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第2部 令嬢魔王リーファ
第22話 冒険者ギルドでの騒動。
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「ここがギルド......!」
私は口をあんぐりと開けて、その巨大な建築物を見上げた。スカイフォール城に匹敵する大きさだ。
私の屋敷のあるシャーリーホルンは農村。街中にくる事自体、あまりない。基本的には学校と家の往復だけだ。
「四階建てなんだ。酒場や賭博場も中にあるんだぜ。冒険者ギルド以外にも、商人ギルドや船乗りギルド、農民ギルドや魔術士ギルドもある。あらゆる職業において、このギルドは必須だ。ちなみにギルドってのは組合の事だぜ、念の為」
ジコン君は勉強が苦手な私の為に、色々と説明してくれた。学校の社会科で習ったけど、すっかり忘れていた。
「そうだったよね。うん。ありがとう教えてくれて」
私がお礼を言うと、ジコン君は照れ臭そうに、はにかんだ。
彼の屋敷で昼食を取ったあと、私たちは馬車でこのギルドへとやってきた。
ジコン君が乗ると馬車は定員オーバーの為、アルダとタオランを残して、一旦みんなには「黒爪」へ戻ってもらった。
みんな、アルダに一目置いているみたいだった。私の母、先代魔王ミリアの右腕的存在だったらしい。ちょっと性格には難がありそうだけど、確かに魔術の腕は一流だ。
「さてさて、では参りましょう陛下。サクサクこなしていかねば、あっという間に明日になってしまいますぞ」
アルダは学校での一件以来、姿を隠すのはやめている。ヒゲをこすりながら先頭に立ち、彼はギルドへの扉を開けた。
子供に戻った私とジコン君は、背の高いアルダを見上げつつ、緊張しながら彼の後に続いた。ジコン君も知識としては知っているが、中に入るのは初めてらしい。
扉を開いた途端、耳に飛び込んでくる喧騒。入って正面の壁には「冒険者ギルド」と書かれた看板が壁に設置されており、看板の下あたりに十数人の受付女性と、カウンターがあった。
右側には上に登る階段と、いくつかの扉がある。そこには「関係者以外立ち入り禁止」と書かれていた。同じ並びにトイレもある。
左側には、腰丈のスイングドアが設置された入り口がある。中には、忙しそうに歩き回るウエイトレスのお姉さんと、大ジョッキでお酒を飲むおじさん達の姿。ここが酒場のようだ。
入り口の上の方の壁には「冒険者の酒場」と、木製の看板が設置されている。
「賭博場は酒場の奥にあるらしいぜ。まぁ、俺たちには無縁の場所さ」
酒場を見つめる私に、ジコン君が説明してくれた。
「うん。大人になっても、多分行かないと思うな」
私はそう返して、ズンズン進んで行くアルダの後を追った。
「こちらにおわすお方は、リーファ・ホープ陛下である。偉大なる魔王であるぞ。この町を魔物から守った英雄じゃ。控えよ」
うわわ、アルダったら何言ってんの!?受付のお姉さんが困惑してるよ!私は駆け足で急いだ。そしてアルダに続いて受付に到着し、彼の失言を撤回しようと口を開いた。
だがアルダは振り返るなり、私の手をグッと掴んだ。そして「失礼致しますじゃ」と言って魔術製の手袋を外し、私の右手を高々と掲げたのだ。
「この【黒爪】こそが、その証! 皆の者、魔王様の御前であるぞ! 控えぃ控えい! 控えおろう!」
ギルド内に緊張が走り、みんな一斉に騒めき始める。
「ええ!? こんな子供が!? あ、いえ、失礼しました、陛下!」
受付のお姉さんが、深々と頭を下げる。それに気づいたほかの職員さん達も、冒険者の対応中にも関わらず、頭を下げてくれた。
「いやいや! そんな、失礼でもなんでもないですから大丈夫です! どうか普通に接してください!ちょっとアルダ、勝手な事しないでよ!」
私はアルダの勝手すぎる振る舞いに、腹を立てた。
「いえ、これも臣下の務めですじゃ。陛下はどうも謙虚すぎますでな。悪い事ではありませぬが、民に威光を示すのも、時には必要ですじゃ。これはその為の予行練習。出すぎた真似をして申し訳ありませぬ。ですが今後は、陛下みずから、こういった事をしていかねばなりませぬぞ。覚えておいてくだされ」
アルダはそう言って、深々と頭を下げた。
「わかったよ。でも、これからは一言欲しい。これからこんな事をしますってね」
私はアルダを許す事にした。彼なりに、私の事を考えてくれているのが伝わって来たからだ。
「さもありなん。今後は気をつけますじゃ、陛下」
そう言って身を起こし、優しく微笑むアルダ。この顔をされると、もう何も言えない。それくらい素敵な笑顔だった。
