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第19話 報酬は五千万円。
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「よし、これで手続きは完了だ! おめでとうミーナ。お前は今からSSS級だ!」
冒険者ギルドのマスターが、ランクアップした冒険者証を返してよこす。
「あはっ。やったぁ。ありがとうマスター」
私は冒険者証を受け取ると、ホムラとイグニス、そしてリカーナとノーマンにガッツポーズをして見せた。ちなみにリカーナの傷は完全に治癒し、指もくっついたらしい。
「やったなミーナ! これで私とツートップだ。お互い頑張ろうな」
「やるではないかミーナ。ホムラと同じ等級になるとは。見直したぞ」
「ミーナ様のお役に立てて、光栄です!」
「さすがミーナさん!SSS級達成の歴代最速ですね!」
みんなに賞賛されて、悪い気はしない。私はえっへんと胸を張った。
「報酬は五千万円だ。等級手当てもついてるから、結構いいだろ? 明日中にお前の口座に振り込んでおくぜ。さて、これからどうする? 引き続き依頼を見繕うか? それとも今日は店仕舞いにして、ビールでも飲むか?」
五千万円!? そんな金額をさらっと貰えちゃうの!?冒険者って!ワオ!本当は大声で叫び出したいくらい嬉しいけど、ここはクールに振舞おう。
「もう今日は遅いし、店仕舞いにするわ。 夜更かしはお肌に悪いしね。ビール、一杯だけもらおうかな」
「おう、大ジョッキで持ってくるぜ。ちょいと待ってな」
ビールを待ちながら、私は物思いにふけった。ホムラとの会話を思い出す。
転生した私、猫柳美奈子の幼なじみである天空勇気が、前世であるミーナ・キャティの元婚約者、ユークリウッド・スカイフォールかも知れないと言うのだ。
容姿は全く違うが、確かに思い当たるフシはある。彼の底抜けに明るくて優しい性格は、ユークにそっくりだ。それにちょっぴりお茶目なところも。
勇気は無事に家に着いただろうか。帰ったら寝る前にラインしよう。明日は土曜日。もし出来たら、デートしたいなぁ♡彼は優しいから、オーケーしてくれるかも。誘ってみよっと。
そんなウキウキの妄想を膨らませていると、ビールが到着した。私はそれを一気に飲み干して立ち上がる。
「ご馳走様。そう言えば一度もお金払ってないね。全部でいくら?」
「ああ、最初の一杯は俺の奢りだし、実質二杯だな。千円だ」
「妥当な値段ね」
私はマントの内ポケットにしまっていた財布を取り出し、千円をカウンターに置いた。
「また来るわ。帰りましょ、リカーナ」
「はい! ミーナ様!」
私はリカーナの手を引き、ギルドの出入り口を目指した。だがそこに、冒険者の集団が立ち塞がる。
「ちょっと待ちな! お前がそんなあっさりSSS級になっちまうなんざ、納得いかねぇ! ノーマンとの決闘も、そのサキュバスを名乗る女の事も、全部嘘くせぇんだよ!」
ああ、やっぱり出てきちゃったかこういう輩が。予想はしてたけどね。暗殺士である私の流儀にのっとって、隠密行動しすぎたね。問題はないけど。
冒険者ギルドのマスターが、ランクアップした冒険者証を返してよこす。
「あはっ。やったぁ。ありがとうマスター」
私は冒険者証を受け取ると、ホムラとイグニス、そしてリカーナとノーマンにガッツポーズをして見せた。ちなみにリカーナの傷は完全に治癒し、指もくっついたらしい。
「やったなミーナ! これで私とツートップだ。お互い頑張ろうな」
「やるではないかミーナ。ホムラと同じ等級になるとは。見直したぞ」
「ミーナ様のお役に立てて、光栄です!」
「さすがミーナさん!SSS級達成の歴代最速ですね!」
みんなに賞賛されて、悪い気はしない。私はえっへんと胸を張った。
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五千万円!? そんな金額をさらっと貰えちゃうの!?冒険者って!ワオ!本当は大声で叫び出したいくらい嬉しいけど、ここはクールに振舞おう。
「もう今日は遅いし、店仕舞いにするわ。 夜更かしはお肌に悪いしね。ビール、一杯だけもらおうかな」
「おう、大ジョッキで持ってくるぜ。ちょいと待ってな」
ビールを待ちながら、私は物思いにふけった。ホムラとの会話を思い出す。
転生した私、猫柳美奈子の幼なじみである天空勇気が、前世であるミーナ・キャティの元婚約者、ユークリウッド・スカイフォールかも知れないと言うのだ。
容姿は全く違うが、確かに思い当たるフシはある。彼の底抜けに明るくて優しい性格は、ユークにそっくりだ。それにちょっぴりお茶目なところも。
勇気は無事に家に着いただろうか。帰ったら寝る前にラインしよう。明日は土曜日。もし出来たら、デートしたいなぁ♡彼は優しいから、オーケーしてくれるかも。誘ってみよっと。
そんなウキウキの妄想を膨らませていると、ビールが到着した。私はそれを一気に飲み干して立ち上がる。
「ご馳走様。そう言えば一度もお金払ってないね。全部でいくら?」
「ああ、最初の一杯は俺の奢りだし、実質二杯だな。千円だ」
「妥当な値段ね」
私はマントの内ポケットにしまっていた財布を取り出し、千円をカウンターに置いた。
「また来るわ。帰りましょ、リカーナ」
「はい! ミーナ様!」
私はリカーナの手を引き、ギルドの出入り口を目指した。だがそこに、冒険者の集団が立ち塞がる。
「ちょっと待ちな! お前がそんなあっさりSSS級になっちまうなんざ、納得いかねぇ! ノーマンとの決闘も、そのサキュバスを名乗る女の事も、全部嘘くせぇんだよ!」
ああ、やっぱり出てきちゃったかこういう輩が。予想はしてたけどね。暗殺士である私の流儀にのっとって、隠密行動しすぎたね。問題はないけど。
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