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王の夜這い

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僕たちは大変な失態を犯していたのだ。

それに気付いたのは夜も深くなった折。

僕は、部屋に帰ったらいつの間にか眠ってしまったようで、気付いたら床に寝っ転がっていた。

これはおかしい…。

先生は大丈夫であろうか?

慌てて千里眼を使えば、なんと先生のベッドにオーディウス王が入り込み、服に手を掛けていたのだ!


これはお止めしなければ、先生の淫紋がバレたら大変な事になってしまう。

王の先生を見るねちっこい目付きは好色によるものだったのかと自分の見る目の無さに嫌気がさす。


テレポートを使って部屋に急ごうとするも、何故だか上手くいかない。不審に思い違和感のある場所を探すと、腕になにやら魔封じのブレスが嵌められていた。

これは、罪を犯した魔術師に取り付けられるもので、牢から脱出したり、術で再び悪さをしないようにする為のアイテムである。

なんでも、大昔に校長が術を施したとの事だ。

これではテレポートの術も使えない!

走って先生の元に急ごうとするも、部屋のドアも外から施錠されてるようで開かないのだ!


ああ、どうしよう…

幸い千里眼は魔術ではなく、僕の能力だから先生のお姿は見る事ができる。

とりあえず、状況を把握せねば!



*****


『ファガスよ…、すまんが先程の酒に薬を入れさせてもらったよ。悪く思うな。』

『っ!オーディウス王…、ピートは?ピートは無事なんですか?』

『ああ、今頃自分の部屋でイビキをかいて寝とるだろう。ワシが興味があるのはお前の方だからなぁ。』

まさに、先生の上に王が乗り上げていた。

先生の手には僕と同じく魔封じの腕輪がしてあり、腕力も体格も昔屈強な兵士であった王の方が有利だろう。

『ファガスよ、確認するが、我が城に来る気はないのだな。受ければ、悪い様にはしない。』

『そ、そのお話は再三お断りしております。』

先生は王の手を振り解こうともがいているが、上に乗った王はピクリとも動かない。

『…其方はこの国を救った英雄でもある…。だから、無下にはできん。…だが、最近妙な噂を聞いてなぁ』

組み敷きながら、王の手が先生のローブの胸元を割り、腰の帯に触れた。

『な、何を…』

『我が軍の騎士団長アレンを誑かしている様ではないか?あれには、軍の最上位を与えておる。ゆくゆくは我が娘を妃にと思っておる。良くない噂は困る。』

『誑かしてなど…。アレンの縁談の話も存じております。……が、少し事情がございまして…。』

『事情?これの事か?』

バサリ…!

ついに帯が解かれ、先生の白い肌が王の眼前に晒される。長年隠し通して来たお腹の淫紋が、遂に暴かれてしまったのだ。

『まさか四英雄の1人がこんな穢らわしい紋を纏っているとはな…。夜な夜な男達を連れ込んでいると、まことしやかに囁かれておったが、どうやら本当の様だな。』

王の手がその紋に触れると、男を求めた淫の紋様がヌラヌラと輝きだす。

『あっ…ああっ…』

『なるほど…そのようなふしだらな声と肌で男を誘うのか?』

王の目が品定めするように先生の全身を這い回る。

先生は手近なシーツを引き寄せ肌を隠そうとするが、すぐさま王の手に制されてしまう。

サワリ…くにゅっ

王の手は薄くついた胸の肉を確かめるように撫ぜ、その頂に息づく紅い突起を乱暴にグニっと弄ったのだ。

『はんっ…、アアっ♡♡!!』

『ほぉ…ここで感じるのか?女のようよなぁ。』

淫化が進んだ先生の身体は、胸さえも女性のように感じてしまう。そこをあんな風にいじられたら切なくなってしまうのだろう。

『はっ…あっ…お、お許しを…』

先生は身体をモジモジと動かして、快感をどうにかして逃そうとしている。

『女のように股を開けても、お主では子供も産めぬではないか?アレンのような優れた遺伝子は、次の世代に引き継がれるべきだとは思わんか?』

あからさまに普通の男性のものとは違ってしまった先生の乳首は、赤くそそり立って次なる刺激を期待している。ソコに、王は息がかかる程に顔を寄せた。

『…アレンは、こんな飾りものの乳のどこが良いのか。どれ、ワシが自ら確かめてやろうか』

『ひっ…オーディウス様っ…い、いけません…!』

先生の懇願虚しく、王は先生の乳首を乳輪からすべて口に含んでしまう。

「ほっ…、はぁン♡!!だ、だめぇぇ♡!!♡♡!!」

ぢゅ~~~ッ、ぢゅ~~~ッ!!

