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34 まさかの後日談4
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『はわわぁぁー♡♡なんて素敵なお家なんでしょー♡ここが、ハナとユウヤさんの愛の巣、、♡』
俺たちの事務所兼自宅のそのまた中にあるハムスターハウス。
そこにハナちゃんを連れて行くと、非常に感激した模様で、キラキラした目で透明のチューブの通路や回し車を見ているのである。
(ハ、ハナちゃん、、愛の巣って言うのは語弊が、、!)
俺としても、狭いハムスターハウスの中に雌のハナちゃんと二人きりというのは、なんだかドキドキしてしまうのである。
「うわぁぁー♡俺のハムちゃんハウスに、二匹もきゃわゆい子がはいってるぅぅー♡
ううーん♡いいっ!とてもいい!」
『きゃーっ!あの人間の雄が、じろじろ見てきますーっ!怖いですぅーっ!』
マサトに怯えるハナちゃんが、事あるごとに抱きついてくるのだ。
しかも、ハムスターハウスが余程気に入ったのか、回し車やチューブの通路をアトラクションの様に楽しみ、一緒にやろうと誘ってくるのだ。
『ユウヤさん、ユウヤさん!見て下さい、この車、走ると回りますっ!!楽しいですっ!』
『ユウヤさん、ヒマワリの種、一緒に食べましょう。』
ハナちゃんが、この家を気に入ってくれて嬉しいし、俺も新しい友達が増えたようで楽しいのだが、なんだかこのまま本来の生活を忘れてしまいそうで怖い。
「わぁ♡2人とも、とっても仲良しさんなんだねー♡」
おまけに、マサトは、俺の事をすっかりハムスターだと思っていないかと心配になる。
しかも、ボスに依頼解決の電話すらしてないっ!
「ハムっ!ハムハムハムーっ💢」
(マサト、早くボスに電話しろーっ!解毒剤の完成が遅くなるだろっ!)
「えー?♡ハムちゃんなんでちゅかー?」
マサトに訴えるも、全く通じない。
さらに、勝手な解釈が加えられ、どんどん事態は明後日の方向にいくのだ。
「ん?お腹が減ったのかな?それともお風呂に入りたいのかな??
あ、そーだ!新しいお友達も来たし、一緒にキレイキレイしちゃおうねー♡」
ハナちゃんと一緒に桶にお湯を張った中に入れられ、シャンプーで身体を洗われる。
「新しい子は、よーく洗いましょうね。バイキンちゃんがいると困りますからねー♡」
マサトがハナちゃんを掴み、入念に洗い出した。
『チューッ!な、なんですかー?この人っ!!ハ、ハナのお股をゴシゴシ洗ってきますーっ!!ひーっ!変態、ユウヤさん、助けて下さいー!』
『ハナちゃん!待ってて!今助けるから!』
俺は、再びジャンプして、マサトの腕に噛みついた!
「いでーっ!ハムちゃん!何すんの~!お風呂は大事なのーっ!」
マサトは、ハナちゃんを落としたが、代わりに俺が掴まれ、全身を隈なく洗われてしまったのだ、、、。
『くそーっ!マサトーっ!!やーめーろーっ!!』
しかし、、
ツヤツヤ、ピカピカ♡
俺たち二匹は、サラサラヘアに生まれ変わってしまった。
ハナちゃんはグレーからベージュになり、おまけに大変良い匂いがするネズミへと変貌した。
マサトにより、耳に花をあしらわれ、女子度がアップした。
『ふぁ、、♡お風呂気持ち良かったです♡なんだか、身も心も綺麗になったようです♡』
『ハ、ハナちゃんっ!!、、、(かわいいかもっ)』
そんな気持ちも芽生えてしまい、俺は、だんだん自分が人間なのかハムスターなのか分からなくなってきた。
しかし、その時はいよいよやってきたのだ。
ハナちゃんが横ですやすやと寝息を立て始めた明け方。
俺は、むくむくと人間に戻っていたのである。
ハムスターハウスを飛び出し、床で寝ていたところを寝ぼけたマサトに踏んづけられ覚醒したのだった。
俺たちの事務所兼自宅のそのまた中にあるハムスターハウス。
そこにハナちゃんを連れて行くと、非常に感激した模様で、キラキラした目で透明のチューブの通路や回し車を見ているのである。
(ハ、ハナちゃん、、愛の巣って言うのは語弊が、、!)
