上 下
85 / 105
聖女編

プールで遊ぼう!

しおりを挟む
「テッポウウオ隊の皆さん! お願いしまーす!」

そいやー!と水魔法で作ったテッポウウオさんたちが一斉にお口からびゃー!っと水鉄砲よろしく騎士科の生徒の顔に向かって放水する。

「ぎゃーッ!」
「なんだこれー?!」

ホースから直接浴びてるような勢いで水を吐き出し続けるテッポウウオさんたちに、ぐっとサムズアップするとお次はペンギン部隊がお腹を滑らせてこちらに向かってくる生徒の間を華麗に縫いながら突進していく。
ペンギンさんももちろん水魔法。テッポウウオ隊の皆さんは水を浴びせ続けた生徒がひっくり返っているのを見て放水を止める。その間に、騎士科の先生たちがきゅうと伸びた生徒を回収していき、怪我をした生徒はソルゾ先生が治癒の魔石で治していく。
むっふっふー!
「あー。これは決まりましたねー」と、リーシャが告げる視線の先には赤い旗が揺らめいている。
それを見た瞬間、魔法科の生徒全員が抱き合い、健闘をたたえた。

「これは見事にしてやられたな」
「魔法科の魔法に何一つ対応できませんでしたね」
「レイジス様の動物さんシリーズにはかないませんね」

じりじりと肌を焼く午後。
僕たちは出来上がったばかりのプールで模擬戦闘を行っていた。

プール作りは僕たちと残っていた生徒、それに先生たちも巻き込んだ。なんてことはない、学園長先生が「手伝えば食堂のご飯がちょっとだけ豪華になるらしいですよ」と煽ったかららしい。
ご飯につられて手伝いに来てくれた先生と生徒たちは、困惑している。無理もない。僕はまだ『癇癪持ちの問題児』のままなのだから。
けどそれを「こいつなら問題ないぞ?」と掘削作業をしていたメトル君がそう告げると「本当かよ、メトル」と騎士科の誰かがメトル君にそうひそひそと話しているのを、他の生徒と先生が聞き耳を立てている。
それに苦笑いを浮かべると「おーい! レイジスくーん!」と学園長先生の僕を呼ぶ声が聞こえて振り向けば、学園長先生がにこにことしながら歩いてきた。おん?

「いやー…食堂がちょっと忙しくなりそうなので、君付の侍女さんとフリードリヒ君の侍従君たちを借りたいんだけど、いいかな?」
「あ、大丈夫だと思います。けど一応ジョセフィーヌに聞いてからにしてくださいね」
「侍従も平気だろう」
「いやー。助かりますー」

