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18. 運命の鍵

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「んぅ…っ! あ…ッんぅ!」
「ライ、可愛い」
「ギル…ぅ!」

ゆるゆると腰を動かされる度に、お湯がちゃぷちゃぷと小さな音と波をつくる。それが大きく何重にもなると僕は足の指を丸めてお兄さんにしがみつき全身を震わせた。
僕の中にそれを吐き出したお兄さんの「は、ぁ」という声にぞくぞくする。ううう…お兄さんそれ耳元でやられると…。

「ん…もっと…ぎるの、ほしい…」

昨夜、お兄さんとその…えっちして箍が外れた僕たちは一晩中抜くこともなくえっちしてた。まぁ、僕の体力が途中で尽きて気を失うように寝てたけどその間もお兄さんは入れっぱなしで寝てたみたい。
僕もそれを知って驚いたけど嫌な感じはしなかった。寧ろ嬉しかった。僕の都合でお兄さんには辛い思いをさせたから。だからお兄さんがしたいことはさせてあげたいし。
着ていたドレスは、それはそれは無残な姿になったから、一応浄化魔法を何回かかけて綺麗にして解体してしまおうということになった。だってこれある意味税金でできてるでしょ? そんなのを捨てるなんて勿体ない!という僕の勿体ない精神によりドレスを解体してその布で違うものを拵えようと提案したのだ。
お兄さんは少し考えるような顔をしたけど最終的には「分かった」と了承してくれた。ありがとう、お兄さん!
それで今はお互いの体液やらローションやらでどろどろの身体を洗い流す為にお風呂に入ってたんだけど、やっぱりしたくなっちゃって…。
お兄さんに素直に言ったら「俺もしたいな」って言ってくれて。汚れても後処理も楽だしね!
そんな訳ですっきりした僕はお兄さんに抱き付いたまま、肩に頭を預けるとちゃぷりと僕の肩にお湯をかけてくれる。温かい…。

「ライ、そろそろ上がるけどいい?」
「ん、大丈夫」

そう、この時僕はお兄さんが僕の中にあることをすっかり忘れていた。そして腋に手を入れられ身体を持ち上げられた時に、ずるんっとお兄さんの物が引き抜かれた瞬間イってしまった。
そしてそのままもう一回する事になったのは許してほしい。

お昼ご飯を食べて身支度を整えると、魔力で作った鷹に伝言を頼む。
そして鷹を送って三十分後。僕たちは家に戻ってきたけど、そこにはそうそうたるメンバーがみっしりと詰まってた。

「おう、帰ったか」
「ただいまー…というかすごいね」

リビングに兄ちゃんずは勿論、ローズさんにカリムさん。それにお兄さんのお母さんーブリジットさんとその侍女さん達がいた。あれ? リビングってこんなに狭かったっけ?

「とりあえず座れ」
「はぁーい」

用意されていたソファに座ると父ちゃんがぐるりと見渡す。

「口調は申し訳ないがこのままでいかせてもらう」
「構いませんわ」
「助かる。さて、ライル」
「はい」

まぁ…そうだよねぇ…。いくら攫われたっていってもあんな格好で帰ってきたら事情は聞きたいよね…。

「何があった。ギル坊から話は一応聞いたが」
「あいつ…ローレンスに魔法封じを使われて動けなかった」
「魔法封じ?!」

反応したのはバジル兄ちゃん。バジル兄ちゃんは魔導士だからね。魔法が封じられたら辛いよね…。

「というかたぶんローレンスは魔法消去デリート持ちだと思う」
魔法消去デリート…?」
「うん。これ見て」

ことりとテーブルの上に一対の腕輪を置くと、ユリウス兄ちゃんがそれを手にした。ユリウス兄ちゃんは魔法は少ししか使えない。騎士タイプの人だから万が一魔法が封じられても問題ない。

