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名レスラー・エプロン翼の引退試合
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稲辺容子 vs エプロン翼。
意外といえば意外なのだが、このふたりの対戦には目を見張るものがあった。おてんばプロレスの創設者であるRKクイーン(本名:木下涼子)のスピリットを受け継ぎ、今や学生プロレスのトップに君臨する稲辺容子(本名)。そして悪名高き「オバさん軍団」の一員として、ヒールらしからぬ好ファイトで観客を魅了してきたエプロン翼(考えてみると、本名は謎のままだ)。今回は著者自身が選ぶベストバウトとして、ぜひこのふたりの対戦を推したい。しかも、その一戦というのがエプロン翼の引退試合だ。
「おてんばプロレスの歴史に華を添えてきたエプロン翼に、感謝の気持ちを込めて、絶対的エースの稲辺容子が対峙する。敵ながら最高のファイトをありがとうという想いを胸に、稲辺容子の入場」というアナウンスが流れると、会場であるニューおてんば温泉の宴会場に「容子」コールが渦巻いた。
日帰り温泉の宴会場だけあって、半数近くは生ビールのジョッキを片手にしながらの応援だったが、家族連れやら若いカップルやらが入り混じって、会場は和やかな雰囲気に包まれていた。宴会場の壁面には、大漁旗をモチーフにした「おてんばプロレス」のフラッグが掲げてある。今はプロとして活躍しているRKクイーンとスーパーアサコ(本名:船橋浅子)から寄贈されたものだった。
「始まりのための終わり。今日をもってエプロン翼はリングを去るが、おてんばプロレスに刻まれたその名を、私たちは永遠に忘れないだろう。プロレスの女仕掛け人・エプロン翼の入場」というアナウンスとともに、どちらかというと小柄なエプロン翼が疾風のごとく現れた。場内は割れんばかりの「翼」コール。
正確にいうと、エプロン翼は引退ではなく、転居だった。国家公務員として働いているご主人の転勤がきっかけで、埼玉県へと引っ越すことになったのである。エプロン翼自身、元・おてんば市役所の職員だったが、ニューおてんば温泉の社長夫人(これまた元・市役所の職員)に誘われて、女子プロレスごっこ団体・おてんばプロレスのバトルに参戦するようになった。年齢はそれなりのはずなのに、エプロン翼の軽やかな動きは、おてんばプロレスの現役女子大生レスラーも顔負けだった。スピーディーで華麗、それがエプロン翼の真骨頂でもあったのである。
「カ~~~ン」というゴングの音。いや、正確にいうと「ガ~~~ン」か。本物のゴングには手が届かない素人の弱小団体にとって、バケツの音こそが決戦の火ぶただった。
レフェリーはニューおてんば温泉の社長。レフェリングに関しては、もちろん素人だったが、プロレスを彷彿とさせるような白黒の審判服は、それなりに様になっていた。「ファイト」というレフェリーの声を無視して、リングの上でにらみ合いを続ける両雄(いや、両雌か)。
容子が一歩踏み出したと思ったら、すかさずエプロン翼も反応した。手四つの態勢からエプロン翼がキックをくり出すと、ハイスピードの首投げで容子をマットにぶん投げた。そこへ超高速のセントーン。慌てふためきながら、カウントツーではね返す容子。
「いいぞ、エプロン翼」。
「お願いだから、やめないで」。
「いつでも戻ってこい」。
おてんばプロレスの一時代を彩った名レスラーのエプロン翼に、熱い声援がはじけ飛んだ。
おてんばプロレスのNOWリーダーとしてのプライドが刺激されたのか、ここで容子が一大反転攻勢に打って出た。ショートレンジでのドロップキックから、容子ラリアットを三連発。雪崩のように崩れ落ちたエプロン翼をダブルアームの体勢にとらえると、そのままタイガードライバーへ。カウントは‥‥おっと、二・九九。名勝負を予感させるふたりの闘いに、雷鳴のような拍手が沸き起こった。
考えてみると、容子とエプロン翼の年齢差は二十歳以上。エプロン翼には双子のお子さんがいて、そのやんちゃぶりにはずいぶんと手を焼いているらしい。素顔のエプロン翼は、どこにでもいるようなごく普通のお母さんだった。それこそエプロン姿で、ひょいとリングにあがり、ひと仕事片づけるみたいな、そんな庶民的な感覚があったのである。
