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エルフを再武装させよう
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ダンジョンで好き放題に暴力をふるった対価として資源を得た俺は、ポトポトでクラフトメニューを開いてあれやこれやと作り始めた。
しかしあれだね、ダンジョンっていうのは人間をおかしくするわ、もう人間じゃないけど。
ああいう、好き放題に略奪してヨシ!!っていう環境が他にもあるなら、それが人を獣にしたんじゃなかろうか?そのうち理由付けて誰かの街や村を焼くようになるでしょ。お得だし楽しいし。
いかんいかん、無心にクリック連打していると余計なことを考えてしまう。
タタタタっとUIを連打する俺の足元には、ゴロゴロと薬のカプセルをでっかくしたような形の燃料缶がころがっている。
しかしこの缶の中に入っているのはただの燃料ではない。混合燃料と言って、中には灯油だけでなく天然《人間》由来の自然に優しいタールが入っている。
これは一体何を意味するのかというと、目の前のミリアを見ると解りますね。
「イヤッフゥー!ヒトブタは消毒ですわー!!!」
モヒカン、肩パッド、トマホークに並ぶ、世紀末の正式装備のひとつ、火炎放射器の燃料なのだ。
灯油だけの燃料だと、すぐに流れ落ちて、頑張れば消せてしまうが、タールを添加して粘りをくわえてやると、ドロッとへばりついて落とすことも出来ずに対象を燃やし尽くす。これを考え付いたやつ、ちょっとヤバすぎるな。
射撃場の壁にへばりついた燃料は猛火となって白いブロックを真っ黒に焦がしている。
この火炎放射器は神聖オーマ帝国の対歩兵装備として俺が導入することにした兵器だ。見た目のインパクトと殺傷能力はすさまじいが、射程は50メートルも無い。弓矢よりも有効射程が短いという、明確な欠点があるが、それ以上のメリットがある。こんなもの使われた人間は確実に逃げ惑うという事だ。
この時代の兵士は畑や町で働いている人がつれてこられてるとみたらいいだろう。つまり兵士の中身は職業軍人ではなく一般人だ。宗教に狂っているとはいえ、そこまで士気は高くないだろう。インパクトを持って士気にダメージを与えれば、数の不利をひっくり返せる。しらんけど。
弓兵や騎兵は訓練が必要なスペシャリストなので、軍の大多数を占めるわけではない。この時代、軍隊の中核を占めるのは剣と盾、槍を持った歩兵なのは間違いだろう。
騎兵や弓兵には射程外からミニガンで撃ちかけて食い止めればいいだろうが、数だけは居る歩兵の戦列を崩すパワーが数の少ないエルフでは心もとなかった。なので、これはちょうどよかった。
俺の中ではいくつかの戦術が形になろうとしている。70人のエルフの歩兵で、トラック、火炎放射器、わずかな小火器で数万単位の軍勢を相手にする方法。となれば歴史に学ぶとアレしかない。
俺はミリアたちを前にして何度も「その作戦」の説明を行って予行演習を行う。彼らは少人数に加えて、俺の事を絶対的に信用している、だからこそ多少の無茶ができる。ならばきっと、成功するはずだ。
しかしあれだね、ダンジョンっていうのは人間をおかしくするわ、もう人間じゃないけど。
ああいう、好き放題に略奪してヨシ!!っていう環境が他にもあるなら、それが人を獣にしたんじゃなかろうか?そのうち理由付けて誰かの街や村を焼くようになるでしょ。お得だし楽しいし。
いかんいかん、無心にクリック連打していると余計なことを考えてしまう。
タタタタっとUIを連打する俺の足元には、ゴロゴロと薬のカプセルをでっかくしたような形の燃料缶がころがっている。
しかしこの缶の中に入っているのはただの燃料ではない。混合燃料と言って、中には灯油だけでなく天然《人間》由来の自然に優しいタールが入っている。
これは一体何を意味するのかというと、目の前のミリアを見ると解りますね。
「イヤッフゥー!ヒトブタは消毒ですわー!!!」
モヒカン、肩パッド、トマホークに並ぶ、世紀末の正式装備のひとつ、火炎放射器の燃料なのだ。
灯油だけの燃料だと、すぐに流れ落ちて、頑張れば消せてしまうが、タールを添加して粘りをくわえてやると、ドロッとへばりついて落とすことも出来ずに対象を燃やし尽くす。これを考え付いたやつ、ちょっとヤバすぎるな。
射撃場の壁にへばりついた燃料は猛火となって白いブロックを真っ黒に焦がしている。
この火炎放射器は神聖オーマ帝国の対歩兵装備として俺が導入することにした兵器だ。見た目のインパクトと殺傷能力はすさまじいが、射程は50メートルも無い。弓矢よりも有効射程が短いという、明確な欠点があるが、それ以上のメリットがある。こんなもの使われた人間は確実に逃げ惑うという事だ。
この時代の兵士は畑や町で働いている人がつれてこられてるとみたらいいだろう。つまり兵士の中身は職業軍人ではなく一般人だ。宗教に狂っているとはいえ、そこまで士気は高くないだろう。インパクトを持って士気にダメージを与えれば、数の不利をひっくり返せる。しらんけど。
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俺はミリアたちを前にして何度も「その作戦」の説明を行って予行演習を行う。彼らは少人数に加えて、俺の事を絶対的に信用している、だからこそ多少の無茶ができる。ならばきっと、成功するはずだ。
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