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この世界のこと

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「ちょっと呼んだだけ…だと?!」

ハワードの言葉にイケメン(名前知らないからさ)の怒気が膨らむ。むしろ怒りすぎて殺気が混ざってることに気付いた俺は「ちょ、ちょっと落ち着いてください!」とは言ってみたものの十分怖い。
しかもがっしりと肩を掴まれ盾にされてるから逃げることもできない。恐怖で足が震えてるし。

「あの」

そんな俺たちに静かな声が部屋に響いた。
その声に俺たちは視線を向けると、そこには花村さんが座って仕事をしている。こんな騒いでても仕事できる花村さんすごい。

「話なら外でしてもらってもいいですか?」
「え?」
「そこ、資料の棚の前にいられると邪魔なので」
「あ、ごめんなさい」

素直にそう謝ってハワードを見れば「よし!」と言ってそのまま俺の背中をぐいぐいと押してくる。
そのまま行けばイケメンにぶつかりそうになるが、彼もまた何かを感じ取ったのか背中を向け歩き出した。向かった先はドア。がちゃりとドアを開けて出ていくその後姿を追いかけるように俺たちが出ていく。

「このままこの世界のことを教えるけど…君はどうする?」

その言葉は花村さんに向けられており、俺は立ち止まっているイケメンとご対面している。怒りで目が釣り上がってるから怖い。
あははと愛想笑いをしながらハワードに「早く!」と念を送ってみるが、そんなものは当然受信されることはなく。

「…後で古宮さんに聞きます」
「そ、わかった」
「古宮さん、後で教えてください」
「わ、分りました!」

肩越しに花村さんを見てそう告げるとにこりと微笑まれた。

あ、これ詳しく説明しないと怖いやつだ。

にこにこと笑う花村さんに恐怖していると、ハワードが「はいはいじゃーねー」と笑いながらドアを閉める。
すると目の前には腕を組んでいるイケメン。

前門の虎、後門の狼。

というかハワードさん。そろそろ俺を盾にするのやめてくれませんかね?

「あの、ハワードさん」
「んー? どしたの?」
「あの人すごく怖いんですけ…ど…」

後ろにいるハワードを見ようとして振り向こうとしたが、視界に入ったのは窓から見えた大樹。
普通の大樹ではなくその樹冠が淡く白く光っている。そんな光景に瞳が動かせない。

(樹って…こんなに光る…か?)

樹が光るのはイルミネーションされたもの位だ。だが人工的な光ではない光が樹から溢れ出している。
ぽかんとしている俺にハワードが「やっぱり異世界人なんだねぇ」としみじみと告げた。それにハッとするとそのままくるりと窓の方へと身体を向かされた。

「あれがね『世界樹の挿し木』って言われてる樹」
「『世界樹』?」
「そ。ここはねー世界の中心に一本の大きな樹があってね、それが『世界樹』って呼ばれてるんだ。で、その枝を各国が大事に守ってるんだよー」
「各国?」
「そうそう。このルーセントヌール国はね『光』の樹なんだ」
「光…」

煌々と光り輝くその大樹。それに視線を奪われたまま、ぼんやりと見つめていると「実はね?」と耳元でハワードが囁く。
それにびくりと肩を震わせて振り返ればフードに隠れたままの瞳が細められたような気がした。

「あの樹の地下にはね『ダンジョン』があるんだ」
「ダンジョン…地下迷宮みたいなもの、ですよね?」
「そうそう。でもね1つだけ違うんだよ」
「違う?」
「ここのダンジョンは生きている」

横から聞こえてきた声に顔を上げれば、腕を組んだままのイケメンが俺の隣に立っていた。
その視線は大樹を真っ直ぐ見てはいるがその瞳は少しばかり憎々し気でもある。

「そう。だからたまーに冒険に出かけて帰ってこない人たちもいるんだよ」
「それってつまり…」
「ダンジョンから帰らなかった者達はみなあの大樹の餌、だな」
「うわぁ…」

なんとなく予想は付いていたとはいえ、やはり人から聞くと気持ち的にキツイ。

「えっと…貴方は帰ってこない人たちの捜索を?」
「…ああ。第一騎士団はダンジョン内の見回りと行方不明者の捜索が主な任だ」
「なるほど」

だから憎々し気に見ていたのか。
何人もを見てるんだろうな。

「そういえば『各国』って言ってましたけど『光』以外に何があるんですか?」
「そうか。異世界人は魔法を使わないんだっけ。光意外には闇、火、水、風、土。全部合わせて6属性なんだ。時間も4時間単位できられてるんだよー」
「4じか…ずいぶんとざっくりしてますね」
「うんうん。だから土半刻で2時間。土一刻で1時間って感じかな? でもあんまり使わないからねー」
「基本時間にルーズなんですね。分かりました」

