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わたしの高校生活 4-1
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イツキ先輩と学校をサボった翌日、教室に入ろうとして入口で女子数人に迫られる。眉を吊り上げて不機嫌な顔をしている子もいるし、目を輝かせている子もいる。
訳が分からず、不安から肩から下げていた鞄の紐を強く握る。何を言われるのか身構える。
「杠さんって、イツキ先輩とどういう仲なの?」
「恋人同士とか!」
「仲良さげだったもんね~」
「ちょっ、私は認めてないからね!」
一気にまくし立てられ、頭の中がパニック。
そんなわたしをよそにクラスメイトの女子は自分たちで盛り上がっている。頬を染め楽しそうに話す姿はいいんだけど、わたしを囲みながらするのはやめていただきたい。
勝手に盛り上がっている彼女たちからどうにか逃げられないものかと考えていると、後ろからよく通る澄んだ声が聞こえた。
「通してくれる?」
とっても美人なその子は、有無を言わさない様子で微笑む。
天使のような笑顔とは裏腹に、圧のかかった声にたじろいだ女子たちの間を、わたしの手を引いて通り過ぎる。
緩めに巻かれた髪の毛からいい匂いがする。流石美人は違うなぁとか呑気に考えて、わたしが困っていたから助けてくれたのだと理解する。
「あ、ありがーー」
「ちょっと! 私たちまだ杠さんに話があるんだけど!」
「教室の出入口を塞いで、数人で囲んだ上に大声でまくし立て困らせてまで、聞かなきゃいけないことなの?」
ゆったりと口元に笑みを浮かべるが、その目は笑っていない。わたしの手をいつの間にか離していたこの子は、怒っている。空気で伝わってくる。
わたしを取り囲んでいた女子の中で一人不機嫌だった子の抗議の言葉は、美人の睨み? のお陰で一瞬で収まった。
悔しそうにしながらも周りの女子に慰めのように肩を叩かれ、大人しく席に戻っていく。
鶴の一声ならぬ、美人の一声。
効果は抜群だ! ……って、ふざけてる時じゃない。
わたしは改めて頭を下げてお礼を口にする。名前を知らない美人は少し困ったように眉を下げて笑う。
さっきの迫力のある笑みもいいけど、普通に笑っても美人は美人だ。
間抜けな顔で見惚れる。
「気にしないで、うちのお節介だから。あの子たち、噂話が好きなの。最後に怒ってた子はね、樹先輩に片思いしてるから、杠さんに嫉妬してるんだよ。気にしない方がいいよ」
「お節介じゃない。困ってたから、助かったよ。ありがとう! あと、最後の子は特に気にしてないし、気にならないから大丈夫だよ」
キャンキャン吠えているだけの子犬のようだと思えばいい。実害がなければ、うるさいだけの子犬だ。
嫌がらせとかになったら、話は別だけど。命を狙ってくるあやかしに比べたら、まだ可愛げがある。
わたしの言葉に驚いたように目を丸くしてから、笑って美人が口を開く。
「うち、橘凛。凛って呼んで。杠さんともっと話したいな、ダメ?」
「! 六花でいいよ! 全然、ダメじゃない。嬉しい」
これはもしかして、いやいやもしかしなくても。友達という関係ができてしまったのではないだろうか。高鳴る鼓動が抑えきれない。
え、だって名前呼びOKされたし、もっと話したいって言ってくれたよ? これはもう友達ということでいいよね? そういう認識でいいよね?