にこにこと笑う学園長先生の言葉に、さっきまでひそひそとしていた先生と生徒たちが顔を見合わせる。
つまり。
学園長先生の言葉が本気だと確信したのだろう。

「ユアソーン君、何か手伝うことはあるかい?」
「あ、俺も手伝います!」
「あわわ!」

知らない人に、わっと話しかけられると怖くなっちゃう。

「リーシャー!」
「はいはい。レイジス様はちょっと人見知りなんで大勢の人に話しかけられると怖がるんだよ。悪いね」
「あ、いや。こちらこそ申し訳ない」

リーシャの陰に隠れて、ぶるぶると震えているとソルゾ先生がそっと背中を撫でてくれる。それに僕が隠れるようにノアが動いてくれた。

「人手が増えるのは助かりますが、少しだけ距離を開けてくださいね」

にっこりと笑うノアの言葉に、一歩下がる先生と生徒たち。
それを見て学園長先生がころころと笑う。

「では侍女さんと侍従さんたちをお借りしますね」
「はーい…」

震える声で返事をすると「それで、どうします?」とリーシャに聞かれ「それじゃあ…」と掘削班とタイル班に分かれて作業を開始した。
人が増えたことによってプールはなんと午前中にできてしまった。魔法科の生徒と先生たちが頑張ってくれて、騎士科の生徒と先生たちも掘削とタイル貼りを頑張ってくれた。途中で水分休憩をとってもできてしまったことに驚きを隠せない。
みんなにお礼を言って食堂でご飯。食堂の厨房には侍女さんの姿と侍従さんの姿。おおー! 手伝ってくれたんだー! ありがとう!
侍女さんたちがいるから知らない料理もさくっと作っちゃうからねー。
ちなみに今日のお昼ご飯は唐揚げ定食!もちろんお味噌汁もついてる! けど暑いのにお味噌汁?!って思ったかもしれないけど、学園長先生に許可をもらって水と風の魔石のクーラーよりも強力な、氷と風の魔石のクーラーを置いてある。
もちろんめちゃくちゃ暑くなる厨房にもね! ちなみに氷像はやっぱり寒い動物さんシリーズにしてある。シロクマさんにペンギンさん。むふふー。可愛いー。
ひんやりとした食堂にほぼ全員が集まってお昼ご飯。けど、せっかく作ったプール。午後からさらに暑くなるからということで軽い模擬戦闘を行うことに。
ルールは魔法で作った旗に水をかけると色が変わるようにして全員が旗を守る、というシンプルなもの。けど攻撃方法も個人差があるからどうしようかと思ったけど、今日は直接人に攻撃をしないこと、ただし魔法科は威力を最大まで落とした攻撃でなら可能、というルールで遊ぶことに。
細かいルールは明日以降、ということで作戦会議という名の交流会。
魔法科と騎士科と別れ、お昼ご飯を食べる。僕はお腹がすいてたからもっぎゅもっぎゅとご飯をうままーしてたけど、リーシャとソルゾ先生以外の先生と生徒はがちがちに緊張してたのか、挙動がおかしい。
でも知らない人と…自分よりも立場が上の人間といきなりご飯ね、なんて言われたらそうなるか。
それでもなんとかご飯を食べて、ちょっとしたデザートをうまうまして小休憩。その間に作戦を考える。ちなみに先生たちは一応参加はしない、ということになる。先生を参加させちゃうと生徒たちが好き勝手出来ないからね!
ご飯を皆でもりもりと食べてたら、僕が癇癪持ちということを改めたのか先生と生徒たちが少しすつ話すように。それをむふむふとしながら眺める。

午後二時。一番暑い時間帯。
プールの水漏れ問題や改善を目的とした模擬戦を開始。

まぁ僕の水魔法、動物さんシリーズであっさりと勝敗がついてしまった。
けど、浄化の魔石もうまく動き、騎士科の生徒が滑ったりはするけど体幹で転ぶ前に受け身をとる。すごーい!
全員ずぶぬれになりながらプールから上がると、先生たちが火魔法で乾かしてくれる。ぶわわ!
水分を補給して、教室に移動。ふわー! 久しぶりの教室ー!
それから模擬戦のルールを作るために全員であーだこーだと言いながら作っていく。準備は僕らができるものは僕らが準備する。魔法科しかできないこともあるけど、授業ではあまり魔法が使えないからか魔法科の生徒が快く受けてくれた。
騎士科の生徒はとりあえず属性武器を作れるようになるために、魔法訓練場で訓練開始。ちなみに先生はハーミット先生だ。厳しくはないけど頑張ってね!

「今年は多分学園に戻ってくる生徒が多いと思いますから、戻ってきた生徒を巻き込んでいきましょうね」
「はい?」

学園長先生の言葉の意味が分からず首を傾げたけど、その言葉の意味をすぐに理解した。

それから一週目。
魔法科の勝利。
動物さんシリーズの水魔法であっけなく旗の色が変わる。魔法科の生徒も頑張って動物さんを作っては水をかけて騎士科の生徒を翻弄した。
ちなみに。威力は全員同じにするように、クリスタルを作り一時的に威力を下げている。だから僕が全力で魔法をぶっぱしても、そんなに痛くはない。ぶつかった衝撃で痛いかもしれないけど、それだけ。
それと先生たちにメトル君がラジオ体操を教え、プールで遊ぶときはこれを必ずすることにしている。準備運動大切。

まぁそんなこんなで学園長先生が言った通り、生徒が続々と戻ってきて模擬戦の説明も忙しくなってくる。
それを一手に引き受けてくれたのは騎士科と魔法科の先生だった。食堂のご飯も侍女さんや侍従さんが手伝ってくれるからか、やはり少しだけ豪華になっている。
ならば。

「次の勝者には食堂で好きなものが一つだけ食べられる権利を与えよう!」

そう高らかに宣言したのはフリードリヒ。
それに沸き上がる先生と生徒。無理もない。自分の好きなものが一品だけとはいえ食べられるのだ。
僕はいつもおいしいもの食べてるから気にならないけど、食堂はメニューが決められてる。だからこそ、食べたいものが今食べられる、というものは魅力的だったみたい。
大興奮の食堂にくふくふと笑う。これでより一層団結力が増すねーとにんまりする。

二週目。

「くまさんがおおー!」
「うわああああああ!」
「ぎゃあああああぁ!」

水魔法で作ったシロクマさんをざっばぁ!と突然目の前に出現させると悲鳴が上がる。その間に、魔法科の生徒が水魔法のお魚さんで追撃。
大混乱の間にリーシャが旗を目指してペンギンさんに乗って疾走していく。すごーい! しかし騎士科もやられっぱなしではなかったけど、やっぱり混乱したのが響いたのか旗の色が変わった。

