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カマルリア編

伝言ゲームって途中でいろいろ変わるよね

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やいのやいのと昨日以上に盛り上がる方を見ながら、僕はにこにこしてる。
なんてことはない。お昼ご飯をもぐもぐしていたら、突然レヴィさんとクラさんがにゅうっと上半身…しかも本来の姿のまま現れた。驚いたのは僕とヴァルジスク君とアルフレッド殿下と騎士さん達。
当然僕は後ろ髪をばびょっと伸ばしたけどね! めちゃくちゃびっくりした!
それから“オオ、スマンスマン”とレヴィさんが笑って一度姿を消して、すぐに人型で現れた。
人型なら慣れてる僕が「わーい! レヴィさんとクラさんだー!」とお昼ご飯もそこそこに立ち上がって抱きつきに行けば「元気そうだな」とレヴィさんに頭を撫でられる。むふふー。それからクラさんにも頭を撫でてもらって僕ご機嫌。
そんなやりとりをヴァルジスク君と騎士さん達がぽかんと見てたけど、アルフレッド殿下はどこかそわそわ。おや?

「さっきのカッコいい竜…は」
「竜なら我だな。レヴィアタンという」
「レ…?!」

それにびっくら仰天したのはヴァルジスク君。すぐさま騎士さん達が剣を抜くけど「食事中だ」とクロさんに言われて戸惑ってた。けど、キリさんにも睨まれてしぶしぶ剣を収めてた。なんかごめんなさい。
逆にアルフレッド殿下は瞳をキラキラとさせて、レヴィさんとクラさんを見つめている。

「あの…! 海ってどんなものなんですか!」

アルフレッド殿下のその言葉に、にかっとレヴィさんが笑うと「海はな…」と語り始める。もう席がないよーと思ってたら、またしてもセイじいちゃんが作ってくれた。ありがとー! 
けどだいぶ僕のお部屋が狭くなってきたねー。
王族六人に聖獣四人と騎士さん二人。さらにジズさんとベヒさんが加わって十四人? 僕たちを加えると…。約二十人くらいが一つの部屋に集まってる。うん。そりゃ狭くなるよ。
そこにレヴィさんとクラさんが合わさって…。あ、ジョセフィーヌ。レヴィさんとクラさんのご飯持ってきてくれたの?! ありがと!
レヴィさんとクラさんのご飯も運ばれて、更ににぎやかになった僕の部屋。
そんなこんなで、今日はレヴィさんとクラさんを加えて酒盛りしてる。うふふ、楽しそうだねー。
そうそう。いろいろと試してて、分かったことがあるんだ。不思議なことにルシミアルさんと僕の水魔法の味が違うらしくて、楽しそうに味比べしてる。シュルスタイン皇子もガラムヘルツ殿下もギリクさんも【特殊】の魔石をもって水魔法を使ってお酒を造ってた。
しかもこの【特殊】で水魔法を出して、風魔法をかけるとなんとびっくり、アルコールが抜けてしゅわしゅわの炭酸が出来上がるんだ! これも偶然できちゃったわけだけど、無糖の炭酸ができることが分かって炭酸割りでも飲んでる。
僕はソルゾ先生用に作ったキャラメルリキュールの残りのキャラメルを使って、パフェをうまうま。アルフレッド殿下とヴァルジスク君、それにヘンリクさんにもおすそ分け。ヘンリクさんにはヴァルジスク君にお願いしてあるから大丈夫だと信じたい。

「なんぞうまそうなものを食っておるの」
「スズ姐さん」

手にカップを持って、僕の前に座るスズ姐さんがにこりと笑う。うん? どうかしたんですか?

「それ、妾も食えるのか?」
「あ、大丈夫だと思いますよー」

そう言ってちらりとジョセフィーヌを見れば、こくりと頷く。わぁ!