『ふっ…ああっ♡♡!!そ、そんなっ、、つ、強い…、ほっ♡んん~~♡♡♡!!!』

下品な音を立てて、激しく吸われる。ほぼ毎晩アレンや校長や男達に抱かれていた身体だ。王の責めで、身体が燃え上がらないはずはない。

先生の腰が無意識に揺れる。先走りを溢れさせたペニスも、触って欲しいと言わんばかりにふるふると震え出す。

ああ、お可哀想に…。僕がお側にいたら、真っ先に触って差し上げるのに…!

しかし、王は、そんな状態の先生のペニスには目もくれず、胸を吸いながら尻の谷間に手を添わした。

『ここか?ここを使うのか?』

『ああ…、、そ、そこは、だ、ダメでございます…。』

『見せろ。男達をたぶらかし、子種を無駄打ちさせている忌まわしき場所を。』

『た、たぶらかしてなど、、、!』

『何を言うか。毎晩男を部屋につれこんで、甘い声を上げてると噂になっておるぞ!女のように喘いでアレンを誘っているのではないか。』

『…そ、それは…』

先生は部屋もなるべく奥に離し、生徒が寝静まった頃を見計らっているはずだ。

しかし、校長やアレンならまだしも、身分を隠して一晩限りと交わった相手も多い。やはり秘密というものは漏れ出てしまうものだ。

『私の手を煩わすな。自分で開け。』

『ううっ…』

王は、抑揚の無い声で命令を下す。王の命令には逆らえず、先生は恥じらいながらもゆっくりと脚を上げた。
 
王の眼前で膝を抱え、自ら秘部を晒す。そこに王の顔が近づいてくる。息のかかる程の距離で止まると、じっくりとそこの観察を始めたのだ。

『…随分と形状が異なる。穴が縦に割れ、肉がはみ出しておる…。成る程、まるで女性器だ。…生意気に、パクパクと開いて、男を誘っているぞ。』

『もう…、お、お許し、下さい…』

自分でも日頃恥ずかしく思っている身体の変化を口にされ、居た堪れないのだろう。先生の整った顔が羞恥にゆがんでいる。

しかし、王の観察は見るだけに止まらず、アナルに指をつぷりと差し込んでしまう。ぐりぐりと無遠慮に入り口を弄り、中に押し入ろうとしている。

『そ、そのままでは、入りませぬ。…せ、せめて、香油をお使いください、、、。』

机の上に視線を走らせる。そこには先生がいつも携帯する小瓶が置いてあった。もしかしたら、僕と別れた後に、一人でしようと用意したものかもしれない。

王はそれを手にとり、先生のアナルにたっぷりと垂らす。すると、測らずもオイルを漏らすアナルは濡れた女性器の様に見え、王を魅了してしまう。

『ほう…悪くないではないか…』

王の節くれだった指が、じわりじわりと先生の穴に侵入していく。王は中の肉の質感をじっくりと味わい、様子を観察している。


『…狭いな。ここに魔羅が全部収まるのか?』

『…すぐには、入りませんっ…、はぁっ…、ゆ、指で、広げなくては、、。』

『…手間がかかるな。』

それでも、王の指は、入口から奥までを何度も往復した。穴が拡がると、更に指を増やした。その間も先生の反応をつぶさに確認し、声を高く上げる箇所は入念に揉みほぐす。

狭い穴を指で開拓していく作業は、女性の始めての貫通のようで、先生の恥じらう声も相まって、王は穴を広げることに夢中になっている。

王の目がドロリと燃えたように見えた。

妙に反応の強い一点、先生の熱い肉の中でも主張する奥の膨らみを、王はグイっと押し込んだ。

『はぁ…んっ、、あっ、、ああっ!お、オーデウスさまッ、そこっ…、そこっ、はっ…、!』

先生は途端に跳ねて指を逸らそうとする。しかし、王はその身体をがっしりと抑え込んでしまう。

『ここか?ここであろう?お前の鳴き所は?良くしてやるから、存分に鳴け。』

『あっ!…い、いやだっ…、そこは、だめですっ、、!そこはっ、、ああっ…!ファガスが、だめに、だめに、、なって、しまいます、、!』

『…いいぞ。我の前で、もっと乱れて見せろ。』

先程までシーツを握りしめ声を咬み殺していた先生が、顎を上げ高い声で喘いでしまう。

すると、そんなにココが良いのかと、更に攻め立てられ、今度は背中を仰け反らす。

『ん゛ーーーーっ♡♡あっ、ああ~~~つ♡♡だ、だめっ!それはっ、だめですっ!…気を、、やって、、しまい、ますっ!!』

『そうしろと言っている。』

『っ …………     はっ…ああっ♡!いやだ!あーーーっ!!イク♡イ、イクッ…イッてしまう…はぁぁー!も、だめ、ですっ、♡ああっ♡♡い、や、だぁぁ、、』

クチュ、クチュ、クチュ、クチュ!!