二週目後半。

「ゾウさんぱおおーん!」
「ふふっ。ゾウさんに乗ってるレイジス可愛い」
「むっふふー!」

今まで後ろで旗を守っていて、出てこなかったフリードリヒが楽しそうに僕の目の前にいる。けど手加減はしないぞー!とゾウさんのお鼻で放水するけど、フリードリヒはそれをうまくかわして全然当たらなくて「むー!」とムキになりながらフリードリヒをゾウさんの放水で追いかけまわす。
けどその間にアルシュが横を駆け抜けていき…。

「あああああ!」
「勝負あり、だね」
「ふぎゅうううぅ…」

というわけで、二週目は引き分け。
好きなもの頼める券は全員に配られ、生徒たちがほくほくしながら食堂へとなだれ込んでいくのを見ながら、僕らはお部屋へ。
一緒にご飯を食べて、フリードリヒと一緒にお風呂に入って眠る。

そして、三週目前半。
だいぶ暑さもましになったけど、まだまだ暑い。
夏休みなのに全生徒が戻ってきたようで、学園長先生がころころと笑っていた。

「ね?」
「ほわぁ…。すごい」

なんでもご飯と涼しさを求めて戻ってきたらしい。ご飯は…。うん、ごめん。
食堂の味に慣れちゃうと、うす味が耐え切れなくなるよねー…。そして戻ってきた生徒がまず行く先は食堂らしい。
だからいつものように食堂が混んでいるのを見て、んふふーと笑う僕なのだった。
それから模擬戦闘の説明を受け、今回はついに騎士科と魔法科の混合模擬戦闘。いざ!

「いけー! ペンギンさん部隊!」
「それは誘導だ! 作戦通りにいくぞ!」

僕とフリードリヒがぶつかってる間に、リーシャがアルシュとぶつかる。ノアも魔法科の生徒をあしらうけど、生徒たちも負けてはいない。
人が増えた分、やれることが増え、そして動きに制限がかかる。
しかし。

「やりました!」
「ふにゃああぁぁ!」

喜ぶフリードリヒ組とがっくりする僕組。
なんだか悔しくて、ぷくぅと頬を膨らませれば「お疲れ様、レイジス」とフリードリヒに頭を撫でてもらって、ほわんほわんする。うふふー。

三週目後半は無事、悔しさをばねにした僕組の勝利!
やったね!
勝負がついた後は戦った相手とみんなで称えあう。うんうん。青春だ!

そして、四週目。

「やぁ、レイジス」
「うん?」

僕の部屋になぜか父様がいて、優雅にお茶を飲んでいた。

「あれれ? 父様だー?」
「うん。父様だよー」

かくんと首を倒して持っていたネコさんのぬいぐるみを抱き直してソファに近付けば「なかなか面白いことをしてるみたいだね」と笑っている。

「なんで父様がここに? もしかしてドアベルに何かあったんですか?」
「うーん、それは大丈夫なんだけどね」
「?」

なんだかいつもと違う父様にぱちりと瞬きをすれば「レイジスは遮蔽魔法使えるよね?」とにこりと笑う。
遮蔽魔法…? あ、魔石を作ればいいのか!
馬車の中で作った遮蔽の魔石。きょろきょろと魔石を探していると「レイジス様、どうぞ」と侍女さんが魔石を渡してくれた。

「ありがとー!」

侍女さんにお礼を言って、魔石に『遮』の文字を掘る。そして出来上がったそれをどうすれば?と父様を見れば、にこにことしている。
なんだか侍女さんも緊張してるし…なんだろう?

「フリードリヒ殿下も一緒にご飯…」
「ああ。フリードリヒ殿下は陛下に呼ばれて、アルシュ君、ノア君、リーシャ君と一緒に昨日の夜王宮に向かったよ」
「ほへぇ?!」

そういえば昨日の夜は珍しくフリードリヒが早めにお部屋を出て行ったと思ったら…。なるほど。
あれれ? じゃあメトル君は?