「大丈夫みたいです!」
「なら、もらおうか」
「ジョセフィーヌ、スズ姐さんの分もお願い」
「かしこまりました」

ぺこりと頭を下げてキッチンへと消えるジョセフィーヌを見送れば「ふむ」とスズ姐さんが瞳を細める。

「あの者もスキルが付与されておるようだ」
「え? ジョセフィーヌに、ですか?」
「うむ。それに侍女三人にもついておるようだの」
「はえー…」

ふふっと笑うスズ姐さんをぽかんとした表情で見れば「まぬけ面」と言いながら、お鼻をきゅっと摘ままれる。ほにゃぁ?!

「やはり見ていて飽きんな」
「ふぎゅううぅぅー!」

ぱっと鼻を離され、かくんと反動で後ろに下がれば「可愛いの」と頭を撫でられる。スズ姐さんの意地悪ー!
ぷぷーと頬を膨らませて、ころころと笑うスズ姐さんを睨めば、ジョセフィーヌがパフェを置いていく。早ッ!
スズ姐さんにはパフェを、僕にはあったかなフォンダンショコラ。ほわぁ…。おいしそう…。

「ふむ。これはうまい」
「ってこっちも早ッ!」

スズ姐さんがすぐさまパフェをぱくついてるのを見て驚く。本当に聖獣さんたちは自由だなぁ。
ご機嫌でパフェを食べるスズ姐さんと一緒にパフェを食べてから、フォンダンショコラに手を付ける。ほわんほわんの湯気がもうおいしい。むふふー、と笑いながらフォークで切れば中から溶けたチョコレートが現れる。いいにおーい!
それをぱくんと一口食べてからむふむふしてると「何か悩んでおったのか?」とスズ姐さんに聞かれて、フォンダンショコラをのどに詰まらせる。どんどんと胸を叩きながら、慌てて温い紅茶を飲む。

「なななな?!」
「どこか寂しそうな表情をしておったからな」
「ぐぎぎ」

フォークを持ったままスズ姐さんを見れば「相談なら乗るぞ?」とにまりと笑っている。
むぐぐ。

「一人で悩むよりは話してしまった方が楽になるかもしれぬぞ?」
「ううーん…そう、なのかな?」
「あ奴らのことなら放っておけばいい。妾たちの声なぞ届いておらんよ」

そう言ってちらりと後ろに視線を向けるスズ姐さん。むむ。確かに。
あっちではどんちゃん騒ぎしてるけど…音とか洩れてないよね? 大丈夫かな?
すっかり出来上がって楽しそうだけど、僕は入れないからねー。

「じゃあ…聞いてもらってもいいですか?」
「私にも聞かせてもらおうかの」
「ぷえ?」

後ろから聞こえてきた声にびくりと肩を跳ねさせる。びびびびビックリした!
ドキドキとする胸を押さえて振り向けば、にこにことしているジズさん。おわ?! いつの間に?!

「ジズか」
「ああ。恋バナの匂いを嗅ぎつけてきた」
「恋バナ…」
「違うのか?」
「え? ああー…。遠からず、近からず?」

かくんかくんと首を倒しながらそう言えば「可愛いの」と頭を撫でられる。むふー。

「ああ、そうだ。メーカネーより預かってきたものはあれだけではなくての」
「うん?」

そう言ってジズさんがパチンと指を鳴らすと、そこには四通の封筒。おお! カッコいい!

「これも預かってきておっての」
「あ、ありがとうございます!」

封筒を手渡されて、ひっくり返せばやっぱりそこにはうさぎさんのシールが貼ってあって。むふふ。可愛い。けど、右下に文字を見つけて読めばそこにはフリードリヒの名前があって。
その文字だけで泣きそうになるのをぐっと我慢すると、封筒を見てみる。全部違ううさぎさんのシールが貼ってあるけど、その右下にはアルシュ、ノア、リーシャの名前があって。それだけでじわわと視界がにじむ。

「それは後でゆっくり読むといい」
「…はい」

ぐしっとネグリジェの裾で目元を拭うと、封筒を胸に当てる。そういえば、みんなの文字を見るのって何気に初めてだ。それもあって、ふへへと笑えば「座っても?」とジズさんに言われ「もちろん!」と返せば、すぐにジョセフィーヌがカップを持ってきた。

「ありがと!」
「いえ」
「ふむ。うまいの」

おやつのクッキーを食べ始めたジズさんにほこりとしながらも「それで?」とわくわくした表情のスズ姐さん。あれ?

