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怒涛の二回戦 その行方は
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「TAKAKO vs レディーコングSAKI」と「ジャッキー美央 vs ミスX4」。
注目の二回戦は、十分ほどのクーリングタイムをはさんで行われた。クーリングタイムには、これまで「おてんばプロレス」のリングを彩ってきた先輩レスラーたちの映像がダイジェストで放映された。スクリーンに映し出されるRKクイーンの芸術的スープレックス、スーパーアサコのパワフルラリアット。まるでアイドルのようなジュリーや、リングでおちゃらけるカー子の姿も――。古くからのファンが多いのか、場内からはしきりに「懐かしい」という声が聞こえた。
おてんばプロレスが結成されてから五年。ニューおてんば温泉の協力もあり、その知名度は着実に浸透していたが、あいにく部員不足という問題だけは払拭できずにいた。涼子やアサコ、ジュリーらに続くメンバーとして、おてんばプロレスに加わったのは容子と松本のほか、佐竹という幽霊部員がいるだけ。佐竹にはグレートサタケというリングネームがあったが、大学自体、休んでいるらしく、来春おてんばプロレスに加わる予定の隆子をカウントしたとしても、おてんばプロレスには戦力と呼べるようなメンバーが三人しかいなかった。
おてんばプロレスの存亡には、人材の確保が急務であった。ニューおてんば温泉の会場には「部員募集 おてんばプロレス」というお手製のポスターを張らせてもらっていたが、果たしてレスポンスはあるのかどうか。「私もおてんばプロレスに入りたい」と口にしている女の子を見かけたが、年齢的には五、六歳。ということは、うーん、あと十二年ぐらいは待たなきゃいけないの?と思うと、ずいぶん気が遠くなってくる。
「おてんば女子大学の学生にとどまらず、一般からも広くメンバーを募るしかないようね」という日奈子社長のアドバイスに従い、ポスターの隅っこには「おてんば女子大学生以外の参加もOK」という文言が加えられていた。容子の友人らからは「ジュリー先輩が男子なんだから、『男子も大歓迎』にしちゃえば」という声もあがったが、あくまでも女子プロレスにこだわる容子が首を縦に振ることはなかった。
悩める容子。新時代のエースと期待されながらも、痛い黒星を喫し続け、挙句の果てには廃部の危機にさえ見舞われているというのだから――。「せめて妹の隆子に引き継ぐまでは、おてんばプロレスを守りたい」という想いが、容子の魂を揺り動かしていた。
さてさて。大注目の二回戦の結果は、ちょっとだけ早まわしでお伝えすると、次の通りである。
〇TAKAKO vs レディーコングSAKI
結論からいうと、SAKIによってTAKAKOが秒殺された。なんと驚いたことに、SAKIが新兵器のSTS(スペーストルネードSAKIの略。日本語でいうと、竜巻谷落としとでもいおうか、柔道の大外刈りとプロレスのラリアット、相撲の浴びせ倒しなどを組み合わせた必殺技だ)をくり出し、試合が始まるやいなや、いきなりTAKAKOのことを仕とめたのである。不意討ちを食らって、なす術なくスリーカウントを奪われた、おてんばプロレスのニューフェイス。しきりに再戦を要求するTAKAKOのことをあざ笑うかのように、「ウッホウホウホ」というSAKIの雄叫びだけが場内に響き渡った。結果的にSAKIは、稲辺姉妹という天才シスターズのことをまったくといっていいほど寄せつけなかったことになる。
タイのバンコクおてんばプロレスで頭角を現し、日本へプロレス遊学を果たしてからは、手がつけられないほどの強さで、本家本元のおてんばプロレスを圧倒するSAKI。その後は日本を代表する女子プロレス団体のジャパンおてんばプロレスに練習生として参加していたが、一年後、いや、もしかすると半年後にはチャンピオンベルトを巻いているかもしれないと誰もが思うのであった。
おてんばプロレスへの恩返しという名目で、今回に限り参戦が認められたSAKIだったが、あまりの強さに場内が静まり返った。正直いって格が違いすぎるのだ。十七秒、STSからの体固めでSAKIの勝ち。
〇ジャッキー美央 vs ミスX4
二回戦のもう一試合。ニューフェイスの美央がどこまで新風を巻き起こせるのか、そして怪覆面レスラーのミスX4の正体が誰なのかという二点に注目が集まった。
美央は、おてんば企画のエディトリアルデザイナー。格闘技の経験はなかったが、子どもの頃はよくフィギュアスケートに興じていたらしく、先天的なものもあるのか、身体のバランスをとるのが上手だった。日奈子社長いわく、「美央ちゃんはデザイナーとレスラーの二刀流で食べていけるんじゃないの?」なんて、やたらけしかけてくる。美央自身、同僚のジュリーの影響でプロレスにハマってしまい、世界中のプロレスの動画を何百本観たことか。すべては見よう見まねだが、今ではありとあらゆる技を使いこなせるようになっていた。
