半端なチート千里眼で、憧れの先生(淫紋持ち)のアヘアヘセックスを毎回覗くハメになった冴えない僕の学校日誌

ピンクくらげ

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牢屋

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気付いたら、僕は1人牢屋に監禁されていた。鉄格子ごしに空をみれば、日はすっかり暮れていた。どうやら衛兵に殴られ、数時間ほど気絶していたようだ。後頭部がずきずき痛い。

先程の、あまりにも手際の良い捕物劇は、もしかすると始めから仕組まれていた事なのかもしれない。

おそらく王は、始めからアレンと先生を自由にさせる気などなく、子宝の実も先生も両方手に入れる算段だったのだ。

姿の見えない先生も心配だが、お腹を刺されたアレンがどうなっているか気になる。

軍神と称えられようが、アレンは普通の人間だ。刺された場所が悪ければ最悪な事態も考えられる…。

おそるおそる千里眼で様子を見ようとした時、廊下の向こうから何やら声が聞こえてきた。


「…アレン様、よくぞご無事で…。我々の力及ばず、申し訳ございません…」

「…い、いや、お前たちの、所為では、ない…。俺が、気を抜いた。」

アレンの声だ!衛兵と話しているのだろうか。

カンカンカンといくつかの足音がこちらに近寄ってくる。

そして、僕の牢屋の前で止まった。アレンが担架に乗せられ衛兵達に運ばれてきたのだ!

「…よお、ピート。調子は、どうだ?」

「アレン!こっちの台詞だよ!傷は大丈夫?」

「ああ。看護団の奴らが丁寧に処置してくれたようだ。ヒールの術もかけて貰った。…伊達に長く騎士団長はやってないぜ。」

どうやら、城の騎士団は皆、アレンを慕っているらしく、王の命令には仕方なしに従ったものの真の忠義はアレンにあるという事らしい。

「ピート様、大丈夫です。王とはいえ、国の英雄をやすやすと処刑する事はできません。アレン様の傷が癒えるまで、少し耐えて下さい。」

衛兵ほ手短に僕に耳撃ちすると、アレンを連れて廊下の奥へと消えていった。暫くするとドアを開く音が聞こえたので、アレンは数個先の牢屋に収納されたのだと分かった。

帰り際も、衛兵達は僕に敬礼をして足早に去っていった。

王の手前、僕たちへのあからさまな優遇は目についてしまうのだろう。アレンと部屋は別れてしまったし、彼らの接触も最低限であったが、それでも僕らへの敬意は充分に感じられたのだった。



千里眼でアレンを覗けば、お腹に包帯を巻かれ、粗末なベッドの上に寝かされていた。包帯に多少血は滲むものの、きちんと処置された跡のようであった。

アレンは先程の出来事が余程悔しかったのか、腕で目を覆い、もう片手はマットをドンドンと叩いていた。

「…ファガス、すまん、、不甲斐ない…」

震える声で呟いたのだ。

やはり、気になるのは先生の事なのであろう。それは僕も一緒だ。


僕は、恐る恐る千里眼を先生へと向けたのだ。
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