平気な顔をして話そうとすると、わたしの中の柔らかい部分を刺激しすぎてしまう。
笑って「大したことじゃないって」と誤魔化したいのに「だったら教えてよ」とノイ君が驚異的な粘りを見せてくる。
そんなに知りたい? なんで?
かえってこっちが聞きたいくらい。
それでもノイ君の瞳のまっすぐさにとらわれて、迷いがどんどん『もう良いから言っちゃおうか』に傾いていく。
わたしは短くため息をついて「ほんとに聞きたい?」と念押しした。ノイ君が力強くうなずくのを見て、苦笑いがこぼれる。
「そんなすごい話じゃないんだけど──」
本当に大したことないからねと念押しをした後で、わたしは口を開いた。
それはあれです。おいちゃんの本心を調べるためですっ!
だって本人に聞くわけにはいかないじゃん。『由加子ちゃんから聞いたんだけど、プロポーズ保留にしたんだって?』なんて絶対言えない。
でも配信なら素知らぬふりして聞けるから。
そのために急遽この企画を作ってねじこんだんだ。
ごめん、みんな! こずるいわたしを許して!
にんじん『自分フリーターなんですけど、5年付き合ってる彼女にプロポーズしたいんです。ありですか?』
ノイ君が、ちょうど飲んでたアイスコーヒーを吹き出した。げほげほっとむせながら、わたしを恨めしそうに見てくる。
隣のおいちゃんが「だ、大丈夫か!?」とノイ君の背中をさすって、残されたコオリ君が「にんじんさん……人生の岐路じゃないですか」と呟いた。
「……今日って人生相談の回だっけ?」
なんとか回復したらしいノイ君がちらちらとこちらを見つつも「まあ真面目に答えるなら……良いんじゃない? 本人同士が良いなら」と、柔らかめなコメントをくれる。それから他のふたりに「どう?」とふってくれた。
本当にありがとう! ノイ君! あなた神様だ!
拝みかけて、はっと手を戻す。
「うーん……結婚かぁ」
コオリ君がうなるから、ノイ君は苦笑いだ。
「まあコオリはまだ学生だし、結婚とか全然想像できないか」
「そうですね。俺自身もいつかはって思ったりしますけど、多分35くらいになるんだろうなって漠然と思ってます」
「何その具体的な数字」
ノイ君は楽しそうに笑ってから「おいちゃんは? この3人の中では、おいちゃんが一番早くに結婚しそうだよね」と、おいちゃんを見た。
ありがとうノイ君! ナイスアシスト!
そう、そこが知りたかったの。おいちゃんが結婚に対してどう思ってるのか……。
「俺もなぁ……。結婚したいっていう気持ちはあるけど……まあ35かな」
嘘でしょ! あと10年近く、由加子ちゃんを待たせるつもり!?
あまりの衝撃に体が動いて、がたんっとそばにあった椅子に足をぶつけてしまった。地味に痛い。
ノイ君もおいちゃんのその発言には面食らっていたけれど、すぐに「ちょっとちょっと。コオリのネタぱくらないでよー」と冗談に変えた。
じょ、冗談だよね……?
まさか本気で思ってなんかいないよね……?
そんなの、保留って言わない。事実上の──。
「でもにんじんさんが結婚したいなら頑張ったらいいと思うよ。フリーターだと家族の説得とか、大変かもしれないけどさ……」
やけに実感がこもった言葉に、心臓がばくばく鳴り始める。
あれ、変だ。どうしよう。
こんなはずじゃなかったのに。
おいちゃんから、もっと前向きなコメントが聞けると思ったのに。
ぞわっと背筋にはしる冷たいものを見ないふりして、わたしはひたすら、今日の配信を由加子ちゃんが見ていないことだけを祈った。
◆
「……俺が何言いたいかわかるよね?」
案の定の展開。
配信後、ノイ君にファミレスへと連行された……。今日のファミレスはこの間よりお客さん多くて、ちょっとにぎやかな雰囲気だ。なのに、どかっと目の前に座ったノイ君からの圧力がすごい……。逃げたい。
ノイ君、ちょっと目が大きすぎるし、気合いをいれたときの視線強すぎだよ。じっと見つめられると、落ち着かなくなる。彼のTシャツの模様に視線をうつしてみても、前方からの圧力は変わらない。
ここは知らん顔してとぼけてもいいんだろうか。って一瞬頭によぎったけれど。
「あのコメントの意味……もしかして」
──ダメだな。
ノイ君の追求からは逃れられなそう。
もうきっと答えもわかってるだろうけど、おいちゃんと由加子ちゃんのプライベートなことだし、これは言えない。なんとか話をそらして……。
「まさかふくちゃん、誰かにプロポーズされたの? 付き合ってるやついたわけ?」
「え?」
今、とんちんかんな質問が聞こえた気がする……。
わたしがプロポーズされた? 誰に?
