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見舞え!宇宙一強い女の魅ラクルパワー
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「受けて立とうじゃないの」と思ったジュリーは、サキのいう通り、自らの大事なところ(あそこ)を賭けることにした。「いいわ、私が負けたら、本物の女子になってゴーゴーバーに永久就職してやる」。マットの上でマイクをつかむと、ジュリーはそう宣言したのである。日本語そのものが伝わらないのか、ジュリーの命がけのひとことに場内は無反応だったが、すぐさまレフェリーのネームがタイ語で通訳をすると、「おおっ」という地鳴りのような驚きの声があがった。
その瞬間、「あっ、永久就職のひとことはよけいだったかも‥‥」と後悔するジュリーだったが、いい放ってしまった以上、もうあとには引けない。こうなったら「あたしのあそこを掻っ切ってみろ!」とジュリーは雄たけびならぬ雌たけび―いや、雄たけびでいいのか-をあげるのであった。
ジュリーの叫びに呼応するかのように、もし自分が負けたときは、日本へ行って、おてんばプロレスに参戦すると約束したレディーコングSAKIだったが、えっ、待って。それってサキにとっては、いい話じゃないのよ――とジュリーは思っていた。が、タイというおおらかなお国柄がそうさせるのだろう、それはそれで「よしとするか」とジュリーは自分自身を納得させた。
ジュリー vs レディーコングSAKI。バンコクで最強の女を決めるべく、運命の一戦が始まった。日奈子社長の発案で、この試合の勝者には「バンコクヘビー級女子チャンピオン」の称号が与えられることになった。ヘビー級も何も、おそらくジュリーなんかはジュニアフライ級にも満たないのだが、そこはご愛嬌ということで。
序盤戦は予想通りレディーコングSAKIによるキック攻撃。五発に一発ぐらいは、大まじめに急所を狙ってくるので、細心の注意が必要だった。見て見ぬふりのレフェリー。観客の大多数がジュリーの敗北(つまりジュリーが本物の女子になって、ゴーゴーバーで働き続けること)を願っているのだから、これがまた始末に負えなかった。
ウエイトで勝るレディーコングSAKIの攻撃は容赦がなかった。キック、キック、キック、キック、そして急所攻撃の雨あられ。女子になってしまえば、急所攻撃も平気なのかな。なーんて。ふとそんな弱気に駆られる時間帯もあったが、どうにかレディーコングSAKIの猛攻に耐え忍んだジュリーは、試合の中盤になって、ようやくチャンスを見出した。
レディーコングSAKIの弱点、それは意外にも腕だった。特に右腕に古傷があるらしく、やぶれかぶれに放ったナックルパンチが右腕に当たり、「ウギャー」という声をあげて、レディーコングSAKIが悶絶を始めたのである。これをチャンスと見たジュリーは、自分よりも体の大きなレディーコングSAKIに対して、アームブレーカーを連発した。これでもかという必死の形相で、腕殺し攻撃を十発、十一発、十二発。
これでもか、これでもか、これでもかと念じながら、「よし、ここは勝負」と見きわめたジュリーは、もはや視点が定まらず、マットに立っているのがやっとというレディーコングSAKIに対し、伝家の宝刀ともいうべき延髄斬りを一悶放った。いともあっ気なく、その場に崩れ落ちたレディーコングSAKIに、ジュリーは腕ひしぎ十字固めを決めた。
ぐいぐいぐいぐいと締めあげるジュリー。「アギャ~~~ッ」というレディーコングSAKIの大絶叫。まるで南国特有のスコールのような「SAKI」コールが降り注ぐ中、レディーコングSAKIは耐えに耐えた。時間にして二分あまり。サキの顔面は蒼白。全身から汗が噴き出していた。死んでもいいとでも思っているのか、レディーコングSAKIがギブアップすることは決してなかった。
ノーノ―ノー。アイ・ネバ―・ギブアップ。ノーノ‥‥。
が、なんとここでレフェリーのネームがストップをかけたのである。いわゆるレフェリーストップというやつだ。ネームにしては珍しく正攻なジャッジ。
