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第9話 夢の中での神託。
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シュタイン達と合流して総勢八人となった俺たちは、大きなテーブルへと移動して飲み直していた。シュミラは冒険者関連の話題に入れず気まずそうだったが、時々キーラが絡んでくれたおかげで間がもったようだった。なんだかんだで、仲の良い二人である。
「では方針が決まった所で早速、迷宮へ参りますか」
そう言って立ち上がるノートン。だが実際の所、俺は猛烈に疲労していた。急激に上がったレベルの反動のようなものかも知れない。眠くてたまらない。
「すまないがみんな、迷宮の攻略は明日にしよう。俺は今日、レベル1から99999まで一気に上がってね。詳細は省くが、反動で眠気が凄いんだ」
「きゅ、99999!? そんなの、聞いた事ないわよ!?」
素っ頓狂な声を上げたのはキーラだ。
「まぁな。俺が一番驚いてるよ。だけど本当なんだ。ほら、俺の冒険者証を見てくれ」
冒険者証とは、冒険者ギルドが発行する冒険者の証だ。名前や年齢、冒険者ランク、レベルが記載されている。
「驚いたわ......ティム、あんたもう人間超えてるじゃないの」
冒険者証を持つ手を震わせ、キーラが俺を見つめる。
「わ、私にも見せて!」
薬学士のモリーも冒険者証を手に取り、それをノートンとシュタインが覗き込む。
「なんなのこれ! 尋常じゃないわ!」
「す、凄い! 歴代の英雄すら、99を超えた事がないと言うのに! と言うより、99が最大値の筈」
「ティムさん、やばいね。Sランク入りの基準値、50だよ。オーバーしすぎでしょ。僕、55」
「まぁ私のティムだもん。当然よね」
モリー、ノートン、シュタイン、キーラは、冒険者証を持ってわいわいと大騒ぎだ。
そんな中、ダフネと格闘士のキングスリーは、彼らを遠巻きに眺めている。
「思った通りです。やはりティム様は、偉大なお方ですね」
「押忍」
なんともクールな二人である。
「お兄ちゃんって、やっぱり凄いんだね」
シュミラが感心したように、隣の席から俺の顔を覗き込んだ。その表情は不思議と色っぽく、不覚にも心臓を高鳴らせてしまう。
おいおい! シュミラは妹だぞ! 何を考えてるんだ俺は!
そうか、酒に酔ったせいだ。だからこんな気持ちに......。
ああ、眠い。まぶたが、重い。
「そうだぞシュミラ。お兄ちゃんは凄いんだ。だからちょっとだけ、眠らせてくれ」
俺はそう言ってテーブルに両腕を乗せ、それを枕にして目を閉じた。
ああ、こりゃだめだ。あっと言う間に寝ちまうな。それにしても、今日は凄い一日だった。
(ティム)
あれ、父さんだ。赤ん坊を、抱いている。
(ティム、この子は、今日からお前の妹だ)
(俺の妹? あれ? 母さん、妊娠してたの? 全然気付かなかった)
(そうじゃないんだ。色々事情があってな。父さんの親友から預かった、大事な子供なんだ。父さんも母さんも、これから家を空ける事が多くなる。だからティム、お前がこの子の面倒を見るんだ。頼んだぞ)
(わかったよ。父さんも母さんも、忙しいもんな。任せてくれ。この子、名前は?)