ドキドキしながらも、教室の端の方で邪魔にならないように2人で話していると、一組の男女が凛に話しかける。
女子は平均身長ぐらいで、少しふっくらしている。くせ毛なのか茶色のショートヘアが所々跳ねていて、眠そうにも見えるたれ目で、ほわほわ……癒し系な印象を受けた。
対する男子は女子より身長が少し低め。不機嫌そうに眉を寄せて思い切りわたしを睨んでくる。短めの黒髪はツンツンしてて、今の彼の気持ちを表しているかのよう。
いや、本当に不機嫌なのかはわからないし、睨んで見えるのも気のせいかもしれないけど。
「凛おはよ~。その子、最近入学してきた子でしょ? 仲良くなったの~? 珍しいね」
「性格合いそうかなって、勝手に思ったから。あ、迷惑だったらごめんね、六花」
慌てて頭を下げようとする凛に、わたしは首を横に振る。
「そんなことないよ! わたし、嬉しいって言ったよ。凛と仲良くなれて、嬉しい」
嬉しすぎて、さっきから口元が緩みっぱなしで困るぐらいだ。
凛はわたしを見て、天使のように笑いかけてくれた。
う、眩しい! 後光が見える……! そのぐらい、凛の笑顔は可愛い。美人で可愛いとか、最強じゃん。比べることすら考えられないぐらい最強。人間、綺麗と可愛いには弱いよね。
わたしと凛の間に体を挟み込むように割って入ったのは、小柄な男子。
わざとらしく咳払いをして、わたしを鋭く睨みつける。
「お前、どうやって凛に取り入ったんだ。友達のフリして嫌がらせでもするつもりか?」
「ちょっと! 何言うの!」
後ろで声を荒らげた凛の言葉を無視して、口をへの字に曲げている。
わぁ。こんな風にどストレートな悪意、人間では初めてかも。初めましての相手を、ここまで警戒するのも珍しいと思う。ある意味新鮮だ。
守るように手を広げて凛の姿をわたしから見えないようにする姿は、小柄ながらに騎士のようにも見える。
どう反応すればいいのか少し考え、ここは下手にからからかわないほうが良さそうだと判断する。なので、警戒を解くように笑顔を浮かべる。
わたし、無害ですよ~。
「友達になれて嬉しくてはしゃいじゃったけど……気に触ったならごめんなさい。2人は凛の友達、だよね?」
「そうだよ~。中学校からの悪友」
「おい、木葉。もっと警戒しろよ」
「いい加減にしてよ紅葉。どうしてそんなに六花に冷たくするのよ」
木葉と呼ばれたのが癒し系女子で、紅葉と呼ばれたのが騎士な男子。この男女、もしや兄妹だったりする? 名前的に偶然被りました、って感じでもなさそうだよねぇ。
木葉ちゃんが見守る中、凛と紅葉君は言い争いをしている。兄妹らしき2人の顔を見比べてみるけど、あまり似ていない。……気のせい?
うーん、この状況、どうしたものか。
元はわたしが原因? だし。木葉ちゃんは微笑ましそうに2人のやり取りを黙って眺めているだけだし。
ここでわたしが下手に口を挟んでもなぁ。紅葉君の怒りがヒートアップしそうだ。
授業を知らせるチャイムが鳴って、2人は睨み合ったままそれぞれ席に戻っていった。紅葉君が見てない隙を狙って、凛が口パクで「ごめん」と伝えてきたので気にしないでと笑って返す。
わたしも自分の席に座って、授業を受ける。
お昼になって、凛がわたしの元へ来ようとするのを察知して邪魔する紅葉君。怒る凛。見守る木葉ちゃん。
……あの2人は、よく言い争うのかもしれない。なら、そこまで気にする必要もないか。
自分の席で一人お昼ご飯を食べていると、木葉ちゃんが寄ってくる。凛と紅葉君は睨み合ったままである。
「六花ちゃんだっけ? ……不思議な組み合わせのお昼ご飯だねぇ」
「えっと、木葉、ちゃん。あの2人、いいの?」
「いつものことだから~」
のんびりとした口調に癒されながら、自分のお昼ご飯を見る。
スーパーで買ったメロンパンと、お惣菜のゴボウのきんぴら。……これのどこが不思議な組み合わせなんだろう? 首を傾げていると、木葉ちゃんが楽しそうに笑う。
「お惣菜、パックのまま持ってきてる子初めて見たから。メロンパンときんぴらゴボウ、合うの?」
「……胃に入れば、同じ食材」
「ぷっ、あはは! 確かにその通りだけど。面白いね~、六花ちゃんって。紅葉はねぇ、私のお兄ちゃんなの~。双子なんだ」