カンカンカンカンカンカンカン。けたたましく鳴るバケツの音。結果的には八分四十九秒、レフェリーストップによるジュリーの勝利が決まった。バンコクで一番、いや、もしかすると世界で一番熱い女の証がジュリーに与えられることになったのである。
「やったよ、やった」といいながら、セコンドで跳びはねる日奈子社長。日奈子社長のお姉さんや、その旦那の武雄さんも歓喜の涙にむせいでいた。ジャッキー美央こと美央ちゃんにいたっては、大粒の涙を流し、「えーんえん」という声をあげながら、両手こぶしを突きあげている。
会場を埋め尽くした観客(大半がタイ人男性)は、ジュリーという超絶美女の完全女性化を願っていたらしく、一部で「あ~あ」というため息がもれはしたが、やがて場内全体が温かい拍手に包まれた。「ジュリー」コールに押されて、ジュリーがマイクを握った。「通訳、通訳」という日奈子社長に促されて、武雄さんもマイクを手に、灼熱の四角いジャングルに立った。「はぁはぁはぁ」という荒い息を吐きながら、ジュリーが腹の底から声を発した。
「今日はありがとうございまーす(はぁはぁはぁ)。サキちゃんとは‥‥サキちゃんとは、ガチでいい試合ができたと思いますし、これからもいいライバルとして、いい友人として、そしていい女として、もっと磨きをかけていきたいです(はぁはぁ)。タイにきてよかった。こうしてバンコクでプロレスと心中できる自分は幸せ者です。今日は本当にありがとうございました!」といい終わったところに、日奈子社長が駆けあがり、いつものキス攻撃を仕かけてきた。
えっ、なんでまた、こんなときに。「ジュリー、だーい好き」とかなんとかいいながら、ジュリーの唇を奪うプレジデント日奈子。カンカンカンというゴングならぬバケツが打ち鳴らされたが、日奈子社長のハードコアな唇の弾丸は、とどまるところを知らなかった。日本で一番美しい社長の闘魂キスに、自分も強くならなければとジュリーはいい聞かせていた。めざすは世界一。いや、夢は大きく宇宙一かな。
一瞬見かけただけなので判断はつかなかったが、会場の後ろの方に車椅子に乗った若者-きっとトムだ!-がいたようにも思えた。
決勝戦で手痛い黒星を喫したレディーコングSAKIは、その日奈子社長の強力なサポートにより、しばらく日本でプロレス遊学をすることが決まった。資金の一部は、バンコクおてんばプロレスの共同出資者でもある、ニューおてんば温泉の社長も協力してくれるようだ。しかもナナの帝王・ネーム社長までがポケットマネー(日本円でン百万円)を出してくれるというのだから、これほど心強いことはない。日本へ行けば、きっとおてんばプロレスの創始者である涼子先輩や、涼子先輩の強力な片腕でもある浅子先輩の指導が受けられるだろうし、レディーコングSAKIのエピソードはエピソードで、いつか小説のネタになるかしら。なんてね(作者談)。
単なる素人の集まりかと思いきや、ここぞという場面で見せ場をつくり、バンコクにおてんばプロレスという個性満載の花を咲かせたジュリーや日奈子社長たち。「いつかは隣国のミャンマーでもプロレスをやりたいわね」なんて、日奈子社長がまた何かを企てているようだったが、明日は明日の風に任せるしかないだろう。
カラッとした南国の強い陽射しを受けながら、この日ばかりは、ジュリーが音頭をとり、いつものあれで大会を締めくくることになった。ちょっと手狭なマットの上に、バンコク一を争って闘い抜いた女たち(一部男もいるが)が勢ぞろいした。ノーサイドとはよくいったもので、敵も味方も関係なし。全選手が笑顔に包まれていた。
「今夜はバンコクで晩ごはん食う(バンコク―)?」とかなんとか、武雄さんがいささか苦しい親父ギャグを飛ばしていたが、日本語が通じないこともあり、誰ひとりとして笑う者はいなかった。常夏の国なのに、さ、寒いと思いながら、マイクを手にしたジュリーに、おてんとう様がほほ笑みかけてきた。日奈子社長も日奈子社長のお姉さんも武雄さんも美央ちゃんもサキちゃんも、それにイカさまレフェリーのネーム社長も、みんなで心をひとつにして、さぁ行くわよ。
「えい、えい、おてんば~ッ!」。
