転生先はKOTY乙女ゲー部門大賞受賞作品でした

マンゴー山田

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chapter.11 ◇

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ふわりと意識が浮上する。
それはまるで朝起きたかのような感覚。そう、あの図書館の時と同じだ。

もしかしたらあっちの俺は誰かが救急車を呼んでくれて、助かったのかもしれない。
だとすれはここは病院…?

しかしなぜか俺の身体が揺れているのか、そして腹…いや尻になにか違和感がある。

「んぁ?」
「あ、気付いた? あきら?」

はっはっ、となぜか息を弾ませ、頬を染めながら妖艶に微笑んでいる碧斗の意味が分からなくて、首を傾げると同時に腹の奥に何かが入り込んだ感覚に目を見開く。

「お゙…ごッ?!」
「ふふっ。あきらの子宮にずっぽり入ったね」
「あ、が…?!」

子宮?
碧斗こいつは何を言っているんだ?!
状況が全く分からなくても、身体は反応してびくびくと膝が跳ねる。

「そうだね。状況が分からないよね」
「なに…? なにが、どうな…ッ?!」

はくはくと呼吸を荒くしながらにっこりと微笑む碧斗にそう問えば、ふわりと視界に移ったものにぎくりとする。

「な…んれ…?! なんれそれ…?!」

舌が思うように動かなくて舌足らずになってしまったが、碧斗には伝わったようでそれをふわりふわりと左右に動かす。

「うん?これ? 可愛いでしょ?」
「なんれ?! だって…!」

信じられないと瞳を見開けば碧斗の微笑みが歪み、口の端を大きく持ち上げる。
それにぞわりとしたものを感じながら、言葉にできない口をはくはくと動かす。

「『狐』はどうにかしたのに? って顔してるね」
「――――ッ?!」

するりと手の平が頬を撫でると、恐怖でびくりと肩が跳ねた。

「怖がってる暁も可愛い」
「ひ…ぅ!」

何度も頬を撫でられては「可愛い、可愛い」と言われ、俺の恐怖はさらに大きくなる。

何が…?! 何がどうなって…?!

混乱しっぱなしの頭で碧斗に触れられる度にぎゅっと目をつむってしまう。
そんな俺に機嫌を損なう訳でもない碧斗に少しだけほっとしつつも、今自分の身に何が起きているのかを確認したい。

「あお…碧斗…俺、どうなってんの?」
「ん? 今のあきらの状態?」
「…ぅん」

びくびくとしながら碧斗に尋ねれば、にこりと微笑んでいて。でもそれが逆に怖くて口元が引きつる。

「今ね」
「ぅん」

碧斗の言葉にこくんと頷くと、頬に触れていた手が離れ腰を掴んだ。
瞬間。

「ん゙ぉ゙ッ?!」

ぐぽんと腹の奥の何かがどこかから抜けたような感覚に、情けなくも声を上げる。

なんだこれ?! なんだこれ…!

何が起きたのか分からず、瞳を白黒させていると今度は何かがさっきの場所に入り込んだ。

「お゙っ!」
「暁の子宮にね、俺のちんこの先が挿入はいってる♡」
「あ? し…?」
「そうだよ? 暁の♡ 子宮に♡ ちんこが♡ 挿入はいってるんだよ♡」
「お゙っ! やめぇ…! あァ…!」

ご丁寧に一句ずつ切っては、抜かれて挿入される度に俺の目の前にはちかちかと星が輝く。
この感覚が何なのか分からないが、腹の中に碧斗のちんこが入っているらしいのは確かなようだった。

「あぁ…暁の子宮、俺の子種が欲しい、欲しいって吸い付いてくるね♡」
「ぁえ…?」

ふふっと笑いながら、ばちゅばちゅと音を立てながら腰を振る碧斗の言葉の意味が分からない。
そして碧斗に突かれる度にぼこんと腹が膨らむのを見てしまい、恐怖に駆られるがそれ以上にぞわぞわとしたものが背中を駆け抜ける。

「しきゅ…? こだね…?」
「そうだよ。暁の子宮、オレの子種が欲しいって吸いついてくるんだよ♡」
「そ…なんだ?」

揺さぶられ、腹の奥を突かれる度になんかどうでもよくなってきた。
ただ『気持ちがいい』という言葉が頭を徐々に支配し始め、思考を放棄することにする。

「あおと♡」
「ん? どうした?」

腕を伸ばし、碧斗の汗でしっとりとしている腕を掴めば上半身が近付いてきた。首に腕を絡めればぴったりと胸が密着する。
それがなんだか楽しくて、すりすりと胸を擦り付ければ乳首がすれて気持ちがいい。

「きもちい♡」
「うん?」
「腹の中も、乳首も気持ちいい♡」

へらっと笑って碧斗に『気持ちがいい』と伝えると、ちゅっと額にキスを落とされる。

「じゃ、気持ちよくなったあきらの子宮にいっぱい子種を注いであげるね♡」
「ぅん♡ 碧斗のこだね?いっぱいほしい♡」

子種の意味もよく分からないけど、そんなものはどうでもいい。
気持ちがいい、それだけだ。

「じゃあ、子作りの続きしようね♡」
「うん♡ するぅ♡ あおととこづくりするぅ♡♡」

そう言って碧斗の唇に俺の唇をぶつければ、背中に腕が回る。
そして。

「んむぅ!」

キスをしながらばちゅばちゅと奥を抉られ、時にぐりぐりと捏ねられる。その度に俺のちんこがびくびくと震え、とろとろと精液が出ている感覚がある。

「暁」
「碧斗ぉ♡」

一度動きを止めて、唇を離し見つめ合うと胸がぽかぽかと温かくなる。

「暁の中にいっぱい出すから、ちゃんと飲んでね」
「うん、飲む♡ 碧斗のみるく飲むからちょうだい♡」

ちゅと目元にキスを落とされると「ふー」と息を整える碧斗にドキドキと心臓が高鳴る。
碧斗のぷりぷりみるくが貰えると分かっているからだろうか。
すると、ずるると腹の中からちんこが抜けていく感覚がして驚く。抜けてほしくない俺がきゅうとそれを締め付ければ「こら」と碧斗が笑う。

「そんなに締め付けられたら、子宮にみるくがあげられないよ」
「やだ。腹ン中、寂しい」

ぎゅうと碧斗を抱き締めながら少しだけ拗ねたようにそう言えば「はぁー…ホントにさぁ」と首筋に顔を埋められる。

「なんでそんなに可愛いの?」
「可愛くねぇよ?」
「可愛い。だから…」
「はぇ?」

ずるりと張った部分がそこに引っかかった。もう少しで抜ける、という感覚にいやいやと首を振った。
けど。

「あえ?!」

一気に奥まで突かれたかと思えば、ぐっぽりと入ったそこに熱いものが勢いよく吹きかけられる。
その感覚に俺のちんこも反応して、とろとろとしたものを吐きだす。

「あ…あぁ…っ!」
「あ…きら…っ!」

びゅーびゅーと吐き出されるそれを感じていると、碧斗の身体がゆっくりと動く。

「あ♡ だめ♡ ぬちゃぬちゃ気持ちいい♡」
「気持ちいいんだ?」
「うん♡ 気持ちぃ♡」

はぁはぁと呼吸を荒げながら碧斗に「気持ちがいい」と伝えると、にこりと微笑む。

「俺の子供を孕むまで中に出してあげるからね」
「うん♡ 碧斗のみるくいっぱいほしい♡♡♡」

ぴるっと動く頭から生えた耳を見つめながらそう告げれば、唇を塞がれた。


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