「スズ姐さん、恋バナとか好きなんですか?」
「まぁな。人の恋バナなどめったに聞かぬからな」
「なるほど」

聖獣さんたちは王家と契約をするからねー。王族のほとんどは恋愛結婚なんかしないし。
だから恋バナに飢えてるの…かな?
それにスズ姐さんとジズさんになら秘密を話しても大丈夫、だよね。お口が堅そうだし。

「スズ姐さんとジズさんは、鈴音さんの祝福ってわかります?」
「ああ。あれかの」
「確かウィンシュタインの王家に関するものだったか?」

ふむ、とスズ姐さんの言葉にこくりと頷く。ってあれ?

「ジズさんも知ってるんですか?」
「うん? 私は直接は知らぬが…。聞こえるからの」
「聞こえる?」

どういうこと?と首を傾げれば「ああ、そうか」と笑う。うん?

「本来の私はね、この世界を覆いつくせるほどの大きさなんだよ」
「ぼえー?!」

ばびょっと後ろ髪をぴーん!と伸ばせば「ああいいな。この新鮮な反応…!」と笑う。うえ?! どういうことですか?!

「うむうむ。いい感じに混乱しておるの」
「はははッ! 実に初々しい!」
「じゃなくて! ジズさん、そんなに大きいんですか?!」
「ああ。大きいぞ? なんせ地上に降りたときに、頭を持ち上げれば天に届く長さだからの」
「ほばー!」

しゅごー!と瞳をキラキラさせれば「ほんに飽きん反応だ!」とスズ姐さんが笑う。

「実はな。我らがここに来たのはレイジスに礼を言うためでもある」
「お礼?」

急にきりっとしたジズさんに、僕もぴしりと姿勢を正す。なんかジズさんもいい意味で自由だよね。

「ワイバーンの件だ」
「ああ! でもお礼を言われることはしてませんよ?」
「だが、殺さずにいてくれただろう? それに礼を言おうと思っての」
「そんな」
「いや。あの子たちを殺さずにいてくれてありがとう。レイジス」

そう言って頭を下げるジズさんに、ぶぶぶと手を振って「やややややめてくださいよぅ!」と慌てる。
だってあの時、ワイバーンたちを説得してくれたのは僕じゃなくてセレナだから。

「僕じゃなくて同じワイバーンの子にお礼を言ってあげてください。その方が喜ぶと思うので」
「……………」

ふにゃっとそう僕が笑うと、ジズさんは眉を寄せていたけど「分かった」と、とりあえずは納得してくれた。大きなため息とともに。

「しかし…コカトリスの件は残念じゃった」
「ああー…ごめんなさい」

フーディ村のコカトリス。あの時はただ村に被害がいかないようにって必死だったからね。そういえば素材は売れたのかな?
今度フーディ村に行ったらそれとなくハルに聞いてみよう。ハルも元気かなー?

「よいよい。あの時のコカトリスはベヒモスが原因だからの」
「あ、じゃあレヴィさんが言ってた通りなんですね」
「そうだの。だから気にせずともよい」
「はぁ…」

というかあの時はなんかおちょくってた感がすごいんだよね。僕らにそんな意図はないんだけど、コカトリスさんからしたらそう感じてもおかしくはなかったけど。
できれば美味しく食べられててくださいね。南無南無。

「それで?」
「うん?」
「ウィンシュタインの王家の者と何かあったのか?」
「あ、えと…ですね」

話がずれまくったけどスズ姐さんがわくわくしながら軌道修正してくれる。おっと、そうだった。

「ウィンシュタイン王家とユアソーン家の男の子は惹かれあう祝福があるので、僕の気持ちが分からなくなっちゃって…」
「ふむ?」

おん? あれれ?
スズ姐さんもジズさんもなんか眉を寄せてる。およよ?