「これは魔道具だけどそれを付けて魔法を使おうとすると、くっつく」
「くっつく?」
「体験してみる?」
「ふむ。面白そうだ」

そう言ってニヤリと笑うユリウス兄ちゃんがそれを付けようとしたけど、もちろん手が入るはずもなく。

「ライル、分かって言ったな?」
「まぁ…危ないからね。これ」

ユリウス兄ちゃんから腕輪を受け取り、手首につける。そして少しだけ魔力を流すと、ガキン!と金属がぶつかる音と共に僕の手首がくっつく。

「これは…」
「これがあったから逃げ出せないのです」

そう重々しく口を開いたのはブリジットさん。僕のくっついた腕輪を睨みつけるように見つめている。そう言えばずっと側室にいたんだっけ? 軟禁状態だったのかな?

「ところでライル…あなたはどうやってそれを?」
「ああ、これはこう、やって…」

魔力を流して手首を捻って強引に剥がせば、バキン!と外れた。

「僕にはもう一つの魔力があるのでそれを使って強引に」
「もう一つの…」
「魔力?」

そうだよね。これ、今のところお兄さんしか知らないんだもんね。
あ、でもいい機会かも。

「えっと…父ちゃんたちにもまだ言ってないことがあるんだけど…」

ちろりと父ちゃんを見れば「言ってみろ」と無言の許可を貰う。ローズさんはちょっと不安そうに、ブリジットさんは僕をじっと見つめている。

「その…僕、別の世界から来たんだ」
「…………」

その一言に、しん、と部屋に静寂が訪れる。父ちゃんと兄ちゃんずは眉を寄せて、ローズさんは瞳を丸くして大きくしている。ブリジットさんはただ僕を見つめている。

「といっても産まれたのはここ。でも魂は別の世界からきてるからその別の世界の魔力が備わってるんだって」

要は身体も魔力もこっちだけど、違うのも持ってるよって言いたかったんだけど…。大丈夫かな? 伝わってるかな?

「この村を見た時、見たこともないものがたくさんあった。どこぞの国のものかと思ってこいつらに調べさせたが、そんなものは記録になかったからおかしいとは思ったが…。そうか。別の世界か…。それなら納得だ」

はぁ…と父ちゃんが大きな溜息を吐きながらそう告げる。まぁ…あの時はあまりに突然で軽トラとか耕運機とかセグウェイとか隠せなかったからね。こっそりと僕が処分してたらあいつに…ローレンスに捕まったんだけど。

「ここの作物もライ、お前の居た世界のものなんだな?」
「うん」
「そうか…」
「ということはお料理も?」
「はい」

ローズさんの言葉に僕が頷くと「なるほど」とカリムさんが頷いた。
気に入ってくれたのかな?

「ライ、俺たちもお前に黙ってたことがある」
「え?」

父ちゃんの真剣な声に、僕は背筋を伸ばすと父ちゃんの瞳が真っ直ぐ僕を見た。

「『運命の鍵』。これに聞き覚えは?」
「『運命の鍵』…」

それってハロハロ女神が言ってたやつだよね?
あと連絡もしておいたって言ってたやつ。

「それについては俺も」

今まで黙ってたお兄さんが口を開くと、全員の視線がお兄さんに向いた。
え? お兄さんも『運命の鍵』のこと知ってるの?!

「俺も女神リリス様に『運命の鍵』のことを聞きました。俺は具体的に教えらえましたが…村長…レイナードは?」

そっか、お兄さんはもう父ちゃんが元ローレンス付きの近衛団長だって知ってるんだっけ。ってことは兄ちゃんずも父ちゃんの部下だって知ってるのか。
それをお互い分かっていながら会話するの大変だっただろうなー…。それはたぶん僕の為なんだろうけど。

「俺はローレンスに国外追放を言い渡されこの村についてから1年ほど経った頃に」
「なるほど。ライ、君は?」
「僕? 僕はここ数年前から、かな? ローレンスにこの村をある意味滅ぼされてからだから」
「では、あなたが私の身代わりに…」
「ふえ?」