試合後、エプロン翼はよくお手製のおにぎりをみんなに振る舞ってくれた。それがやたらおいしくて、リングを離れたところでは敵も味方も関係なく、同じおてんば市民としての絆を深め合っていた。
一方の容子は、まだ大学二年生である。将来は教員試験にチャレンジし、中学校の教壇に立つのもありかと思っていたが、近頃はプロレスラーとしての可能性に賭けてみるのも悪くないなんて、半ば本気で考えるようになっていた。今の容子にしてみれば、おてんばプロレスのリングそのものが教育実習の場みたいなものか。いや、人生の鍛錬の場。そういっても決して過言ではなかった。
フロントスープレックスから、一気に丸め込む容子。カウントワンで返したと思ったら、すぐに体勢を入れ替えて、逆さ抑え込みをくり出すエプロン翼。やられたらやり返す。隙のない攻防に観客が釘づけになった。
試合の中盤では、エプロン翼の十八番である空中殺法が飛び出した。本物のプロレスと違い、ロープがないのはいささか残念だったが、エプロン翼の代名詞でもあるエプロンロケット(トペスイシ―ダ)は迫力満点。パイプ椅子を駆使してのラ・ケブラーダも芸術品としかいいようがなかった。
容子のゴッチ式パイルドライバーやら、エプロン翼のレインメーカーやら、その後も見せ場を演出しまくる両者。試合が大きく動き出したのは、七分過ぎのことであった。エプロン翼のブレーンバスターを切り返した容子が「こうなったら、あの技で勝負するしかない」と心に決め、本番の試合で使うのは初めてという大技をくり出したのである。その技の名は、通天閣ジャーマンスープレックスホールド。身長で上まわる容子が、超高角度でジャーマンを放ったのだから、これはたまらない。バーンという鈍い音に、四角いジャングルが震撼した。
「ワン、ツー‥‥スリー」。
ピクリとも動かず、エプロン翼が無念のスリーカウントを奪われた。エプロン翼という主婦レスラーの人生に、ひとつの終止符が打たれた瞬間でもあった。
「八分三十五秒、稲辺容子選手のフォール勝ち」というアナウンスが流れると、マットレスを重ねただけのリングの上に紙テープの花が咲いた。エプロン翼のコスチュームと同じ深紅の紙テープであった。どちらが勝者かわからなくなるような大「翼」コール。
ニューおてんば温泉の社長夫人がリングに駆けあがると、「ありがとう」と口にしながら、エプロン翼に花束を渡した。ジャーマンの衝撃が強かったのか、痛々しい表情で後頭部を押さえながら、エプロン翼が花束を受けとると、低く首(こうべ)を垂れた。場内が温かな拍手に包まれた。
「エプロン翼選手からひとこと」といい、ニューおてんば温泉の社長夫人がマイクを手渡すと、「いやいや、そんな柄じゃないから」と苦笑しながらも、エプロン翼がマイクを握った。ふだんは脇役に徹しているエプロン翼が、表立ってマイクを手にするのは初めてのことだった。
「おばんです(こんばんは、の意)。いや、本当、こういうのは慣れていないんで(はぁはぁ)。‥‥でも、今日が最後ということで、一応喋らせてもらうと、おてんばプロレスは最高に楽しかったです(拍手)。私は口べたなんで、気のきいたセリフは何も残せないですけど(はぁはぁ)、おてんばプロレスには世界に進出してもらわないとね。容子ちゃんが有名になったら、私にもサインください。おてんば市の未来を心の底から願っています。本当にありがとうございました」。
飾りっけのないエプロン翼のコメントに、拍手の雨が降り注いだ。令和時代のエースとして大きな期待が寄せられる容子が握手を求めると、エプロン翼は顔をくしゃくしゃにさせながら容子の肩を抱きしめた。「またおにぎりを作ってきてくださいね」という容子に、エプロン翼が頷いた。
やがて容子がマイクを手にすると、「それじゃ、いつものあれをやらせていただきます。もちろん今日は翼バージョンで」といい、興奮冷めやらぬ観客らに呼びかけた。リングサイドにいた小さな女の子が「いちゅものあれ」というと、アットホームな笑い声に包まれた。
「よーし、行くぞ。もっと素敵な未来に向かって――」という容子の叫び声に合わせて、おてんば市民で埋め尽くされた会場がひとつになった。
「えい、えい、翼~ッ!」。
エプロン翼という名レスラーがリングを去ろうとしたとき、ほんの一瞬だけ爽やかな風が花道を駆け抜けていくのを容子は感じていた。それはまるでプロレスの神様が、エプロン翼の第二の人生を後押ししているかのようだった。