『ああーー!!イクぅぅ~~~~~~♡♡♡!!』

ガクガクガクガク、、、!

先生の身体が一瞬硬直する。身体は時が止まったように動かないのに、中の肉だけが指を締め付けてぎゅうぎゅうと忙しなく蠢いている。

ペニスから何も出さずに後ろだけで極まった先生の様子をみて、王のペニスが大きく勃ち上がった。

『ほぉ、我の魔羅が勃ちおった。妃が亡くなって、この感覚は久しいのぉ。』

そのサイズは、アレンには及ばぬものの、女を鳴かすには充分なサイズだ。

『…ファガスよ、まさかワシの魔羅を元気にするとはなぁ。褒美をやる。喜んで受け取るが良い。』

王がその切先を先生の入口に当てがう。

『お、お待ちください!そ、それは、お許し下さいっ、、!私は、アレンの事をっ!……あっ!そ、そんなっ、、、はぁぁーー!』

先生の静止など全く意に介さず、王は躊躇いもなくその一物を先生の中に納め切った。

『ほぉぉ          ~~~~~~~♡♡♡♡』

『ふう…、なかなか、良い具合だ。女でもこんなに締めまい。』

王は暫くはじっと中の具合を確かめるように動かなかったが、肉同士が馴染んだようで、ゆるりゆるりと動きだす。

ゆっくりとした動きは、まるで乗馬のようだ。

『あっ…♡あっ…♡あっ…♡』

先生がその動きに合わせて高い声を上げる。魔術も使えずただ無抵抗のまま王のペニスを受け入れている。

『…っ、ファガスよ、、!悪くない、悪くないぞ!そのまま、中を締めておけっ…!ああ、そうだ…。良いぞ、そのままだ!そのまま続けろ!』

『ああ!オーディウス様っ…し、締め付けてなど、、!んっ!!あっ ………!んああっ!奥にっ!当たって、、ああ~~~っ♡♡♡!』

カクっ♡カクっ♡カクっ♡

先生の腰が上下に揺れて、無意識に良い所を擦り付けてしまっている。こうなってはアレンに開発されつくした身体は、意思とは関係なく昇り詰めるまで腰を振り続けてしまうだろう。

『あっ…♡あっ…♡ああ~~~~っ♡♡そこっ、だめっ…♡ああ…そこっ♡♡あっ、、いい♡ああっ、、もっとぉ、、、♡』

同じ動きと、同じ言葉をひたすらに繰り返し、昇り詰めていく。

一方、王は今や殆ど動くことなく、先生の動きと締め付けをウットリと堪能している。

『おおっ!いいっ!素晴らしい!こんなに締め付けて、、!ああ、もうすぐだ、、、!もう、くるぞっ!ああ!久々だ、、!すばらしい!
そら、ファガス!褒美に、我が子種を、お前の中に注いでやるぞ!!!』

ズンッ!!!!

『ぐぉぉ~~~~~!!!!』

『んん゛ん゛っ!!!あっ、あああ~~~~っ♡♡♡!!』

地に響き渡るような雄叫びと共に、王が精を放つ。

ついに、熱く濃い液体が、先生の最奥に注がれてしまったのだ。




『ファガスよ…なかなか楽しめたぞ。また其方の身体つかってやってもよいぞ。』

王は、動けない先生の後始末もせずに、自らのローブを羽織った。

『後宮の女より気に入った。喜んで股を開く奴らなど、いくら抱いても面白くもない。』

王は後宮に婦人達を集めている。そこに行けば王の夜の相手など腐るほどいる。しかし、お后さまが先に亡くなられてから、そちらに立ち寄ることも殆どないようなのだ。

『その点、貴様は良い声で鳴く。男に抱かれないとならない身体なら、ワシが毎晩抱いてやろう。アレンも入れぬ後宮の一番奥が其方の部屋じゃ。』

そう言うと王は先生を置き去りにし、そのまま部屋を出て行ったのだ。

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