身代わり? なんのこと?
ブリジットさんの言葉の意味が分からず、こくんと首を傾げれば「ああ、そうか」とお兄さんが僕を見た。

「それは…またあとでもいいか?」
「あ、うん。いいけど」
「まずは『運命の鍵』だ。で、ライル。女神リリス様に具体的に教えてもらったのか?」
「ううーん…具体的には教えてもらってない、かな? なんかざっくりと僕の『運命』とこの国の『運命』を握るものが現れるって聞いたくらい」
「この国の『運命』?」
「おう、ギル坊。お前さんは?」
「俺は『ローレンス』か『ライル』どちらか、と」
「ふおぁ…」

お兄さんは具体的に教えてられてたのか。でもそうするとある意味僕も『ローレンス』か『ギルベルト』になるよね?
もし…本当にもし、ローレンスともっと違う形で出会っていたら『運命の鍵』はローレンスになっていたのかもしれないってことだったのか。

「父ちゃんは?」
「俺は『ライル』に『運命の鍵』が現れたと、それだけだ」
「なるほど。もしかしてローレンスが僕に執着するのってあいつも『運命の鍵』が『僕』か『ギルベルト』だったんじゃない?」
「なっ?!」

つまりローレンスがどちらかを選んでもこの国の『運命』が絡む。勿論、お兄さんも僕もこの国の『運命』が絡んでくるってことだ。

「考えてみれば父ちゃんがあれを見てるなら、この世ならざる兵器を作れるって考えるんじゃない?」
「まぁ…そう、だな。…一応聞くが、できるのか?」
「…できるよ。僕の世界、魔法より早く、的確にたくさんの人の命を奪うものがあるからね」

その言葉に、ローズさんが口元を両手で押さえる。

「なるほど。結局ライルはギル坊を選んで、ギル坊もライルを選んだわけだが」
「しかし、もしライがあいつを選んできたとしたら…」
「考えたくもないな。さっきライが言っていただろう? 的確にたくさんの命を奪うものを作ってみろ。この国どころか世界を制圧することも出来かねん」

兄ちゃんずの言葉にぞっとする。もし、ローレンスを選んで何も考えずに「作ってくれ」って言われてほいほい作ってたら恐ろしい事になっていたのか…。それこそベヒモス以上の事をしでかしてたかもしれなかった。

「お兄さんは…なんで今になってあいつに付いたの?」
「それは…」
「それは、私のことでしょうね」
「ブリジットさん?」

きゅっと組んだ指に力を込めたその指は少し色が変わってる。

「ギルベルトは…私をあの場所から出す為に…、陛下と、いえローレンスと取引をしたと聞きました」
「…………」

ブリジットさんの言葉で僕はなぜお兄さんが僕に近付いてきたのかを知った。

「僕を…差し出す代わりにブリジットさんを側室から解放する、と?」
「…はい」

ローズさんがブリジットさんの肩を抱き、落ち着かせてる。
けど、父ちゃんと兄ちゃんずの視線は厳しいものに変わった。
僕も、視線を左右に動かしながら自分が言ったことにショックを受けてる。

「ライル。君が大切なのは嘘じゃない」
「お兄さん…」

ぎゅっと手を握られ、真っ直ぐ見つめてくるお兄さんの言葉はきっと本当だろう。あとは僕がそれを信じられるか、になる。
一度瞼を閉じて、呼吸を整えると開くとえへっと笑う。