ノイ君の中で何をどう想像したら、そんな推測に至るんだろう。
でもノイ君は真面目な顔のままだし、冗談を言っているわけではなさそうだ。となると……本気で言葉通りのことを深読みしているみたい。
「そんなわけないよ。相手なんかいないし」
本気でびっくりして答えると、「え、違うの?」とノイ君の方も驚いている。数秒間、お互いをさぐるような視線を交わした後、ノイ君が「なーんだ」と肩をすくめた。
「微妙に話が具体的だったからさ、ふくちゃんが遠回しに俺たちに相談したいのかと思ったよ」
突拍子もない発想に、吹き出しちゃった。笑われたノイ君はムッと口を尖らせてるけど──ごめん、だってすごく面白い。
「万が一そんな必要あったら、直接相談するから!」
「ふーん……」
ノイ君はじろじろとわたしを見つめながら、思考を深めている。多分わたしの表情からあれこれ探ってるんだろうな。ううう……こういう時、わたしにコオリ君のポーカーフェイスがあれば!
この分じゃノイ君はすぐに答えにたどりついちゃいそう。
「と、とにかくこの話はここまでっ!」
ひとまず場の空気を切り替えないと! そう思って、一気にアイスコーヒーを飲み干して、立ち上がった。ノイ君のリアクションを待たずにドリンクバーへと駆け込む。
それで逃げおおせたと思ったのに。
アイスコーヒーをいれて戻ってきたわたしを待ちかまえていたのは「ふくちゃんは結婚願望あるの?」という質問だった。
うっ……話が終わらない。でもわたし自身の話だったら、まだ答えられるし──仕方ない。
困り顔になってる自覚はありつつ「あんまりないかな」と正直に答える。
去年くらいから、友達からの結婚報告がちらほら届くようになった。27歳って、もしも付き合ってる人がいるなら、意識するようなお年頃みたい。友達の幸せな姿を見ると、羨ましい気持ちにはなる。
でも、自分があの立場になれる気が全然しないんだよね。
ノイ君はわたしの答えが意外だったみたい。前のめりになって、わたしの顔をまじまじと見つめてくる。
「え、そうなの? なんで?」
「なんだろ……信用できないっていうか」
「相手の気持ちをってこと?」
誰かをずっと好きでい続ける自信も、好かれ続ける自信も、そばにいる自信も、いてもらえる自信も──とにかく全部。
でもそれをうまく言葉にできなくて、曖昧に笑った。ここで話を区切りたかったんだけれど、ノイ君は顔にいっぱい『?』マークを浮かべて「ってことは……ふくちゃんは相手から告白されても信じないの?」と、さらに踏み込んで来る。
「そんなことないけど……でも、今だけなんだろうな、とは思うかも」
「なんで」
「えー……いや、その……なんとなく?」
「嘘でしょ。何かあったからなんでしょ?」
その『何か』は、大したことじゃない。今思えば、世の中にはありふれたことだし、きっとみんな多かれ少なかれ経験している。
でもそれを平気な顔をして話そうとすると、わたしの中の柔らかい部分を刺激しすぎてしまう。
笑って「大したことじゃないって」と誤魔化したいのに「だったら教えてよ」とノイ君が驚異的な粘りを見せてくる。
そんなに知りたい? なんで?
かえってこっちが聞きたいくらい。
それでもノイ君の瞳のまっすぐさにとらわれて、迷いがどんどん『もう良いから言っちゃおうか』に傾いていく。
わたしは短くため息をついて「ほんとに聞きたい?」と念押しした。ノイ君が力強くうなずくのを見て、苦笑いがこぼれる。
「そんなすごい話じゃないんだけど──」
本当に大したことないからねと念押しをした後で、わたしは口を開いた。
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