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第二章カイ兄編
王城に向かったよ!!
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『ご主人様?良いのですか?』
私は賢者に唐突に聞かれ、何の事か分からず、間抜けな顔をしてしまった。
(わぁ!もう吃驚した!!何?)
『今日は…王様の言っていた2週間後ですよ?ほら…カイの素性を調べて欲しいとお願いしたじゃないですか』
(あぁ!あれね。…今日?)
『そうですよ』
私は全力で着替えて王城に向かった。
だが、少なくとも3時間はかかる…
やばいな…
エルニアが馬車に揺られて酔いかけている中…王城では、
「王様、今日は約束の日で御座います」
「あぁ…そうじゃったな。して、結果は?」
「実はですね…」
「?」
「カイという男は居なかったのです念の為と思い家を調べてみようと言うことになったのですが…その家さえもなく…周りの住民に聞いてもカイという男はしらないそうで。まるでカイと言う名前が…いえ、存在がなかったかのようになっているのです」
「なんじゃと!?」
「ですから今まで全力で探したのですが…見つかることは無く…」
話している男は王様の威圧に押し負けそうになり、ハンカチで汗を拭った。
「それは…誠か?」
王様の威圧が上がる。これが王者の風格か、と誰もが直感した
「はぃ!!」
男は王様の威圧に声が裏返りながらも返事をした。その瞳は確かに真実を物語っていた。
「わかった。エルニア嬢は?」
「今頃。こちらに向かわれていらっしゃるかと…」
「わかった。我が直々に参ろう、エルニア嬢のファートを見つけられなかったのは我の所為じゃ」
王様は、白い髭を撫でながらエルニア嬢が来るのを待つのであった。
私は賢者に唐突に聞かれ、何の事か分からず、間抜けな顔をしてしまった。
(わぁ!もう吃驚した!!何?)
『今日は…王様の言っていた2週間後ですよ?ほら…カイの素性を調べて欲しいとお願いしたじゃないですか』
(あぁ!あれね。…今日?)
『そうですよ』
私は全力で着替えて王城に向かった。
だが、少なくとも3時間はかかる…
やばいな…
エルニアが馬車に揺られて酔いかけている中…王城では、
「王様、今日は約束の日で御座います」
「あぁ…そうじゃったな。して、結果は?」
「実はですね…」
「?」
「カイという男は居なかったのです念の為と思い家を調べてみようと言うことになったのですが…その家さえもなく…周りの住民に聞いてもカイという男はしらないそうで。まるでカイと言う名前が…いえ、存在がなかったかのようになっているのです」
「なんじゃと!?」
「ですから今まで全力で探したのですが…見つかることは無く…」
話している男は王様の威圧に押し負けそうになり、ハンカチで汗を拭った。
「それは…誠か?」
王様の威圧が上がる。これが王者の風格か、と誰もが直感した
「はぃ!!」
男は王様の威圧に声が裏返りながらも返事をした。その瞳は確かに真実を物語っていた。
「わかった。エルニア嬢は?」
「今頃。こちらに向かわれていらっしゃるかと…」
「わかった。我が直々に参ろう、エルニア嬢のファートを見つけられなかったのは我の所為じゃ」
王様は、白い髭を撫でながらエルニア嬢が来るのを待つのであった。
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