俺としても、狭いハムスターハウスの中に雌のハナちゃんと二人きりというのは、なんだかドキドキしてしまうのである。
「うわぁぁー♡俺のハムちゃんハウスに、二匹もきゃわゆい子がはいってるぅぅー♡
ううーん♡いいっ!とてもいい!」
『きゃーっ!あの人間の雄が、じろじろ見てきますーっ!怖いですぅーっ!』
マサトに怯えるハナちゃんが、事あるごとに抱きついてくるのだ。
しかも、ハムスターハウスが余程気に入ったのか、回し車やチューブの通路をアトラクションの様に楽しみ、一緒にやろうと誘ってくるのだ。
『ユウヤさん、ユウヤさん!見て下さい、この車、走ると回りますっ!!楽しいですっ!』
『ユウヤさん、ヒマワリの種、一緒に食べましょう。』
ハナちゃんが、この家を気に入ってくれて嬉しいし、俺も新しい友達が増えたようで楽しいのだが、なんだかこのまま本来の生活を忘れてしまいそうで怖い。
「わぁ♡2人とも、とっても仲良しさんなんだねー♡」
おまけに、マサトは、俺の事をすっかりハムスターだと思っていないかと心配になる。
しかも、ボスに依頼解決の電話すらしてないっ!
「ハムっ!ハムハムハムーっ💢」
(マサト、早くボスに電話しろーっ!解毒剤の完成が遅くなるだろっ!)
「えー?♡ハムちゃんなんでちゅかー?」
マサトに訴えるも、全く通じない。
さらに、勝手な解釈が加えられ、どんどん事態は明後日の方向にいくのだ。
「ん?お腹が減ったのかな?それともお風呂に入りたいのかな??
あ、そーだ!新しいお友達も来たし、一緒にキレイキレイしちゃおうねー♡」
ハナちゃんと一緒に桶にお湯を張った中に入れられ、シャンプーで身体を洗われる。
「新しい子は、よーく洗いましょうね。バイキンちゃんがいると困りますからねー♡」
マサトがハナちゃんを掴み、入念に洗い出した。
『チューッ!な、なんですかー?この人っ!!ハ、ハナのお股をゴシゴシ洗ってきますーっ!!ひーっ!変態、ユウヤさん、助けて下さいー!』
『ハナちゃん!待ってて!今助けるから!』
俺は、再びジャンプして、マサトの腕に噛みついた!
「いでーっ!ハムちゃん!何すんの~!お風呂は大事なのーっ!」
マサトは、ハナちゃんを落としたが、代わりに俺が掴まれ、全身を隈なく洗われてしまったのだ、、、。
『くそーっ!マサトーっ!!やーめーろーっ!!』
しかし、、
ツヤツヤ、ピカピカ♡
俺たち二匹は、サラサラヘアに生まれ変わってしまった。
ハナちゃんはグレーからベージュになり、おまけに大変良い匂いがするネズミへと変貌した。
マサトにより、耳に花をあしらわれ、女子度がアップした。
『ふぁ、、♡お風呂気持ち良かったです♡なんだか、身も心も綺麗になったようです♡』
『ハ、ハナちゃんっ!!、、、(かわいいかもっ)』
そんな気持ちも芽生えてしまい、俺は、だんだん自分が人間なのかハムスターなのか分からなくなってきた。
しかし、その時はいよいよやってきたのだ。
ハナちゃんが横ですやすやと寝息を立て始めた明け方。
俺は、むくむくと人間に戻っていたのである。
ハムスターハウスを飛び出し、床で寝ていたところを寝ぼけたマサトに踏んづけられ覚醒したのだった。
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