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ひと波乱ならぬ百波乱の旗揚げ戦
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バンコクおてんばプロレスの旗揚げ戦の会場は、チャトチャックウィークエンドマーケット内の特設会場に決まった。特設会場も何も、炎天下に二枚重ねのマットレスを敷いただけの簡便な会場。週末のウィークエンドマーケットに足を運んでくれた観光客や地元民が、ついでに立ち寄ってくれればしめたものとジュリーは思っていた。
ちなみにチャトチャックウィークエンドマーケットは、週末に開催されるバンコク最大の公設市場で、まるで迷路のような市場内に衣類やインテリア、骨とう品など、一万五千店を超えるショップが軒を連ねている。下見のためにジュリーは何度となく足を運んだが、いまだに迷ってしまうほど。
バンコクで女子プロレスなんていわれても、もしかすると、日本人が何か騒ぎ立てているぐらいのできごとでしかないのかもしれない。一応カラーコピーでつくったお手製のポスターを街の中に張ってみたりもしたが、プロレスという言葉が響かないのか、それともビジュアルにパンチ力が足りないのか、反応は今ひとつだった。武雄さんは「ジュリーのヌード写真でも載せればよかったんだ」なんて笑い飛ばしているが、それってセクハラだからね。
旗揚げ戦の前日、「ジュリー、元気そうね。ナーラックだわ」といい、ウィークエンドマーケットの下見会場でハグをしてくれたのは日奈子社長である。ナーラックは、タイ語で「かわいい」の意味。タイの化粧品に馴染んで、すっかり女らしくなったジュリーのことを褒めてくれたのである。今日のジュリーは、バンコクのナイトマーケットで見つけた超ミニルック。勢い余ると、マイクロミニのスカートが揺れて、下着が見えてしまうほどの危うさだった。
旗揚げ戦のプランニングを任されたジュリーとしては、できれば投げ銭でももらおうと考えていたが、大道芸をやるわけじゃないし、マイナスのイメージにつながりかねないと思い、まずは入場無料でお披露目することにした。
「明日の旗揚げ戦は、私ことプレジデント日奈子との一騎打ちよ。いい、ジュリー? とにかくお互いに得意技を見せて見せて見せまくって、最後はジュリーのフランケンシュタイナーでカウントスリー‥‥と思ったところへ、ジャッキー美央が乱入して遺恨を残すの」とまくしたてるマッチメイカーの日奈子社長。
「それに腹を立てたジュリーがジャッキー美央とやりあって、壮絶な遺恨マッチへと発展していくのよ。いっそのこと遺恨マッチは、バンコクおてんばプロレス認定のタイトルマッチなんてどうかしら」なんて。
「え!? ちょっと待って。ジャッキー美央って誰ですか」というジュリーの質問に、日奈子社長は「何をいっているのよ。あなたの後輩の美央ちゃんに決まっているでしょ」といい、高笑いをするのであった。
え~っ。み、美央ちゃんって、プロレスラーでもなんでもなく、ただのエディトリアルデザイナーなんですけど。ジュリーは日奈子社長に問いかけてみたが、当のプレジデント日奈子は意味深な笑顔(案外、何も考えていなかったりして)を浮かべるばかり。よく見たら、つき添いでバンコクへきたという美央ちゃんが「よろしくです」といいながら、ジュリーに頭を下げていた。今日も気温は三十度超え。思考回路がおかしくなりそう。
翌日の午後一時半。一日の中でもっとも暑い時間に、バンコクおてんばプロレスの旗揚げ戦が開催された。水かけ祭りのまっただ中ということもあり、水鉄砲を持っているお客さんが目についた。人の波がすごすぎて、正確な数字まではわからないが、目測では常時五十人ほどのお客さんがマットのまわりをとり囲んでいた。
