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ダンジョン攻略 2

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「…さすがにこれはないわー」
「選択肢がありすぎるのも問題だな」

ルスの容赦ない攻撃?に俺たちは振り回されていた。
元々あっさり通してくれることなどは思ってみなかったが、まさかこんなに選択肢を与えられるとは…。

「なんで6叉路…」

そう。今俺たちの目の前にあるのは6本の路。
あり得ないだろ。
6本の路はそれぞれどこかに通じているだろうが、実は同じ路に出る、なんてこともあるかもしれない。逆に全部が外れ、なんて可能性もある。
そして、問題は行き止まり。
行き止まりに進んで大型魔物とコンニチワ、なんてしゃれにならない。
俺の能力はマッピングしかないのだから。

実は俺のマッピング能力は、ある程度の方向の予想はできるが通った所を覚えることしか出来ない。
あとは方向感覚を見失わない程度。

ルスがいう透視とは何なのかは分からないけど、言葉をそのままとるなら壁等を無視して見えることなんだろう。
これが使えるなら助かるけど、残念ながら俺は使えない。

「どうする?」
「一本ずつ潰すか?」
「それだと時間がかかりすぎる」
「うーん…いっそのこと博打を打つか」

6叉路の前で悩むこと数分。
何が正解なのか分からなくなってきたから、とりあえず進むか、的なノリで適当に路を選んで進む。
悩んでいても時間だけを消費する。
ならどこでもいいから進めば何とかなるんじゃないか、という考え。シモンは何か眉を寄せてたけど、こういったことは冒険者であるトレバー達の方が詳しいからね。

「しかし…ルスも何を考えてるんだか」
「たぶん楽しいことしか考えてない」
「あー…、なるほど?」

てくてくと珍しく直線が続く路を歩いていけば、丁字路になった。
それが正解なのか分からないから、とりあえず南に近い方を選んで進めば曲がり角。
幸い魔物はいないし、行き止まりもない。

「抜けた?」
「たぶん?」

そろりとトレバーが曲がり角を覗いて、何もないことを知らせてくれた。
それに頷いて曲がり角を進んでから脳内マップを更新。あ。ここ。

「トレバー達を助けた地点に近い」
「そうなのか?」
「うん。そういえばあの時、トレバー達はだいぶ近い所にいたんだな」
「マジか!」

トレバー達を助けたところ。実は中央部分と南のほぼ真ん中になる。あの時は俺とシモンも曲がり角地獄で嫌になってたなー。
あれ? もしかしたら俺たちが入らなきゃトレバー達、踏破してたんじゃ…?
そんなことをふと考えて、ちらりとトレバーを見れば「どうした?」と首を傾げている。
それに言っていいものかと、もにょりとしていると「なんだよー。言いたいことがあるなら言えよー」とうりうりとヒューが肘で頬を突いてくる。
そんなヒューをじろりと睨めば「かぁーわいいなぁー! ハルトはー!」と言って、なぜか抱きつかれぐりぐりと頬擦りされる。

おいこら。

「ヒュー。死にたくないなら、今すぐハルトを解放しろ」
「…はい」

グレンのどこか硬い言葉にヒューが素直に頷き、さっと離してくれたけど、その時少しバランスを崩す。
おっとっと。
未だにバランスがうまく取れなくて、こうやって躓くのは日常茶飯事。いい加減慣れないとなーとは思っているものの、右腕がくっついたらくっついたで、またバランスを考えなきゃならない。
すると左腕を掴まれ、なんとか転ばずたたらを踏んだだけでほっとする。

「大丈夫か?」
「ありがと。助かった」

左腕を掴んでくれたのはシモン。部屋にいるときはいつも隣にいて転ばないようにしてくれてた。
だからなんとなくシモンの腕かそうじゃないかが分かっちゃうんだよね…。これもなんとかしなきゃいけなんだけど。

「それにしても…こう、若干拍子抜けというかなんというか…」
「グレン。それフラグだから」
「フラグ?」

6叉路の先に何もないことがおかしい。あれだけ左右に振っていたのに。
そしてこのグレンの言葉。
もしかするとこの先もっとやばいのがあるのかもしれない。
そんな話をしながら少し歩けば、またもや6叉路。

「また?」
「さて。今回はどうかな?」

さっき正解を引いたから今回はどうだろう?という警戒をしながら、またもや適当な路に入る。
トレバーと俺が先を行って、後ろはグレン、ヒュー、シモンがいる。仮に行き止まりで魔物が現れても、後ろの3人が対処しやすいようにという陣形だ。
前はトレバーがいるから安心だーと呑気なことを考えながら歩いていると、後ろから大型の魔物。

