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第25話 マンションを買おう。
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「リカーナ! 私、決めた!」
「どうしたんですか、ミーナ様!? あ、間違っちゃった。どうしたの、お姉ちゃん」
早朝。私とリカーナはベッドに横になっていた。リカーナは敬語を言い直しつつ、私の顔を覗き込む。
「私、マンション買うわ! それでね、あなただけじゃなく、ノーマンやマッチョパーティ、みんなが住めるようにしたいの。もちろん、ノーマンとマッチョパーティは通うだけでも構わない。だけど私の手足として働いてもらう為には、一緒にいた方が何かと便利でしょ?」
「う、うん。そうだね」
私の剣幕に戸惑いつつも、リカーナは納得してくれたみたいだ。ちなみにマッチョパーティというのは、先日「ざまぁ」執行した、五人組の冒険者の事ね。
「五千万円あれば、都内でも4LDくらいは購入出来る。私、リカーナ、ノーマンに一部屋ずつ。マッチョパーティは一部屋に雑魚寝よ」
「あはは、むさ苦しそう......」
苦笑いするリカーナ。
「朝食を食べてメイクをしたら出発よ。まずはマンションの購入! ノーマンとマッチョパーティを呼び出す。それから色城の家に行って、あいつらに荷物を運ばせる! そして色城のアパートを解約して、ホームセンターとかで必要な物を買って、またあいつらに運ばせる。どう? 完璧でしょ!」
「さっすがお姉ちゃん! 完璧すぎるよ!」
「朝食は私が準備するから、リカーナは会社に電話して、辞めますって言うの。今日は会社休みだけど、誰かは出勤してるはず。断られても構わないわ。とにかく辞める事を伝えたら、辞表を郵送。それで退職出来るから」
「わかった!」
そんなこんなで簡単な朝食も済ませ、リカーナの電話も終わった。メイクを済ませ、着替えて出発。リカーナには私の服を貸してあげた。
まずは不動産!昨日ネットであらかた目星はつけておいた。銀行で五千万円おろし、大きめのバッグに突っ込んで、マンション現金一括購入!
ノーマンとマッチョパーティを呼んでリカーナが住んでいたアパートへ行き、断捨離する。
「あっ、この服可愛いー! リカーナ、今度からこれがあなたの冒険者服! 決まりね! 早速着替えて!」
そう。実はリカーナも昨日冒険者として登録した。戸籍上は猫柳リカーナで、冒険者名は、リカーナ・キャティ。
男たちは部屋の外に追い出し、リカーナのお着替えタイム。
「き、着替えたよー。ちょっと恥ずかしいけど」
「うんうん、思った通り! 可愛いよリカーナ♡ 敵に【魅了】かけた時の効果もアップするかもよ!」
「そうかな?」
「そうだよ! すっごい可愛いもん!」
「えへへ、ありがとうお姉ちゃん♡」
冒険者証に登録することで、装備品は保存される。破損しても再生するし、汚れる事もない。そしていつでもその服装に変身する事が出来る。
「オッケー。登録終わったから、普段着に着替えていいよ。気に入ってる服だけ運んで、残りは捨てちゃお」
「はーい」
ノーマン達にもリカーナの冒険者服をお披露目し、「おおー!」と喝采を浴びつつ荷物運びを再開。
トラックを借りて新居に移動する。水道や電気も、今日から使えるみたい。ホームセンターへ行って必要な物を揃えたり。リカーナのアパートを解約したり。とにかく巡るましく移動した。
私のアパートからも荷物を運び、ノーマンとマッチョパーティの部屋は、ベッドなどの最低限の家具だけを購入して揃える。
みんなで協力して部屋づくり。疲れたけど結構楽しかった。終わる頃には辺りは暗くなっており、ノーマンとマッチョパーティも今日は泊まっていく事になった。
「それじゃあ、引っ越し祝い! パーッと騒ごう♡」
「おおー!」
