ネタ集。

転生後の悠々自適生活

｢わしもそろそろかのう｣

嘗て若々しく弾んだ声は
今や嗄れた声となり
透き通るように美しいと噂された肌も
長年生きていく内に皺としみで醜く

共にした伴侶も居らず。
身内は一人残らず先へいってしまった。

寂しげな瞳を病院の天井へ向ける。
数年前に交通事故で足が動かなくなってから、
ずっとこの白い天井を見続けて来た。

常に付けられている
心音を表す機械の音が小さくなって行く。
視界も霞み
身体の力も抜けた。

｢やっと…やっとじゃ……
お迎えが来たのか……｣

一筋の涙が頬を伝う。
医者と看護師の叫び声が遠くで聞こえると共に、わしの意識は飛んだ。





【人物紹介(更新の予定あり)】

日陰　澪夜

学生の頃は高嶺の花と呼ばれ
告白を次々と断る事から非情な
氷の女王だと噂された。
学力、運動力共に優れ優秀。
しかし親の会社の倒産により
苦しい生活を送る事となった

そのため仕事一筋で生涯独身。
彼女の唯一の親友も
早くに亡くなってしまった。

彼女の生きる希望は唯一の親友だった。
何度も死のうとしたが
失敗を繰り返し諦めた。

それからは無意味な日々を過ごし
まるで心が無いようだと囁かれたことも
あるそうだ。

2度目の人生の名前は
ノッテ･ネージュ(夜の雪と言う意味)