「ひぇ?!」
「先に行け!」

シモンの言葉にトレバーが頷き、俺の左手を掴んで走る。
あの3人だから大型の魔物でも問題ない。それよりも戦えない俺はただ邪魔になることをよく知っているから、とにかく離れて邪魔にならないようにするだけ。
その間に路が変わる可能性もあるけど。
少し走って距離をとる。遠くから聞こえる音にほっとしながらこの先をどうしたらいいかトレバーに聞こうとしたら、その足が止まった。

「トレバー…?」
「ハルト」
「何?」
「おれ達より先にここにたどり着ける確率は?」
「え?」

トレバーの言葉の意味が分からないけれど、じっと前だけを見つめる彼に俺は可能性だけを告げる。

「…ほとんどないんじゃないかな? 路も変わってるし」
「…そうか」
「トレバー?」

様子のおかしいトレバーの顔を覗こうと前に出ようとしたが、それよりも先に左手を離され、右側に突き飛ばされる。

「…え?」

その一瞬で何が起きたか理解できずに、そのまま俺は右側へと倒れこむ。

「トレ…」

いたた、と身体を腕一本で起こすのは一苦労。倒れたまま何が起きたのか理解するためにトレバーを見れば、なぜか彼の身体が宙に浮いていて。

「は?」

四肢を何か細いもので貫かれ、そこからぱたぱたと赤が流れ落ちている。

「は? え?」

どういうこと?とパニックになりそうな頭がそうならないのは、トレバーが俺を見ていたから。
激痛に耐えているのか、その顔は歪んでいる。

「逃げろ!」
「――――ッ!」

トレバーのその言葉にびくりと肩を震わせると、動かなかった身体をなんとか動かす。
けれど片腕で立ち上がるには少し時間がかかる。その間に、なにか細いものが俺に向かって飛んでくるが、指輪の魔道具がそれらを弾いていく。
焦りすぎたのか何度かバランスを崩し転びながら、それでもなんとか立ち上がるとトレバーの声が飛んだ。

「走れッ!」
「で…!」

おれを置いて逃げろ、と。そう叫んだトレバーに首を振るが、今の俺にできることはなんだ?
そう考えれば、お荷物でしない俺は逃げる一択。
でも。俺が逃げたらトレバーはどうなる?
そして、その躊躇いを相手が見逃すはずがなく。

「うわっ!」
「ハルト!」

せっかく立ち上がったのに、足に絡みついてくる細い何かに足を取られ再びすっ転ぶ。そして、その細い何かを見た時に恐怖が全身を包んだ。
なんだこれ?!

「ハル…ッ!」
「トレバー!」

トレバーの声が不自然に途切れたことで、ハッと意識がトレバーに向く。
するとそこには、首を下に向けているトレバーがいて。

「トエ…っ」

名前を呼んでみたけど、舌がうまく回らないことに気付いた。そして、足に絡みついてくるそれが徐々に上へと伸びていることに恐怖で、がちがちと歯が鳴る。
そしてその細い何かが『蜘蛛の糸』だと理解した時に、それがゆっくりと姿を現した。

「……………」

現れたのは予想に反して2本足。
その足が進む度に姿が鮮明になっていくと同時に、俺の身体は腕が動かせなくなっていく。
どうにかしなければ、と焦ってもがけばもがくほど細い何か…蜘蛛の糸が身体に巻き付いていく。
そして。それの姿が姿を現すと、俺を見下した。

「あなた」
「――――ッ」

話せるのか。なんて思いながらも地面に倒れて蜘蛛の糸でぐるぐる巻きされた俺はただ、妖艶に笑うその人を見つめることしか出来ない。
けれど、どこか嫌悪感があるのは『蜘蛛』だからだろうか。
すると、その人が俺の前でしゃがみつい、と顎を細い指が持ち上げる。すると赤い唇が下品に歪んだ。

「おいしそう」
「――…ッ!」

その顔は絶世の美女。けれど、俺にとっては嫌悪しかない。
なんせその人の背中からは鎌のようなものが4本生えている。蜘蛛の足ではなく、無機質な物だったから吐くまではなかった。
そして蜘蛛の糸は肩まで伸びていて、ついに動けなくなった。
もがもがと足を動かしてみてもそれだけで。力任せに引きちぎろうとしてもそこまでの力はない。
どうする。トレバーは宙に浮いたままぐったりとしてるし、出血も多い。
早く手当てをしなければだめだということは分かっているのに、身体が動かない。
あの3人が助けに来てくれることだけが助かる方法だけれど、まだ来てくれていない。

どうする、どうするとぐるぐると考えていると、その人…アラクネがにやりと笑った。
その嫌な笑いにぞっとすると何としてでも逃げなければ、と本能が叫ぶ。

「あ…え?」

だが動いていた身体は力が入らず、全身がしびれたように動かない。
どういうことだ?!

