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借り物の人生
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「スヴェン様…本当にあの話、お受けになるんですか?」
「くどい」
シャルロッタ…中身は春川るぅと名乗った彼女からの提案に、オレは乗った。
「だって彼女をいじめるなんて、スヴェン様には無理ですよ」
「あのな」
おろおろとしながらオレの後ろに立っているクルトに、大きなため息を吐く。
現在、オレは屋敷の自室に戻っている。
あれから授業が終わる時間まで話し合っていた。
明日、先生には何かお詫びの何かを持って行くか。
「オレは死にたい。それならあの提案は乗る以外ないだろう」
「だから、スヴェン様は生きてもらわないと困るんですよ!」
「クルト」
「――――ッ」
カチャン、とカップを置いてじろりとクルトを見れば、叱られた犬のように肩を落としている。
「お前は今までオレの何を見てきた」
「……………」
「オレが死にたいのは変わらない」
「なら…!」
「なんだ」
「いえ…。申し訳ございません」
「分かったならいい」
まったく。こいつは。
出会った時から幾度となく自死に挑んでいたオレのことを知っているだろうに。
死にかけのオレを強制的に治癒魔法で治すものだから、生き残ってしまう。
しかも、一人になる時間など皆無だから、最近は自死チャレンジもできなくなっている。
そこに魅力的な提案があれば飛びつくのは分かっているだろうに。
「でもスヴェン様、本当に彼女に害をなすことができるんですか?」
「うん? できるだろ」
「…無理だと思いますよ」
「なんでだ」
クルトに「絶対無理ですって」と言われて、ムッとする。
オレだってやればできるぞ。その為には少し調整が必要だが。
「だってスヴェン様、優しすぎますもん」
「は?」
クルトの言葉に思わず間の抜けた声が出た。
「死ぬ、とか言って絶対に周りを巻き込まないじゃないですか」
「まぁ…そうだな」
ここに来る前に迷惑かけたからな。あれは本当に申し訳ないと思っている。
「でも、彼女を害するということは、多少なりとも周りに被害がいくんですよ?」
「そうなるか」
そう言われてみればそうだな。
あいつだけをピンポイントで狙うのは凄腕スナイパーに頼まなければ無理だろう。
なんせ周りに常に優秀な人間が3人いるのだから。
「むしろあいつらにも被害がいくなら万々歳じゃないか?」
「スヴェン様!」
あっはっは、と笑えばクルトがバン!と机を叩く。その衝撃で、カップが浮き中身が少しこぼれた。
「なぜあなたご自分を大切になさらないのですか!」
「とは言ってもな…」
クルトの怒りが伝わり、さすがに茶化せない。
なんでお前がそんな泣きそうな顔をしてんだ。お前にとって、オレは迷惑でしかないのに。
「それに今度は周りに迷惑をかけたくない、という言葉もなんですか。それだとまるで一度死んだような言い方じゃないですか」
クルトのその言葉に、ふむと視線を逸らすとこいつには話さなければならないような気がしてきた。
シャルロッタとの会話をばっちり聞いているからな。疑問も尽きないだろうし。
「分かった。そのことについて話そう」
「どういう…」
「まぁまぁ。オレはな、お前の言う通り一度死んでいる」
「はい?」
クルトの困惑しきった声に、くつくつと笑うと「それでだ」と話しを続ける。
「一度死んで、生まれ変わった。それがオレだ」
「…本気で言ってるんですか?」
「ああ。オレは至ってまじめだ」
「あの女も言っていた『転生者』というのは…」
「一度死んで生まれ変わったことだな」
「ではあの女も?」
「ああ。元はオレがいた世界にいて死んだ奴が生まれ変わったみたいでな」
「………………」
「まぁ、理解はできないよな。けど無理して理解しようとしなくていい」
それは本音だ。
いきなりそんなこと言われても理解できないだろうしな。
オレも少し混乱したしな。
「スヴェン様」
「うん?」
「『乙女は運命の歯車を回す』というのは?」
「それはオレも知らないんだ。悪いな」
「いえ。それと…」
「『乙女ゲーム』か?」
「はい」
だろうな。聞き慣れない単語は、あいつと話していてこれだけだろうし。
「『乙女ゲーム』というのはオレも詳しくは知らないが、逆ハーレムものだな」
「ぎゃ…逆ハーレム?」
「ああ。ハーレムは男が女を囲うだろう?その逆だ」
「と、なると女性が男性を囲う…と」
「ああ」
「なんという…」
そうだろうな。普通に聞けば「うわっ」となるけど、それが許されるのは『ゲーム』だからだろう。