一方のミスX4は、いまだに謎のベールに包まれたまま。一回戦に続き、謎の毒霧ジュースを噴射したと思ったら、出し抜けに美央に襲いかかった。美央の急所(女子なのに)を狙って、鋭い蹴りを入れてきたのだ。
「何しやがるんだよー」といいながら、ナックルパンチで反撃に打って出る美央。その後はスープレックスのかけ合いやら、サブミッションの競演やら、素人とは思えないハイレベルな闘いとなった。ミスX4が卍固めをくり出したときは、日奈子社長が「誰かに似ている」なんて漏らしていたようだが、具体的に誰のことを指しているのかまでは、わからずじまいであった。
結果は十五分フルタイムドロー。マスクウーマンのミスX4の方が、体力の消耗が激しいと見えて、しきりに「ぜいぜい」と荒い息を発していた。その息遣いが、時折、男性のそれに近いようにも聞こえたのは、おそらく気のせいだろう。
これでは納得できないということで、十分間の延長となったが、決着がつくことはなく、社長や日奈子らが協議のうえ、美央、ミスX4ともに決勝へと進むことが決まった。どういうことかというと、レディーコングSAKI/ジャッキー美央/ミスX4という上位三名による総当たり戦で、おてんばプロレスのナンバーワンを決めようということになったのである。
相撲でいう巴戦の様相。できるだけ公平を期するように、巴戦は後日改めて実施することも協議されたようだが、今すぐ観たいというファンの気持ちを受け止めて、三十分のクーリングタイムをはさんでから最終決戦が組まれた。
クーリングタイムでは、おてんば市名物の芋煮が観客全員にふるまわれた。そこはニューおてんば温泉社長の気前のよさ。一年間無料の温泉パスポートが当たる抽選会(なんと芋煮用の使い捨てどんぶりの裏側に「当たり」マークが‥‥)も開催され、会場は大いに盛りあがった。
「一年間無料で温泉に入れるなんて、湯あがりの生ビールも一年間、飲み続けねっけねえっちゃ(「飲み続けなければならないだろう」の訛り)」と口にしながら、最前列にいたオッさんが騒ぎ立てた。みんな大笑い。その笑顔の輪こそが、ニューおてんば温泉の大きな魅力につながっているのである。
図に乗った社長夫人が「一曲だけいいかしら」とかなんとかいいながら、突然、昭和のアイドルのヒット曲をカラオケで歌ったところ、これがまた大受け。明るく楽しく激しい女子プロレスの興行に、ひと花を添えたのであった。
温泉とプロレスとカラオケだなんて、そんな意表を突いた組み合わせもおもしろいかなぁ(著者談)なんて。隆子や美央らによる令和のアイドルソングだったら、人気が出るような気がする。たぶんだけど。
注目の二回戦は、十分ほどのクーリングタイムをはさんで行われた。クーリングタイムには、これまで「おてんばプロレス」のリングを彩ってきた先輩レスラーたちの映像がダイジェストで放映された。スクリーンに映し出されるRKクイーンの芸術的スープレックス、スーパーアサコのパワフルラリアット。まるでアイドルのようなジュリーや、リングでおちゃらけるカー子の姿も――。古くからのファンが多いのか、場内からはしきりに「懐かしい」という声が聞こえた。
おてんばプロレスが結成されてから五年。ニューおてんば温泉の協力もあり、その知名度は着実に浸透していたが、あいにく部員不足という問題だけは払拭できずにいた。涼子やアサコ、ジュリーらに続くメンバーとして、おてんばプロレスに加わったのは容子と松本のほか、佐竹という幽霊部員がいるだけ。佐竹にはグレートサタケというリングネームがあったが、大学自体、休んでいるらしく、来春おてんばプロレスに加わる予定の隆子をカウントしたとしても、おてんばプロレスには戦力と呼べるようなメンバーが三人しかいなかった。
おてんばプロレスの存亡には、人材の確保が急務であった。ニューおてんば温泉の会場には「部員募集 おてんばプロレス」というお手製のポスターを張らせてもらっていたが、果たしてレスポンスはあるのかどうか。「私もおてんばプロレスに入りたい」と口にしている女の子を見かけたが、年齢的には五、六歳。ということは、うーん、あと十二年ぐらいは待たなきゃいけないの?と思うと、ずいぶん気が遠くなってくる。
「おてんば女子大学の学生にとどまらず、一般からも広くメンバーを募るしかないようね」という日奈子社長のアドバイスに従い、ポスターの隅っこには「おてんば女子大学生以外の参加もOK」という文言が加えられていた。容子の友人らからは「ジュリー先輩が男子なんだから、『男子も大歓迎』にしちゃえば」という声もあがったが、あくまでも女子プロレスにこだわる容子が首を縦に振ることはなかった。
悩める容子。新時代のエースと期待されながらも、痛い黒星を喫し続け、挙句の果てには廃部の危機にさえ見舞われているというのだから――。「せめて妹の隆子に引き継ぐまでは、おてんばプロレスを守りたい」という想いが、容子の魂を揺り動かしていた。
さてさて。大注目の二回戦の結果は、ちょっとだけ早まわしでお伝えすると、次の通りである。