へぇ。双子だったのか。
似ている要素が見当たらないけど、双子なのか。しかも、やり取りを見ているとわたしには木葉ちゃんが姉に見える。
紅葉君の方が、兄なんだ。双子だし、そこまで関係ないのかもしれないけど。
「あ、木葉いつの間に。ずるい! うちも六花とご飯食べる!」
弁当をひっつかんで、紅葉君を押しのけてわたしと木葉ちゃんの元へやってくる。凛と木葉ちゃんがわたしのそばにいるからか、見るからに嫌そうな顔をしながら紅葉君もくる。
凛が広げた弁当箱の中身は、華やかでとっても美味しそう。おかずはハンバーグに、卵焼き。ポテトサラダとひじきの煮物。彩り豊かで、すごい。
嫌々やってきた紅葉君が、わたしのお昼ご飯を見てもっと顔を歪めた。
何で? 凛と木葉ちゃんにせっつかれて嫌そうにわたしをチラ見しながら出したご飯は、メロンパンとパックのままの菜の花だった。
それを見た凛と木葉ちゃんが同時に噴き出し、紅葉君は耳まで真っ赤にしながらぶつぶつ文句を言っている。
……案外、紅葉君と気が合うかもしれないなぁと思いながら、きんぴらゴボウを口に運ぶ。
訳が分からず、不安から肩から下げていた鞄の紐を強く握る。何を言われるのか身構える。
「杠さんって、イツキ先輩とどういう仲なの?」
「恋人同士とか!」
「仲良さげだったもんね~」
「ちょっ、私は認めてないからね!」
一気にまくし立てられ、頭の中がパニック。
そんなわたしをよそにクラスメイトの女子は自分たちで盛り上がっている。頬を染め楽しそうに話す姿はいいんだけど、わたしを囲みながらするのはやめていただきたい。
勝手に盛り上がっている彼女たちからどうにか逃げられないものかと考えていると、後ろからよく通る澄んだ声が聞こえた。
「通してくれる?」
とっても美人なその子は、有無を言わさない様子で微笑む。
天使のような笑顔とは裏腹に、圧のかかった声にたじろいだ女子たちの間を、わたしの手を引いて通り過ぎる。
緩めに巻かれた髪の毛からいい匂いがする。流石美人は違うなぁとか呑気に考えて、わたしが困っていたから助けてくれたのだと理解する。
「あ、ありがーー」
「ちょっと! 私たちまだ杠さんに話があるんだけど!」
「教室の出入口を塞いで、数人で囲んだ上に大声でまくし立て困らせてまで、聞かなきゃいけないことなの?」
ゆったりと口元に笑みを浮かべるが、その目は笑っていない。わたしの手をいつの間にか離していたこの子は、怒っている。空気で伝わってくる。
わたしを取り囲んでいた女子の中で一人不機嫌だった子の抗議の言葉は、美人の睨み? のお陰で一瞬で収まった。
悔しそうにしながらも周りの女子に慰めのように肩を叩かれ、大人しく席に戻っていく。
鶴の一声ならぬ、美人の一声。
効果は抜群だ! ……って、ふざけてる時じゃない。
わたしは改めて頭を下げてお礼を口にする。名前を知らない美人は少し困ったように眉を下げて笑う。
さっきの迫力のある笑みもいいけど、普通に笑っても美人は美人だ。
間抜けな顔で見惚れる。
「気にしないで、うちのお節介だから。あの子たち、噂話が好きなの。最後に怒ってた子はね、樹先輩に片思いしてるから、杠さんに嫉妬してるんだよ。気にしない方がいいよ」
「お節介じゃない。困ってたから、助かったよ。ありがとう! あと、最後の子は特に気にしてないし、気にならないから大丈夫だよ」
キャンキャン吠えているだけの子犬のようだと思えばいい。実害がなければ、うるさいだけの子犬だ。
嫌がらせとかになったら、話は別だけど。命を狙ってくるあやかしに比べたら、まだ可愛げがある。
わたしの言葉に驚いたように目を丸くしてから、笑って美人が口を開く。
「うち、橘凛。凛って呼んで。杠さんともっと話したいな、ダメ?」
「! 六花でいいよ! 全然、ダメじゃない。嬉しい」
これはもしかして、いやいやもしかしなくても。友達という関係ができてしまったのではないだろうか。高鳴る鼓動が抑えきれない。
え、だって名前呼びOKされたし、もっと話したいって言ってくれたよ? これはもう友達ということでいいよね? そういう認識でいいよね?
