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温泉が大変!!
しおりを挟む「ん?なんの匂いだ?」
微かな匂いを感じて、僕は千里眼を遠方へと向けた。
仄かに薬草の香りの混じる匂いだ。
キョロキョロと見回してみれば、少し遠方の茂みの横に何やら湯気を放つ泉がある。どうやら温泉のようだ。
僕達は、その傍らに馬車を付け湯を浴びる事にした。
「わぁ、薬草が横に生えていて、天然の薬湯ですよ!すごい!」
「うむ、長旅で湯浴みもできなかった。これは助かる。」
どうやら辺りに村もなく、人里離れた場所で、野生の動物達が偶に活用するだけのようだ。温水が常に湧き、水も透き通りきれいだった。
「湯加減も丁度いい、よっしゃ皆入るぜ!」
アレンは真っ先に甲冑を脱ぎ捨て、ザバンと水飛沫を立て入って行った。
「ぐはぁーー、生き返るーー!」
頭を一度沈め、体を伸ばしたり泳いだりと大変気持ち良さそうだ。
「よし、僕も!!えいっ!」
アレンを真似して衣服を全部脱ぎ捨て、思い切り飛び込んだ。
「ふわぁぁぁ♡あったか~~い♡」
じわっと染み渡る熱が旅の疲れを癒してくれるようだ。少々生傷が痛むが、それが返って薬草の成分がじわじわと効いている気がするのだ。
「先生、いい湯加減ですよ!」
未だ入ろうとしない先生に手招きすれば、少し困った顔をされた。
「…私は、向こう側で入る。あまり明るい場所で肌を晒すのは少し…」
「お、おう、そうか…。」
アレンは少し残念そうだ。
確かに最近は発作が起こらないとはいえ、それぞれと関係を持ってしまった先生はオープンな裸の付き合いは気まずいのかもしれない。
それに、先生の裸を不意に目にしてしまったら、僕の股間も平常ではいられないかもしれない。そしたらめちゃくちゃ気まずい。
先生は、反対岸で温泉に入ったようだ。
覗き見しようと目を凝らして見たけど、全然見えなかった。横を見るとアレンもガン見してて、視線に気付いた先生は後ろを向いてしまった。
「「チッ…」」
アレンと2人で舌打ちした。
そんなこんなで、泳いだり髪を洗ったりと、それぞれ湯を楽しんでいた訳だが、暫くすると向こう岸で悲鳴が聞こえた。
「う、うわぁぁぁ~~~!!!」
先生の悲鳴だ!見ると、何か溺れているような、いや、引き摺り込まれているような様子だ。
アレンと2人で必死にそっちに向かった。
大して広い泉では無かったので、岸を走ればすぐに先生の所についた。
そこで目にしたのは、何かの触手に手足を絡め取られ、水中に引き摺り込まれそうになっている先生の姿だった。
「ファガス!!」
アレンが直ぐに剣を引き抜き触手をぶった斬っていく。しかし数が多く、切っても切っても次々に水の底から現れて、先生に絡みつくのだ。
「ひっ…やあぁぁっ!!な、なんだっ…や、やめろっ…そんなとこっ…んああっ♡!!ほっ
…♡あぁーーっ!!」
先生の様子がおかしい…、なにか苦しそうに悶えている。
僕は触手に攻撃していた手を休め千里眼を発動する。
すると、なんと、触手達は先端を開き先生の肌に吸い付き、チクチクとした歯のようなもを肌に突き刺したのだ!
「はぁーーーっ!!」
無数の触手が絡みつきながら、先生の脇腹や胸や尻に吸い付き噛みついた。
それだけではなく、乳首やペニスにまで触手が群がり、アナルには特に極太のペニスが入り込んでいた。
「ああ!いやだっ…!あっ、、中で動いてっ…あひっ♡いやだっ!あっ、そこは、ダメだぁぁぁーー!」
見れば中に侵入した極太触手が先生の中の最弱のシコリに吸い付いて針を突き刺している。
(え?嘘でしょ!)
水底に千里眼をもっていけば、触手の正体は巨大なイソギンチャクのような生物が群で生息し、先生に触手を伸ばしていたのだった。
「ア、アレン!やばい!水中に潜って!」
アレンは直ぐに剣を担ぎ水中に潜る。不思議な事に触手達はアレンには目もくれず先生ばかりを集中的に狙うのだ。
アレンは、水底まで潜りイソギンチャクに剣を突き刺した!一体倒して、また次の一体に剣を刺す、一度水面に出て息を吸い、再び潜る途中で先生に絡みつく触手を切り捨て、底で本体を殲滅したのだ。
その間、僕は先生を魔術で引き寄せ、なんとか陸に引き上げたのだ。
「はぁ…はぁ…はぁ…、よ、良かった。なんとか先生を助け出した。」
引き上げられた先生には、まだ、根本を切られた触手の切れ端が巻きついていて、乳首やペニスやお尻にはまた触手が吸い付いたり刺さったままだった。
僕は、水から上がったアレンと一緒に全ての触手を取り払った。
ーーーーーー
すいません、長くなったのでエロ次に分けます!!すぐにアップするのでお待ちを!!
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