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第23話 デートの約束しちゃった。
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タクシーの車内。私はリカーナとたわいもない話をしつつ、勇気にラインを送った。
みにゃこ:
やっほーう。知り合いに聞いたんだけど、今日ローレライで大変だったみたいだね。大丈夫?
最強勇者ゆうき:
あっ、みなちゃん。うん、そうだよ。よく知ってるね。まぁ俺、基本変装とかしないからなぁ。ちょっとね、友達とご飯食べてたんだけど、なんか冒険者のホムラちゃんが来て大暴れして行ったよ。なんかその友達がさ、モンスターとかで。今でも信じられないんだけどね。
みにゃこ:
そうなんだ。勇気は怪我してない?
最強勇者ゆうき:
うん。俺は大丈夫。でもその友達がさ。ホムラちゃんの攻撃で怪我しちゃって。その後多分トイレに行ったと思うんだけど、それ以来会ってないんだ。俺は「事後処理班」の人たちに強制的に家に返されたし。んでさ、なんかその後、その子から変なメールが来たんだ。でも、その子らしくないメールだったよ。探したら殺すとか。きっと誰かに言わされてるんだよ。心配だなぁ。
私は勇気の返信を読んで、それからリカーナの顔を見た。
「どうかしましたか? 私の顔に、何かついてます?」
リカーナは不思議そうな顔で、私に微笑みを返した。
「ううん。 なんでもないの。ごめんね」
みにゃこ:
なんかね、知り合いから聞いたんだけど、ローレライにいたモンスターは、冒険者ギルドで保護されたみたいだよ。殺されたりはしてないみたい。だからきっと、幸せに過ごしてるんじゃないかな。
最強勇者ゆうき:
そうなんだ! よかったぁ! 心配で眠れないところだったよ。ありがとう、みなちゃん!これでぐっすり眠れそうだ!
みにゃこ:
どういたしまして。あのね、私、勇気に会いたいなって思ってたの。ローレライでの事も心配だったし、怪我がなかったのは良かったんだけど、とにかく会いたいの。私たちさ、小学校からずっと同じクラスだったのに、あんまり遊べてないじゃん?だから明日会えないかな? 十年ぶりに。
胸が高鳴る。強引に誘っちゃったけど、大丈夫かな。
最強勇者ゆうき:
ごめん、明日は撮影があるんだ。だけど明後日、日曜日ならオフだよ。
ええ!? それってオッケーって事!?やったぁ!
みにゃこ:
じゃあ、明後日会おうよ! どこがいいかな!? ゆうきの家からだと、吉祥寺?
最強勇者ゆうき:
んとね、サンシャイン行きたいから、池袋でもいいかな。
池袋! 私も行きたい!
みにゃこ:
それじゃ、池袋の東口で! 十時くらいでいいかな?
最強勇者ゆうき:
いいよ。それじゃ、またラインするね。
みにゃこ:
うん! おやすみ!
最強勇者ゆうき:
おやすみ。
「うふふ。嬉しいな!」
私は勇気とデートの約束を取り付け、るんるんだった。思わず顔がほころんでしまう。
「何かいい事あったんですか? ミーナ様」
リカーナも笑顔で私を見つめた。
「うん! 明後日、勇気とデートなんだ!」
「あ、勇気さんと......ミーナ様も、勇気さんが好きなんですね」
あ、いっけね。勇気はリカーナの初恋なんだった。
「ごめんねリカーナ」
「いえ! とんでもないです! 私と勇気さんじゃ釣り合わないので! ミーナ様だったらお似合いだと思います!」
慌てた様子で、手をブンブンと振って否定するリカーナ。なんかサキュバスの姿に戻ったら、すっかりいい子になった。
と言っても、本来背中や腰、頭にも生えている翼は、今は隠しているけれど。人間社会で生きていくには、モンスターの姿では都合が悪いからね。
新しい戸籍、作ってあげなきゃな。私の妹って事にしよう。ギルドマスターに頼めば作ってくれるだろう。
ぜんっぜん似てないけどね!異母兄弟って設定にすればいいんじゃないだろうか。
そうこうしてるうちにタクシーはアパートに到着し、私たちは部屋へと入った。
みにゃこ:
やっほーう。知り合いに聞いたんだけど、今日ローレライで大変だったみたいだね。大丈夫?