あっはっはっと笑いながら教えてくれるハワードに小さく溜息を吐きながら俺はもう一度大樹を見つめる。
けれども意識はその下にあるというダンジョンへと向いている。ダンジョン=巨大迷宮だとなんとなしに思っている俺だ。しかも生きているとなれば毎回路が変わる可能性もあるはずだ。

「ハルト、そわそわしてるけどダンジョンには勿論魔物がいるからね。だからちょっと見に行こうとか考えちゃダメだよー」
「ま、魔物?!」
「そうそう。だから第一騎士団がいるんだよ」

「ね?」とハワードが同意を求めるようにイケメンに言うが、彼はそれを無視し大樹をただ見つめている。
そして一度瞳を閉じて気持ちを落ち着けたのか、ふっと息を吐くと「それよりも」と俺たちを見る。
正確にはたぶんハワードを見ている。

「勝手なことをされると困るのだが?」
「人材豊富な第一騎士団と違って、魔道具開発部は2人しかいないからねー」
「2人?!」

思わず声を上げれば「そうなんだよー」と俺の首に腕を回して肩口に額を押し当ててぐりぐりと頭を左右に振るハワードをちょっと鬱陶しいと思ってしまったりしている。
というか顔が見えないから年齢も分らない。声だけで判断するなら二十歳は超えているとは思うんだけど。

「ハルトからも言ってやってよー! 魔道具の研究をしながら事務処理なんて無理だってー!」
「まぁ…2人しかないなら事務処理は後回しになりますよね…」

月末に慌てて領収書を纏める先輩を思い出し、苦笑いを浮かべる。確かに必要がなければあんまりやらないもんなぁ…。

事務処理。

それで後になって大慌てでまとめて、事務職員に「不備が多い!」って叱られるんだよな。俺はあんまり事務処理しないけど。

「だからと言って三ヶ月も溜め込むとはどういうことだ!」
「やだー! この人、騎士団のくせに会計みたいなこと言うー!」
「俺だってあまりお前たちとは積極的に関わりになりたくない!」
「シモンの怒りんぼー!」
「誰が怒りんぼだ! 大体、これから陛下に会うのにそのフードはなんだ!」
「ふぁっ?!」

今、なんと仰いました?!

陛下?!

え?!

「ちょ、ちょっと待ってください?! 今、陛下って?!」
「『世界樹の巫女』を召喚しようと思ったら全く関係ない者が召喚されたんだ。ハワード、説明はそこでしてもらう」
「だって人手が欲しかったんだもーん」
「だからといって召喚するバカがどこにいる?! …あぁ、いたな。ここに」
「ちょ、ハワードさん?! 今?!」
「ああ、ハルト。ちょーっと謁見の間まで付き合ってね」
「い、いや?! だから?! なんで?!」

首から腕が離れたが、代わりにまたがっちりと肩を掴まれた。

この人、魔道具の開発・研究してるんだよね?! それなのになんで俺よりも力が強いの?!

ずりずりと背中から押されるように強制的に足を動かされ嫌でも前に進んでいく俺の身体。
そんな俺の前をイケメン―シモンが歩いていく。
そんな俺は強制連行されている気分になった。

何も悪いことしてないのにー!



◆◆◆



「と、言うわけで俺たちは一応国の保護下に入るらしいです」
「そうですか…お疲れ様でした」
「いえいえ」

王宮内の食堂と呼ばれる場所。そこで俺と花村さんは向かい合って飯を食べていた。
花村さんは全て半分で、という言葉の通り俺の食事の半分しか食べていない。
あれだけあった書類をなんとか土の刻までに終わらせたばかりだというのに…。

俺はと言うとあの後ハワードに謁見の間に強制連行され、何が何だか分からないまま王様に謁見した。
偉い人に会うなんてそうそう機会があるもんじゃない。
心臓がバクバクとする前に謁見の間に入ったら王様がすでにいた。
そしてそのまま状況説明。
俺は駐車場で花村さんを助けるために一緒に引きずり込まれた、と告げた瞬間の王様の渋い顔が忘れられない。
そもそも人手不足だから異世界から事務職員を呼びだすとか聞いたことないんだけど?!
うちの会社は幸いにも人手不足とは無縁だったから、そのありがたさが今になって身に染みる。