だがあの女はここが現実だと分かってやっているのだろうか。
…分かってないからああなっているんだろうけどな。
シャルロッタを思い出し、ため息を吐く。
だがよくネコが逃げないものだ。
「あの、スヴェン様」
「なんだ?」
零れた紅茶の処理と、新しく紅茶を入れてくれたクルトが珍しく躊躇いがちに話しかける。
「『げーむ』とはなんでしょうか?」
「そうだな…仮想世界を体験する感じか?」
「仮想世界?」
「現実ではできないことが体験できる場所だな。殺しにレイプ、ハーレムに逆ハーレム。ゾンビに幽霊退治。倫理にかけた物から恐怖まで、様々なものがある」
「はぁ…なんだかすごいですね」
「それが安全に楽しめるからな。それと可愛いものを詰め込んだものあるな」
「へぇ」
クルトに説明をしていると、つくづくゲームというものは現実ではできないことを実現させているということを知らされる。
そんな世界に自分がいるのだと思うと、面白いが。
「仮想世界なら死なない、とかもあるんですか?」
「そうだな…。死んでもすぐに生き返ったりしたりするな」
「だからスヴェン様は死んでも構わない、と思っているんですか?」
クルトのその言葉に、瞳を丸くする。
なるほど。こいつはそう理解したのか。
「残念だが、ここで生きているのなら生き返ることはない」
「では転生してまた生まれ変わることは出来るんですか?」
「無理だな」
「え?」
「詳しくは話せないが、オレが死んだらオレという存在はなくなる。綺麗さっぱり、どこを探してもなくなる」
「それって…」
「簡単な話が、消滅する」
そう言いながらパン、と両手を合わせる。
それがこの二回目の人生の条件だからな。
にこりと笑ってクルトを見れば、真っ青な顔でオレを見つめている。
震えているのは悲しみからかそれとも怒りからか。
「そういう訳だ。だからオレは死にたいんだ」
「つまり…スヴェン様は消えたい、というわけですか?」
「そうだな。オレは間違えて人に生まれただけだからな」
「間違えてって!」
「はいはい。この話はもうおしまい。クルト、オレなんか食いたいんだけど」
「…ッ! ご用意してまいります」
「よろしく」
何か言いたげなままクルトがオレの要求に答えるために部屋を出る。
ドアが閉まると、部屋の四隅にある魔法陣が光り出す。
それを確認すると、ぐったりと椅子の背もたれに身体を預ける。
「さて。どうしたものか」
“あたしをいじめてくれれば、あんたを処刑してあげる”
その言葉に嘘はないだろう。
自死がうまくいかないのなら、処刑をされるのが一番だ。
小さなころは家から出させてもらえず、大きくなればクルトがいて。
王子のお披露目パーティでも結局はうまくいかず、失敗。
お陰で嫌われるという功績を残したが。
家は公爵家で、下から抗議をされることもない。唯一できるのは王族だが、それもない。
厄介な条件がそろいすぎた。
それを恨んではいたが、あいつに届くことはない。
全く。
はぁ、とため息を吐いて今後のことをどうするかと悩み始めた時、コンコンと扉を叩く音が聞こえた。
コンコン。
窓を叩く音に私はようやく来たか、と苛立ちを覚える。
叩かれた窓を開けてやれば「悪い」と謝られた。
それにため息を吐くだけに止める。
「急に呼びだすな」
「用事はいつも急だろうが」
「…それで?」
悪びれるそぶりもなく単刀直入に問う声に、私も応える。
「シャルロッタ・カールステッドを調べてくれ」
「カールステッド? それって男爵家の?」
「ああ。お前なら分かるだろう?」
「まぁ…そうですけど」
「敬語」
気を抜くとすぐにこいつは敬語を使う。
あれだけ言ったはずなんだがな。
「期限は?」
「早ければ早いほど」
「…あそこの家は殆ど平民と同じ生活だな。特にこれと言ったものもないぞ?」
「なるほど? シャルロッタについては?」
「それはこれから調べる。待っててくれ」
「なるべく早くしてくれ」
「…善処はする」
そこまで話すと、そいつが珍しく何か言いたげに頭が揺れる。
「なんだ。言いたいことがあるなら言え」
「…いや。薬の件」
「気にするな。条件だろうが」
「それと給料。ありがとうございます」
「それだけか?」
「まぁ…」
「ならさっさとシャルロッタについて調べてこい」
「分かりました」
敬語は抜けないな、と肩を竦めるとそのまま窓を閉めれば、そいつの背中が闇夜に消えていく。
それを見送るとそいつが消えた方向を見つめる。
「…お前の人生を借りているんだ。あれくらいでは足りないだろうに」
ぽろりとこぼれた言葉。
だが『クルト』という人間になれた事に後悔はない。
スヴェン様の側にいるためには、こうするしか思いつかなかったのだから。
「やれやれ」