武雄さんの粋なはからいで、ジュリーの入場テーマ曲がスピーカーから流れ出すと、会場はひときわ大きな「ジュリー」コールに包まれた。心のドラムがはち切れそうになるのを感じながら、ジュリーは自分の腰にチャンピオンベルトを巻くと、「青コーナー、体重は秘密、ジュリ~ッ」というコールに合わせ、満面の笑みでガッツポーズをしてみせた。
その瞬間、「あっ、永久就職のひとことはよけいだったかも‥‥」と後悔するジュリーだったが、いい放ってしまった以上、もうあとには引けない。こうなったら「あたしのあそこを掻っ切ってみろ!」とジュリーは雄たけびならぬ雌たけび―いや、雄たけびでいいのか-をあげるのであった。
ジュリーの叫びに呼応するかのように、もし自分が負けたときは、日本へ行って、おてんばプロレスに参戦すると約束したレディーコングSAKIだったが、えっ、待って。それってサキにとっては、いい話じゃないのよ――とジュリーは思っていた。が、タイというおおらかなお国柄がそうさせるのだろう、それはそれで「よしとするか」とジュリーは自分自身を納得させた。
ジュリー vs レディーコングSAKI。バンコクで最強の女を決めるべく、運命の一戦が始まった。日奈子社長の発案で、この試合の勝者には「バンコクヘビー級女子チャンピオン」の称号が与えられることになった。ヘビー級も何も、おそらくジュリーなんかはジュニアフライ級にも満たないのだが、そこはご愛嬌ということで。
序盤戦は予想通りレディーコングSAKIによるキック攻撃。五発に一発ぐらいは、大まじめに急所を狙ってくるので、細心の注意が必要だった。見て見ぬふりのレフェリー。観客の大多数がジュリーの敗北(つまりジュリーが本物の女子になって、ゴーゴーバーで働き続けること)を願っているのだから、これがまた始末に負えなかった。
ウエイトで勝るレディーコングSAKIの攻撃は容赦がなかった。キック、キック、キック、キック、そして急所攻撃の雨あられ。女子になってしまえば、急所攻撃も平気なのかな。なーんて。ふとそんな弱気に駆られる時間帯もあったが、どうにかレディーコングSAKIの猛攻に耐え忍んだジュリーは、試合の中盤になって、ようやくチャンスを見出した。
レディーコングSAKIの弱点、それは意外にも腕だった。特に右腕に古傷があるらしく、やぶれかぶれに放ったナックルパンチが右腕に当たり、「ウギャー」という声をあげて、レディーコングSAKIが悶絶を始めたのである。これをチャンスと見たジュリーは、自分よりも体の大きなレディーコングSAKIに対して、アームブレーカーを連発した。これでもかという必死の形相で、腕殺し攻撃を十発、十一発、十二発。
これでもか、これでもか、これでもかと念じながら、「よし、ここは勝負」と見きわめたジュリーは、もはや視点が定まらず、マットに立っているのがやっとというレディーコングSAKIに対し、伝家の宝刀ともいうべき延髄斬りを一悶放った。いともあっ気なく、その場に崩れ落ちたレディーコングSAKIに、ジュリーは腕ひしぎ十字固めを決めた。
ぐいぐいぐいぐいと締めあげるジュリー。「アギャ~~~ッ」というレディーコングSAKIの大絶叫。まるで南国特有のスコールのような「SAKI」コールが降り注ぐ中、レディーコングSAKIは耐えに耐えた。時間にして二分あまり。サキの顔面は蒼白。全身から汗が噴き出していた。死んでもいいとでも思っているのか、レディーコングSAKIがギブアップすることは決してなかった。
ノーノ―ノー。アイ・ネバ―・ギブアップ。ノーノ‥‥。
が、なんとここでレフェリーのネームがストップをかけたのである。いわゆるレフェリーストップというやつだ。ネームにしては珍しく正攻なジャッジ。
カンカンカンカンカンカンカン。けたたましく鳴るバケツの音。結果的には八分四十九秒、レフェリーストップによるジュリーの勝利が決まった。バンコクで一番、いや、もしかすると世界で一番熱い女の証がジュリーに与えられることになったのである。
「やったよ、やった」といいながら、セコンドで跳びはねる日奈子社長。日奈子社長のお姉さんや、その旦那の武雄さんも歓喜の涙にむせいでいた。ジャッキー美央こと美央ちゃんにいたっては、大粒の涙を流し、「えーんえん」という声をあげながら、両手こぶしを突きあげている。