ドキドキしながらも、教室の端の方で邪魔にならないように2人で話していると、一組の男女が凛に話しかける。
女子は平均身長ぐらいで、少しふっくらしている。くせ毛なのか茶色のショートヘアが所々跳ねていて、眠そうにも見えるたれ目で、ほわほわ……癒し系な印象を受けた。
対する男子は女子より身長が少し低め。不機嫌そうに眉を寄せて思い切りわたしを睨んでくる。短めの黒髪はツンツンしてて、今の彼の気持ちを表しているかのよう。
いや、本当に不機嫌なのかはわからないし、睨んで見えるのも気のせいかもしれないけど。
「凛おはよ~。その子、最近入学してきた子でしょ? 仲良くなったの~? 珍しいね」
「性格合いそうかなって、勝手に思ったから。あ、迷惑だったらごめんね、六花」
慌てて頭を下げようとする凛に、わたしは首を横に振る。
「そんなことないよ! わたし、嬉しいって言ったよ。凛と仲良くなれて、嬉しい」
嬉しすぎて、さっきから口元が緩みっぱなしで困るぐらいだ。
凛はわたしを見て、天使のように笑いかけてくれた。
う、眩しい! 後光が見える……! そのぐらい、凛の笑顔は可愛い。美人で可愛いとか、最強じゃん。比べることすら考えられないぐらい最強。人間、綺麗と可愛いには弱いよね。
わたしと凛の間に体を挟み込むように割って入ったのは、小柄な男子。
わざとらしく咳払いをして、わたしを鋭く睨みつける。
「お前、どうやって凛に取り入ったんだ。友達のフリして嫌がらせでもするつもりか?」
「ちょっと! 何言うの!」
後ろで声を荒らげた凛の言葉を無視して、口をへの字に曲げている。
わぁ。こんな風にどストレートな悪意、人間では初めてかも。初めましての相手を、ここまで警戒するのも珍しいと思う。ある意味新鮮だ。
守るように手を広げて凛の姿をわたしから見えないようにする姿は、小柄ながらに騎士のようにも見える。
どう反応すればいいのか少し考え、ここは下手にからからかわないほうが良さそうだと判断する。なので、警戒を解くように笑顔を浮かべる。
わたし、無害ですよ~。
「友達になれて嬉しくてはしゃいじゃったけど……気に触ったならごめんなさい。2人は凛の友達、だよね?」
「そうだよ~。中学校からの悪友」
「おい、木葉。もっと警戒しろよ」
「いい加減にしてよ紅葉。どうしてそんなに六花に冷たくするのよ」
木葉と呼ばれたのが癒し系女子で、紅葉と呼ばれたのが騎士な男子。この男女、もしや兄妹だったりする? 名前的に偶然被りました、って感じでもなさそうだよねぇ。
木葉ちゃんが見守る中、凛と紅葉君は言い争いをしている。兄妹らしき2人の顔を見比べてみるけど、あまり似ていない。……気のせい?
うーん、この状況、どうしたものか。
元はわたしが原因? だし。木葉ちゃんは微笑ましそうに2人のやり取りを黙って眺めているだけだし。
ここでわたしが下手に口を挟んでもなぁ。紅葉君の怒りがヒートアップしそうだ。
授業を知らせるチャイムが鳴って、2人は睨み合ったままそれぞれ席に戻っていった。紅葉君が見てない隙を狙って、凛が口パクで「ごめん」と伝えてきたので気にしないでと笑って返す。
わたしも自分の席に座って、授業を受ける。
お昼になって、凛がわたしの元へ来ようとするのを察知して邪魔する紅葉君。怒る凛。見守る木葉ちゃん。
……あの2人は、よく言い争うのかもしれない。なら、そこまで気にする必要もないか。
自分の席で一人お昼ご飯を食べていると、木葉ちゃんが寄ってくる。凛と紅葉君は睨み合ったままである。
「六花ちゃんだっけ? ……不思議な組み合わせのお昼ご飯だねぇ」
「えっと、木葉、ちゃん。あの2人、いいの?」
「いつものことだから~」
のんびりとした口調に癒されながら、自分のお昼ご飯を見る。
スーパーで買ったメロンパンと、お惣菜のゴボウのきんぴら。……これのどこが不思議な組み合わせなんだろう? 首を傾げていると、木葉ちゃんが楽しそうに笑う。
「お惣菜、パックのまま持ってきてる子初めて見たから。メロンパンときんぴらゴボウ、合うの?」
「……胃に入れば、同じ食材」
「ぷっ、あはは! 確かにその通りだけど。面白いね~、六花ちゃんって。紅葉はねぇ、私のお兄ちゃんなの~。双子なんだ」
へぇ。双子だったのか。
似ている要素が見当たらないけど、双子なのか。しかも、やり取りを見ているとわたしには木葉ちゃんが姉に見える。
紅葉君の方が、兄なんだ。双子だし、そこまで関係ないのかもしれないけど。
「あ、木葉いつの間に。ずるい! うちも六花とご飯食べる!」
弁当をひっつかんで、紅葉君を押しのけてわたしと木葉ちゃんの元へやってくる。凛と木葉ちゃんがわたしのそばにいるからか、見るからに嫌そうな顔をしながら紅葉君もくる。
凛が広げた弁当箱の中身は、華やかでとっても美味しそう。おかずはハンバーグに、卵焼き。ポテトサラダとひじきの煮物。彩り豊かで、すごい。
嫌々やってきた紅葉君が、わたしのお昼ご飯を見てもっと顔を歪めた。
何で? 凛と木葉ちゃんにせっつかれて嫌そうにわたしをチラ見しながら出したご飯は、メロンパンとパックのままの菜の花だった。
それを見た凛と木葉ちゃんが同時に噴き出し、紅葉君は耳まで真っ赤にしながらぶつぶつ文句を言っている。
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