シャーシャーなんて、水鉄砲で水をかけ合う観客たち。キャッキャッという笑い声。水かけ祭りで水をかけられること自体、タイでは縁起がいいと聞き、急きょ日奈子社長が水鉄砲を買ってきてくれた。当然、選手(といっても、表立ってはジュリーと日奈子社長のふたりだけ)は水をはじき飛ばしながらの入場となった。
ああ、水って気持ちいい。少しは生き返った気分かなとジュリーは思っていた。バンコクにきて、暑さの長さとでもいったらいいのか、ある特定の時期(夏)だけでなく、くる日もくる日も暑いことに滅入り始めていたジュリー。近ごろは食欲がなく、半ば強制的なダイエットにもがいていたら、それはそれでスタイリッシュに見えるらしく、会場からは「かわいい」とか「きれい」という羨望の声が聞かれた。
プレジデント日奈子は、この日のために新調したというレオタード風の超過激コスチューム。日奈子社長いわく“女の強さ”をコンセプトに、知り合いのファッションデザイナーにお願いして、完全オリジナルの衣装を仕立ててもらっていた。
プレジデント日奈子 vs ジュリー。日本の女子プロレスが、こうして公衆の面前で公開されるのは、きわめて珍しいことだった。お色気たっぷりのハプニングでも期待しているのか、冷やかし半分の観客もいないではなかったが、そこはまぁバンコクおてんばプロレスというブランドがタイに根づくまでの辛抱かなと。
「カ~~~ン」というゴングならぬ日本製のバケツの音。レフェリーは、なんと驚いたことにバンコク在住の武雄さんが買って出てくれた。まだまだ不慣れと見えて、試合を裁いているというよりも、試合の流れに振りまわされている感じ。大会の終盤で乱入することになっているジャッキー美央こと同僚の美央ちゃんが、声を枯らしながら「武雄さん、ファイト~ッ!」と叫んでいた。
当の美央ちゃんは紺のジャージ姿。ジャージの下にはジャッキー美央仕様の乱入コスチュームを身につけており、紺から一転、オレンジ色の特出し水着で会場をざわつかせようという魂胆だった。手にぶら下げた紙袋の中には、この日のために手づくりで準備したという犬顔の覆面がしまってあった。犬の顔は自分んちの愛犬の顔を模したものだというが、あのねー、幼稚園の発表会じゃないんだから。
肝心の試合はというと、プレジデント日奈子が序盤から試合を優位に進めた。どこでどう覚えたのか、稲妻レッグラリアットとかSTF(ステップオーバー・トーホールド・ウィズ・フェイスロック)とか、玄人はだしの技を連発してくるプレジデント日奈子。揚げ句の果てには、ボーアンドローとかグラウンドコブラとか。ジュリーは何度もギブアップしそうになったが、チャンスが巡ってくるまで我慢を続けるしかなかった。
「五分経過」というコールを合図に、いよいよ出番を迎えたジャッキー美央が謎の覆面レスラーに変身して、さぁ乱入――という、そのときのことであった。「私たちと闘え!」と叫びながら、超ド派手なペイントを施した三人組の女たちが忽然とリングに現れた。よーく見ると、そのうちひとりはナナのゴーゴーバーで出会ったサキちゃんじゃないのよ。たしか渾名はキングコングだっけ。
「ウッホウホウホ」。
ちょっとエロくて、ゴムのようにしなやかな体つきのサキちゃんが奇声を発しながら、ジュリーらに襲いかかってきた。あっという間に、ボコボコにされたジュリーとプレジデント日奈子。慌てふためいて助け舟に入ったジャッキー美央までがやられてしまった。せっかくの特出し水着を披露する暇(いとま)もなくやられてしまうなんて、あまりにも悲しい。
「〇×△□〇◇◎×□△‥‥」とかなんとか、タイ語で何をいっているのかはわからないが、とにかくキングコング軍団が必死の形相で叫び続けている。それに呼応するかのような大歓声。キングコング気どりのタイ人女三人組による奇襲攻撃が、どうやらバンコクの群衆のハートを鷲づかみにしたようだ。