(シュミラだ)
(シュミラ。いい名前だな。おー、よしよしシュミラ。おっ、笑ったぜ! 可愛いな)
そうか、あの時の、夢。俺が十七歳の時、父さんがシュミラを連れて来たんだった。懐かしいなぁ。
あれ、真っ暗になったぞ。何も見えない。
お、遠くに光が見える。あそこに行ってみよう。
少し進んだつもりが、体の速度は予想以上だ。光はあっという間に大きくなる。
光の中に、人が見える。神々しい。
あの人は、いや、あのお方は【光の神ルクス】。このグローデン大陸で、広く崇拝されている女神様だ。教会にある絵画や彫刻に良く似ているし、あの神々しさは間違い無いだろう。
「ティム・バートリー。此度のモンスターの大軍、良くぞ退けました」
微笑む女神。その表情は慈愛に満ちている。
「お褒めに預かり、光栄です」
俺は跪き、深く頭を下げる。
「顔を上げて下さい。私はあなたにも、あなたの父、ファースにも感謝しています。モンスターは私の姉、闇の女神【テネブラエ】の生み出した子供達。私の子供達である人間を、彼女は妬み、憎んでいます。何故世界がモンスターの支配下ではなく、人間の支配下にあるのか、と」
その話は、伝説や御伽話として、子供から老人まで誰でも知っている。やはり事実だったのだ。
「私に出来る事はありますか? 迷宮を封印すれば、モンスターを封じる事になるのでしょうか?」
俺は静かにそう尋ねた。
「確かに一定の効果はあるでしょう。ですが、根本的な解決にはなりません。姉は既に人間として転生し、直接世界に干渉しようとしています。私は世界を見守る役目がある為、転生しての直接干渉は出来ません。ティム、あなただけが頼りです」
「私は、何をすれば良いのでしょう。どうぞお導きを」
父のような英雄になりたい。その一心で今日まで生きてきた。これからどう進めばいいのか。迷いを振り払いたい。その為には、彼女の導きが必要だ。
「迷宮の封印は必要です。それに加え、人間となった私の姉【テネブラエ】への対処が必要になるでしょう。多くは語れませんが、あなたの妹、シュミラが鍵となります」
「シュミラが!? あの子は一体、誰の子供なのですか!?」
「それは私の口からは言えません。自分で答えを見つけるのです、ティム」
「......わかりました」
「それとあと一つ。あなたのその力、狙っている者がいます。くれぐれも奪われないよう、気をつけて」
「奪われる? 力って奪えるものなのですか?」
「ええ。神術には光と闇がありますが、闇の神術には、他者の力を奪うものがあるのです。誰が狙っているかは言えませんが、充分警戒してください」
「わかりました。気をつけます」
何てこった。今後は周囲を疑ってかからなければならないのか。誰であれ信じたいと言う俺のポリシーに反するが、仕方がない。
「では、私は消えます。シュミラをよろしく頼みましたよ、ティム」
その言葉を最後に女神ルクスは消え、俺の意識も深いまどろみへと落ちていった。
「では方針が決まった所で早速、迷宮へ参りますか」
そう言って立ち上がるノートン。だが実際の所、俺は猛烈に疲労していた。急激に上がったレベルの反動のようなものかも知れない。眠くてたまらない。
「すまないがみんな、迷宮の攻略は明日にしよう。俺は今日、レベル1から99999まで一気に上がってね。詳細は省くが、反動で眠気が凄いんだ」
「きゅ、99999!? そんなの、聞いた事ないわよ!?」
素っ頓狂な声を上げたのはキーラだ。
「まぁな。俺が一番驚いてるよ。だけど本当なんだ。ほら、俺の冒険者証を見てくれ」
冒険者証とは、冒険者ギルドが発行する冒険者の証だ。名前や年齢、冒険者ランク、レベルが記載されている。
「驚いたわ......ティム、あんたもう人間超えてるじゃないの」
冒険者証を持つ手を震わせ、キーラが俺を見つめる。
「わ、私にも見せて!」
薬学士のモリーも冒険者証を手に取り、それをノートンとシュタインが覗き込む。
「なんなのこれ! 尋常じゃないわ!」
「す、凄い! 歴代の英雄すら、99を超えた事がないと言うのに! と言うより、99が最大値の筈」
「ティムさん、やばいね。Sランク入りの基準値、50だよ。オーバーしすぎでしょ。僕、55」
「まぁ私のティムだもん。当然よね」
モリー、ノートン、シュタイン、キーラは、冒険者証を持ってわいわいと大騒ぎだ。
そんな中、ダフネと格闘士のキングスリーは、彼らを遠巻きに眺めている。
「思った通りです。やはりティム様は、偉大なお方ですね」
「押忍」
なんともクールな二人である。
「お兄ちゃんって、やっぱり凄いんだね」
シュミラが感心したように、隣の席から俺の顔を覗き込んだ。その表情は不思議と色っぽく、不覚にも心臓を高鳴らせてしまう。
おいおい! シュミラは妹だぞ! 何を考えてるんだ俺は!