「うふふ。逃げようとしてもダメよ?」
「やぇ…」

ずいっと顔を近付けてくるアラクネに顔を背けたくても、動かない。
恐怖で泣きそうになりながらも、アラクネを睨めば「あらあら」とどこか恍惚とした表情を浮かべる。

「あなたの魔力。すっごいおいしい!」
「ありょく…?」
「ええ。それにあなたの魔力、すぐに変換されるのね。すばらしいわ!」

魔力が変換?どういうことだ?と眉を寄せても、アラクネはなぜかくねくねを身体をくねらせ始めた。
見ようによっては妖艶だが、残念ながら今の俺には恐怖でしかない。
ちらりと俺を見下すアラクネが「あら?」と何かに気付いた。
そして、蜘蛛の糸を右側だけ切ると「あらあら!」とそれはそれは嬉しそうに頬を染める。

「あは! なんてこと!」
「にゃ…」

さすさすと俺の右腕があった所を撫でられた途端、ぶわりと気持ち悪さで鳥肌が立つ。
そんな俺をにやにやとしながら見るアラクネが、とびきりの嫌な顔でにたりと笑う。

「右腕、ないんだぁ」
「――――ッ!」

知られた! そう思った瞬間、逃げようとしたけど身体が動かない。
逃げたい、という気持ちはあるのに。

「ゎ…ぅな…!」
「あははは! 無駄だよ!」

触るな、と口にしても舌がしびれてうまく動かせない。
そしてそれを楽しそうに笑うアラクネに初めて殺意が湧いた。
しかも何をされるのか全く分からない状況。下手に動いて殺されるのだけは勘弁願いたい。
すると、アラクネの手が右側に触れた瞬間。

「………ッ?! …………ッ?!」

右側から、何かが体内に侵入する感覚に気持ち悪さを超えた何かが俺を襲う。

「あは。やっぱりすごぉい♡」
「あ…が…っ!」

何がすごいのか分からない。
パニックに陥った俺は、ただ涙を流し体内に侵入する蜘蛛の糸の感覚に、反射的に身体を跳ねさせることしか出来ない。
もしかして…ここで終わりなのか? トレバーも助けることができずに?
すると、アラクネがにぃと口の端を耳まで持ち上げて笑った。

「みぃつけた♡」
「ひ…ぃ!」

蜘蛛の糸が見つけたのは頭。正しくは脳。
ちょんちょんと突かれる感覚に恐怖が襲う。
まさか。まさか…!

「うふふー。せいかーい。ここをつぶして、お人形にしてあげるね♡」
「ゃぇ…」
「感情があると面倒だからさ。大丈夫、大丈夫。怖いのは一瞬だから、ね♡」

何が大丈夫だ。ふざけるな。
そう思ってはみるが、俺の脳は今こいつに握られている。
どうすることもできずに涙を流していると「かぁわいいー♡」と笑うアラクネ。

ごめん。もう、無理かも。

精神的に追い詰められた俺が目を閉じた時だった。

「ぎゃあ?!」
「俺たちの可愛いハルトに何してやがってんだ! この痴女が!」

ヒューの声とアラクネの悲鳴がしたかと思えば、体内にあった蜘蛛の糸が抜けたようだ。
と、いうことは距離が開いたのか…。よかった…。
そのことにほっとしていると「すまない」と俺の身体を抱き起してくれる手に安堵の息を漏らすと同時に、恐怖が襲ってきた。

「こぁ…こぁか…っ!」
「麻痺か。やっかいだな」
「兄さん!」
「ああ。すまないハルト。先にあれを片付けてくる」

そう言ってから俺を横にして駆けて背中を見送ると、トレバーはどうなったのかと視線を動かす。
けれど目も霞んでいてよく見えない。これは涙だけじゃないとわかったけど、どうすることもできない。

「ちくしょう! ちくしょう…! 餌を取られてたまるかああぁぁぁ!」

アラクネのそんな声が聞こえたかと思えば、その後に「ぎぃああああああああッ!」という断末魔が響き渡る。
それを聞いてほっとしたら、ストレスマッハだった俺の脳は壊れないようにシャットダウンを選んだ。



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