「青コーナー、未来へと翼を広げる、エプロン翼~ッ!!」。
意外といえば意外なのだが、このふたりの対戦には目を見張るものがあった。おてんばプロレスの創設者であるRKクイーン(本名:木下涼子)のスピリットを受け継ぎ、今や学生プロレスのトップに君臨する稲辺容子(本名)。そして悪名高き「オバさん軍団」の一員として、ヒールらしからぬ好ファイトで観客を魅了してきたエプロン翼(考えてみると、本名は謎のままだ)。今回は著者自身が選ぶベストバウトとして、ぜひこのふたりの対戦を推したい。しかも、その一戦というのがエプロン翼の引退試合だ。
「おてんばプロレスの歴史に華を添えてきたエプロン翼に、感謝の気持ちを込めて、絶対的エースの稲辺容子が対峙する。敵ながら最高のファイトをありがとうという想いを胸に、稲辺容子の入場」というアナウンスが流れると、会場であるニューおてんば温泉の宴会場に「容子」コールが渦巻いた。
日帰り温泉の宴会場だけあって、半数近くは生ビールのジョッキを片手にしながらの応援だったが、家族連れやら若いカップルやらが入り混じって、会場は和やかな雰囲気に包まれていた。宴会場の壁面には、大漁旗をモチーフにした「おてんばプロレス」のフラッグが掲げてある。今はプロとして活躍しているRKクイーンとスーパーアサコ(本名:船橋浅子)から寄贈されたものだった。
「始まりのための終わり。今日をもってエプロン翼はリングを去るが、おてんばプロレスに刻まれたその名を、私たちは永遠に忘れないだろう。プロレスの女仕掛け人・エプロン翼の入場」というアナウンスとともに、どちらかというと小柄なエプロン翼が疾風のごとく現れた。場内は割れんばかりの「翼」コール。
正確にいうと、エプロン翼は引退ではなく、転居だった。国家公務員として働いているご主人の転勤がきっかけで、埼玉県へと引っ越すことになったのである。エプロン翼自身、元・おてんば市役所の職員だったが、ニューおてんば温泉の社長夫人(これまた元・市役所の職員)に誘われて、女子プロレスごっこ団体・おてんばプロレスのバトルに参戦するようになった。年齢はそれなりのはずなのに、エプロン翼の軽やかな動きは、おてんばプロレスの現役女子大生レスラーも顔負けだった。スピーディーで華麗、それがエプロン翼の真骨頂でもあったのである。
「カ~~~ン」というゴングの音。いや、正確にいうと「ガ~~~ン」か。本物のゴングには手が届かない素人の弱小団体にとって、バケツの音こそが決戦の火ぶただった。
レフェリーはニューおてんば温泉の社長。レフェリングに関しては、もちろん素人だったが、プロレスを彷彿とさせるような白黒の審判服は、それなりに様になっていた。「ファイト」というレフェリーの声を無視して、リングの上でにらみ合いを続ける両雄(いや、両雌か)。
容子が一歩踏み出したと思ったら、すかさずエプロン翼も反応した。手四つの態勢からエプロン翼がキックをくり出すと、ハイスピードの首投げで容子をマットにぶん投げた。そこへ超高速のセントーン。慌てふためきながら、カウントツーではね返す容子。
「いいぞ、エプロン翼」。
「お願いだから、やめないで」。
「いつでも戻ってこい」。
おてんばプロレスの一時代を彩った名レスラーのエプロン翼に、熱い声援がはじけ飛んだ。
おてんばプロレスのNOWリーダーとしてのプライドが刺激されたのか、ここで容子が一大反転攻勢に打って出た。ショートレンジでのドロップキックから、容子ラリアットを三連発。雪崩のように崩れ落ちたエプロン翼をダブルアームの体勢にとらえると、そのままタイガードライバーへ。カウントは‥‥おっと、二・九九。名勝負を予感させるふたりの闘いに、雷鳴のような拍手が沸き起こった。
考えてみると、容子とエプロン翼の年齢差は二十歳以上。エプロン翼には双子のお子さんがいて、そのやんちゃぶりにはずいぶんと手を焼いているらしい。素顔のエプロン翼は、どこにでもいるようなごく普通のお母さんだった。それこそエプロン姿で、ひょいとリングにあがり、ひと仕事片づけるみたいな、そんな庶民的な感覚があったのである。
試合後、エプロン翼はよくお手製のおにぎりをみんなに振る舞ってくれた。それがやたらおいしくて、リングを離れたところでは敵も味方も関係なく、同じおてんば市民としての絆を深め合っていた。
