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まあいいだろ、ドMだし。
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さて、拠点をいじくりまわすとしても、まずは設計と方針だ。
計画なしに拠点を作ると、あれが足りないこれが置けないとか起きるからな。
さて、手に入った材料は、繊維なんかの布類に、金属と皮革、そしてもちろん、大量の遺体。騎士共にはテントと寝袋でひとまずは十分だろ。ドMだし。
生活にランクを付けないと、エルフ達も納得せんだろうし、ここはテントでいい。
後は防衛施設の強化だな。監視塔みたいなのが欲しいが、流石にクラフトメニュー様でも、そんなものまではないようだ。うーん、ここはいっそエルフ達にも手伝ってもらおう。
俺はクラフトのプリミティブのメニューから金属板と角材、そして釘やトンカチといった、建築に使えそうなものをポイポイ作っていく。実際これだけでも異常なことをしている。
木材は切る前に干したりしないといけないはずだし、切るのだってかなり大掛かりな機械が必要なはずだ。
ファンタジー世界を舞台にした超有名な老舗RPG、スカルリムでも、丸太を加工する製材所はかなりデカかった。
俺の目の前にはいくつもの木材が平積みになって、人の身長くらいになっている。ちょっと作り過ぎたかな?
この木材、クラフトに死体を使うので、もしやと思ったが……。
うん、やはり断面を見ても木目がない。集成材、ベニヤみたいなやつか。
試しに一本手にもって力を加えてみる。おぉ!かなり力を加えても折れるどころかめっちゃしなる!何これ!気持ちわる!!
まあちょっと気味が悪いが、丈夫なことには変わりないから、これで作らせてみるか。ミリアに声をかけよう。
「……わが眷属、ミリアよ。この木材を使って、街の四隅に町の外を見張れる様な建物がつくれぬか?」
「へぇぇぇぇ……!!恐れながら機人様!我らの中に大工はおりませぬぅぅ!」
ですよねー。うーん、どうしようかな?
「フゥン、エルフ達にはできませぬか、私たちには……できますぞ!」
「左様!木材を使った壁や塔の建築は、騎士のたしなみにござる!」
呼んでないのにどっからきたお前。騎士ケムラーと取り巻きが、いつの間にかやってきて木材を眺めている。というかあれだわ、こいつら普通に攻城兵器とか作ってんだから、木材使った建築とかできるじゃん!
ドMのくせにやるじゃん。
「ものどもかかれ!」とかいって、さっそくトンテンカン始めたし。
「ふ、ふぅん……しかし機人様の第一の配下はわたしミリアですのでそこはお忘れなきよう!」
「機人様、この木材、少しいただいても?それと、なにか紐があると良いのですが」
「勝手に話しかけてんじゃねぇ!」パァン!「あぁん♡」
デドリーの尻に見事なミドルキックをかましたミリアを諫めつつ、デドリーの話を聞いてみる。どうやら先ほどの木材のしなりを見て、これで弓を作りたいそうだ。
「機人様の武器を疑うわけではないのですが、長年かけて、弓が手に馴染んだものもおりますので」
エルフに弓、いいじゃんいいじゃん!オッサンはそういうのまってたよ!
さっそく紐っぽいものがないか探してみる。ロープ的なものとか紐みたいなものは軍事作戦に必須のもんだし、有りそうなもんだ。
お、案の定あるな。紐。麻紐でいいならいくらでも出せますよ!
弓を作るエルフ達と、建築をしている人間を見ると、なんかいい感じに分担できてるな。ひとまず俺がこれ以上できることはなさそうだし、下手に手を出して自立心を損なっても良くない。
となれば、そうだな。また偵察機を使って、情報集めをするとしよう。
計画なしに拠点を作ると、あれが足りないこれが置けないとか起きるからな。
さて、手に入った材料は、繊維なんかの布類に、金属と皮革、そしてもちろん、大量の遺体。騎士共にはテントと寝袋でひとまずは十分だろ。ドMだし。
生活にランクを付けないと、エルフ達も納得せんだろうし、ここはテントでいい。
後は防衛施設の強化だな。監視塔みたいなのが欲しいが、流石にクラフトメニュー様でも、そんなものまではないようだ。うーん、ここはいっそエルフ達にも手伝ってもらおう。
俺はクラフトのプリミティブのメニューから金属板と角材、そして釘やトンカチといった、建築に使えそうなものをポイポイ作っていく。実際これだけでも異常なことをしている。
木材は切る前に干したりしないといけないはずだし、切るのだってかなり大掛かりな機械が必要なはずだ。
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俺の目の前にはいくつもの木材が平積みになって、人の身長くらいになっている。ちょっと作り過ぎたかな?
この木材、クラフトに死体を使うので、もしやと思ったが……。
うん、やはり断面を見ても木目がない。集成材、ベニヤみたいなやつか。
試しに一本手にもって力を加えてみる。おぉ!かなり力を加えても折れるどころかめっちゃしなる!何これ!気持ちわる!!
まあちょっと気味が悪いが、丈夫なことには変わりないから、これで作らせてみるか。ミリアに声をかけよう。
「……わが眷属、ミリアよ。この木材を使って、街の四隅に町の外を見張れる様な建物がつくれぬか?」
「へぇぇぇぇ……!!恐れながら機人様!我らの中に大工はおりませぬぅぅ!」
ですよねー。うーん、どうしようかな?
「フゥン、エルフ達にはできませぬか、私たちには……できますぞ!」
「左様!木材を使った壁や塔の建築は、騎士のたしなみにござる!」
呼んでないのにどっからきたお前。騎士ケムラーと取り巻きが、いつの間にかやってきて木材を眺めている。というかあれだわ、こいつら普通に攻城兵器とか作ってんだから、木材使った建築とかできるじゃん!
ドMのくせにやるじゃん。
「ものどもかかれ!」とかいって、さっそくトンテンカン始めたし。
「ふ、ふぅん……しかし機人様の第一の配下はわたしミリアですのでそこはお忘れなきよう!」
「機人様、この木材、少しいただいても?それと、なにか紐があると良いのですが」
「勝手に話しかけてんじゃねぇ!」パァン!「あぁん♡」
デドリーの尻に見事なミドルキックをかましたミリアを諫めつつ、デドリーの話を聞いてみる。どうやら先ほどの木材のしなりを見て、これで弓を作りたいそうだ。
「機人様の武器を疑うわけではないのですが、長年かけて、弓が手に馴染んだものもおりますので」
エルフに弓、いいじゃんいいじゃん!オッサンはそういうのまってたよ!
さっそく紐っぽいものがないか探してみる。ロープ的なものとか紐みたいなものは軍事作戦に必須のもんだし、有りそうなもんだ。
お、案の定あるな。紐。麻紐でいいならいくらでも出せますよ!
弓を作るエルフ達と、建築をしている人間を見ると、なんかいい感じに分担できてるな。ひとまず俺がこれ以上できることはなさそうだし、下手に手を出して自立心を損なっても良くない。
となれば、そうだな。また偵察機を使って、情報集めをするとしよう。
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