「スズネの祝福はなんとなく覚えておるが…」
「そんな内容だったかの?」
「ほえ?」

ありり? 父様から聞いたから間違いないとは思うんだけど…?

「妾の記憶だと『ウィンシュタイン王家の男児とユアソーン家の男児が惹かれあうのはお互いが『愛おしい』と思わなければ祝福は発動しない』と思ったが?」
「ぷえ?」
「私もヴールと同じような内容だと記憶していたの」
「うむむー…?」

つまり?

「ウィンシュタイン王家とユアソーン家が同じ気持ちじゃないと『祝福』は発動しない、と?」
「うむ。嫌いあってる相手同士だと、そんなものはそもそも発動はせんじゃろう。仮にも『祝福』だぞ?」

そう言ってころころと笑うスズ姐さん。ジズさんも「そうだの」と笑っている。

「あれ…じゃあ…?」
「スズネの『祝福』は好きあっている者たちに与えられるものだ」

にまりと笑いながらこっちを見るジスさんに、僕はぽかんとしてしまう。
え? ちょっと待って? じゃあ?

「僕の『好き』は『祝福』によるものじゃない?」
「そうなるな」

くすりと笑うスズ姐さんの表情はどこか嬉しそうで。

「長い間に言葉が変わってしまうのはまぁ…人の世ではよくあることだ」
「こればかりは私たちもどうすることもできないしの」
「はわ…! はわわ!」

スズ姐さんとジズさんの言葉を聞いて胸がきゅうぅんってする。そして手でほっぺを押さえればものすごく熱くて。

「僕…フリードリヒのこと、好きでいいんだ…」
「ああ、だがたまに好きがこじれて同じように夢中になるものもいるようじゃから警戒はするようにな」
「なんだったか…。おお、そうだそうだ。家族愛でも変にこじれると欲しくなるのがだと聞いた覚えがあるの」

そんな二人の言葉すら聞こえないくらい、ただただ嬉しくて泣きたくなる。
それと同時にフリードリヒの気持ちを疑っちゃったことが申し訳なくて落ち込む。

「なんじゃ。嬉しそうにしたり泣きそうになったりと忙しい」
「だって…僕、フリードリヒ殿下にひどい事…」
「なら手紙でも書けばいい。なんなら私がすぐにでも届けるぞ?」

ジスさんに頭を撫でられながらそう言われるけど、ふるふると頭を振る。

「嬉しいからこそ、お口で言いたいんです」
「そうか」

頑固者、とスズ姐さんに言われたけどこれはきっと手紙で言っちゃいけない。言葉で伝えなきゃ。
そう思うのと同時に、早く戻って伝えなきゃ!って思う。僕は、フリードリヒが好きなんだって。

「いい顔だの」
「本当に」

ふふっと笑うスズ姐さんとジズさんに「ありがとう!」とお礼を告げると、食べかけのフォンダンショコラをぱくんと食べるのだった。


■■■


「随分と仲良くなられましたな」

すぐ後ろで聞こえた声に対してぎろりと睨めば「おお、怖い怖い」と笑う。

「まるで聖女に現を抜かした王のようだ」
「黙れ! 俺はあんな奴とは違う!」

そう叫んで振り返れば、そこにはフードで姿を隠した一人の人物。

「…そうであることを願っておりますよ」
「それより何の用だ」
「ああ、そうでした。準備が整いましたのでそのご報告を」
「分かった」

伝えたいことは伝えたといわんばかりに、部屋を出ていこうとするその人物に興味をなくしくるりと背を向ければ「そうだ、伝え忘れてました」とわざとらしい口調でそう告げる。

「いつ、儀式を行いますか?」
「…来月だ。魔物共も集まっているからな」
「分かりました。では」

そう言って今度こそ出ていく。そして残されたのは俺一人。

「これで世界が元に戻る。メーカネーとグラナージの復活」

その為に必要なものも今ここにいる。
ぐっとこぶしを作り唇を噛むと、口の中に鉄の味が広がった。

「世界のために消えてもらうぞ。レイジス・ユアソーン」

顔を上げ窓を見上げながら呟いたそれは闇に溶け、消えていった。


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