くしゃりと髪をかき上げ、自虐気味に笑うとそのまま歩き出す。
スヴェン様の部屋に向かって。
「くどい」
シャルロッタ…中身は春川るぅと名乗った彼女からの提案に、オレは乗った。
「だって彼女をいじめるなんて、スヴェン様には無理ですよ」
「あのな」
おろおろとしながらオレの後ろに立っているクルトに、大きなため息を吐く。
現在、オレは屋敷の自室に戻っている。
あれから授業が終わる時間まで話し合っていた。
明日、先生には何かお詫びの何かを持って行くか。
「オレは死にたい。それならあの提案は乗る以外ないだろう」
「だから、スヴェン様は生きてもらわないと困るんですよ!」
「クルト」
「――――ッ」
カチャン、とカップを置いてじろりとクルトを見れば、叱られた犬のように肩を落としている。
「お前は今までオレの何を見てきた」
「……………」
「オレが死にたいのは変わらない」
「なら…!」
「なんだ」
「いえ…。申し訳ございません」
「分かったならいい」
まったく。こいつは。
出会った時から幾度となく自死に挑んでいたオレのことを知っているだろうに。
死にかけのオレを強制的に治癒魔法で治すものだから、生き残ってしまう。
しかも、一人になる時間など皆無だから、最近は自死チャレンジもできなくなっている。
そこに魅力的な提案があれば飛びつくのは分かっているだろうに。
「でもスヴェン様、本当に彼女に害をなすことができるんですか?」
「うん? できるだろ」
「…無理だと思いますよ」
「なんでだ」
クルトに「絶対無理ですって」と言われて、ムッとする。
オレだってやればできるぞ。その為には少し調整が必要だが。
「だってスヴェン様、優しすぎますもん」
「は?」
クルトの言葉に思わず間の抜けた声が出た。
「死ぬ、とか言って絶対に周りを巻き込まないじゃないですか」
「まぁ…そうだな」
ここに来る前に迷惑かけたからな。あれは本当に申し訳ないと思っている。
「でも、彼女を害するということは、多少なりとも周りに被害がいくんですよ?」
「そうなるか」
そう言われてみればそうだな。
あいつだけをピンポイントで狙うのは凄腕スナイパーに頼まなければ無理だろう。
なんせ周りに常に優秀な人間が3人いるのだから。
「むしろあいつらにも被害がいくなら万々歳じゃないか?」
「スヴェン様!」
あっはっは、と笑えばクルトがバン!と机を叩く。その衝撃で、カップが浮き中身が少しこぼれた。
「なぜあなたご自分を大切になさらないのですか!」
「とは言ってもな…」
クルトの怒りが伝わり、さすがに茶化せない。
なんでお前がそんな泣きそうな顔をしてんだ。お前にとって、オレは迷惑でしかないのに。
「それに今度は周りに迷惑をかけたくない、という言葉もなんですか。それだとまるで一度死んだような言い方じゃないですか」
クルトのその言葉に、ふむと視線を逸らすとこいつには話さなければならないような気がしてきた。
シャルロッタとの会話をばっちり聞いているからな。疑問も尽きないだろうし。
「分かった。そのことについて話そう」
「どういう…」
「まぁまぁ。オレはな、お前の言う通り一度死んでいる」
「はい?」
クルトの困惑しきった声に、くつくつと笑うと「それでだ」と話しを続ける。
「一度死んで、生まれ変わった。それがオレだ」
「…本気で言ってるんですか?」
「ああ。オレは至ってまじめだ」
「あの女も言っていた『転生者』というのは…」
「一度死んで生まれ変わったことだな」
「ではあの女も?」
「ああ。元はオレがいた世界にいて死んだ奴が生まれ変わったみたいでな」
「………………」
「まぁ、理解はできないよな。けど無理して理解しようとしなくていい」
それは本音だ。
いきなりそんなこと言われても理解できないだろうしな。
オレも少し混乱したしな。
「スヴェン様」
「うん?」
「『乙女は運命の歯車を回す』というのは?」
「それはオレも知らないんだ。悪いな」
「いえ。それと…」
「『乙女ゲーム』か?」
「はい」
だろうな。聞き慣れない単語は、あいつと話していてこれだけだろうし。
「『乙女ゲーム』というのはオレも詳しくは知らないが、逆ハーレムものだな」
「ぎゃ…逆ハーレム?」
「ああ。ハーレムは男が女を囲うだろう?その逆だ」
「と、なると女性が男性を囲う…と」
「ああ」
「なんという…」
そうだろうな。普通に聞けば「うわっ」となるけど、それが許されるのは『ゲーム』だからだろう。
だがあの女はここが現実だと分かってやっているのだろうか。
…分かってないからああなっているんだろうけどな。
シャルロッタを思い出し、ため息を吐く。
だがよくネコが逃げないものだ。
「あの、スヴェン様」