タイ語による謎のアピール「〇×△□〇◇◎×□△‥‥」は、どうやら「私たちキングコング軍団と闘え」らしい。炎天下のマットにひれ伏したジュリーは、苦痛にゆがむ日奈子社長と顔を見合わせながら、「ど、どうなっているのよ」と悲鳴にも似た声をあげるしかなかった。想定外のドラマが始まった。
ちなみにチャトチャックウィークエンドマーケットは、週末に開催されるバンコク最大の公設市場で、まるで迷路のような市場内に衣類やインテリア、骨とう品など、一万五千店を超えるショップが軒を連ねている。下見のためにジュリーは何度となく足を運んだが、いまだに迷ってしまうほど。
バンコクで女子プロレスなんていわれても、もしかすると、日本人が何か騒ぎ立てているぐらいのできごとでしかないのかもしれない。一応カラーコピーでつくったお手製のポスターを街の中に張ってみたりもしたが、プロレスという言葉が響かないのか、それともビジュアルにパンチ力が足りないのか、反応は今ひとつだった。武雄さんは「ジュリーのヌード写真でも載せればよかったんだ」なんて笑い飛ばしているが、それってセクハラだからね。
旗揚げ戦の前日、「ジュリー、元気そうね。ナーラックだわ」といい、ウィークエンドマーケットの下見会場でハグをしてくれたのは日奈子社長である。ナーラックは、タイ語で「かわいい」の意味。タイの化粧品に馴染んで、すっかり女らしくなったジュリーのことを褒めてくれたのである。今日のジュリーは、バンコクのナイトマーケットで見つけた超ミニルック。勢い余ると、マイクロミニのスカートが揺れて、下着が見えてしまうほどの危うさだった。
旗揚げ戦のプランニングを任されたジュリーとしては、できれば投げ銭でももらおうと考えていたが、大道芸をやるわけじゃないし、マイナスのイメージにつながりかねないと思い、まずは入場無料でお披露目することにした。
「明日の旗揚げ戦は、私ことプレジデント日奈子との一騎打ちよ。いい、ジュリー? とにかくお互いに得意技を見せて見せて見せまくって、最後はジュリーのフランケンシュタイナーでカウントスリー‥‥と思ったところへ、ジャッキー美央が乱入して遺恨を残すの」とまくしたてるマッチメイカーの日奈子社長。
「それに腹を立てたジュリーがジャッキー美央とやりあって、壮絶な遺恨マッチへと発展していくのよ。いっそのこと遺恨マッチは、バンコクおてんばプロレス認定のタイトルマッチなんてどうかしら」なんて。
「え!? ちょっと待って。ジャッキー美央って誰ですか」というジュリーの質問に、日奈子社長は「何をいっているのよ。あなたの後輩の美央ちゃんに決まっているでしょ」といい、高笑いをするのであった。
え~っ。み、美央ちゃんって、プロレスラーでもなんでもなく、ただのエディトリアルデザイナーなんですけど。ジュリーは日奈子社長に問いかけてみたが、当のプレジデント日奈子は意味深な笑顔(案外、何も考えていなかったりして)を浮かべるばかり。よく見たら、つき添いでバンコクへきたという美央ちゃんが「よろしくです」といいながら、ジュリーに頭を下げていた。今日も気温は三十度超え。思考回路がおかしくなりそう。
翌日の午後一時半。一日の中でもっとも暑い時間に、バンコクおてんばプロレスの旗揚げ戦が開催された。水かけ祭りのまっただ中ということもあり、水鉄砲を持っているお客さんが目についた。人の波がすごすぎて、正確な数字まではわからないが、目測では常時五十人ほどのお客さんがマットのまわりをとり囲んでいた。
シャーシャーなんて、水鉄砲で水をかけ合う観客たち。キャッキャッという笑い声。水かけ祭りで水をかけられること自体、タイでは縁起がいいと聞き、急きょ日奈子社長が水鉄砲を買ってきてくれた。当然、選手(といっても、表立ってはジュリーと日奈子社長のふたりだけ)は水をはじき飛ばしながらの入場となった。