「何が魔王だ! ふざけるな!」
叫び声がした。私とアルダ、ジコン君がそちらを振り返る。
声の主は、酒場から出てきた冒険者の集団だった。
私は口をあんぐりと開けて、その巨大な建築物を見上げた。スカイフォール城に匹敵する大きさだ。
私の屋敷のあるシャーリーホルンは農村。街中にくる事自体、あまりない。基本的には学校と家の往復だけだ。
「四階建てなんだ。酒場や賭博場も中にあるんだぜ。冒険者ギルド以外にも、商人ギルドや船乗りギルド、農民ギルドや魔術士ギルドもある。あらゆる職業において、このギルドは必須だ。ちなみにギルドってのは組合の事だぜ、念の為」
ジコン君は勉強が苦手な私の為に、色々と説明してくれた。学校の社会科で習ったけど、すっかり忘れていた。
「そうだったよね。うん。ありがとう教えてくれて」
私がお礼を言うと、ジコン君は照れ臭そうに、はにかんだ。
彼の屋敷で昼食を取ったあと、私たちは馬車でこのギルドへとやってきた。
ジコン君が乗ると馬車は定員オーバーの為、アルダとタオランを残して、一旦みんなには「黒爪」へ戻ってもらった。
みんな、アルダに一目置いているみたいだった。私の母、先代魔王ミリアの右腕的存在だったらしい。ちょっと性格には難がありそうだけど、確かに魔術の腕は一流だ。
「さてさて、では参りましょう陛下。サクサクこなしていかねば、あっという間に明日になってしまいますぞ」
アルダは学校での一件以来、姿を隠すのはやめている。ヒゲをこすりながら先頭に立ち、彼はギルドへの扉を開けた。
子供に戻った私とジコン君は、背の高いアルダを見上げつつ、緊張しながら彼の後に続いた。ジコン君も知識としては知っているが、中に入るのは初めてらしい。
扉を開いた途端、耳に飛び込んでくる喧騒。入って正面の壁には「冒険者ギルド」と書かれた看板が壁に設置されており、看板の下あたりに十数人の受付女性と、カウンターがあった。
右側には上に登る階段と、いくつかの扉がある。そこには「関係者以外立ち入り禁止」と書かれていた。同じ並びにトイレもある。
左側には、腰丈のスイングドアが設置された入り口がある。中には、忙しそうに歩き回るウエイトレスのお姉さんと、大ジョッキでお酒を飲むおじさん達の姿。ここが酒場のようだ。
入り口の上の方の壁には「冒険者の酒場」と、木製の看板が設置されている。
「賭博場は酒場の奥にあるらしいぜ。まぁ、俺たちには無縁の場所さ」
酒場を見つめる私に、ジコン君が説明してくれた。
「うん。大人になっても、多分行かないと思うな」
私はそう返して、ズンズン進んで行くアルダの後を追った。
「こちらにおわすお方は、リーファ・ホープ陛下である。偉大なる魔王であるぞ。この町を魔物から守った英雄じゃ。控えよ」
うわわ、アルダったら何言ってんの!?受付のお姉さんが困惑してるよ!私は駆け足で急いだ。そしてアルダに続いて受付に到着し、彼の失言を撤回しようと口を開いた。
だがアルダは振り返るなり、私の手をグッと掴んだ。そして「失礼致しますじゃ」と言って魔術製の手袋を外し、私の右手を高々と掲げたのだ。
「この【黒爪】こそが、その証! 皆の者、魔王様の御前であるぞ! 控えぃ控えい! 控えおろう!」
ギルド内に緊張が走り、みんな一斉に騒めき始める。
「ええ!? こんな子供が!? あ、いえ、失礼しました、陛下!」
受付のお姉さんが、深々と頭を下げる。それに気づいたほかの職員さん達も、冒険者の対応中にも関わらず、頭を下げてくれた。
「いやいや! そんな、失礼でもなんでもないですから大丈夫です! どうか普通に接してください!ちょっとアルダ、勝手な事しないでよ!」
私はアルダの勝手すぎる振る舞いに、腹を立てた。
「いえ、これも臣下の務めですじゃ。陛下はどうも謙虚すぎますでな。悪い事ではありませぬが、民に威光を示すのも、時には必要ですじゃ。これはその為の予行練習。出すぎた真似をして申し訳ありませぬ。ですが今後は、陛下みずから、こういった事をしていかねばなりませぬぞ。覚えておいてくだされ」
アルダはそう言って、深々と頭を下げた。
「わかったよ。でも、これからは一言欲しい。これからこんな事をしますってね」
私はアルダを許す事にした。彼なりに、私の事を考えてくれているのが伝わって来たからだ。
「さもありなん。今後は気をつけますじゃ、陛下」
そう言って身を起こし、優しく微笑むアルダ。この顔をされると、もう何も言えない。それくらい素敵な笑顔だった。
「何が魔王だ! ふざけるな!」
叫び声がした。私とアルダ、ジコン君がそちらを振り返る。
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