「なんだ?」
零れた紅茶の処理と、新しく紅茶を入れてくれたクルトが珍しく躊躇いがちに話しかける。
「『げーむ』とはなんでしょうか?」
「そうだな…仮想世界を体験する感じか?」
「仮想世界?」
「現実ではできないことが体験できる場所だな。殺しにレイプ、ハーレムに逆ハーレム。ゾンビに幽霊退治。倫理にかけた物から恐怖まで、様々なものがある」
「はぁ…なんだかすごいですね」
「それが安全に楽しめるからな。それと可愛いものを詰め込んだものあるな」
「へぇ」
クルトに説明をしていると、つくづくゲームというものは現実ではできないことを実現させているということを知らされる。
そんな世界に自分がいるのだと思うと、面白いが。
「仮想世界なら死なない、とかもあるんですか?」
「そうだな…。死んでもすぐに生き返ったりしたりするな」
「だからスヴェン様は死んでも構わない、と思っているんですか?」
クルトのその言葉に、瞳を丸くする。
なるほど。こいつはそう理解したのか。
「残念だが、ここで生きているのなら生き返ることはない」
「では転生してまた生まれ変わることは出来るんですか?」
「無理だな」
「え?」
「詳しくは話せないが、オレが死んだらオレという存在はなくなる。綺麗さっぱり、どこを探してもなくなる」
「それって…」
「簡単な話が、消滅する」
そう言いながらパン、と両手を合わせる。
それがこの二回目の人生の条件だからな。
にこりと笑ってクルトを見れば、真っ青な顔でオレを見つめている。
震えているのは悲しみからかそれとも怒りからか。
「そういう訳だ。だからオレは死にたいんだ」
「つまり…スヴェン様は消えたい、というわけですか?」
「そうだな。オレは間違えて人に生まれただけだからな」
「間違えてって!」
「はいはい。この話はもうおしまい。クルト、オレなんか食いたいんだけど」
「…ッ! ご用意してまいります」
「よろしく」
何か言いたげなままクルトがオレの要求に答えるために部屋を出る。
ドアが閉まると、部屋の四隅にある魔法陣が光り出す。
それを確認すると、ぐったりと椅子の背もたれに身体を預ける。
「さて。どうしたものか」
“あたしをいじめてくれれば、あんたを処刑してあげる”
その言葉に嘘はないだろう。
自死がうまくいかないのなら、処刑をされるのが一番だ。
小さなころは家から出させてもらえず、大きくなればクルトがいて。
王子のお披露目パーティでも結局はうまくいかず、失敗。
お陰で嫌われるという功績を残したが。
家は公爵家で、下から抗議をされることもない。唯一できるのは王族だが、それもない。
厄介な条件がそろいすぎた。
それを恨んではいたが、あいつに届くことはない。
全く。
はぁ、とため息を吐いて今後のことをどうするかと悩み始めた時、コンコンと扉を叩く音が聞こえた。
コンコン。
窓を叩く音に私はようやく来たか、と苛立ちを覚える。
叩かれた窓を開けてやれば「悪い」と謝られた。
それにため息を吐くだけに止める。
「急に呼びだすな」
「用事はいつも急だろうが」
「…それで?」
悪びれるそぶりもなく単刀直入に問う声に、私も応える。
「シャルロッタ・カールステッドを調べてくれ」
「カールステッド? それって男爵家の?」
「ああ。お前なら分かるだろう?」
「まぁ…そうですけど」
「敬語」
気を抜くとすぐにこいつは敬語を使う。
あれだけ言ったはずなんだがな。
「期限は?」
「早ければ早いほど」
「…あそこの家は殆ど平民と同じ生活だな。特にこれと言ったものもないぞ?」
「なるほど? シャルロッタについては?」
「それはこれから調べる。待っててくれ」
「なるべく早くしてくれ」
「…善処はする」
そこまで話すと、そいつが珍しく何か言いたげに頭が揺れる。
「なんだ。言いたいことがあるなら言え」
「…いや。薬の件」
「気にするな。条件だろうが」
「それと給料。ありがとうございます」
「それだけか?」
「まぁ…」
「ならさっさとシャルロッタについて調べてこい」
「分かりました」
敬語は抜けないな、と肩を竦めるとそのまま窓を閉めれば、そいつの背中が闇夜に消えていく。
それを見送るとそいつが消えた方向を見つめる。
「…お前の人生を借りているんだ。あれくらいでは足りないだろうに」
ぽろりとこぼれた言葉。
だが『クルト』という人間になれた事に後悔はない。
スヴェン様の側にいるためには、こうするしか思いつかなかったのだから。
「やれやれ」
くしゃりと髪をかき上げ、自虐気味に笑うとそのまま歩き出す。
スヴェン様の部屋に向かって。
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