会場を埋め尽くした観客(大半がタイ人男性)は、ジュリーという超絶美女の完全女性化を願っていたらしく、一部で「あ~あ」というため息がもれはしたが、やがて場内全体が温かい拍手に包まれた。「ジュリー」コールに押されて、ジュリーがマイクを握った。「通訳、通訳」という日奈子社長に促されて、武雄さんもマイクを手に、灼熱の四角いジャングルに立った。「はぁはぁはぁ」という荒い息を吐きながら、ジュリーが腹の底から声を発した。
「今日はありがとうございまーす(はぁはぁはぁ)。サキちゃんとは‥‥サキちゃんとは、ガチでいい試合ができたと思いますし、これからもいいライバルとして、いい友人として、そしていい女として、もっと磨きをかけていきたいです(はぁはぁ)。タイにきてよかった。こうしてバンコクでプロレスと心中できる自分は幸せ者です。今日は本当にありがとうございました!」といい終わったところに、日奈子社長が駆けあがり、いつものキス攻撃を仕かけてきた。
えっ、なんでまた、こんなときに。「ジュリー、だーい好き」とかなんとかいいながら、ジュリーの唇を奪うプレジデント日奈子。カンカンカンというゴングならぬバケツが打ち鳴らされたが、日奈子社長のハードコアな唇の弾丸は、とどまるところを知らなかった。日本で一番美しい社長の闘魂キスに、自分も強くならなければとジュリーはいい聞かせていた。めざすは世界一。いや、夢は大きく宇宙一かな。
一瞬見かけただけなので判断はつかなかったが、会場の後ろの方に車椅子に乗った若者-きっとトムだ!-がいたようにも思えた。
決勝戦で手痛い黒星を喫したレディーコングSAKIは、その日奈子社長の強力なサポートにより、しばらく日本でプロレス遊学をすることが決まった。資金の一部は、バンコクおてんばプロレスの共同出資者でもある、ニューおてんば温泉の社長も協力してくれるようだ。しかもナナの帝王・ネーム社長までがポケットマネー(日本円でン百万円)を出してくれるというのだから、これほど心強いことはない。日本へ行けば、きっとおてんばプロレスの創始者である涼子先輩や、涼子先輩の強力な片腕でもある浅子先輩の指導が受けられるだろうし、レディーコングSAKIのエピソードはエピソードで、いつか小説のネタになるかしら。なんてね(作者談)。
単なる素人の集まりかと思いきや、ここぞという場面で見せ場をつくり、バンコクにおてんばプロレスという個性満載の花を咲かせたジュリーや日奈子社長たち。「いつかは隣国のミャンマーでもプロレスをやりたいわね」なんて、日奈子社長がまた何かを企てているようだったが、明日は明日の風に任せるしかないだろう。
カラッとした南国の強い陽射しを受けながら、この日ばかりは、ジュリーが音頭をとり、いつものあれで大会を締めくくることになった。ちょっと手狭なマットの上に、バンコク一を争って闘い抜いた女たち(一部男もいるが)が勢ぞろいした。ノーサイドとはよくいったもので、敵も味方も関係なし。全選手が笑顔に包まれていた。
「今夜はバンコクで晩ごはん食う(バンコク―)?」とかなんとか、武雄さんがいささか苦しい親父ギャグを飛ばしていたが、日本語が通じないこともあり、誰ひとりとして笑う者はいなかった。常夏の国なのに、さ、寒いと思いながら、マイクを手にしたジュリーに、おてんとう様がほほ笑みかけてきた。日奈子社長も日奈子社長のお姉さんも武雄さんも美央ちゃんもサキちゃんも、それにイカさまレフェリーのネーム社長も、みんなで心をひとつにして、さぁ行くわよ。
「えい、えい、おてんば~ッ!」。
武雄さんの粋なはからいで、ジュリーの入場テーマ曲がスピーカーから流れ出すと、会場はひときわ大きな「ジュリー」コールに包まれた。心のドラムがはち切れそうになるのを感じながら、ジュリーは自分の腰にチャンピオンベルトを巻くと、「青コーナー、体重は秘密、ジュリ~ッ」というコールに合わせ、満面の笑みでガッツポーズをしてみせた。
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