最強勇者ゆうき:
あっ、みなちゃん。うん、そうだよ。よく知ってるね。まぁ俺、基本変装とかしないからなぁ。ちょっとね、友達とご飯食べてたんだけど、なんか冒険者のホムラちゃんが来て大暴れして行ったよ。なんかその友達がさ、モンスターとかで。今でも信じられないんだけどね。
みにゃこ:
そうなんだ。勇気は怪我してない?
最強勇者ゆうき:
うん。俺は大丈夫。でもその友達がさ。ホムラちゃんの攻撃で怪我しちゃって。その後多分トイレに行ったと思うんだけど、それ以来会ってないんだ。俺は「事後処理班」の人たちに強制的に家に返されたし。んでさ、なんかその後、その子から変なメールが来たんだ。でも、その子らしくないメールだったよ。探したら殺すとか。きっと誰かに言わされてるんだよ。心配だなぁ。
私は勇気の返信を読んで、それからリカーナの顔を見た。
「どうかしましたか? 私の顔に、何かついてます?」
リカーナは不思議そうな顔で、私に微笑みを返した。
「ううん。 なんでもないの。ごめんね」
みにゃこ:
なんかね、知り合いから聞いたんだけど、ローレライにいたモンスターは、冒険者ギルドで保護されたみたいだよ。殺されたりはしてないみたい。だからきっと、幸せに過ごしてるんじゃないかな。
最強勇者ゆうき:
そうなんだ! よかったぁ! 心配で眠れないところだったよ。ありがとう、みなちゃん!これでぐっすり眠れそうだ!
みにゃこ:
どういたしまして。あのね、私、勇気に会いたいなって思ってたの。ローレライでの事も心配だったし、怪我がなかったのは良かったんだけど、とにかく会いたいの。私たちさ、小学校からずっと同じクラスだったのに、あんまり遊べてないじゃん?だから明日会えないかな? 十年ぶりに。
胸が高鳴る。強引に誘っちゃったけど、大丈夫かな。
最強勇者ゆうき:
ごめん、明日は撮影があるんだ。だけど明後日、日曜日ならオフだよ。
ええ!? それってオッケーって事!?やったぁ!
みにゃこ:
じゃあ、明後日会おうよ! どこがいいかな!? ゆうきの家からだと、吉祥寺?
最強勇者ゆうき:
んとね、サンシャイン行きたいから、池袋でもいいかな。
池袋! 私も行きたい!
みにゃこ:
それじゃ、池袋の東口で! 十時くらいでいいかな?
最強勇者ゆうき:
いいよ。それじゃ、またラインするね。
みにゃこ:
うん! おやすみ!
最強勇者ゆうき:
おやすみ。
「うふふ。嬉しいな!」
私は勇気とデートの約束を取り付け、るんるんだった。思わず顔がほころんでしまう。
「何かいい事あったんですか? ミーナ様」
リカーナも笑顔で私を見つめた。
「うん! 明後日、勇気とデートなんだ!」
「あ、勇気さんと......ミーナ様も、勇気さんが好きなんですね」
あ、いっけね。勇気はリカーナの初恋なんだった。
「ごめんねリカーナ」
「いえ! とんでもないです! 私と勇気さんじゃ釣り合わないので! ミーナ様だったらお似合いだと思います!」
慌てた様子で、手をブンブンと振って否定するリカーナ。なんかサキュバスの姿に戻ったら、すっかりいい子になった。
と言っても、本来背中や腰、頭にも生えている翼は、今は隠しているけれど。人間社会で生きていくには、モンスターの姿では都合が悪いからね。
新しい戸籍、作ってあげなきゃな。私の妹って事にしよう。ギルドマスターに頼めば作ってくれるだろう。
ぜんっぜん似てないけどね!異母兄弟って設定にすればいいんじゃないだろうか。
そうこうしてるうちにタクシーはアパートに到着し、私たちは部屋へと入った。
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