「大丈夫。お兄さんを信じてるから」
「ライル…ありがとう」

もし、その言葉が嘘になっても僕は後悔しない。だってこんなにも好きになってるのに。何を言われても、僕はお兄さんを信じる。

「母は側室から出られているんだ。もうあいつに協力する気は一切ない」
「それはライルをあいつに差し出したからだろう?!」
「ユリウス!」

今にも殴りかかりそうなユリウス兄ちゃんをバジル兄ちゃんが止める。

「あの時は結界を張った僕が悪いんだ。たぶん、結界はローレンスが張ったものだったことを考えず魔力を使った僕が悪かったんだよ」
「ライル!」
「ユリウス!」

そう、あの執務室に張られてた結界はローレンスが罠として張ったものだろう。警戒した僕が魔力を使うことを想定して。
それに気付けなかった僕の自業自得だ。でもそれで計画通りブリジットさんを側室と言う名の檻から出せたのなら良かった。貞操帯が外されたのは想定外だったけど。

「落ち着け、ユリウス」
「しかし団長!」
「村、10周してくるか?」

父ちゃんの言葉に、ぐっと言葉を詰まらせるとユリウス兄ちゃんが唇を噛んで拳をぶるぶると震わせている。ごめんね、兄ちゃんにそんな顔させちゃって。

「私からも礼を言わせてください。ありがとうございます。ライル君」
「あ、いえ。元々そういう計画だったので…」
「でも、ローレンスに…」
「最後まではしてないので、犬に噛まれたと思っておくことにしますから」

あはは、と笑えばブリジットさんもこれ以上は無駄だと知ったのか「分かりました」と引いてくれた。ありがとう、ブリジットさん。
すると、しゅるるると白蛇様がどこからともなく現れて、僕の手首に…正しくは腕輪に巻き付く。
あ、そっか。白蛇様は魔法でこうなってるって思ってるんだっけ?
でもどこから?と思ってきょろ、と視線を動かせば母ちゃんが肩を竦めてたからおやつを食べてコロコロしてたんだな。

「さて、と。白蛇様もどうにかしないとね」
「そういえばそうだな」
「白蛇様がどうかしたのか?」

父ちゃんが不思議そうにそう尋ねてくる。そう言えば白蛇様がもしかしたら人間だっていうことはお兄さんしか知らないんだっけ?

「白蛇様、もしかしたらあの箱にかけられた魔法でこの姿になってるかもしれないんだ」
「なんだと?」
「ほら、あの魔物をカードにするってやつ。あの箱に魔法がかけてあるって父ちゃんが言ってたじゃない? それ発動してるんだ。で、その魔法がかかってるの白蛇様かもしれない」
「…………」

僕の言葉は裏返せば裏切り者がいる、ということで。
この村は元々いた僕以外は、ローレンスに国外追放を言い渡された近衛の人たちや兵士さんの家族が大半だ。その他は追われて来たり、世間に嫌気がさしてこの村にたどり着いた人たちしかいない。
だから魔法が使えない人たちがほとんどだったんだ。でもここじゃ剣の稽古はできない。魔物が出れば戦えるけど大半を畑仕事に費やしてるからね。だから魔法のカードを作って配ってる。いざって時に使えるように。

「白蛇様」

腕輪にくっついて魔法を吸収してもらおうとしている白蛇様に優しく声をかける。それでも魔法を吸収する腕輪は反応しない。当然だ。なんせあれはここの『魔法』じゃないんだから。

「白蛇様の魔法は、僕しか解けないんです」
「シュルルルル?」

もたりと首を擡げる白蛇様に、僕は言葉を続ける。

「あなたの魔法を解こうと思います」
「?!」

白蛇様が「本当か?!」とにゅ!っと身体を伸ばす。

「はい。ベヒモスと戦ってもらったお礼を、今」

ベヒモス。あの時、ベヒモスは本気で僕たちを殺そうとした。けどそれを白蛇様が助けてくれた。例えそれになにか裏があったとしても。
でもあれだけ傷付いてまで僕たちを助けてくれたのは事実で。

すっと頭の上に手をかざすと僕は息を吐く。

「魔法解除」

すると白蛇様から光が溢れ人の姿を形作っていく。
そしてその光が治まった時、そこには一人の男性が膝を付いていた。



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