そうか、酒に酔ったせいだ。だからこんな気持ちに......。
ああ、眠い。まぶたが、重い。
「そうだぞシュミラ。お兄ちゃんは凄いんだ。だからちょっとだけ、眠らせてくれ」
俺はそう言ってテーブルに両腕を乗せ、それを枕にして目を閉じた。
ああ、こりゃだめだ。あっと言う間に寝ちまうな。それにしても、今日は凄い一日だった。
(ティム)
あれ、父さんだ。赤ん坊を、抱いている。
(ティム、この子は、今日からお前の妹だ)
(俺の妹? あれ? 母さん、妊娠してたの? 全然気付かなかった)
(そうじゃないんだ。色々事情があってな。父さんの親友から預かった、大事な子供なんだ。父さんも母さんも、これから家を空ける事が多くなる。だからティム、お前がこの子の面倒を見るんだ。頼んだぞ)
(わかったよ。父さんも母さんも、忙しいもんな。任せてくれ。この子、名前は?)
(シュミラだ)
(シュミラ。いい名前だな。おー、よしよしシュミラ。おっ、笑ったぜ! 可愛いな)
そうか、あの時の、夢。俺が十七歳の時、父さんがシュミラを連れて来たんだった。懐かしいなぁ。
あれ、真っ暗になったぞ。何も見えない。
お、遠くに光が見える。あそこに行ってみよう。
少し進んだつもりが、体の速度は予想以上だ。光はあっという間に大きくなる。
光の中に、人が見える。神々しい。
あの人は、いや、あのお方は【光の神ルクス】。このグローデン大陸で、広く崇拝されている女神様だ。教会にある絵画や彫刻に良く似ているし、あの神々しさは間違い無いだろう。
「ティム・バートリー。此度のモンスターの大軍、良くぞ退けました」
微笑む女神。その表情は慈愛に満ちている。
「お褒めに預かり、光栄です」
俺は跪き、深く頭を下げる。
「顔を上げて下さい。私はあなたにも、あなたの父、ファースにも感謝しています。モンスターは私の姉、闇の女神【テネブラエ】の生み出した子供達。私の子供達である人間を、彼女は妬み、憎んでいます。何故世界がモンスターの支配下ではなく、人間の支配下にあるのか、と」
その話は、伝説や御伽話として、子供から老人まで誰でも知っている。やはり事実だったのだ。
「私に出来る事はありますか? 迷宮を封印すれば、モンスターを封じる事になるのでしょうか?」
俺は静かにそう尋ねた。
「確かに一定の効果はあるでしょう。ですが、根本的な解決にはなりません。姉は既に人間として転生し、直接世界に干渉しようとしています。私は世界を見守る役目がある為、転生しての直接干渉は出来ません。ティム、あなただけが頼りです」
「私は、何をすれば良いのでしょう。どうぞお導きを」
父のような英雄になりたい。その一心で今日まで生きてきた。これからどう進めばいいのか。迷いを振り払いたい。その為には、彼女の導きが必要だ。
「迷宮の封印は必要です。それに加え、人間となった私の姉【テネブラエ】への対処が必要になるでしょう。多くは語れませんが、あなたの妹、シュミラが鍵となります」
「シュミラが!? あの子は一体、誰の子供なのですか!?」
「それは私の口からは言えません。自分で答えを見つけるのです、ティム」
「......わかりました」
「それとあと一つ。あなたのその力、狙っている者がいます。くれぐれも奪われないよう、気をつけて」
「奪われる? 力って奪えるものなのですか?」
「ええ。神術には光と闇がありますが、闇の神術には、他者の力を奪うものがあるのです。誰が狙っているかは言えませんが、充分警戒してください」
「わかりました。気をつけます」
何てこった。今後は周囲を疑ってかからなければならないのか。誰であれ信じたいと言う俺のポリシーに反するが、仕方がない。
「では、私は消えます。シュミラをよろしく頼みましたよ、ティム」
その言葉を最後に女神ルクスは消え、俺の意識も深いまどろみへと落ちていった。
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