〇TAKAKO vs レディーコングSAKI
結論からいうと、SAKIによってTAKAKOが秒殺された。なんと驚いたことに、SAKIが新兵器のSTS(スペーストルネードSAKIの略。日本語でいうと、竜巻谷落としとでもいおうか、柔道の大外刈りとプロレスのラリアット、相撲の浴びせ倒しなどを組み合わせた必殺技だ)をくり出し、試合が始まるやいなや、いきなりTAKAKOのことを仕とめたのである。不意討ちを食らって、なす術なくスリーカウントを奪われた、おてんばプロレスのニューフェイス。しきりに再戦を要求するTAKAKOのことをあざ笑うかのように、「ウッホウホウホ」というSAKIの雄叫びだけが場内に響き渡った。結果的にSAKIは、稲辺姉妹という天才シスターズのことをまったくといっていいほど寄せつけなかったことになる。
タイのバンコクおてんばプロレスで頭角を現し、日本へプロレス遊学を果たしてからは、手がつけられないほどの強さで、本家本元のおてんばプロレスを圧倒するSAKI。その後は日本を代表する女子プロレス団体のジャパンおてんばプロレスに練習生として参加していたが、一年後、いや、もしかすると半年後にはチャンピオンベルトを巻いているかもしれないと誰もが思うのであった。
おてんばプロレスへの恩返しという名目で、今回に限り参戦が認められたSAKIだったが、あまりの強さに場内が静まり返った。正直いって格が違いすぎるのだ。十七秒、STSからの体固めでSAKIの勝ち。
〇ジャッキー美央 vs ミスX4
二回戦のもう一試合。ニューフェイスの美央がどこまで新風を巻き起こせるのか、そして怪覆面レスラーのミスX4の正体が誰なのかという二点に注目が集まった。
美央は、おてんば企画のエディトリアルデザイナー。格闘技の経験はなかったが、子どもの頃はよくフィギュアスケートに興じていたらしく、先天的なものもあるのか、身体のバランスをとるのが上手だった。日奈子社長いわく、「美央ちゃんはデザイナーとレスラーの二刀流で食べていけるんじゃないの?」なんて、やたらけしかけてくる。美央自身、同僚のジュリーの影響でプロレスにハマってしまい、世界中のプロレスの動画を何百本観たことか。すべては見よう見まねだが、今ではありとあらゆる技を使いこなせるようになっていた。
一方のミスX4は、いまだに謎のベールに包まれたまま。一回戦に続き、謎の毒霧ジュースを噴射したと思ったら、出し抜けに美央に襲いかかった。美央の急所(女子なのに)を狙って、鋭い蹴りを入れてきたのだ。
「何しやがるんだよー」といいながら、ナックルパンチで反撃に打って出る美央。その後はスープレックスのかけ合いやら、サブミッションの競演やら、素人とは思えないハイレベルな闘いとなった。ミスX4が卍固めをくり出したときは、日奈子社長が「誰かに似ている」なんて漏らしていたようだが、具体的に誰のことを指しているのかまでは、わからずじまいであった。
結果は十五分フルタイムドロー。マスクウーマンのミスX4の方が、体力の消耗が激しいと見えて、しきりに「ぜいぜい」と荒い息を発していた。その息遣いが、時折、男性のそれに近いようにも聞こえたのは、おそらく気のせいだろう。
これでは納得できないということで、十分間の延長となったが、決着がつくことはなく、社長や日奈子らが協議のうえ、美央、ミスX4ともに決勝へと進むことが決まった。どういうことかというと、レディーコングSAKI/ジャッキー美央/ミスX4という上位三名による総当たり戦で、おてんばプロレスのナンバーワンを決めようということになったのである。
相撲でいう巴戦の様相。できるだけ公平を期するように、巴戦は後日改めて実施することも協議されたようだが、今すぐ観たいというファンの気持ちを受け止めて、三十分のクーリングタイムをはさんでから最終決戦が組まれた。
クーリングタイムでは、おてんば市名物の芋煮が観客全員にふるまわれた。そこはニューおてんば温泉社長の気前のよさ。一年間無料の温泉パスポートが当たる抽選会(なんと芋煮用の使い捨てどんぶりの裏側に「当たり」マークが‥‥)も開催され、会場は大いに盛りあがった。
「一年間無料で温泉に入れるなんて、湯あがりの生ビールも一年間、飲み続けねっけねえっちゃ(「飲み続けなければならないだろう」の訛り)」と口にしながら、最前列にいたオッさんが騒ぎ立てた。みんな大笑い。その笑顔の輪こそが、ニューおてんば温泉の大きな魅力につながっているのである。
図に乗った社長夫人が「一曲だけいいかしら」とかなんとかいいながら、突然、昭和のアイドルのヒット曲をカラオケで歌ったところ、これがまた大受け。明るく楽しく激しい女子プロレスの興行に、ひと花を添えたのであった。
温泉とプロレスとカラオケだなんて、そんな意表を突いた組み合わせもおもしろいかなぁ(著者談)なんて。隆子や美央らによる令和のアイドルソングだったら、人気が出るような気がする。たぶんだけど。
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