ああ、水って気持ちいい。少しは生き返った気分かなとジュリーは思っていた。バンコクにきて、暑さの長さとでもいったらいいのか、ある特定の時期(夏)だけでなく、くる日もくる日も暑いことに滅入り始めていたジュリー。近ごろは食欲がなく、半ば強制的なダイエットにもがいていたら、それはそれでスタイリッシュに見えるらしく、会場からは「かわいい」とか「きれい」という羨望の声が聞かれた。
プレジデント日奈子は、この日のために新調したというレオタード風の超過激コスチューム。日奈子社長いわく“女の強さ”をコンセプトに、知り合いのファッションデザイナーにお願いして、完全オリジナルの衣装を仕立ててもらっていた。
プレジデント日奈子 vs ジュリー。日本の女子プロレスが、こうして公衆の面前で公開されるのは、きわめて珍しいことだった。お色気たっぷりのハプニングでも期待しているのか、冷やかし半分の観客もいないではなかったが、そこはまぁバンコクおてんばプロレスというブランドがタイに根づくまでの辛抱かなと。
「カ~~~ン」というゴングならぬ日本製のバケツの音。レフェリーは、なんと驚いたことにバンコク在住の武雄さんが買って出てくれた。まだまだ不慣れと見えて、試合を裁いているというよりも、試合の流れに振りまわされている感じ。大会の終盤で乱入することになっているジャッキー美央こと同僚の美央ちゃんが、声を枯らしながら「武雄さん、ファイト~ッ!」と叫んでいた。
当の美央ちゃんは紺のジャージ姿。ジャージの下にはジャッキー美央仕様の乱入コスチュームを身につけており、紺から一転、オレンジ色の特出し水着で会場をざわつかせようという魂胆だった。手にぶら下げた紙袋の中には、この日のために手づくりで準備したという犬顔の覆面がしまってあった。犬の顔は自分んちの愛犬の顔を模したものだというが、あのねー、幼稚園の発表会じゃないんだから。
肝心の試合はというと、プレジデント日奈子が序盤から試合を優位に進めた。どこでどう覚えたのか、稲妻レッグラリアットとかSTF(ステップオーバー・トーホールド・ウィズ・フェイスロック)とか、玄人はだしの技を連発してくるプレジデント日奈子。揚げ句の果てには、ボーアンドローとかグラウンドコブラとか。ジュリーは何度もギブアップしそうになったが、チャンスが巡ってくるまで我慢を続けるしかなかった。
「五分経過」というコールを合図に、いよいよ出番を迎えたジャッキー美央が謎の覆面レスラーに変身して、さぁ乱入――という、そのときのことであった。「私たちと闘え!」と叫びながら、超ド派手なペイントを施した三人組の女たちが忽然とリングに現れた。よーく見ると、そのうちひとりはナナのゴーゴーバーで出会ったサキちゃんじゃないのよ。たしか渾名はキングコングだっけ。
「ウッホウホウホ」。
ちょっとエロくて、ゴムのようにしなやかな体つきのサキちゃんが奇声を発しながら、ジュリーらに襲いかかってきた。あっという間に、ボコボコにされたジュリーとプレジデント日奈子。慌てふためいて助け舟に入ったジャッキー美央までがやられてしまった。せっかくの特出し水着を披露する暇(いとま)もなくやられてしまうなんて、あまりにも悲しい。
「〇×△□〇◇◎×□△‥‥」とかなんとか、タイ語で何をいっているのかはわからないが、とにかくキングコング軍団が必死の形相で叫び続けている。それに呼応するかのような大歓声。キングコング気どりのタイ人女三人組による奇襲攻撃が、どうやらバンコクの群衆のハートを鷲づかみにしたようだ。
タイ語による謎のアピール「〇×△□〇◇◎×□△‥‥」は、どうやら「私たちキングコング軍団と闘え」らしい。炎天下のマットにひれ伏したジュリーは、苦痛にゆがむ日奈子社長と顔を見合わせながら、「ど、どうなっているのよ」と悲鳴にも似た声をあげるしかなかった。想定外のドラマが始まった。
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