「メトル君なら、今日の作戦変更のために忙しくしているよ」
「ほはぁ。そうなんですか」
「うん。だから今日はレイジスだけだね」
「あう…」

みんながいないとちょっとだけ寂しい。しょん、としながらネコさんの頭に顎を乗せると、テーブルの上にご飯が置かれていく。
いい香りにふんふんと鼻を動かせば「ご飯を食べようか」と父様に促され、ネコさんを隣のソファに置くと「いただきまーす!」と手を合わせもぐもぐと食べ始める。
父様と二人きりのご飯は初めてで、ちょっとだけ嬉しい。
んふーと笑いながらご飯を食べれば、父様も一緒にご飯を食べてる。んん-! やっぱりふわふわパンおいしーい! 杏ジャムもうままー!
いつもと同じ量をぺろりと食べて、お茶を飲む。けふー。おいしかったー。

「さて、お話をしても大丈夫かな?」
「はい! 大丈夫です!」

そう父様が言うと、侍女さんたちがお部屋の外に出ていく。おん?
ジョセフィーヌも出て行って父様と本当の二人きりに。あれれー?
テーブルの上にはおやつとお茶。首を傾げて父様を見れば、笑みが消えてじっと僕を見つめている。ほわ?
そして遮蔽の魔石を発動させると、音が消えた。

「じゃあ、お話しするね?」
「は、はい…」

なんだか茶化せない空気にごくりと息を飲むと、父様が口を開く。

「ユアソーン家の秘密を」
「ほへ?」

父様の言葉にぱちぱちと瞬きをすると、ネコさんがずるりとソファを滑った。


しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

【書籍化進行中】契約婚ですが可愛い継子を溺愛します

綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
恋愛
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ  前世の記憶がうっすら残る私が転生したのは、貧乏伯爵家の長女。父親に頼まれ、公爵家の圧力と財力に負けた我が家は私を売った。  悲壮感漂う状況のようだが、契約婚は悪くない。実家の借金を返し、可愛い継子を愛でながら、旦那様は元気で留守が最高! と日常を謳歌する。旦那様に放置された妻ですが、息子や使用人と快適ライフを追求する。  逞しく生きる私に、旦那様が距離を詰めてきて? 本気の恋愛や溺愛はお断りです!!  ハッピーエンド確定 【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/12/26……書籍化確定、公表 2024/09/07……カクヨム、恋愛週間 4位 2024/09/02……小説家になろう、総合連載 2位 2024/09/02……小説家になろう、週間恋愛 2位 2024/08/28……小説家になろう、日間恋愛連載 1位 2024/08/24……アルファポリス 女性向けHOT 8位 2024/08/16……エブリスタ 恋愛ファンタジー 1位 2024/08/14……連載開始

転生したら同性の婚約者に毛嫌いされていた俺の話

鳴海
BL
前世を思い出した俺には、驚くことに同性の婚約者がいた。 この世界では同性同士での恋愛や結婚は普通に認められていて、なんと出産だってできるという。 俺は婚約者に毛嫌いされているけれど、それは前世を思い出す前の俺の性格が最悪だったからだ。 我儘で傲慢な俺は、学園でも嫌われ者。 そんな主人公が前世を思い出したことで自分の行動を反省し、行動を改め、友達を作り、婚約者とも仲直りして愛されて幸せになるまでの話。

【完結】婚約破棄したのに幼馴染の執着がちょっと尋常じゃなかった。

天城
BL
子供の頃、天使のように可愛かった第三王子のハロルド。しかし今は令嬢達に熱い視線を向けられる美青年に成長していた。 成績優秀、眉目秀麗、騎士団の演習では負けなしの完璧な王子の姿が今のハロルドの現実だった。 まだ少女のように可愛かったころに求婚され、婚約した幼馴染のギルバートに申し訳なくなったハロルドは、婚約破棄を決意する。 黒髪黒目の無口な幼馴染(攻め)×金髪青瞳美形第三王子(受け)。前後編の2話完結。番外編を不定期更新中。

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺

福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。 目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。 でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい… ……あれ…? …やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ… 前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。 1万2000字前後です。 攻めのキャラがブレるし若干変態です。 無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形) おまけ完結済み

悪役令息の七日間

リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。 気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】

【完結】僕の異世界転生先は卵で生まれて捨てられた竜でした

エウラ
BL
どうしてこうなったのか。 僕は今、卵の中。ここに生まれる前の記憶がある。 なんとなく異世界転生したんだと思うけど、捨てられたっぽい? 孵る前に死んじゃうよ!と思ったら誰かに助けられたみたい。 僕、頑張って大きくなって恩返しするからね! 天然記念物的な竜に転生した僕が、助けて育ててくれたエルフなお兄さんと旅をしながらのんびり過ごす話になる予定。 突発的に書き出したので先は分かりませんが短い予定です。 不定期投稿です。 本編完結で、番外編を更新予定です。不定期です。

博愛主義の成れの果て

135
BL
子宮持ちで子供が産める侯爵家嫡男の俺の婚約者は、博愛主義者だ。 俺と同じように子宮持ちの令息にだって優しくしてしまう男。 そんな婚約を白紙にしたところ、元婚約者がおかしくなりはじめた……。

【書籍化確定、完結】私だけが知らない

綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ 目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/12/26……書籍化確定、公表 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

処理中です...