「それで今日のところは侍女さん達の部屋に行ってくれとのことです」
「ここは男性が多いですからね。そうなりますか…」

食後のティータイムを楽しんでいる花村さんはとても画になる。
食堂に来てからちらちらと視線が花村さんに向いているが、彼女は気にした風もなく黙々と食べていた。
慣れてるんだろうなぁ…なんて思いながら紅茶を一口含むと苦みが口の中に広がった。

「ハルトー!」

突如食堂に響いた俺を呼ぶ声に驚き入り口を見れば、金髪碧眼のイケメンがそこにいた。
よく吹き出さなかった。偉いぞ俺。

どちら様?!

そんな心の声が聞こえたのか「やだなー、俺だよー俺、俺!」と特殊詐欺のように言いながら俺たちに近付いてきた。
周りがなぜかざわざわしているのはなぜだろう。

「食堂来るなら誘ってよー」
「あー…すみません。なんか忙しそうだったので…」

フードと話し方でハワードだと気付いたが、ハワード…お前、イケメンだったんだな…。
そう。魔道具開発部へと戻ってすぐ、俺は資料探しに、花村さんたちが書類と必死に格闘している最中、ハワードは部屋に入ったまま出てこなくなったのだ。
だがそれをあれこれ言っている時間も惜しく放置して俺たちはもうそれはそれは必死になって処理を続けた。
出来上がった書類を持って俺が会計課へと走り提出しつつ、戻っては資料探し、書類ができればそれを持って会計課へと走るという会社よりもハードな時間を過ごした。
おかげでくたくただ。
そんなハワードをなぜ誘わねばならないのかとにっこりと笑いながら隠せば「ちょっと、ね」と真面目な顔でそう告げた。

「お疲れ様です。ハワードさん」
「ユナもお疲れ様。すっごい助かった!」
「それはよかったです」

花村さんがにこりと笑いながらハワードを見るが、やはり疲労の色が濃い。
そうだよな。もう闇の1刻(21時)を過ぎているんだもんな…。
こんな時間まで仕事したの初めてかもしれない。うちはホワイト企業らしいから最低でも8時までには帰れるらしい。俺は机もないから外から戻って定時を過ぎていたらそのまま帰る。

「あの…花村さんってこういう時間まで仕事するのは珍しく無い感じですか?」
「月末だとそうですね」
「お疲れ様です」

思わず頭を下げれば「古宮さんは?」と聞かれた。

「俺は事務とか机に向かっての仕事はほとんどありませんからね。営業と似たようなものです」
「そうですか」

その言葉に含まれるのは羨望。
やっぱりあそこの会社ブラックなんだろうか。

「そうそうユナ、ハルト。君たちは魔道具開発部への配属が決まったからね!」
「ああー…」
「そうなるでしょうね」

なんせ魔道具開発部の事務処理として呼ばれたのだ。寧ろそこじゃなかったら驚く。
そうか。明日も書類と戦うのか。
あれだけ処理したのにも拘らず、次から次へと発掘される書類に頭が痛くなる。けれどイケボなおっさんと花村さんが淡々と処理していく姿を見ればそんなことは言っていられない。
ひたすら手を動かし続けている主任と彼女とは違い、俺はただ走り回るだけなのだから。

「それとハルトは地下迷宮に行きたいんだったよね?」
「え? まぁ…」

シモンと話していた世界樹の下のダンジョン。
男ならわくわくしない訳がないだろう。魔物いるらしいけど。

「なら開発した魔道具の使い心地とか知りたいからそうだな…早くて一週間後、潜ってもらうからね!」
「はぁ…」

俺以上にわくわくと瞳を輝かせているハワードの言葉に、周りがざわめく。

なんだ?

すると一人がばたばたとどこかへ走っていき、談笑していた食堂に一気に緊張感が漂う。

「とりあえずその間は魔道具開発部でお仕事だから! それだけ! じゃあねー!」

ばいばーい、と手を振って去っていくハワードに俺はポカンとし花村さんは半眼になっている。
嵐のような人だった…。

「とりあえず…明日からよろしくお願いします。古宮さん」
「あ、こちらこそ。よろしくお願いします。花村さん」

食堂のテーブルを挟んでお互い頭を下げる俺たちにも見向きもせず、周りのざわめきはさらに騒がしくなったことに気付かないふりをした。



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