お酒は大量に買い込んできた。おつまみもいっぱい♡ リカーナがお料理もしてくれて、宅飲みは大いに盛り上がった。
「どうしたんですか、ミーナ様!? あ、間違っちゃった。どうしたの、お姉ちゃん」
早朝。私とリカーナはベッドに横になっていた。リカーナは敬語を言い直しつつ、私の顔を覗き込む。
「私、マンション買うわ! それでね、あなただけじゃなく、ノーマンやマッチョパーティ、みんなが住めるようにしたいの。もちろん、ノーマンとマッチョパーティは通うだけでも構わない。だけど私の手足として働いてもらう為には、一緒にいた方が何かと便利でしょ?」
「う、うん。そうだね」
私の剣幕に戸惑いつつも、リカーナは納得してくれたみたいだ。ちなみにマッチョパーティというのは、先日「ざまぁ」執行した、五人組の冒険者の事ね。
「五千万円あれば、都内でも4LDくらいは購入出来る。私、リカーナ、ノーマンに一部屋ずつ。マッチョパーティは一部屋に雑魚寝よ」
「あはは、むさ苦しそう......」
苦笑いするリカーナ。
「朝食を食べてメイクをしたら出発よ。まずはマンションの購入! ノーマンとマッチョパーティを呼び出す。それから色城の家に行って、あいつらに荷物を運ばせる! そして色城のアパートを解約して、ホームセンターとかで必要な物を買って、またあいつらに運ばせる。どう? 完璧でしょ!」
「さっすがお姉ちゃん! 完璧すぎるよ!」
「朝食は私が準備するから、リカーナは会社に電話して、辞めますって言うの。今日は会社休みだけど、誰かは出勤してるはず。断られても構わないわ。とにかく辞める事を伝えたら、辞表を郵送。それで退職出来るから」
「わかった!」
そんなこんなで簡単な朝食も済ませ、リカーナの電話も終わった。メイクを済ませ、着替えて出発。リカーナには私の服を貸してあげた。
まずは不動産!昨日ネットであらかた目星はつけておいた。銀行で五千万円おろし、大きめのバッグに突っ込んで、マンション現金一括購入!
ノーマンとマッチョパーティを呼んでリカーナが住んでいたアパートへ行き、断捨離する。
「あっ、この服可愛いー! リカーナ、今度からこれがあなたの冒険者服! 決まりね! 早速着替えて!」
そう。実はリカーナも昨日冒険者として登録した。戸籍上は猫柳リカーナで、冒険者名は、リカーナ・キャティ。
男たちは部屋の外に追い出し、リカーナのお着替えタイム。
「き、着替えたよー。ちょっと恥ずかしいけど」
「うんうん、思った通り! 可愛いよリカーナ♡ 敵に【魅了】かけた時の効果もアップするかもよ!」
「そうかな?」
「そうだよ! すっごい可愛いもん!」
「えへへ、ありがとうお姉ちゃん♡」
冒険者証に登録することで、装備品は保存される。破損しても再生するし、汚れる事もない。そしていつでもその服装に変身する事が出来る。
「オッケー。登録終わったから、普段着に着替えていいよ。気に入ってる服だけ運んで、残りは捨てちゃお」
「はーい」
ノーマン達にもリカーナの冒険者服をお披露目し、「おおー!」と喝采を浴びつつ荷物運びを再開。
トラックを借りて新居に移動する。水道や電気も、今日から使えるみたい。ホームセンターへ行って必要な物を揃えたり。リカーナのアパートを解約したり。とにかく巡るましく移動した。
私のアパートからも荷物を運び、ノーマンとマッチョパーティの部屋は、ベッドなどの最低限の家具だけを購入して揃える。
みんなで協力して部屋づくり。疲れたけど結構楽しかった。終わる頃には辺りは暗くなっており、ノーマンとマッチョパーティも今日は泊まっていく事になった。
「それじゃあ、引っ越し祝い! パーッと騒ごう♡」
「おおー!」
お酒は大量に買い込んできた。おつまみもいっぱい♡ リカーナがお料理もしてくれて、宅飲みは大いに盛り上がった。
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