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第十夜 助け

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「い、いやだぁ、、、。さ、触るなぁ!」

花田の黒塗りの車に押し込まれる際も、薬で無理矢理敏感にさせられた身体に男達の手が掛かるだけで、ビクビクと反応していまう。

(や、やばい、、この薬、この前より全然強い、、。)

「ジュンア、これから毎日いい夢見さてやる。店のマスターには、ワシから説明しとくわ。ジュンアは、ワシの女になったってな!
マンションくらい買ってやるから、その身体で、いっぱい稼いでくれや。お前くらいの上玉なら、ビデオも、山程売れるだろな!」

「た、助けて、誰か助けてよー!!」

必死に叫ぶが、この夜の街で花田に逆らう奴なんていない。

みんな見て見ぬ振りだ。


「ジュンア、無駄だ。この街は、ワシの街だ。諦めな。
よし、お前達、行くぞ。車、さっさと出しな。」



花田が、後部座席の俺の隣にこしかけたその時、


「おい、待ちな!」

誰かの声と共に、花田が車から引きずり出された。


「な、なんだお前!」

「ちょっと見過ごせない現場を見ちまってな。お前、署まで来い。」

「ちっ!!サツかよ!おい、お前達、やっちまえ!!」


車の外で、何やら揉み合う音が聞こえる。殴り合いの音や、銃声も聞こえる。

(な、なんだ、、なんだ、、。何が起こってるんだ?怖い、、。花田も警察も。俺、また捕まるのか、、。)

怖くて外が見えない。


キャーという、どこかのホステスの叫び声も聞こえる。

(や、やばい。やばい事に巻き込まれちまった、、。)


そして、遠くからサイレンの音が
聞こえる。


(ああ、身体が熱い、、。喉もカラカラだ、、。でも、に、逃げなくちゃ、、。このままここに居たら、どちらにしても、やばいんだ。
今、車には誰もいない、、。パトカーが来るまでに、、。)


重い身体を引きずり、車外に出ると、気づいた花田の取り巻きの男に腕を掴まれる。

「痛!は、離して、、。」

「ダメだ。あんたに逃げられたら頭の顔が丸潰れだ。」

取り巻きに引き寄せられ、腰を掴まれる。

「あの薬打たれたら、もうフラフラなはずだぜ。」

「くっ、、んんっ!さ、触らないで、、あふっ、、。」

目の前で、乱闘が起こっているのに、恐怖よりも快感が優ってしまう。

「おい、お前!汚い手をその人から離しな!!」

取り巻きがその声に反応した途端、顔を殴られて、地面に転がったのだ。

「痛え!お前、何すんだ!」

「剛!!」

「ジュンア。ちょっと待ってて下さいね。こいつ片付けるんで。」

男が銃を出し、剛に向かって構えるが、剛はそれを蹴り飛ばす。

二人で揉みくちゃになって戦っているのを何も出来ずに眺めていた。

そうしているうちに、パトカーが到着し、出てきた警察官に男達は、取り押さえられた。



「国木田警部補、お疲れ様です。こいつらの身柄は当局で管理します。ご連絡ありがとうございました。
被害者は、どうしますか?」

「ああ、コイツは俺の知り合いだ。俺が話を聞いておく。」

「ああ、では、お願いします。また後ほどお話し伺います。一先ず、失礼します。」

そして、警官と花田達を乗せたパトカーは去って行った。



「ジュンア、立てるか?」

パトカーの音が小さくなり、野次馬が去り始めると、パトカーに向かってずっと敬礼をしていた剛が、俺に手を差し伸べてきた。

「あ、ああ。ありがとう。
でも、剛、どうして、?」

「ちょうど花田の周辺を探ってたんですよ。でも、間に合って良かった。」


剛の顔には殴られた跡があり、唇も切れて血が垂れていた。

「剛、大丈夫、、?俺の所為で、、」

「擦り傷です。こんなの、しょっちゅうですよ。」

剛は、あの場で、屈強な男達数人を相手にしていたのだ。銃を持っている奴も居た。

「剛、剛、、無事で良かった、、。怪我は他にないの?」


「ジュンア、大丈夫だから、もう喋らないで。
ひとまず俺の車に乗って下さい。色っぽいあんたの顔、あんまり他の奴に見せたくない。」


そう言うと、剛が俺を軽々と肩に担ぎ、スタスタと歩き出す。

「んあっ、、。剛、、もっとゆっくり歩いてぇ、、。ふぁ、、腰、当たるぅ、、。」

「俺の家まで我慢してください。そしたら思いっきり抱いてあげますから。」


どさりと、車の助手席になげこまれ、唇にキスされる。

「ジュンア、あんたが無事で良かった。」


それだけで、身体中に電撃がはしる。


剛にすがり付こうとするが、彼の身体は、サッと離れ、隣の運転席に移動してしまう。


「ジュンア、これで、前隠して。」

剛が自分の着ていた上着を投げてよこす。

その自分にはタブタブすぎるシャツを羽織って、破けてしまった上半身を隠す。

(ああ!剛の匂い、、。剛の汗の匂い、、。やべっ、、余計、堪らなくなる。)

運転する剛の横顔も堪らなくカッコいい。シフトレバーを握る手が、まるで、自分のおちんぽを握ってくれている様に錯覚してしまう。


(ああ、剛に今すぐチンコ握って欲しい、、、。剛のギアチェンジする手が、すっごいエッチぃ、、♡ 
ダメだ、、我慢できない、、!ちょっとなら、ちょっとならバレないかな、、、)


剛に借りたシャツが大きくて、膝まできてしまうのを良いことに、その中でそっと前を寛げ、自分のモノを握りしめる。

(ああっ♡♡すっご♡♡やばい、やばい♡剛の匂い嗅ぎながらすると、剛にされてるみたい、、)

いつの間にか、夢中になって、自身をシゴいていた。

ちゅっく、、ちゅっく、、

ちゅっく、、ちゅっく、、


「んあっ、、剛、、剛、、♡いいん♡ああ!気持ちっ!気持ちぃん♡はぁぁ、、はぁ、、んんっ!!これ、、すんごいぃ、、、。」


もう、ここが剛の車の中だとか、誰かに見られているかなんて、頭にまるでなくなってしまった。


ただ、溜まり続ける熱をどうにかしたかった。

だから、気がつかなかった。

運転席の剛が、眉間にもの凄いシワを寄せて、ちんぽをギンギンにしている事なんて。

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