一方の容子は、まだ大学二年生である。将来は教員試験にチャレンジし、中学校の教壇に立つのもありかと思っていたが、近頃はプロレスラーとしての可能性に賭けてみるのも悪くないなんて、半ば本気で考えるようになっていた。今の容子にしてみれば、おてんばプロレスのリングそのものが教育実習の場みたいなものか。いや、人生の鍛錬の場。そういっても決して過言ではなかった。
フロントスープレックスから、一気に丸め込む容子。カウントワンで返したと思ったら、すぐに体勢を入れ替えて、逆さ抑え込みをくり出すエプロン翼。やられたらやり返す。隙のない攻防に観客が釘づけになった。
試合の中盤では、エプロン翼の十八番である空中殺法が飛び出した。本物のプロレスと違い、ロープがないのはいささか残念だったが、エプロン翼の代名詞でもあるエプロンロケット(トペスイシ―ダ)は迫力満点。パイプ椅子を駆使してのラ・ケブラーダも芸術品としかいいようがなかった。
容子のゴッチ式パイルドライバーやら、エプロン翼のレインメーカーやら、その後も見せ場を演出しまくる両者。試合が大きく動き出したのは、七分過ぎのことであった。エプロン翼のブレーンバスターを切り返した容子が「こうなったら、あの技で勝負するしかない」と心に決め、本番の試合で使うのは初めてという大技をくり出したのである。その技の名は、通天閣ジャーマンスープレックスホールド。身長で上まわる容子が、超高角度でジャーマンを放ったのだから、これはたまらない。バーンという鈍い音に、四角いジャングルが震撼した。
「ワン、ツー‥‥スリー」。
ピクリとも動かず、エプロン翼が無念のスリーカウントを奪われた。エプロン翼という主婦レスラーの人生に、ひとつの終止符が打たれた瞬間でもあった。
「八分三十五秒、稲辺容子選手のフォール勝ち」というアナウンスが流れると、マットレスを重ねただけのリングの上に紙テープの花が咲いた。エプロン翼のコスチュームと同じ深紅の紙テープであった。どちらが勝者かわからなくなるような大「翼」コール。
ニューおてんば温泉の社長夫人がリングに駆けあがると、「ありがとう」と口にしながら、エプロン翼に花束を渡した。ジャーマンの衝撃が強かったのか、痛々しい表情で後頭部を押さえながら、エプロン翼が花束を受けとると、低く首(こうべ)を垂れた。場内が温かな拍手に包まれた。
「エプロン翼選手からひとこと」といい、ニューおてんば温泉の社長夫人がマイクを手渡すと、「いやいや、そんな柄じゃないから」と苦笑しながらも、エプロン翼がマイクを握った。ふだんは脇役に徹しているエプロン翼が、表立ってマイクを手にするのは初めてのことだった。
「おばんです(こんばんは、の意)。いや、本当、こういうのは慣れていないんで(はぁはぁ)。‥‥でも、今日が最後ということで、一応喋らせてもらうと、おてんばプロレスは最高に楽しかったです(拍手)。私は口べたなんで、気のきいたセリフは何も残せないですけど(はぁはぁ)、おてんばプロレスには世界に進出してもらわないとね。容子ちゃんが有名になったら、私にもサインください。おてんば市の未来を心の底から願っています。本当にありがとうございました」。
飾りっけのないエプロン翼のコメントに、拍手の雨が降り注いだ。令和時代のエースとして大きな期待が寄せられる容子が握手を求めると、エプロン翼は顔をくしゃくしゃにさせながら容子の肩を抱きしめた。「またおにぎりを作ってきてくださいね」という容子に、エプロン翼が頷いた。
やがて容子がマイクを手にすると、「それじゃ、いつものあれをやらせていただきます。もちろん今日は翼バージョンで」といい、興奮冷めやらぬ観客らに呼びかけた。リングサイドにいた小さな女の子が「いちゅものあれ」というと、アットホームな笑い声に包まれた。
「よーし、行くぞ。もっと素敵な未来に向かって――」という容子の叫び声に合わせて、おてんば市民で埋め尽くされた会場がひとつになった。
「えい、えい、翼~ッ!」。
エプロン翼という名レスラーがリングを去ろうとしたとき、ほんの一瞬だけ爽やかな風が花道を駆け抜けていくのを容子は感じていた。それはまるでプロレスの神様が、エプロン翼の第二の人生を後押ししているかのようだった。
「青コーナー、未来へと翼を広げる、エプロン翼~ッ!!」。
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